東方歪界譚   作:鈴華

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どうもです。本編ですどうぞ。
え?短い?
気にするな!(魔王様ボイス)


Ep,3 わたしの名前

わ、わたしの歴史が歪んでいる?どういう事なのでしょうか…。

 

「それはこの娘の過去が残酷だったってこと?」

「それなら忘れて当然だな。」

「いや、そういうことではなくてだな。そうだな…。」

 

わたしの過去がひどいってことはではないとなると、

「『歴史』そのものが歪んでいるということですよね。」

「どういうことだってばよ?」

「えーっと、つまりですね。歴史を『粘土』に例えます。粘土に何か書いてあっても、粘土をグニャグニャにしてしまえば、わからなくなる、と思うのですが…。」

 

うう、自分で説明してて恥ずかしくなってきました。3人分の視線がこっちに集中してきますし。

 

「まぁ、そんなものだな。だが、どうにか名前らしきものは見えたぞ。」

「それだけでも収穫でしょ。それで名前は?」

「“ふるしろみぞれ”、と書いてあったな。」

「そんな名前、聞いたことないぜ?」

「外の世界から来たみたいね。よくあることよ。」

「紅魔、守矢と同じか…。」

 

外の世界?こうま?もりや?

 

「わたしは幻想郷生まれではないということですか?」

「ふむ、そうなるな。」

「悩んでいても仕方がないしな。これからここで生活するといいぜ。」

 

そうですね。これからここで生活していくのもいいのかもしれません。…それから先程から、上白沢さんがわたしの方を見てくるのですが…。

 

「あの、わたしの顔になにかついてますか?」

「あぁ、すまない。どうやら記憶といってもある程度知識が残っているようだな。それに頭も良いときた。どうだ?このあと寺子屋に来てみないか?」

「そうだぜ。ついでに慧音に案内でもさせてもらうといいぜ。」

 

それもそうですね。これからここで暮らしていく上で地理は必要不可欠ですし。

 

「分かりました。上白沢さんよろしくお願いします。」

「慧音だ。名前で構わないよ。こちらも霙と呼ばせてもらうからな。」

「私も霙って呼ばせてもらうわ。」

「じゃあ、私もそう呼ばせてもらうぜ。」

 

あ、そうか。私の名前、ふるしろみぞれでしたね。んー…。

 

「あの、慧音さん。ふるしろみぞれはどういう漢字ですか?」

 

慧音さんは頷くと近くに落ちていた小枝を拾い上げ、地面にスラスラと書き始めました。

 

「こう書いてあったな。」

 

なるほど、古城霙ですか。

 

「ありがとうございます。」

「名前もわかったことだからな。早速行こうか。」

「本当は寺子屋が心配なんでしょ?」

「実際はそうだな。すまないが、案内は授業の後になりそうだ。それでも構わないか?」

「大丈夫ですよ。気にしないでください。」

「そうか。では行くか。」

「そうですね。終わったら、ここに戻って来ることにします。」

「「「えっ?」」」

 

あ、あれ?わたし何か変なこと言いました?

 

「ここに戻ってくるのか?」

「え?だって、帰る家もないですし。」

「やめておいた方がいいぜ?」

 

どういうことなのでしょう。博麗神社になにか問題があるのでしょうか?霊夢さんの顔が引きつっていますし。

 

「霊夢は貧乏なんだよ。」

「ほえ?」

「ちょっと、魔理沙!」

 

びん…………ぼう……?

 

「貧乏、なんですか?」

「う…。そんな目で見ないで欲しいわ。」

「どっちみちすぐに気づくだろ。ここは賽銭が全然こないし、霊夢の貧乏っぷりは有名だからな。」

「あぁぁぁぁぁああんまりだぁぁぁぁぁぁ!」

 

つまりは生活が厳しいってことですよね。うーん。

 

「じゃあ、わたしが稼ぎにでもいきましょうか?」

「マジで!?」

 

うわーお、霊夢さんの目がキラキラしてます。少し言ったことを後悔しました。

 

「これで当分は金に困らないわね。いいわよ、ここに帰ってきても。待っているからね。」

「わ、分かりました。」

 

待っているからね、の部分をそんなに強調しなくても…。魔理沙さんと慧音さんは呆れているみたいですし。

 

「そ、それでは行きましょうか、慧音さん。」

「はぁ…。わかった。」

「いってらー♪」

 

霊夢さんに見送られ、わたしは境内を降りているのですが…。

 

「それで、魔理沙もくるのか?」

 

それです。魔理沙さんもついてきているのです。別に悪いってわけではないのですが…。

 

「暇だからな。慧音だって忙しいだろ?案内できなかったところは私がやっておくぜ。それに夜は色々危険だろ?」

「はぁ、わかった。だが、授業の邪魔だけはするな。」

「わかってるぜ。」

 

どうやら魔理沙さんもついてくるみたいですね。それにしても…。

 

「あの、夜ってそんなに危険なのですか?」

「ん?まぁな。妖怪とか出るし。」

「羊羹?」

「妖怪!」

「妖怪、ですか。」

「そう、妖怪。だから危険なんだぜ。」

 

どんなものなのか興味があるのですが…。危険なものなら近づかない方がいいのでしょう。

 

「ほら、行くぞ。早くしないと日も暮れる。それに妹紅が心配だ。」

「そうですね。早く行きましょう。」

 

 

わたしたちはまず寺子屋に向かうことにしました。

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。
間違い等があれば、ご指摘のほどよろしくお願いします。
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