初めに言っておきます。
超短いです。
主人公戦なのに…(´・ω・`)
では本編どうぞ。
霊夢と霙はそれぞれスペルカードを取り出す。一触即発の緊迫したなか、最初に動いたのは霊夢だった。
「行くわよ、霙!霊符“封魔陣”!」
辺りに御札弾幕をばらまき、さらに円上になるように米粒弾幕を放つ。
「接続“ダイアグラムコネクション”。」
しかし、霙は空間を歪め、穴を開けることで回避する。それだけでなく、霊夢の弾幕の先にも穴をあけ、その行き先に霊夢がいるように設置した。
「舐めんじゃないわよ!」
自分の返される弾幕を躱し、霊夢は霙の入った穴へと入った。まさか、自分の歪みに入ってくると思わないだろう。
「私のスペルはまだ終わってないわ!」
「―ッ!」
霙は弾幕を大きく躱し、距離を取ろうとするが、霊夢はそれを許さない。霊夢の放つ弾幕を霙は継続している歪符“ダイアグラムコネクション”で躱そうとするが、そのたびに霊夢は歪みの中にまであとを追ってくる。
「しつこいですよ、霊夢さん。」
「はん。だったら逃げなければいいでしょう?」
「ごもっともですね。では―」
振り返る霙の手には新たなスペルカードがあった。
「歪符“アブサードカイジ”!」
歪められた空間からレーザーと弾幕が放たれる。霊夢は急停止して横周りするように躱していく。
「逃しませんよ。」
突如、霊夢の進行方向の空間が歪みだし、レーザーが放たれた。
「想定済みよ!」
霊夢はレーザーを擦るように躱すと、勢いを利用して霙に向かう。
「霊符“夢想封印”!」
「―ッ!」
輝く光が霙の弾幕を打ち消していく。その輝きに霙は目を覆うが、その隙に霊夢が次のスペルカードを唱える。
「霊符“二重結界”!」
霙を挟むように二重の結界が構成され、そのなかを弾幕が埋め尽くす。
「目くらまし、ですか。」
「物は使いようよ。」
「そうですか。歪符“エクサティング”。」
しかし、霙は歪みによって生じた衝撃波で結界ごと吹き飛ばしてしまった。
「物は使いようですが、結果がこれではダメでしょう?」
「…そうね。」
「見本を見せてあげますよ。」
霙は新たなスペルカードを取り出した。そのスペカは今まで使わなかったスペルカードだ。能力は未知数といえるだろう。
「狐火“子狐たちの火遊び”。」
すると、霊夢を球体に閉じ込めるように数多の歪みが生まれる。その歪みから幾つかの狐型の弾幕が放たれる。その軌跡に米粒弾幕が置かれる。そんな弾幕に当たるはずもなく霊夢は軽く躱した。
「何?この程度?」
「だといいですね。」
向かいの歪みに入って行った狐が違う歪みから出てきた。しかし、それも霊夢は躱す。だが、それで終わるはずもなく、それが連続で行われる。
「なるほど、弾幕を一定の空間に敷き詰めるってわけね。」
「ご名答、よくできました。ちなみにその小さい弾幕。触れると爆発するので注意してくださいね。」
なら触れなければいいだけのこと。しかし、霙は薄く笑っている。霊夢の勘がそれだけではないと感じ取った。狐…狐火…弾幕…爆発…。火と爆発!?気づくのが遅かった。狐弾幕が小さい弾幕に当たった直後、爆発したのだ。
「きゃあっ!」
「別に触れる対象はあなただけではありませんので。」
「くっ…。霊符“夢想封印”!」
夢想封印を再度唱え、自分の周りの弾幕と歪みを一掃する。
「…霙。」
「なんでしょうか?」
「今のスペカ、妖気を感じたんだけど。アンタ、何者なの?」
「…そうですねぇ、少なくとも人間ではないでしょう。」
「ふーん。ところで―」
霊夢は勘頼りだが、霙に問いかけてみることにした。
「霙、アンタ、自分が間違ったことしてるって気づいてるでしょ?」
すると、霙の様子が変わった。動揺しているようだ。霊夢の勘が確信へと変わる。
「なんのことですか?」
「ならなんで、そのリボンを外さないのかしら?」
…うるさい。
「そのリボンは確か寺子屋の娘からもらったものなんでしょ?そのリボンに弾幕が当たりそうになるたびにアンタは大きく躱す。」
……うるさい。
「それにアンタの実力はフラン以上って話じゃない。それなのにこの程度の威力はまるで手加減しているみたいね。」
…………うるさい。
「アンタ、自分を止めてほs―」
「うっさいんですよ!!」
霙の叫びに霊夢の言葉は中断されてしまう。顔をあげた霙の顔には怒りをあらわにしていたがその瞳から涙が流れていた。
「あなたに何がわかるっていうのですか!これは私の問題なのです!ごちゃごちゃ言う暇があるなら、さっさと私を倒して異変を解決しなさい!」
霊夢を睨みつける霙。しかし、霊夢はため息を漏らすだけだった。
「やれやれ…。それじゃあ、遠慮なく倒させてもらうわ。」
霊夢はスペルカードを取り出すと、霙もスペルカードを取り出した。
「“夢想天生”!」
「“歪んだせk―」
「廃線“ぶらり廃駅下車の旅”。」
2人の弾幕が交差しようとした時、突如として2人の間を列車が通りすぎた。あまりのことに2人の動きが止まる。列車が通りすぎるとそこには―
「ゆ、紫?」
妖怪の賢者、八雲紫がいた。気づくと魔理沙と魅魔の間に藍が、神綺と早苗、アリスの間に橙が、咲夜と夢子の間に妖夢が立っていた。様子をみるにそれぞれ勝敗が決する寸前に救い出したようだ。
「こんにちは古城霙さん。いえ、占城霙さん?いつぶりかしらね。」
「さぁ?知りませんよ。それでなんのようですか?」
「手を引いてくれないかしら?」
「無理ですね。私は―」
「考える時間を与える代わりに異変を終わらせてくれる?さもないと“彼”を呼ぶわよ?」
「ちょっと紫!?」
「…仕方ありませんね。」
霙はため息をすると上空にあった大きな歪みが消えていった。
「これでいいのしょう?」
「えぇ。ありがとう。」
「でも、私は諦めませんよ。」
「わかってるわ。」
霙は歪みを作ると、その中に消えていった。
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「皆様は帰れるかしら?」
霙が消えたこととそれぞれが目的を果たしたことで魅魔、神綺、夢子の3人は紫の元にいた。
「スキマとかいうもので帰れないかい?」
「えぇ、帰れるわ。」
「ならそれでいい。」
「魔界の方々もよろしいかしら?」
「うん、いいよー。」
「神綺様がよろしいのならば、構いません。」
「そう。」
紫がスキマを開けると、それぞれ3人は霊夢たちに別れを告げ、帰っていった。ちなみに神綺はアリスを連れて帰ろうとしたが、夢子の手刀で昏倒され引きづられていった。
「それで紫、なんで霙を逃がしたの?」
「そのうちわかるわ。」
「何がよ。」
「あの娘がどんな闇を抱えているか。」
「…?」
やっと本編に出られた八雲紫さんです。
「こんにちわ、八雲紫よ。」
いやぁ、やっとここまできましたね。
「そうね。でも今回の話は短すぎじゃないのかしら?」
ごもっとも。
「これから先、大丈夫なの?」
どうでしょうねぇ。でも、もう少しで終わりますから。
「それはそうと、占城霙のスペルカードは紹介しないのかしら?」
霙のスペカは最終回後にキャラ説明と同時に投稿する予定ですので。
「そう。それから次回予告だけど…。読まなくていいのかしら?」
えぇ、私が言いますので、大丈夫です。
「わかったわ。それなら先にお暇させてもらいましょう。」
お疲れ様です。
では皆さん。間違い等がありましたらご指摘のほどよろしくお願いします。感想も待っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回、東方歪界譚EX編!
霙の抱える闇とは!彼女の目的とは!
「幻想郷をあなたの遊び場にするわけにはいきません。」
「あたしと遊んでくれるの?」
「封印が解かれただけよ。」
「悪いな。お前の遊びはここまでだ。」
乞うご期待ください!