ダイヤのエース Plus Ultra   作:奇述師

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更新が遅くなって申し訳ありません。

学校の方が忙しく、まめな更新は出来ませんが少しずつ書き進めています。

読んでくださる皆様、ありがとうございます。

今後ともこの作品をよろしくお願いします。



青道VS秋川 前編

 

 1

 

 

 青道高校野球部は初戦の勢いそのままに3回戦の村田東高校相手に5回コールドで勝ちトーナメントを生き残った。青道高校ほどの強豪校ならば実力的に然程の心配もないが、一発勝負の世界である以上は万が一が起こりうる、その可能性が無くなったものの勝ち上がったら勝ち上がったで別の問題も発生する。

 

 実力差も縮まってある程度選手の情報が知れ渡る4回戦、ここからが長い正念場の始まりだと選手も、監督も口に出さないながら思っていることだった。

 

 5回コールドで2連勝。選手たちはほとんど疲れていない印象を周りには与えているが、実際には不穏な要因がいくつも転がっていた。

 

 まず、エース丹波の状態が良くはないこと。けがから復帰したは良いものの2週間近くの離脱は顕著に投球に影響を及ぼしている。御幸は立ったままボールを受けているが持ち前のキャッチング技術で音を鳴らし、ポジティブな声を投げかけているが、その状態の悪さをひしひしと感じ取っていた。

 

 気持ちは充分に入っていることは分かっている、しかし、合宿最終日の時と比べると全てにおいて物足りなさを感じざるを得なかった。

 

 エース丹波の復帰は市大三高と当たると予想されている準々決勝。選手の前で口約束したからにはその時には登板機会を与えなければならない、だが、今のままでは試合をひっくり返されかねないという印象を受ける。

 

 丹波にはとにかく時間がない、そしてこのままエース不在の状況で勝ち進まないといけないというのが現状。

 

 先発の役割を担う2人の1年生投手、降谷暁と山元虹稀にも不安な要素は見つかっていた。

 

 まず、降谷だが体力がない。コントロールが悪い、その上で全球全力投球。

 

 打たせて取る投手ではなく、三振の山を築く投手だからこそ直面する球数の問題。そして初めて経験する東京の夏。これまで住んでいた北海道とは機構がまるで違う東京の暑さに体がついていかずフリーバッティングや守備練習、ランニングでも日差しに体力を奪沸続けている状況だ。

 

 しかし、マウンドに上がるとスイッチがはいるのかボールには力がある。御幸やクリスからしても判断の難しい状態だった。

 

 150㎞/hの剛速球でガンガン攻めれる武器を持つ以上投げさせないわけにはいかない、強豪校が相手とは言えど調子が良ければ2・3巡目でもまともに捉えるのが難しい速さのボールを投げ込めるのだから戦力として見ないわけにはいかない。

 

 だから、細心の注意を払い試合に送り出す必要がある。日が暮れ、涼しくなった夕方から夜にかけて調整をしているが本番のマウンドはもっと暑い。このどうしようもない問題と降谷は向き合っていかなければならなかった。

 

 そして山元虹稀、青道高校にとっての初戦では3イニングスしか投げなかったが完璧な投球を見せた、しかしそれは格下相手に対してであって降谷でも(調子が良く、ストライクゾーンにキッチリと投げられたら)球数こそ違えど似たような結果を出していただろう。

 

 問題なのは体が出来ていない事。大会が始まる前、整骨院で身体のメンテナンス兼怪我の箇所がないか診られている時には怪我こそなかったが、言及されたのはまだ体が成長しきっていない状態での体の酷使、特に肩と肘について。

 

 短期間のうちに下半身を鍛え、その結果球速は平均で2~3キロ上がり、MAXは5~6キロほど伸びた。だがそれを上回る球の質の向上もあってのことか、新しいフォームに体が追いついていないのか、さほど球数を投げてはいないのに黄色信号を出されたのだ。

 

 身長は入学前は約173㎝であったが高校に入って3か月ほどで誤差をとっても2㎝ほど伸びていた、つまりまだ成長の真っただ中。

 

 その状態で消耗品である肩と肘を酷使してしまうことの危うさは片岡鉄心も十分に承知している。確かに大事な戦力で間違いはないが、将来を潰すのは指導者としては最もやってはいけないことだと考えている。

 

 だが、専門家でもなんでもない片岡鉄心にとってはどのように判別していいのか、それはもう自己判断とクリス、御幸の意見も聞きつつやっていくしかない。

 

 そして、未だわからない実力。強豪校相手にどれだけ通用するのかというデータがあまりにも少ない、最速140キロ近く、平均的に130中盤を投げる虹稀の主な武器は制球と緩急、降谷と比べると球速や球の威力は断然劣ってしまう。

 

 この2人に加え、抑えの川上、リリーフの沢村を起用するとなると調子次第で試合を大荒れにしてしまう降谷を先発で行くか、ある程度試合が作れるだろうという希望的観測の混じる虹稀で行くのか。

 

 降谷を先発にした場合、おおよそ5回までと考えるとリリーフには虹稀、川上もしくは沢村が投げることになるが打者側としては降谷に比べ球速が20キロ近くも落ちる選手が登板すると気持ち的には楽な部分も出てくるだろう。

 

 もちろん球速だけが全てではないため一概には言えないが。

 

 そして虹稀が先発した場合、どこまで引っ張れるのかがまだ未知数であった。

 

 体力はあるが、体が出来ていない以上何が起こるかわからない。それに虹稀から降谷の順でつなぐと試合のリズムが大幅に変わってしまう。

 

 それがどういう影響を及ぼすのかいまだに計り知れない。

 

 だから片岡鉄心は4回戦の明川との試合、どちらを先発に持っていくのかで頭を悩ましていた。

 

 情報は既に入ってきており、降谷対策のために目を慣らしているのは知っている。

 

 その上で、次の試合どうするのか……

 

 目標は甲子園、目先の勝ちも重要で足元を見ないと掬われる可能性もあるが決勝戦まで勝ち抜かなければ意味はない。

 

 だから……

 

「先発は降谷、引っ張れるとこまで引っ張る。山元、川上そして沢村、いつ出番が来てもいいように準備しておけ」

 

「わかりました」

 

「「はい!」」

 

「イェス! ボス!!」

 

 下した決断は結果でしかわからない。

 

 甲子園まであと4つ。本格的に何が起こるか分からない試合が暑さと共に始まろうとしていた。

 

 2

 

「雨宮、次の回から行くぞ。キャッチボールをして準備をしておけ」

 

「了解です…………ったく、やっちまったなぁ」

 

 それは対明川戦の初回のことだった。青道高校の先発は降谷、先攻の明川が制球の安定しない降谷からフォアボールを選び塁を2つ埋めた後、5番でエースの楊舜臣がレフト前にハーフライナーを放った。

 

 普通に守備をするのならばレフトは突っ込まず、安全に体で止めるか少し待って1点覚悟で2点目を防ぐのが正常な判断だ。

 

 しかしこの試合レフトで先発をしていたのは坂井、背番号を1年の雨宮瑠偉に奪われ、更には瑠偉が勢いに乗って結果を残している中、与えられたチャンスをどうにかものにしレギュラーに返り咲こうという意気込みで試合に臨んでいた。

 その気負いから無茶なギャンブルに彼は手を出してしまった。確かに成功すれば間違いなくビックプレーとなり、試合の流れをグッと引き寄せていただろう。だがまだ初回、それに攻撃力が持ち味の青道高校の一員ならば自らの高校の攻撃力を信じ博打に出る必要などなかった。

 

 その賭けに出てしまった結果、初回2点を献上してしまった。

 

 片岡鉄心は挽回のチャンスを与え坂井を打席に立たせたが自分のミスを取り返そうと気負いに気負った結果、いい当たりは出たもののヒットにはつながらない。

 

 しかし明川の投手、楊舜臣は青道高校も想像を絶する好投手で攻略には時間がかかりそうだ。それならば火力のあり、勢いに乗りに乗っている瑠偉を投入すべきと考えた。

 

「仕方ない、まだ点差はそこまでついていないし。けど流れが悪いのは不味いかも」

 

「降谷は御幸さんがいろいろ工夫して持ちこたえてるんだが、あの眼鏡かなりのやり手だな。まだ先輩たちが点を取れてないってことは。それに同じような状況からアウトにされたんだから流れは死んでいるよな」

 

「……3回も得点は入れられず、か。気温も上がってきたし降谷の球数も増えた。ちょっと本気で調整始めた方がいいかも」

 

「違いねぇ、俺もお呼びがかかったし行くとするわ」

 

 3回の裏、早くも青道ベンチは動く。

 

『選手の交代をお知らせします。8番の坂井君に代わり雨宮君が入ります。8番レフト雨宮君・8番レフト雨宮君』

 

 外野手の交代は置いといて、ここまでは楊舜臣の思惑通りだ、彼に言わせれば降谷はもう終わったも同然。4回に入ったばかりだというのに球数は100に迫ろうとし、それだけではなくバントの構えをすることで体力も削る。

 

 徹底的に降谷を潰す作戦は型にはまり、後は時間を待つだけになっていた。

 

 ─継投が早くなればなるほど、試合はうちのペースで進んでいるという事。そしてまだ一度も登板していない、ブルペンにも入っていないエース、同じく1年の技巧派右腕……向こうのベンチが抱える不安要素を引きずりだすしか活路はない

 

 客観的に戦力を見たときに青道高校を10とするならば明川高校は楊舜臣という投手を見積もってもいいとこ4くらいだろう、楊舜臣は今のところいいピッチングをしているがそれがいつ崩れるかは本人もわからない。

 

 そうなる前に完全に流れを断ち切るしか勝つための方法はなかった。

 

「この回、一人でもランナーが出れば降谷は代える。おそらく市大の選手もスタンドで見ているだろう、これ以上弱点を晒すわけにはいかない」

 

 対して青道ベンチの判断は早かった。

 

「そ、それならば次は川上がですよね? まだ序盤、長いイニングを投げることを考えると……」

 

 太田部長はあたふたとし、不安な表情で満ちていたが片岡鉄心は違った。その表情は険しいが決して焦りはない。

 

 誰よりも汗を流してきた選手への信頼がなせるものだ。

 

「クリス、この場面任せられる投手は誰だ?」

 

「夏の大会で勢いに乗っているから、という理由では些か不安はありますが、この場面ではまだ1年の山元が出てくる方が嫌なはずです。もう川上しかいないという状況と、まだ川上がいるという状況では意味が違いますから」

 

 その答えに片岡鉄心は不敵に笑う、あくまで心の中でだが。

 

 丹波が不在の今、着実に階段を上がる者と出だしこそ遅かったが段飛ばしで成長していく者が頭角を現すのは負けたら終わりのトーナメントでは非常に大事になってくる要素だ。

 

 だからこそ、言い方こそ悪いが、3年を切って未知数の1年を大量投入した買いがあるというもの。

 

 投手にも2人、階段を着実に上っていく沢村。

 

 出だしこそ遅れたものの段飛ばしで駆けあがる山元。

 

 こういう試合ではこの2人の投手が勝つためには必要な条件だと片岡鉄心は判断する。

 

「小湊、山元を呼んできてくれ。それと沢村にも準備をしておけ、とな」

 

「は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『青道高校選手の交代をお知らせします。9番降谷君に代わりまして、9番ピッチャー山元君・ピッチャー山元君』

 

 端から見れば降谷から虹稀への継投はそれぞれが違う形に映る、リードされているのにもかかわらず強気の継投、前回の登板でその片鱗を見せつけた投手に変わるということは少なくとも明川にとっては、楊舜臣にとっては一番の懸念だった。

 

 交代を告げられても中々マウンドを降りようとしない降谷、自分の責任でチームが追い込まれているのだから自分で尻拭いをしたいという気持ちは虹稀も十分わかっていた。

 

 審判が注意を促し、マウンドに集まる内野陣が重い空気で降谷を見ている中、虹稀だけは前を向いて降谷に言葉を渡す。

 

「降谷、悔しいのはわかる。だけど、今の降谷じゃ明川を抑えられない」

 

「…………」

 

「そんなになるまで投げたんだ。誰も責めたりはしないし、試合はまだ終わってない。後はベンチで頑張って声出せ、そして俺に任せろ」

 

「……任せた」

 

「肩肘のケアはきちんとな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 眼中になかったわけではない、決して自分が上だとも思ったこともない。だが、今はいつの間にか背中を眺めていた。期待に応えられるように、チームのために、そう思って必死に投げた、不器用だから、これしかできないから全力で。

 

 君がここに向かってきたときに譲りたくなかった、それと同時にちょっとだけ安心した。

 

 自分が今力不足なのも、スタミナロールがないから失点したのも、体力がないからこうやって狙われているのも、全部分かっている。

 

 だから、悔しかった。

 

 君になら任せられる、安心して。そう思ったことがとても、とても歯痒い。

 

 けれども、君に任せるしかなかった。

 

「あ~……ムカつく」

 

 ぽつりと漏れた本音は、陽炎の中に溶け込んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 降谷がベンチに戻っていく一方で、マウンドに集まった青道メンバーはいつも通り変わらず、最近ちょっと頼もしくなった後輩を可愛がっていた。

 

「さっきはカッコつけすぎ」

 

「何が『任せろ』だよ。主人公気取りか!」

 

「ちょ……亮さん、倉持さん痛いっす」

 

 円陣の中でちょこちょこっと可愛がられるも内野陣の表情は僅かながら緩んだ、油断したわけでも諦めたわけでもないが、安心感という点での信頼を虹稀が勝ち取ったのが大きな要因だった。

 

「この前みたいな投球してくれると助かるんだけどね、出来るかな?」

 

「心配するな、構わずどんどん打たせていいぞ」

 

「それでは思い切って投げさせてもらいます、先輩たちの援護があるまではね」

 

「全く頼もしい限りだな」

 

 バックに助けられ、何とか試合を作っていた投手の面影はもうそこにはない、誰もが口には出さないが、現時点では青道のエースに最もふさわしい投手としてマウンドに立っている。

 

 最低限の確認事項を話し、御幸を除く全員が守備についた。

 

 マウンドに残る二人、この状況にもかかわらず邪悪な笑みを溢していた。

 

「一つ聞きたいんですけど、降谷のおかげで俺の投げるストライクゾーン狭くなってないですか?」

 

「まぁ、そうだな。際どい所は全部ボール球にされているし、でもそれなら広げればいいんじゃねぇの? 相手のピッチャーみたいに」

 

「なるほど、面白そうっすね、それ」

 

 グラブで隠している口元を虹稀はスイッチを入れ替えて冷徹に徹するが、御幸はさっきまでと明らかに表情の柔らかくなった、その様子を見て楊舜臣は嫌な予感を感じ取った。

 

 御幸だけではない、グラウンド全体を見渡すと重苦しい雰囲気が一掃されていた。まるで梅雨が明けた夏の晴れの日のように。

 

 楊舜臣の予感は確信に変わった、追い詰められたのは自分たちだと。

 

 3

 

「ボ……ボール!」

 

 それはまるで、鏡映しを見ているようだった。

 

 際どい所に、捕手の要求通りに投げ続けられるボールが徐々にストライクゾーンを広げていくのが明川のベンチにも伝わる。

 

 ただ違うのは、糸を引くような軌道とバットに当たって初めて分かる球の重さだった。

 

 変化球こそ種類は少ないが制球は楊と同程度、直球、変化球のキレは山元に軍配が上がっている。

 

 それを凶悪な頭脳が上手く乗り回しているのだから的が絞り切れていなかった。

 

 そして、飛びぬけているものは無いが高水準の能力に明川の打者は後手に回るしかない。そもそもの地力の差が明確に表れていた。

 

 ─このコースを戸惑うようになったか、ならあと少しでガバガバに出来るなぁ! 

 

 先ほど内野陣が散っていったマウンドでニヤニヤといやらしい笑みを受かべて談笑していた投手は前の試合と同じく冷静を装っているものの緊張感よりも楽しさの方が勝っていた。

 

 それがあまり良くないことだとは自覚している、しかしながら漸く噛み合った体の感覚と予想をはるかに上回る球を投げれているという事が緊張感を飛び越している。

 

 一方で捕手の御幸は意地の悪い笑みを浮かべながらサインを出す、打席でバットを構える打者にはただ来た球を打つことしかできなかった。

 

 降谷に代わって2人目の打者に投げた4球目、外角低めの際どいコースに放たれた球を打者は中途半端なスイングで追ってしまう。

 

 降谷とは対称的な投球が余計に制球力を際立たせる。

 

 当然ボールに当たることは無くミットに吸い込まれるた、ゾーンから僅かに外れたボール球。

 

 フレーミングで若干動かしたものの審判の目に留まるのは中途半端なスイングの方。

 

「ストライク!」

 

 主審は一塁側の審判にハーフスイングか否かを尋ねることは無く、ストライクのコールを高らかに宣言した。

 

 降谷とは対照的に御幸の構えたところに投げ続けることのできる投球スタイルは奇しくも明川の楊と同系列のものであり、悪い前例もあってよく映えて写っている。

 

 そこからは彼らの独壇場だった。

 

 内へ外へ、速く緩く。変幻自在の投球と的を絞らせない御幸のリードが上手いくらいに噛み合わさり勢いは完全に消え失せた。

 

 背番号18の投手がこれだけの実力を持っており、まだ10番とエースが残っていると考えると2点差で勝ってはいるものの勝っている心地はしていない。

 

 その後あっさり後続が打ち取られ、危なげもなくマウンドを降りる。見送ればストライク、振っても当たらない、当たったとしても投手の頭をノーバウンドで越えることは決してない。

 

 空元気にも近い声で抑えられた打者を明川ベンチは迎え入れるがマウンド捌きとピンチを抑えても飄々としている態度に完全に飲まれてしまっていた。確かに速さはさっきの11番が上かもしれない、けれども、投手としては間違いなく18番の方が上だと打席に立った打者は感じていた。

 

 つい最近まではバックに助けられていた虹稀が今度は自らの投球で相手の勢いを分断し、更には自分のチームをも盛り上げている。その姿は間違いなく青道の起爆剤になり楊舜臣に牙をむいて襲いかかろうとしている。

 

 3番・伊佐敷 純から始まる4回裏。青道打線が精密機械を破壊すべく動き始めた。

 

 

 





描写で気になるところや、もっとこうしてほしい、こうした方がいいんじゃないか?等の意見がありましたら遠慮なくお願いしますm(_ _)m

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