Xepher ~Everlasting Time~   作:堤花助

5 / 5
1~4話の人物がオールスターで出ます。







Episode05 ~Everlasting Time~

立ち尽くす二人の男など目もくれず、リヒト

は祭壇の間の奥へと足を踏み入れた。

「3本の『針』が揃ったよ、ルルスス」

少女は祭壇から動かない。

「ようやく『針』が世界を破壊するだけの力を得た。そして君が受けるあの呪胆の声もより強くなった」

しかしリヒトの呼び掛けに少女は反応しなか

った。足元に星がきらめく無限の広がりは祭壇の間を侵食し、その中で少女は遥か空の果てを見つめていた。

「......ああそうか、君は『戻つて』いるんだ

ね」

リヒトは低く笑い両手を広げた。

「ここへ帰っておいで、そして王女を過去から引き戻すんだ」

歌うような詠唱に祭壇の間が反応する。ひず

んだ空間に描き出される光の魔法陣に少女は気付いたか、リヒトの声にあわせて呟き始めた。

次々と広がる魔法陣にリヒトは虚空へ向かっ

て声を上げた。

「呪われた歌姫よ、歌え。お前の為に涙した優しく愚かな女の声をここへ導け」

リヒトの声に答えるようにそこには死んだは

Iずの女が現れた。世界を統べる力『時』を護る〈時の王女〉エクレメス、彼女もまた少女の声にあわせて歌う。

力を取り戻した『時』の祭壇の輝きに、オロ

ロージョは我に返った。

「エクレメス!?」

蘇った王女はオロロージョの声に気付いた

か、ゆっくりと振り返った。

「オロロージョ......選びなさい」

王女は腕を交差させて胸に手を当て目を伏せ

た。それは祈りの儀式だった。

「ただ一人の少女にこの世の全ての災厄を背負わせもの知らぬ顔で安寧な日々を送るのか、全てを無に返し世の戦乱も安泰もない時を迎えるのか。見せかけの平安を取るのならば、私を殺しなさい」

「エクレメス......?」

そしてオロロージョは思い出した。かつて王

女が語った終末の預言を、世界の終焉と王女の行いを・そして王女・交差する腕に抱かれているものに気付いた。

「まさか......それは『長針』?......まさか!J

オロロージョは背後を振り返った。

『長針』を持っていたはず者は祭壇の間の入り口で両手を広げて見せた。先ほどまで剣を交えていた相手のその剣はそこにはなかった。

『針』を収める『時計』の祭壇を囲むように

『針』を持つ者達が立っていた。

『秒針』を持つリヒト。

『短針』を持つルルスス。

そして。

蘇った王女工クレメスが持つのは『長針』だ

った。

「そんな!」

「未来を選びなさい」

鼓動は激しさを増し、呼吸は早くなる。

すでに時計の針は、逃れられぬ『終末』へと回り始めている。

一人の少女を犠牲にして、すべてを取るか。

一人の少女の為に、すべてを消し去るか。

最後の選択は、オロロージョに委ねられた。




皆さんはじめまして、堤花助です。
内容的には薄すぎる絶望的な文字数でしたが、ここまでご愛読下さり、本当にありがとうございました!
処女作『Xepher~Everlasting Time~』いかがでしたでしょうか。



【原作についてと制作背景】

他のサイトでも小説書いてるので分かるんですが、僕はアイデアがなかなか浮かばず、非常に遅筆なタイプです。今回は完成まで3週間くらいかけました。
さて、この作品は完全オリジナルではなく、二次創作なんですが。
ぶっちゃけ言うと、これは曖昧な二次創作なんです。
原作は元祖音ゲー『beatmania』の系譜を継ぐ音ゲー『beatmaniaIIDX』に登場する楽曲、『Xepher』なんです。この作品をイメージしたムービーには、いくつかの裏設定が存在するんですが、情報量が少なく、かなり抽象的なんですよね。
それを言葉で表しても分かりにくいので説明は省きますが、僕なりに独自解釈、設定の補足、加筆などする形で強引にストーリーにしました。ただでさえ謎の多い世界観の為、設定がかなりガバガバしていたかと思います。非常に申し訳ありません、でも、それぐらい原作は曖昧なんです。



【続編について】

今のところは考えてません。というか、今は書きたくありません。まぁ、強いて言うなら............

僕、キラーが好きなんですよ。なので描写が疎かになっていたキラーの過去篇をちゃんとやってみたいですね。というかいっそキラーを主人公にして一年間連載してみたい気もしますねw要望があれば他のキャラのサブエピソードも描きますが、多分リヒトぐらいしか描写できるキャラいないんじゃないかな............



【今後の作品作りについて】

今年はメンタル的にもう無理そうです。なので、せんべい食いながら深夜アニメ観たり、スマブラやったり、東方の二次創作の動画を観たりして年末を過ごします。
今のところ考えているのは、春までに一話完結の短編を二つ投稿、それとは別に不定期連載のバトル作品を来年春辺りに投稿出来れば良いと思っています。不定期なのは、メンタルの弱さ故です、すみません。あまり期待出来ない拙い文になると思いますが、今後とも宜しくお願いします。



それでは、最後はこの一言で締めたいと思います。








皆さん、良いクリスマスをお過ごし下さい!あと、風邪インフル引かないで、お元気で!















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