「じゃ、深雪さんのCADを調整しているのは達也さん何ですか?」
「えぇ、お兄様にお任せするのが一番安心ですから」
「少し、アレンジしてるだけだよ」
校門での騒動が終わり零時達は閃光魔法を放とうとした光井ほのかその友達北山雫と下校していた。何故零時達がほのか達と帰ることになったのかそれは数十分前に遡る。
~数十分前~
「僕は森崎駿、お前が見抜いた通り森崎家に連なる者だ、司波達也僕はお前を認めない!」
「やれやれ」
「お兄様、もう帰りませんか?」
「そうだな、じゃみんなで・・・」
騒動が終わると森崎は達也を指差してお前は認めないと言い他の1科生を連れ帰って行った。森崎が帰ると達也は深雪に言われ零時達に声をかけるため後ろを振り返ると閃光魔法を放った女子生徒が立ちふさがっていたのだ。
「何?まだやる気?」
「折角、丸く収まったのに」
「み・・光井ほのかです、さっきはすいませんでした」
「・・・・・は?」
立ちふさがった女子生徒に対してエリカと零時は言った。だが女子生徒は名前を達也に名乗った後達也に向かって頭を下げたのだった。いきなり謝罪された達也は驚いた。
「北山雫です、ほのかを庇ってくれてありがとうがざいました、大事に至らなかったのはお兄さんのお陰です」
「これでも同じ1年生なんだ、お兄さんはやめてくれ、達也でいいから」
「わかりました」
ほのかが達也に頭を下げているとほのかの友人北山雫がほのかを庇ったお礼を言った。達也は同学年だからお兄さん呼びはやめてくれと言った。
「・・・・・・」
「「・・・・・・」」
「あの、光井さんまだ何か?」
「あ、あのっ、えと、その、駅までご一緒してもいいですか?」
「「「「「「えっ・・・・」」」」」」
達也とほのかと雫が黙って見つめ合ってると深雪がほのかに聞いた。ほのかは顔を上げ駅まで一緒に帰っていいかとお願いした。ほのかのお願いに全員が目を丸くした。
~帰り道~
という理由があり零時達はほのかと雫と一緒に下校をしていたのだ。
「ねぇ、達也君あたしのも見てもらえない?」
「無理、あんた特殊な形状のCADをいじる自信はないよ」
エリカは達也がCADを調整できることしると騒動の時にも密かに出していた警棒型のCADの調整をお願いした。
そのお願いに達也は特殊なCADをいじる自信はないと言った。
「やっぱり、達也君は凄いね~」
「何がだ?」
「これが、CADって分かる所が、まぁ、それはいいとしてずっと気になってたんだけど零時君はどうやってあそこまで移動したの?」
エリカは達也の答えを聞くと何故か達也を褒めた。達也は何がすごいのか聞いた。エリカは自身の警棒型CADをすぐCADと見抜いたところが凄いと言った。エリカは自身のCADをしまい零時に質問した。質問の内容はどうやって森崎のところまで瞬時に移動したのかだった。
「確かに、あれどうやったんだ?」
「私も気になります」
「私も・・・・」
「私もです」
零時の移動方法にレオ,ほのか,雫,美月も興味を示した。
(あ~、あれね、あれは・・・・)
(な・・・何だこれ急に体が・・・)
(体がゆっくりしか動かない)
零時が移動方法を説明しようとした時零時は急に説明するのを辞めたのだった、いや説明が出来なくなったのだった。何故なら零時を含めた全員の体がゆっくりとしか動かなくなったのだから。
「まさか、これが重加速か?」
「あぁ、正解だ」
唯一重加速の中で辛うじて喋れる達也が言った通りこれは2年前のグローバルフリーズを境に頻繁起こる重加速だったのだ。達也の疑問に達也達の前から重加速をもろともせずフードを被った1人の青年が現れた。
「海道零時は、何処だ?まぁいい全員殺せばすむ話だ」
青年はそう言うと突如2年前に現れた怪物ロイミュードとなり達也達にゆっくりと近づいて行ったのだ。突如ロイミュードに姿を変えた青年を見て誰もが恐怖した何故なら怪物が目の前にいるのに重加速のせいで逃げられないからだ。
「お前が、海道零時だな」
ロイミュードはそう言い雫の前に立った。勿論雫は零時ではないだが重加速のせいで上手く言葉を喋れないのだ。
(誰か・・・誰か、助けて‼)
「おりゃぁぁ‼」
(えっ?)
雫は目をつぶり助けを求めたすると誰かの声が聞こえると同時にロイミュードのうめき声も聞こえたのだった。雫を含めた全員が驚いた何故ならロイミュードを殴り飛ばしたのは今まで一緒に動けないでいた零時だったから。
「何だお前は、何故重加速の中で何故動ける‼」
「何だお前って?俺がお前が探してる海道零時だけど」
怪物の質問答えた零時の肩には1台のミニーカーが乗っていた。
重加速の中で話せたりできましたっけ?