強キャラ物間くん。   作:ささやく狂人

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僕らしいな。

あぁ、頭が痛い。目眩がする。息が苦しい。視界がぼやける。足が震える。冷たい。熱い。寒い、暑い。

 

ーーーーーー回避。

 

目の前に迫る爆撃を、横っ飛びで直撃を避ける。…が、爆風で体勢が崩れた。

 

当然のように追撃。…息つく暇もない。疲れ知らずの体力め。

 

「さっきまでの威勢はどうしたよ物真似野郎!逃げ回ってばっかじゃねぇか!?」

 

『…しかも動きが鈍いな。さっきの轟戦の影響か?』

 

かろうじて《爆破(コピー)》で相殺しながら、一旦距離を取ろうと後ろに下がる。

 

試合開始から3分。戦況は誰が見てもわかる通り、物間寧人の防戦一方だった。

 

観客(ギャラリー)は《爆破》という強個性同士の決勝ということもあり、一方的な展開でも異常な盛り上がりを見せている。そんな中、実況の相澤先生は冷静だ。

 

『物間の狙いは時間稼ぎ…か?だが、爆豪に対してそれは悪手でしかない。何故ならーーー』

 

「ーーーー俺はスロースターターなんだよ。持久戦なら俺に圧倒的に分があるわボケ」

 

「…知ってるさ」

 

僕は更なる爆撃を辛うじて躱しながら、呟く。無様な逃げの一手だ。

 

塩崎戦で見た通り、爆豪は長期戦になればなるほど力を増す。《爆破(コピー)》を持つ僕にも同じ事が言えるが…生憎、今の僕の身体は健康体とは程遠い。不利になっていくのは承知の上だ。

 

そんな僕の呟きに、ピクリと爆豪が反応を見せた。

 

「……やっぱテメェ、なんか企んでんな?クソナードと同じ目してやがる…!」

 

クソナード。はて、誰の事だろうか、と一瞬思考を回す。…が、目眩と身体の気怠さによって、考えることすらままならない。きつい。

 

「ーーー上等だ。それごとねじ伏せてやる。“爆速ターボ”ォ!!」

 

「ーーーーッ!?」

 

速い。さっきよりも数段。躱せない。

 

直撃。

 

「ーーーーーーぐッ!!」

 

『モロに入ったぁぁぁぁ!!!』

 

2バウンド程して転がったあと、受け身をとって立ち上がる。すぐさまのけぞって《爆破》を躱すが、続けて放たれた鋭い蹴りは躱せないので、両腕でガードする。腕に痛みが走る。

 

ーーーーまずい、そろそろ限界だ。

 

「手応えねぇなぁ!さっきのイバラ女の方が強いんじゃねぇか!?」

 

塩崎と物間(ぼく)、どっちが強いか、か。それは正直わからない。この決勝戦のような1vs1なら僕にとって不利だが、100%勝てない気もしない。

 

ーーーーただこの戦いと同じく、僕は全力を出さないといけないだろう。

 

…《本物(オリジナル)》に勝つという事は、そういう事なのだ。

 

「ーーー死ねぇ!!」

 

本当に死ぬんじゃないかくらいの、最高潮まで威力が高まった《爆破》が僕の目の前に迫る。流石にこれを食らったらひとたまりもない。

 

一撃で吹っ飛ばされて場外だ。負ける。

 

 

 

 

「ふぅ…。70%ってとこか」

 

これまでの時間、無様に逃げ回っていた訳ではない。

 

まだ完全ではないが、僕は“全力”を発揮する。もっと時間をかけたかったところだ。

 

ーーーー長期戦が得意なのは、君だけじゃないんだよ。

 

僕の《爆破(コピー)》が、爆豪の《爆破》を相殺する。ーーーー()()()()()()()

 

 

『…!…動きが』

「ーーーー速くなりやがった…!」

 

相澤先生と爆豪が瞬時に気付く。先程までの動きとは“キレ”が違う。

 

だが、僕は心の中で否定する。

 

ーーーー速くなったんじゃない。本来の僕の速さに戻ったんだ。

 

視界の隅で、エンデヴァーやオールマイトが目を瞠る。あの2人並んで座ってるのな。結構仲良いんじゃないか?

 

ーーーー反撃に転じようにも、この絶不調な身体をどうにかしないと話にならない。

 

この体調を()()()()()()。そんな事ができるのか?できる。考え方を変える。

 

 

『例えば、《犬》という異能型個性ーー。《犬》だと思い込み、自分の脳を騙す行為だ』

 

 

僕の原点(オリジン)ーーー僕は、どんな存在にもなれるから。

 

 

()()()()()()()()()()真似(コピー)”する。

 

 

勿論長くは続かないし、反動はとてつもない。ただ、脳が騙されて()()()()()間は、僕はいつも通りに動ける。

 

だから、僕は更に脳を騙し、真似(コピー)する。

 

「………お、おい。なんかさ」

「……お前も、そう思うか?」

「いや、だってさっきから」

 

ざわ、ざわと観客がざわつく。僕の動きが戻り更に白熱した戦いを目にしているのに関わらず、動揺が広がっていく。

 

『お、おいイレイザー?さっきより激しい戦いにはなっちゃいるが…。こいつぁおかしくねぇか?』

『…うるせぇ。黙って見せてくれ』

『実況放棄すんじゃねぇヨ!!』

 

『…驚いたな。これはまるでーーーー()()()()()いるようだ』

 

ーー僕は…いや、俺は()()()()を“真似(コピー)”する。

 

 

⭐︎

 

 

70%。相殺。相殺。直撃。相殺。直撃。

 

何発かはまだ食らってしまうが、致命傷は避けられる。なんせ今の僕の“身体”は正常なのだ。元々の身体能力は高い方だ、伊達に10年ほど鍛えていない。

 

そうやって時間が過ぎていく内に、僕の“真似(コピー)”は段々と完成に近づく。爆豪勝己という存在へ、成り代わっていく。

 

80%、相殺。直撃。相殺。相殺。相殺。

 

90%。相殺。相殺。相殺。相殺。相殺。

 

ーーーーーー100%。

 

もはや、観客は声を出さない。どう見ても異常な光景に目を奪われる。

 

重苦しい静寂が会場を覆い尽くす。ただ、僕と爆豪が()()()放つ爆破音だけが響き渡る。洗練された演劇を見ているような感覚だろうか。

 

爆豪は鏡と戦っているような感覚を味わっている事だろう。それ程までに、僕と爆豪の動きは同じだ。

 

「ーーーー気色悪りぃ…!」

 

そう思うのも、無理はない。

それほどまでに僕の技術(スキル)、“真似”の最終完成形。

 

完全模倣(パーフェクトコピー)”は規格外だ。

 

そんな僕の様子を見て爆豪が顔を顰める。そして、笑う。どこにも焦点の合っていない、虚ろな目を見たのだろう。そして、僕の“完全模倣”の本質に気付く。

 

「ーーーイカレてるぜ、お前…!!」

 

そうやって話してる間にも、僕と爆豪の《爆破》が相殺される。戦いは終わらない。終わる気配を見せない。

 

あぁ、まだだ。()()足りない。

 

結局、真似は真似。偽物は偽物。本物に辿り着いたとしても、決して本物は上回らない。

 

ただ完全模倣(こんなこと)を続けていても、ただ時間が過ぎていくだけ。

 

あと一押し。あと一歩が届かない。

 

ーーーーだから《個性》に問いかける。

 

これまでの“爆豪勝己の動き”という表面的なものじゃなく。

もっと深く、本質的な“爆豪勝己の考え方”を理解したい。

 

そうして、僕の“全力”は完成する。この身に一時的に宿った《個性》を通して。

 

心の中で呟いた。

 

ーーーー“同調(シンクロ)共有(トランス)”。

 

エンデヴァーの時の“過去視”ではなく、心操の時の“同調”。

 

『お誂え向きの個性に生まれた奴らにはさぁ!』

 

それは《個性》を通じて“考え方を共有する”。答えろ、教えろ。

 

「ーーーーチィっ!埒が明かねぇ!」

 

ーーーー()()()()()()

 

…伝わる。成功した。これまで長く《爆破(コピー)》と戦ってきたのだ。身体に馴染んだお陰だろうか。

 

 

この瞬間、僕は勝利を確信した。

 

僕自身の“完全模倣”と、《個性(コピー)》の“同調・共有”を()()()()()()

 

それは、僕の最終奥義。正真正銘、僕の全力。

 

今の僕のあらゆる実力を以って、爆豪の動きを()()()()。いや、もはや爆豪の事を“自分の事のように”理解している僕にとって、それは予測という表現じゃ生温い。

 

「ーーーー“同調・未来視(リアライズ)”」

 

それは最早、未来予知の域に達している。

 

この“最強”で、僕は“本物”を超える。

 

 

⭐︎

 

本物(オリジナル)》と《偽物(コピー)》。

 

爆破(オリジナル)》と《爆破(コピー)》。

 

その差の壁は、高くて厚い。心が折れかけるほどに。僕の人生を通して、それは痛いほど理解している。

 

 

「“閃ーー”」

「ーーーー“閃光弾(スタングレネード)

 

けど今。この瞬間だけは、僕は“本物”を超える。

 

埒が明かないから、そろそろ勝負を確実に決めに来る。それを()()()()()僕は、一足先に“閃光弾”を放つ。

 

「ーーーーーッ!」

 

不意を突かれた爆豪の腹に爆撃を放つ。僕の《爆破(コピー)》が届く。

 

「逃がさない」

 

距離を取ろうとする事も()()()()()。先回りして蹴りを放つ。直撃。爆豪がよろめく。その隙は大きい。

 

腕を掴んで一本背負いの要領で背中を叩きつける。爆豪はろくに抵抗もできない。

 

痛みに顔を顰めながら、更に動きの変わった僕に戸惑いながら、爆豪は体勢を立て直そうとする。

 

勿論それも許さない。

 

僕の拳が爆豪の右頬に届く。そのまま吹っ飛ばされながら、《爆破》で追い払おうとする爆豪。それもわかっていたように僕は避ける。

 

“未来視”で僕が行動を前もって変えても、爆豪の驚異の反射神経ではそれにすら対応される可能性がある。だからギリギリ対応されないタイミングに回避をする。爆豪勝己という存在を理解している僕だからこそできる芸当。

 

爆破(コピー)》を顔面に放つ。これも中々の勢いで吹っ飛ぶも、場外にはギリギリならなかった。だから、次が最後の一撃。

 

「……勝てる」

 

そう呟いて、更に追撃へ行こうと足を動かす。

 

 

 

 

 

 

 

「………………?」

 

 

 

ーーーーーーー気付けば、地に伏していた。

 

 

 

 

ん?なんだ。これ。おかしい、な。足が、もつれた?転んだ?

 

先程より全く回らない頭を動かしながら、状況を確認しようとする。

 

「ーーーーーーッ!!!!!!!」

 

瞬間。かつてない程の目眩、頭痛が僕を襲う。身体の至る所が悲鳴をあげる。歯軋りして堪えていないと、気を失っていただろう。身体がピクリとも動かない。

 

反動(フィードバック)

 

これまで脳を騙し騙しやってきた反動が、今?理解は出来る。納得はできない。だって、それが意味する事はーーーー。

 

少し考えれば、わかる事だ。今日一日脳をフル活動させ、爆豪の観察、飯田の必殺技の真似、《ヘルフレイム》の“同調・過去視(リコール)”そして“完全模倣”と“同調・未来視(リアライズ)”。これらを、1日で。体育祭2日構成にしろよ。

 

とっくに脳の限界を超えている。想像力での《コピー》の範疇を超えている。

 

あぁ、全く。“更に向こうへ(プルスウルトラ)”しすぎるのも問題だなぁ、はは。なんて、笑い飛ばす余裕も僕にはない。

 

限界を超えた脳は、3文字を浮かべる。

 

ーーーーー負ける。

 

「…………………」

 

だって身体が動かないし、声も出せない。頭が痛くて耐えられない。体温調節も出来ない身体は、これ以上活動しない。

 

あぁ。無理だ。手の打ちようがない。僕が何もしなくても、恐らく体勢を立て直したであろう爆豪が何もしなくても。ミッドナイトは試合終了の言葉を紡ぐ。

 

だって僕の状態は言い訳のしようもない、戦闘不能だ。そうでしょう?ミッドナイト。

 

僕の脳内の声が届いたのか、ミッドナイトは口を開く。

 

 

 

「…………物間くん、戦闘ふのーーーーーー」

「ーーー待て。まだ終わってねぇ」

 

 

そんなミッドナイトの宣言を、何故か爆豪が止める。

 

「こいつの“目”は、まだ死んでねぇ…!」

 

何の事だろうと首を傾げる。いや、傾げる余力すら無いんだけどね。

 

そんな満身創痍の僕をまっすぐに見つめる爆豪をおぼろげに見ながら、ふと、相澤先生の言葉が思い出された。

 

『ーーー爆豪はここまで上がってきた相手の力を認めてるから警戒してんだろう。本気で勝とうとしてるからこそ手加減も油断もできねえんだろうが』

 

確かあれは、一回戦一試合目の麗日戦だった。つまり爆豪はあの時と同じように、手加減も油断もしてないって事か。

 

…なんだよ。さっきまであんな態度だったのに。今は対等と見てくれてるって事か?

 

なんだろう、この気持ちは。別に嬉しくはないけど、口元が緩む。

 

()()()()。その気持ちに応えたい。

 

顔だけ動かしてフィールド全体を見る。視界には爆豪と戸惑っているミッドナイトと、キラリと光る“何か”が映る。1つじゃない。いくつかある。

 

爆豪は身体は伏せたままのそんな僕の顔を見て、笑った。この戦いが心底楽しいかのように。

 

「そうだ…もっと()()()…物間ァ!」

 

ーーーー上等だ。

 

「“榴弾(ハウザー)砲着弾(インパクト)”ォ!!!」

 

爆風により回転を付加しながら、まっすぐ僕目掛けて突っ込んでくる爆豪。まるで人間型ミサイルだ。

 

…いや、流石に満身創痍の相手にする技じゃないでしょ。セメントス先生の出番じゃないか?

 

「………けど、好都合」

 

これは、賭けだ。

 

少しだけ回復した僕は呟きながら、掌を上に向ける。そして、普通より()()()()()()()爆破(コピー)》をイメージする。

 

『…なるほど。手のひらから出る汗がニトロの役割を果たしてるのか』

 

『ーーー“赫灼(かくしゃく)熱拳ヘルスパイダー”…観念しろ、(ヴィラン)

 

イメージの根底は、この2つの記憶。

 

《爆破》の基本的な構造と、“過去視”で見たエンデヴァーの技。

 

そうして出した僕の《爆破(コピー)》は、空中へ飛んでいく。小さな爆撃がある程度の高さへ辿り着くと、そこで《爆破》する。

 

それはまるで、昼に咲く花火。風情もへったくれもない小さなものだ。歓声も小さかった。

 

 

そうして流星群のようにフィールドへ落ちてくる火花は、()()()()

 

 

赫灼(かくしゃく)熱拳ヘルスパイダー”は五指から出す“粘り”のある炎が、蜘蛛の巣のようにヴィランを捕らえる技だった。実際に見た事は無いのだが。

その“粘り”を《爆破》に応用する。

 

そうして火花がフィールドに辿り着いた瞬間。それは“ 榴弾(ハウザー)砲着弾(インパクト)”で飛んでくる爆豪が僕の目の前まで辿り着いた瞬間でもあり。

 

 

 

《爆破》する。

 

 

⭐︎

 

 

フィールドが、黒い煙で覆われる。 

 

『すっげぇ煙!おーい、コレ勝負はどうなってんだ!?』

 

自分がどこにいるのかもわからない。爆風で飛ばされたのは確かだが、出来るだけの抵抗はしたつもりだ。ちなみにまだ倒れているままだ。

 

審判のミッドナイトも見えてないだろう。つまり、決着は煙が晴れた後。

 

…いやぁ、まさかここまでの爆発になるとは。確かにフィールドに僕の“手汗”が散らばっているのを見た時は、ちょっと多いな、と思ったけど。

 

煙が晴れるまでの間、なんでこんなに手汗が多かったのかを考える。僕はそこまで汗っかきではない。すぐに結論は出た。

 

『…わかりやすく言えば、体温調節機能がバグっている』

 

保健室で聞いた、オールマイトの言葉。体温調節の一仕事を担っているのは汗腺だ。

人間は暑いときや運動をしたときに、上昇した体温を下げるために汗をかく。

 

つまり、通常より過剰に暑いとバグった脳が判断していた時、過剰に僕は手汗をかいていたという訳だ。

 

それが序盤、回避に徹して“真似”の準備をしていた時に散らばった、と。

それ以降は“完全模倣”で相殺し続けていたから、手汗に発火しなかった、と。

 

なるほど、と思わず納得してしまう。伏せたままだけど。

 

それと同時に煙が晴れて、フィールドの様子が明らかになる。

 

まず僕の状態。

 

僕のすぐ横には小さな崖があり、その崖の上に僕は位置している。つまり、ギリギリ場外じゃないゾーン。ちなみに死にそうだ。

 

対する爆豪はーーー。

 

ぽかん、とした顔でフィールドの外で尻餅をついていた。何が起こったかわからないという風に。ちなみに元気そうだ。

 

という事は。という事にも関わらず。

 

『…爆豪君、場外!ーーーーよって、物間君の勝利!!』

 

そんな審判の声が届く前に、歓声は上がっていた。主にB組の方から。

 

『以上で全ての競技が終了!今年度雄英体育祭1年優勝はーーーーB組物間寧人!』

 

そんな大歓声をその身に浴びせられる。…が、僕の身体はもう限界を超えて動かないので、勝者は地に伏している。なんとも締まらない。

 

僕は呆気にとられている爆豪に目を向ける。

 

榴弾(ハウザー)砲着弾(インパクト)”の動力と、想定していなかった僕の“ニトロ爆弾爆弾(ボムボム)フェスティバル2020”の力が合わさって場外まで飛ばされたのだろう。

 

特に戦闘不能になるほどの大ダメージは負っていない。むしろ、戦闘不能なのは僕の方だ。

 

「なんか、爆豪ちゃんってこういうのばっかりね、ケロ」

「どういう事?梅雨ちゃん」

「最初の戦闘訓練もこんな感じだったわ」

「あぁ!デク君と私の時か!」

 

そんなどこかの会話を聞きながら、僕は苦笑いする。

 

「…運が、良かったなぁ」

 

まさか、“完全模倣”や“同調・未来視”ではなく、苦し紛れの策で。しかも運の要素が大きかった。その上、場外というルールが無かったら完全に僕の負けだ。

まさに試合に勝って勝負に負けた。

 

爆豪がこの勝負をどう思っているかはわからないが、僕はイマイチこの結果には納得がいっていない。まぁ、言い訳をすると僕もベストな状態じゃなかったし。またいつか、爆豪とは改めて戦いたい。まぁどうせ、機会はあるだろう。

 

結局僕自身の力と関係なく、捻くれた対抗策で決着が着いた。

 

試合内容には納得していないが…何故か“僕らしいな”と思ってしまった。やっぱりこれが、本物(オリジナル)の僕なのかもしれない。

 

こうして、長かった体育祭は終わりを迎える。

 

…まぁこういう時くらいは、()()()、喜んでもいいかな。

 




注)厳密に言えば完全模倣すれば相殺にはならないです。ノリで相殺させました…!

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