Monster HunterXX 黒龍伝説之巻 伝説の章 作:マスクまる
完結しきっていないので、時間のある時に加筆しながらあげていこうと思います。
集会酒場。
龍識船の一角にあり、多くのハンターが集う場所。龍歴院前集会所に代わる拠点である。
ここでは、『G級』と呼ばれる高難度のクエストを受けることができる。
クエストは、難易度ごとにランク分けされていて、『下位』・『上位』・『G級』の
3つのランクがある。G級は、1番難易度が高く、実力の認められた
限られたハンターしか、ここへ来ることさえできない。
「あぁ、疲れた。G級ってホントきついわ。」
クエストから帰ってきた大剣使いのハンターの少女はそう言うと、椅子に座りゴクリと水を飲み干す。
すると、仲間のチャージアックス使いの少年ハンターがいう。
「だから言ったじゃないか。今まで何とかなってきたからって、今回も大丈夫だとは限らないって。」
G級のクエストは、実力のある凄腕ハンターでも、油断すれば危険だ。
それほどに難易度が高いのである。「いつもこうだから」というのは、通用しない。
「それに…、」
少年ハンターは続けた。
「どんなに実力があっても、いつやられてもおかしくないだろう。」
「ハル、分かったから。そんなに熱くならないでよ。」
ハルと呼ばれたハンターは、かなり強いらしい。椅子に座っている彼女に比べて、疲れた様子はない。
「リンは、楽観的すぎだ。もう少し先のことを考えたらどうだ。」
彼女の名前はリンというらしい。確かに、彼に比べれば、かなり疲れている。
ガンガン攻めて反撃をくらうタイプのようだ。
「ハルは、頭固すぎだよね。」
彼女が馬鹿にしたように言うと、「そんなことはないし、お前には言われたくない。」といいかえした。
「まあ、俺はお前の力は認めている。そうでなきゃ2人では、まずG級には行かないからな。」
「ハル。それは、私が強いってことかな。ねぇねぇ。」
超ムカつく。こいつは褒めると調子に乗るタイプだったことをすっかり忘れていた。
「ま、油断はしないでほしいけどな。」
とりあえずこう言っておけば、それ以上悪化しないのでとりあえず大丈夫だろう。
いつも通り、クエストから帰ってくると、マスターから声がかかった。
「マスター。何かありましたか。」
マスターは、いつも酒場の様子を見てまわっている。
かつては、龍歴院とハンターズギルドを渡り歩いた敏腕ハンターで、今は、酒場の経営をしながら、ハンターズギルドの依頼をハンター達に仲介しているのだ。
「じつは、ラオシャンロンの目撃情報が入ったの。」
「ラオシャンロンですか。」
ラオシャンロンは、古い呼び名で「老山龍」とも呼ばれる古龍。
棘だらけの甲殻、長大な首と尾、頭に生えた一本の角、そして何より圧倒的な巨体が特徴。
歩くだけで大地を揺り動かし、自然物・人工物を問わず周囲にある全てを崩落させるその姿から「歩く天災」の異名をとり、また「動く霊峰」とも称される。普段は四足歩行だが、尻尾を支えにして後ろ足で立ち上がる事もあり、その様子は誰もが思わず見上げる程。
鱗の一枚でさえ飛竜の甲殻に匹敵する頑強さを誇り、悠久の時を経て作られた甲殻は岩盤の如く堅く分厚いという。
また、これ等の素材には特殊なエネルギーが宿っているとされ、老山龍の素材から作られる武器は、龍を相手取るとその破壊力を増すと言われている。比較的古くから一部の地域に定期的に出現し、ほぼ一定のルートを巡回するように闊歩する姿が確認されているモンスターだ 。
「知っての通りだけど、そのままにしたら被害が出るかもしれないから撃退を依頼したいのだけどいいかしら。」
「俺はいいですけど。」
「わたしもいいよ。」
リンが彼の後に続いた。それを聞いてマスターは、頷いて「じゃあ、お願いするわ。」といってクエストを紹介してくれた。
すると、クエストの受付係が、ハル達にアドバイスをくれた。
「ラオシャンロンは存在については一般にも広く知られている古龍ですが、生態は多くの謎に包まれています。くれぐれもお気をつけて。」
「ああ、ありがとう。」
とは言ったものの、さすがに2人で行くのは危険だ。
ハンターズギルドや各街では過去に確認されたラオシャンロンの徘徊ルート上に砦を建造している。しかし、ラオシャンロンは基本的に目の前に障害物があるだけではルートを変更したり引き返したりすることは無く、その障害物を持ち前の体躯を活かした体当たりなどで破壊し、強引に進行を続けようとする。
そんなモンスターを俺たちだけでは攻撃することさえままならないだろう。
悩んでいる彼らに、声をかけたハンターがいた。
「何か悩んでいるようだな。俺でよければ力になろう。」
振り返って声の方を見ると、そこには見覚えのある男が立っていた。
「久しぶりだな。元気にしていたか。」
声の主は、ギルドで知らない人はいないといわれる、凄腕のボウガン使いのハンターで、ハルの師である『光彩の弾丸』の異名を持つユウキであった。
「ユウキさん。お久しぶりです。」
「ユウキって、あの。光彩の弾丸の。」
リンが驚きながら質問してきた。
「ユウキさんは、俺がギルドに入ってすぐの時に、お世話になった人だ。要するに師匠だ。」
「ハルが世話になっているようだな。」
ユウキが言うと、「いえいえ、こちらこそ頼りにしています。」と、リンは慌てた様子で言った。
「なんでここに?」
「いや面白いものをドンドルマから依頼されてな。
『古龍の書』というものだ。いまはこれの解読にここに来たんだ。」
「なるほど。」
「ところで、何か悩んでいたようだが。」
「実は…。」
ハルは、ユウキに事情を話した。すると、「私も手伝おう。」と言ってくれた。
「しかし、ラオシャンロンか。手ごわい相手だな。3人では、少し厳しい気もするな。」
「そうですよね。」
「ラオシャンロンというと出現が確認された後、しばらくするといつの間にか姿を消している謎の多いモンスターだったな。」
ギルドでもこの不可解な出没事例には首を捻っているが、山腹に鉱物精錬所が建設された際に地下から地震と共にラオシャンロンが現れたという記録から、
『普段は地中に潜っており、定期的に地上に現れては縄張りを闊歩しているのではないか』と推測している。定期的に己の縄張りを徘徊する姿が確認されており、当然ルート上に人間の住む村や街があろうとラオシャンロンがそれを気にすることなど無く、そのまま通過しようとするため、放置しておけば甚大無比な被害が発生してしまう。それ故にハンターズギルドではラオシャンロンの出現が確認されると、非常事態宣言を出して地域住民に警戒や避難を呼び掛ける。
そして特にラオシャンロンの接近が危惧される地域にはハンターを派遣し、
近場の砦を拠点として撃退を目指す。
しかし、歩みを進めるだけで大きな風圧や震動が発生し、無意識に振られる尻尾ですら凶器と化し、明確な敵意を持たないとしても、動作の一つ一つが外敵をことごとく蹴散らす巨龍の進行を食い止めるのは、熟練のハンターやパーティであっても至難の業とされる。
ココットの英雄が遺した伝説の一つに「巨大龍を討ち果たした」というものもあるが、
あくまで伝説上の逸話である。
巨大龍がラオシャンロンである確証もない。
「面白そうな話をしているわね。」
「あ、ヒトミさん。来てたんですね。」
ヒトミと呼ばれた弓使いの女性ハンターは、ユウキと同じくとても有名なハンターで、とてつもない強さを誇る、『弓撃の女王』の異名をもち、ほかのハンターから憧れのまなざしで見られるハンターである。
「あら、リン久しぶりね。」
リンとヒトミさんは知り合いらしい。
「なんだ。知り合いか。驚いた。」
ユウキさんは、知らなかったらしく、少し驚いたらしい。
「ラオシャンロンなんて久しぶりじゃない。たのしみだわ。」
ユウキさん、さらにヒトミさんまでパーティに入った今なら撃退はしやすいだろう。
ちなみに、ラオシャンロンにまつわる逸話として、以下のようなものが語られている。
とある砦の近辺にラオシャンロンが出現、ハンターを中心とした防衛戦の末、ラオシャンロンは撃退された。しかし、その防衛戦に参加したハンターや、その様子を観察していた一部の人間や竜人族から、撃退されたラオシャンロンの様子がどうもおかしかった、という報告が幾つか挙がった。
「まるでその場には居ない何かに怯え、それから逃げるように去って行った」と。
この事からラオシャンロンが出現する理由の一つとして、
「強大な力を持った”何か”から逃げている」という説が
“ごく一部”で語られるようになった。
しかし、この説について肯定的な意見は少ない。
山のような巨体を誇り、歩く天災とまで呼ばれるラオシャンロンが恐れをなす存在など、
ある筈が無いという意見が大多数である。
実際に天災ですら怯えて逃げ出すような者が存在するとなれば、それこそ伝説に語られる黒き龍くらいのものだろう。
現在ではほとんど信憑性の無い噂話として語られる程度だが、
一部の学者の間では、黒龍伝説の冒頭部と繋がりが見られるとの見解もあるが、
結局のところ真相は定かではない。
「そろそろ準備を始めましょう?早くしないとラオシャンロンが消えちゃうわ。」
「ふっ、そうですね。」
ヒトミさんの言葉に全員が頷き、ラオシャンロンの撃退に向け、準備を始めた。
砦へとついた彼らは、強大な敵との戦いを繰り広げようとしていた。
やっぱり、変なとこが所々あって修正が…
コリャヒデェナ