Monster HunterXX 黒龍伝説之巻 伝説の章   作:マスクまる

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暇つぶし作品第二話です。


第二章 伝説再臨

 古龍の撃退の依頼はかなり前からやっている。その中には、クシャルダオラや、テオ・テスカトル、オオナズチ、シナト村で災厄と恐れられる、シャガルマガラとの戦いもあった。だが、リンにとってラオシャンロンとの戦いは初めてだ。ハルもたった一度しか対峙したことがない。それもはるか前の話で、ベテランハンターについていき、戦った程度である。

 今ハル達が向かっている防衛砦には、巨龍砲や固定式拘束弾、移動式大砲やそのレール、吊り橋が建設されている。

中でも巨龍砲は、"最終兵器"とも呼称される強力な兵器で、その名の通り、龍属性をエネルギーとして用いる大砲である。数年前、あるハンターが、ギルドと共に作成したものだという。

 大都市ドンドルマへのクシャルダオラの接近と襲来が確実視され、ハンターは巨龍砲建造のために、筆頭ハンター隊リーダーの師匠の設計および指示の下で奔走することとなったという。そしてこの巨龍砲は、最も重要な存在として扱われており、 かつて危惧通り、ドンドルマを襲ったクシャルダオラとの最終決戦において筆頭ハンター達と協力しながら、この巨龍砲でクシャルダオラを撃退することができたという。

(そんな大砲を造るのは、大変だっただろうな。)

ハルは心の中でそう思った。

 砲身は天空山で採掘できる良質な鉱石で作られており、発射に必要な龍属性エネルギーは、獄狼竜の素材を利用しているらしい。ドンドルマにある戦闘街では、撃龍槍と対面になるように設置されているらしい。砦に新設された巨龍砲はエリア1の最深部に1門のみ設置されている。    

大型モンスターの頭が入りそうなほど大きい口径に金の塗装と、存在感は抜群で、実際に並べてみるとわかるが、そのサイズは大型古龍の全長を上回り、口径の巨大さから想像される通り、発射される大砲の弾自体も途轍もない大きさであり、直径は実にハンターの身長程度。発射後は、冷却を必要とするため、連続して撃つことはできないが、砦にあるものは、発射後の冷却時間は5分とドンドルマのものより短縮されているらしい。

起動方法が特殊であり、"高密度滅龍炭"というアイテムがないと発射できない。ハンターがこのアイテムを入手していない場合は起動できないのである。

「だから、砦にあるボックスから高密度滅龍炭を取り忘れることがないようにな。」

ユウキが

また、クエスト開始後一定時間経ってから使用許可が降りるため、このタイミングが来るまでは、撃つことはできない。巨龍砲の弾は強力な龍属性を思わせる赤黒い稲妻と光を纏っており、着弾時には大型モンスターを覆い尽くす程の大爆発が発生する。

人間が扱える兵器として、これほどの迫力を持ったものは未だかつてないだろう。

これまで最強の兵器として名を馳せていた撃龍槍以上の最終兵器として期待できるという。

文句なしで史上最強の一撃であろう。

なお、着弾時に巻き起こる大爆発でハンターは、ふっ飛びはするがダメージはない。対巨龍爆弾と同様である。

移動式大砲は、侵攻ルートに沿う形でレールが敷設されており、これら防衛設備を各エリアで運用できる。トロッコの上に大砲が積んであり、その名の通り移動できる大砲で、

戦闘街の最終防衛ラインであるエリア2を囲むようにレールが設置されている。

大砲の左右にある"移動スイッチ"を押すことでその方向へ車両が移動する。

また、搭載されている大砲も通常の物とは異なり、10発まで弾を装填でき、装填即発ではなく、スイッチで任意のタイミングで発射できる。

弾は車両下部の2箇所の穴から装填し、装填数が増えていくと車両上部にある装置の色が変わる。

2発以上装填した状態で発射すると装填されている分を連続して発射する。

前までは、なかったのだが、新たに砦にも移動式大砲が配備されている。

今回は前衛砦のあるエリア1、本砦のあるエリア2にそれぞれ1門ずつ設置されており、

トロッコの走行中も砲弾を発射できるように改良されている。

「砦の設備も進化しているんですね。」と、リンが呟く。

「そうだな。これからも、どんなモンスターが現れるか分からないからこそだろう。」

ユウキの説明に皆が頷く。

 これまでも、新たなモンスターが出現するということは度々あった。これからどんなモンスターが現れるか分からないということがなければ、今までの設備でよかったのだろう。

「砦についたわ。皆行くわよ。」

ヒトミはかなりテンションが上がっている。久しぶりのラオシャンロンだからだろう。

「まあ、無理はしないように頑張ります。」

ハルが言った。

「そうね。無理のない程度に、ね。」

「ラオシャンロンは、まず前衛砦に侵入して、突き進み、最終防衛ラインの、本砦に侵入する。ラオシャンロンは、砦を破壊する可能性もあるので、それまでに撃退しなければならない。振動で、砦の一部が崩れ落ちてくることもある。注意して戦ってくれ。」

「では、いくぞ。」

「「はい。」」

こうして、彼らは、ラオシャンロンの迎撃に臨んだ。

 砦に入ってしばらくすると、ラオシャンロンが現れた。「これが、ラオシャンロン。」

リンは驚いているが、そんな暇はない。

ハルは、リンにそういうと、チャージアックスを構えた。

 しかし、ラオシャンロンはどんどん侵入してくる。

「くっ。こんなに手ごわいとは。」

ハルはそう呟くと、チャージアックスを展開し、片手剣から、斧へと変形させ攻撃を仕掛ける。

 リンはというと、少しの間その大きさに呆然としていたが、ふと正気を取戻し、攻撃し始めた。が、さすがはラオシャンロンである。歩くたびに風を起こすためまともに攻撃できないのである。

「こんな風じゃ攻撃どころじゃないわね。」

だが、リンは、エリアルというスタイルを使っている。ラオシャンロンの足を踏み台にすることで、風圧を食らうことなく攻撃を仕掛けることに成功したのである。

一方。ユウキとヒトミは、遠距離の武器を使っているので、遠くから狙っていた。

しかし、ユウキが「ヒトミはエリアルだろう。近くからでもいいんじゃないのか。」

とかいうから、ヒトミは、「遠くから狙った方が安全じゃない。」とか「こんな強いやつで遊んでいる暇はないわ。」とか言っている。でも、かなりのスピードで攻撃しているので案外相性がいいのかもしれない。

「ユウキそろそろいいんじゃない。」と彼女が言うと、「ああ。そうだな。」

ユウキはそう言って巨龍砲の方へ向かった。そして、ラオシャンロンに攻撃しているハル達に向かって「巨龍砲を撃つ。少し離れた方がいい。」

ハル達はユウキの声を聞いてラオシャンロンから離れた。すると、轟という音とともに、赤いドームが現れ消えた。すると、「ラオシャンロンを追って本砦へ向かうぞ。」と、いう声が聞こえ。彼らは、ラオシャンロンを追い本砦に向かった。

 本砦に入ってすぐラオシャンロンは見え始め、すぐに攻撃を始められた。

「そろそろ狩技撃ちますか。ハァァァ狩技っ『ムーンブレイク』」

リンは、そう叫ぶと空中に飛び上がり、大きく体をひねらせラオシャンロンの頭部に大剣を叩き付けた。この技は、武器の重量を利用するため重みを殺さずに有効にダメージを与えることができるのだ。

「決まったわね。」

リンは満足そうに次の攻撃に移った。

それを見て、ハルは「俺も行くか」と、呟き狩技を放つ。

「狩技『チェインソーサー』」

斧の盾の部分を高速回転させ、多段ヒットさせ切り刻む技でエネルギーを大量に溜められる。そして、そのまま次の攻撃にうつることができ隙が少ないのが魅力である。

「ここなら大砲をあてられる。」

ユウキの助言をもとにハルは、急いで内壁を登り、大砲に弾を装填した。

そして、スイッチを押す。

カァァァーンという音が鳴り響く。

すると、すぐに大砲が発射されラオシャンロンの背中に命中した。

オォォォォォという唸り声をあげるが侵攻が止まる気配はない。

そろそろ撃龍槍を当てられる距離だ。ハルは、撃龍槍のスイッチに向かった。

「ハル、危ない離れろ。」そう叫んだのはユウキだった。

その声に気付いたハルは、すぐそこから離れた。

そして、すぐに今いた場所をラオシャンロンが頭で薙ぎ払っていた。

ユウキの声がなかったら今頃巻き込まれていただろう。

そこに、リンがやってきて、ハルに声をかける。

「ハル、大丈夫だよね。」

「ああ、大丈夫だ。」

ユウキさんは本当に凄い。ハルは、そう思った。ユウキさんは、彼らに的確な指示をだす。これは、ハルにはマネできないベテランハンターの経験故だった。

「ハル、大丈夫なようだな。俺が時間を稼ぐ、その間に起動するんだ。」

ユウキは、そう言うとヘビィボウガンを担いで吊り橋に向かうと、なんとそこから飛び降り、ラオシャンロンの背中に飛び乗った。そして、対巨龍爆弾を置き飛び降りた。

そして、爆発と同時に「今だ、起動しろ。」という掛け声。

急いでスイッチを起動する。

ドドドドドドドドドドッ

撃龍槍が、ラオシャンロンの体を抉る。

ウォォォォォォォォォォッ

呻くラオシャンロン。

そして、そのままラオシャンロンは、砦から逃げて行った。

「やった、のか。」

「ああ、撃退、できたぞ。成功だ。」

ユウキとハルは、ほっとした様子で砦を後にする。

「疲れた、半端じゃないわ。」

「そうね、でもいい経験になったでしょ。」

リンとヒトミは、いつも通りである。そんなかんじで、みんな砦を後にした。

その後、一匹の飛龍が舞い降りたのを見たものも、

ウォォォオォオォォンという

静寂の中、砦に響いた巨大龍の断末魔を聞いたものは、誰一人としていなかった。

ハル達は無事に集会酒場へと帰還した。

この時伝説に語られる黒龍との運命の戦いに巻き込まれているのを、

ハル達は、知る由もなかった。

「そなた達は、知らなければなるまい。伝説の黒龍を。運命をかけた戦いを。」

 

 キョダイリュウノゼツメイニヨリ、デンセツハヨミガエル

   巨大竜  の 絶命 により、 伝説 は 蘇る




誤字多いなぁ…
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