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「きゃぁあああ!」
あっという間にリュックに巻き付いた触手は、リュックを海中へと引きずり込んでしまう。
「リュック!!!」
はやてはすぐにゴーグルをつけてリュックを追いかけて海に飛び込む。生ぬるい海水が肌にまとわりつき、気味の悪い感覚を覚えるが気にせずリュックをさらった触手を探すと、ソレはサルベージ船の船底に隠れていた。
優に10mを超える大きなクラゲのような姿の魔物だった。4本ある長い触手の一つをリュックに巻き付けている。リュックは触手から逃れようともがくが、さらわれた際に落としてしまった短剣を手にしておらず、悪戦苦闘しており、更に触手の強い締め付けのせいで一人で抜け出せそうになかった。
大きなクラゲ型の魔物の周りにウロコのような魔物が数匹集まる。デッキ上に降ってきたコケラくずが動き出す前の姿に似ていた。
(リュック! すぐ助ける!)
はやてがリュックを巻き込まず、さらに海中でも放てるような魔法がないか必死に頭を回転させていると、他の触手がはやてに向かって攻撃を仕掛けてきた。咄嗟にかわそうとするはやてだが、動きが大幅に制限される海中ではまともな回避などできるはずもなく、まともに攻撃を受けてしまう。反射的に腕をガードに回したが、あまりの激しい殴打に、一瞬腕が折れてしまったのではないかと錯覚する。さらに、体力が急激に低下したような倦怠感が体を襲った。
すぐにケアルラを自身にかけ、続けて物理に対する防御を上げるためのプロテスと保険としてのリレイズをかけるはやて。
また、リュックに対して同じ魔法を放つ。リュックをつかむ魔物にも支援魔法が付与されないかと危惧したはやてだったが、先にかけたプロテスがリュックだけにかかったところを見て、一安心する。
(ただの攻撃じゃあない、あれは。ケアルラで回復したってことはポイズン系の攻撃じゃない。なんじゃ、あの感覚は)
突進してくるウロコ型の魔物をどうにかよけながら考えていると、再度触手を伸ばして殴打してきた大きなクラゲ。はやては攻撃を受けつつ触手を掴んで一気にそばまで近寄ろうとした。ゼロ距離で手元にファイガでも放てば多少のダメージは負うだろうと考えての行動だったが、触手を手に掴んだ瞬間、ずおっ!と体力が吸われたように感じた。すぐに手を離したはやてだが、体には先ほどと同じく、倦怠感があった。
(吸われた! こいつ、僕の体力を吸ってるのか!)
プロテスをかけていたからか、1度目よりも感じる倦怠感は少ない。すぐさまケアルで回復したはやては体勢を整えて「先ほどの攻撃で思い出した魔法」を放とうとする。しかし、魔物がはやての逆向きに体を倒し、リュックを含む4本の触手を回し始めたと思ったら、非常に強い渦巻きの海流を生み出してはやてに放ってしまう。巻き込まれたはやては前後不覚になり、魔物から距離を離された。さらに、追い打ちをかけるようにウロコ型の魔物が突進を仕掛ける。
(が、があああああ!! いい加減にしろ! ドレイン!!!!)
突進してきたウロコ型に、はやてが先ほど思い出した魔法である「ドレイン」を放つ。あっという間に幻光虫へと姿を変えた魔物を無視し、自身にヘイストをかけたはやては襲ってくるウロコ型にドレインを連発しながらクラゲ型の下へ戻る。
見ると、リュックが意識を失ったようにぐったりとしていた。先ほどスクリューのように振り回されたせいだろう。リレイズも効果を発揮していないようだった。
咄嗟にアレイズをかけたはやてだが、反応がないリュックを見て、強い憤りと胸を締め付けるような焦りを覚える。
(くそ! クラゲ風情が!! すぐに幻光虫に変えてやる!)
そこからはやてのしたことは単純なものだった。ドレインを3回放ち続けただけである。ガ系の魔法はもちろんのこと、
このドレイン、はやての予想していたよりも威力があったようで、一度目のドレインで魔物は目に見えて勢いがなくなり、二度目のドレインではほぼ虫の息といったようで、リュックを掴む力も失くしたのかリュックを開放し、とどめの3発目には大きな幻光虫へとすがたを変えて
思いのほかあっけない終わりを迎えた戦いであったが、余韻に浸ることもなく、はやてはすぐにリュックを救出し、海面へと戻る。水中から顔を出すと、離れたところでサルベージ船が止まっていた。リュックとはやてが海に落ちたことをデッキにいた船員がアニキに伝えたのだ。デッキからいろいろな機械を投入し、はやてとリュックを必死に捜索しているようだった。
はやては居場所を伝えるために、上に向かってファイガを放つ。すると、すぐに気が付いたのかデッキ上の船員たちがこちらを指さし、少しすると船が迎えに来ようと動き出した。
「ひとまず、か。リュック! リュック!!」
気絶するリュックを起こそうとはやてはリュックの顔を叩いてみたり、再度アレイズとケアルラをかけてみたりするが、目を覚ます様子がない。口元に耳を寄せると呼吸が確認できなかった。急いで首に手を当てて脈を診ると、ひどく弱々しい脈拍だけが感じられた。
「九式:ストップ!!」
クラゲ型の魔物に激しい力で振り回されたリュックは、そのすさまじいGで気絶してしまっていたのだ。意識があれば、水中で長時間呼吸を止めていられるリュックだったが、気絶してしまうとそうもいかない。本来であれば、アレイズやケアルで大抵の気絶からは回復し、おぼれた場合でも水を吐き出すのだが、ひどく消耗していて水を吐き出す力すらないのか、ケアルやアレイズで回復できない状態にあるのか、リュックは目を覚まそうとしない。
自分では対処しきれないと考えたはやてはリュックの時を止め、アニキたちの指示を仰ごうと船に向かう。数分と置かず回収されたはやては仲間がかけてくる労いの言葉に返事をすることもなく、すぐに医療班を呼んでくるよう頼んだ。気絶するリュックをデッキ上に横たえ、事情を察したアニキは怒鳴るように何事か叫び、船内への入り口近くにいた男と女が気絶するリュックの下に飛び込んでくる。はやてがリュックのストップを解くと、すぐさま脈拍や目の動きを確認し、一言二言かわした後、女がハヤテに向き直る。
「ハヤテ、エスナ かけろ」
「わかった。エスナ!」
言われるがままにリュックにエスナをかけると、リュックが胸をおさえて急に苦しみだす。
「レイズ かけろ!」
「レイズ!」
医療班の指示通りレイズをかけると、
「ごふっ! げほっ! げほっげほっ」
「リュック!!! ケアルガ!」
リュックが水を吐き出した途端、はやては反射的にケアルガをかける。しばらくせき込んでいたリュックだったが、呼吸を荒げながらも、体を起こし、周囲を確認することができるくらいには回復した。
「はあ、はあ、はあ、はあ、あ、あれ? シンのコケラは?」
「リューーーーック!!」
「わっ!ちょ、アニキ?! なにすんのさ~!」
感極まったようにリュックに抱き着くアニキ。医療班の二人と周りの船員たちもホッとして、いつの間にか入っていた体の力を抜く。
「も、も~。暑苦しいって~!」
ぺたりと座り込みながらぐいぐいとアニキを押し離そうとするリュック。しかしアニキはおいおいと泣くばかりで一向に離れようとしない。見かねたのか、医療班の一人がアニキに言葉をかけると、アニキはハッと我に返り、船員に一言二言指示を飛ばすと操縦室へと急いで戻っていた。シンのこけらが襲ってきていた以上、近くに『シン』がいることは間違いない。であれば、今すぐここから離れる必要があると考えたのだ。
慌ただしく船内に戻ったアニキを合図に、それぞれの船員たちはリュックに声をかけて自身の仕事に戻っていく。医療班の女がリュックによくよく安静にするよう念を押し、更に誰かと一緒に行動して様子を見てもらうようにと言い含めた。
はやてにチラと目配せをし、その意味を正確に理解したリュックは顔を赤く染めて俯く。「そ、そうだよね。みんなに迷惑かけちゃいけないし、しょうがないよね」なんて言い訳がましくつぶやくリュックに微笑みかけた女は、はやてに様子を見てあげるよう伝えて船内に戻っていった。
「リュック」
「な、な、なに?」
座ったままのリュックに目線を合わせるようしゃがみ込み、リュックの頭に手を置くはやて。間近に迫るはやての顔と頭の上の温かい手に、沸騰しかけたリュックだが、とても辛そうな顔のはやてにハッとした。
「ごめん。きちんと、助けてあげられなかった」
「え、そんなこと! はやては助けてくれたじゃん! あの『シン』のこけらも倒したんでしょ!」
思いもよらなかったはやての言葉に狼狽するリュック。どういう状況なのか、いまいち正確にわかっていないリュックだが、それでも『シン』のこけらに攫われたとき、すぐに飛び込んで助けに来てくれたことはきちんと覚えている。目を覚ました時、デッキ上でアニキに抱き着かれながら「ああ、はやてがなんとかしてくれたんだ」と直感したが、実際その通りじゃないかとリュックは考えている。
だというのに、彼は謝ってくるのだ。
「僕が、すぐにあの魔物を倒すことができていたら…リュックが気絶するようなことにならなかったはずだ」
「いや、それはでもしょうがないとおも…」
「しょうがないで、リュックを殺してしまうところだったんだ」
リュックは言葉を失くしてしまう。あまりに悲壮な表情を浮かべるはやてが何を思っているのかリュックには測りきれなかった。
「僕は、すべてのケースに備えて魔法を用意しておくべきだった。準備が足りなかった」
「リュック、君がアレイズで目を覚まさなかった時、僕は僕の無力さを痛感したよ」
「僕のうぬぼれが、君をいらない危機に晒してしまった」
「だから、ごめん」
そう言い切って頭を下げるはやて。リュックは何も言えなかった。
ハヤテの行動は、リュックにとっては最善だったように思えたからだ。
だって、自分は助かっている。
助けてもらったのだ。
水中に引きずり込まれた時、引きずり込んだ魔物を見た時、リュックは言葉にできない恐れと孤独感を感じた。深い深い海の底に引きずり込まれそうな、たった独り誰にも気づかれず死んでいくような気がしたのだ。
あまりの恐怖に、身がすくみ、体が全く動かなかったのだ。
けれど、すぐにはやての姿が目に入った。自分を追いかけて飛び込んできてくれた。
そう理解したとたんに、体中に力がみなぎり、『シン』のこけらも何のその、バタバタともがいて見せたのだ。
結局ものすごい勢いで振り回されて気絶してしまったけれど、誰かに抱えられた感触は覚えていた。必死に声をかけて、励ましてくれる声を聞いた。だから、船の上で目が覚めたとき、アニキに抱き着かれながら、彼の姿を探してしまったのだ。
ハヤテが、助けてくれたんだと確信していたから。
けれど、はやてはなぜか辛そうな顔をしている。リュックが助かったことには喜んでくれていた。はやての、あそこまで安堵した顔は見たことなかったからだ。
けれど、それはすぐに曇ってしまった。そして、リュックの目の前で、頭を下げて謝罪までしている。
リュックは、頭を下げ続けるはやてを、危なっかしいと思った。
彼は、他者の「死」を恐れすぎているとも感じた。
それはとても危ないことだ。
人にはできないことがある。だから、自分たちは時に諦め、時に受け入れて、前に進んでいくのだ。そうしてリュックは母の死を受け入れ、乗り越えてきた。次からは機械の暴走なんて起きることがなくなるよう、一生懸命機械の扱い方や調整を学んできたし、いろんなアイテムの調合を試してみんなの力になろうとしてきた。覚悟を決めてきた。
全ては、このスピラで生きていくために。
けれど、はやては違う。
まるで、
だけどハヤテは、リュックの死に責任を持とうとしているように思えた。それが当然であると自分に言い聞かせて、感情に蓋をして、理想の為に最善を尽くそうとする。
決めた覚悟が、全く異質。
彼には力がある。不思議な力だ。
彼はあまり気にしていないようだけど、彼の魔法のいくつかはこの世界でも類を見ないもので、アルベド族が知り得る全ての魔法に属さない、全く新しい魔法なのだ。彼自身の魔力量も計り知れない。
きっとそれは、彼にとっても特別な力。
だから、諦められないのだろうか。
背負えるだけ、背負ってしまおうとするのだろうか。
自身の力を惜しげもなく、隠す素振りもなく披露し、リュックたちに協力する彼は。
リュックの知らない「ナニカ」のために必死になっているハヤテは、一体、どんな世界に生きているのだろうか。
急に、彼は幻なのではないかと思った。
急に、彼が消えてしまわないかと不安になった。
そばにいてほしい。いなくならないでほしい。いつも笑っていてほしい。
湧き上がって、荒れ狂う感情がリュックの脳を震わせる。落ち着こうとハヤテを見た。
消え入るような笑みで安堵し、その裏で身を削るような痛みに耐えて苦しむ彼を幻想した。
ちがう。そうじゃない。
ほしいのではない。
そばにいてあげたい。いつでも近くにいてあげたい。いつも笑いかけてあげたい。
いつも独りの彼に、寄り添ってあげたい。
「リュック?」
気が付けば、リュックは涙を流しながらはやての頭を抱きしめていた。はやては戸惑っている。なすがままで、どうすべきか悩んでいたようだが、何を思ったかリュックを抱きしめ返し、優しく微笑みながら頭を撫でたのだ。
「やっぱり、怖かったな。ごめん、ごめんな。怖がらせて。怖かったな」
怖かったのはハヤテの方ではないか。
怖がらせてしまったのは自分の方ではないか。
謝るべきは、自分じゃないだろうか。
リュックは言葉にできない。なんといえばいいのか分からない。
だけど、これだけははっきり伝えなくては。
「ハヤテ」
「うん」
「あたしが、いるからね」
「…………うん?」
ハヤテにはいつも助けてもらってばかりだ。
だから、自分がハヤテを救ってあげるんだ。
守ってあげるんだ。笑いかけてあげるんだ。
自分だけが、はやてを———
「…リュック?」
「………」
「リュック? 大丈夫?」
「…よしよし~」
「…あの、なんで僕が撫でられてるのかな」
「も~。しょうがない、しょうがないなあハヤテはさ~」
「え? あれ? リュックさん…?」
何故かはやての頭をしきりに撫でるリュック。
思っていたのと違う反応を見せるリュックに混乱するはやて。
「しょうがないから、あたしがついててあげる!」
「いやついててあげないといけないのは僕のほうなんだけどね…?」
「えへへへへ」
「リュックさん? ねえリュックちゃん?」
「えへへへへへへへ」
「………………エスナ」
小声でリュックにエスナをかけるはやて。「混乱」しているようではなかった。
「……、まあ一先ずは」
「きゃっ」
はやてはやんわりと離れると、きれいな涙を浮かべるリュックを横抱きに抱える。
「部屋に戻ろうか。一日に二回も気絶したんだ。今日は一日そばにいるから、安静にしていて」
「……うん。そばにいてあげる」
「……?」
首を傾げながらリュックを抱えて船内に戻るはやて。リュックは片手で、はやての服を強く握りしめていた。
一部始終を眺めていた船員たちは、とんでもないものを見てしまったと言わんばかりに顔を見合わせ、やがて何も見なかったことにしようと頷き、作業に集中し始めた。
とりあえずリュックの個室に運ぼうとしたはやてだったが、リュックがはやての部屋が良いと聞かないのでベッドで静かにしていることを条件に好きにさせた。先にシャワーを浴びて来ると言ってシャワー室へと向かったリュックを横目に、操縦室へ向かいながら一連のことを思い出す。
リュックが助かって本当に良かった。
少し支離滅裂なことを言っているが、恐怖や緊張から解放されたからだろう。
それよりも、リュックが言っていた『シン』のこけらと急に姿を消した『シン』の行方について調べる必要があった。『シン』が姿を消したタイミングでコケラくずや『シン』のコケラが現れたことは無関係じゃない考えたはやては、操縦室にいるアニキに『シン』の居場所とサルベージ船周囲に『シン』のこけら達がいないかどうか確認したほうがいいと思ったのだ。
この船に乗っている人は死なせてはならない。
この船も、決して失くしてはならない。
はやてはこの船と船員たちを守るためなら何でもする覚悟でいた。
はたして、それは仲間たちを想うが故の気持ちなのか。
それとも、
リュックを助けていた時は、純粋に彼女の為に力を尽くした。目の前で攫われたリュックを見て、勝手に体が動いたのだ。
けれど、彼女が「もしかしたら死ぬかもしれない」という状況に陥ったとき、はやてが心配したことはリュックのことだけではなかった。
こんなところで死なれては困る。
物語が成り立たなくなる。
リュックを助けてくれてありがとうと感謝を伝えてくるアニキの顔を見れなかった。
船員たちと喜び合うことができなかった。
自身のエゴに気が付いてから、はやては自分がしてきたことすべてが偽善であるように感じられた。誰かを助けるために力をふるっているのではないのだと、自覚したからだ。
純粋な気持ちで、彼らを、アルベド族を失くしたくないと思っていたのではない。はやては自身のために、アルベド族を利用しているに過ぎないのだと気が付いた。
それも、リュックが死ぬかもしれないとなって、いまさら。
「……帰っても、皆に顔向けできん」
今の自分を弟と妹が見たら失望するだろうか。
姉が見たら、叱責するだろうか。
親が見たら、悲しむだろうか。
元の世界に帰ることを優先して誰かを見捨ててしまうかもしれない。
何故なら、この世界のことよりも元の世界の方が大切で、他人の命よりも自分の命よりも大切な者たちがいるからだ。
「……は、物語の主人公にはなれんなあ」
ティーダはどうしてユウナや困っている人たちの為に命を懸けることができたのだろうか。
はやてと同じような境遇でありつつ、いやむしろはやて以上に苦しい運命を背負っていたのにも関わらず、ティーダは何故あそこまで「主人公」でいられたのか。
はやてには、分からなかった。
やはり、自身が偽善者だからだろう。
あぁそれでも、と思う。
たとえどんな選択肢を迫られたとしても、蔑まれたとしても、はやては、元の世界に帰ることを絶対の基準にしていこうと心に決めている。
元の世界に帰りたい。
それだけは決して偽りのない自分の心の叫びだったから。
だからまずはこの船の安全を確保しなくては。
操縦室の扉の前に立ち止まり、再度覚悟を決めたはやて。昏さをたたえた目のまま入室する。
「アニキ」
操縦室では屋根から吊るされた大きなモニターを皆が静かに見つめていた。
誰一人としてはやての呼びかけに反応せず、ただ、モニターを見つめている。
異様な雰囲気だった。
「……?」
近づいてモニターを眺めてみるはやて。すぐに気が付いた。
「————っ?!!」
モニターが示すのは、サルベージ船の真下、深海深くの超巨大な生物反応だった。
誰ともなく呟いた『シン』の二文字が重たく部屋に響いた。
おや?リュックちゃんの様子が…
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