俺の異聞帯(暫定)   作:あすとろん

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その2

此処はかつてウルクと呼ばれていた場所。

この異聞帯において旧人類と呼ばれた存在が黄金の賢王と人類最後のマスターに率いられ、偉大なる母神と戦い、終焉を迎えた地である。

そんな場所に立つと、元カルデアのマスター(前世)だった俺としては些か複雑な気分になってしまう。

だが現在進行形で俺のメンタルに継続ダメージを与えているのはウチの異聞帯の王様にそろそろ三桁目に達しそうな回数の説教しているからだろう。

 

「だからティアマトちゃん何度も言ってるっしょ!?その場のノリで新しい種族とか生み出さないでって俺言ったよね?せっかく上手い事ビースト引退したんだから元に戻らないように注意するって約束したよね⁉」

 

「A…Aa-----------------」

 

「泣き声あげて誤魔化さない!今いる人々、貴方の子供たちが迷惑するんで止めてください。というか前も同じ事やったせいで子供(神々)からフルボッコにされて世界の裏側にポイされたんでしょ!?」

 

「AaAAAAAAaaaaaaa!」

 

「だ・か・ら‼もう勝手に合体魔獣キングラフムとか作らないでね!怖いから!本当に怖いから!」

 

「A…」

 

さて色々やらかして俺の目の前で正座しているティアマトちゃん。

彼女こそ俺の恩人にしてこの異聞帯の王である。

まず『異星の神』から逃走した俺のこれまでを説明するとしよう。

 

あの時、氷に閉ざされたカルデアで俺は聖杯を使用した。

複数個使用して出来上がったのは一時的に俺が避難するには十分な特異点だった。

内部の環境は特に意識していなかったのだがかつての日本のような田園風景が広がっていた気がする。

俺は特異点が出来上がると同時に身を刺すような冷気から逃げるかのように特異点へと足を踏み出そうとしたのだ。

だが幸か不幸かあまりに潤沢すぎる聖杯によりカルデアという場所自体と縁のある存在、世界の裏側に眠るティアマトちゃんと繋がってしまったのだ。

そのあとは『異星の神』の干渉をはねのけて空想樹やら令呪を奪い取って特異点を異聞帯へと変質させて、既存の漂白化された地球を書き換えたのだ。

この異聞帯はかつての第七特異点から分岐した新しい可能性。

『カルデアが破れ、ティアマトによる新人類が生まれた世界』である。

尚、此処はそもそも剪定の対象となるのかすら未だ評定中の全く新しい選択肢の世界であるため厳密には異聞帯ではないのかもしれない。(便宜上異聞帯と呼ぶが・・・)

 

この異聞帯の特徴は

① ティアマトが何故かビースト引退(共に霊基の変質を確認)

② 空想樹がケイオスタイドによって変質してよく分からなかったものが更によく分からないものになった。

③ かつての第七特異点に存在したものは全てケイオスタイドに溶け込んでおり順次サルベージしている。

④ この世界の人類とは紀元前2655年ころにラフムとウルクの民をベースにティアマトが創造した新人類のこと。シュメールっぽい文明を構築している。

⑤ 一般人のスペックも馬鹿みたいに高いがそこらへんにいる怪物たちはそれらを遥かに凌ぐ強さを誇る。そのため文明レベルが未だ低い。

⑥ 俺とどこぞの鬼っ娘が駄々をこねて料理が急速に発展しだした。

 

である。

 

まあ異聞帯のサーヴァントこそ未だ召喚できないものの不便はない。

何故かというと協力してくれる英霊は実はかなりいるからだ。

どんな奴かというと・・・

 

「フハハハ!まさかあのティアマト神のこのような姿を見ることになろうとは・・・この我も見通せなかったな!!故に面白い!!」

 

「「「主殿元気を出してください!元気が出るように何か立派な獣の首を持ってきましょうか!?」」」

 

「ああ義経殿あんなに楽しそうに・・・」

 

今のセリフから分かる通りサルベージしたかつて第七特異点に存在した英霊たちである。

皆のトラウマ牛若丸(オルタ)が多数に弁慶。

他には今此処にいないがエレシュキガルにイシュタルや茨木童子、ゴルゴーン、キングゥなどの英霊たちもいる。

ただし皆通常の霊基ではなく、ティアマトにより再誕された際に本来いたはずの神々の代替として神性やら権能を付与されてこの異聞帯の神となっている。

分かりやすく言うと第6特異点の円卓の騎士(ギフト付与)の超強化版と思ってくれればいいだろう。

あとは残念ながらカルデアが来た時点で消えていた巴御前はサルベージ出来ず、賢王ギルガメッシュは自力で泥から生えてきた。

ギルガメッシュが現れた際俺はひどく動揺した。

だって神々の時代に幕を引き人の世界を始めた張本人だし、なんだかんだ人理をはるか未来まで見守ってるような英雄なのだ。

そんな彼が神代逆戻りのこの異聞帯を見てどうするか?

俺は激怒して即アーチャー化してからのエヌマエリシュの流れだと思った。

しかし実際は

 

「本来あり得ない流れからの新たな可能性。未だ剪定もされぬ世界だというのならば尚のこと興味深い。よいだろう。我のこの目でこの行く末を見定めてやろう!」

 

とか言って妙にノリノリで俺に協力してくれている。

正直意図が読めずに不気味なことこの上ない。

千里眼で何か見たのだろうか?

 

「まあ!とにかくティアマトちゃん勝手に世界楽に滅ぼせそうな怪物をポンポン作らないでね!俺とか皆が頑張って狩ってるからどうにかなってるけどあんま調子乗ってたら剪定されちゃうから!?OK!?」

 

「AA-----------------(OK)」

 

「よーしよしよしよし!偉いぞティアマトちゃん!偉いから今日はもう眠っちゃおうね。出来るだけ速やかに眠ってもう変な魔獣生み出さないでね!マジで!俺と賢王が過労死しちゃうから‼」

 

ティアマトちゃんにエールと夕飯を食べさせて寝かしつけた後めちゃくちゃ仕事した。

 

 

 

混沌創成大海ティアマト

『カルデアが破れ、ティアマトによる新人類が生まれた世界』

厳密には未だ剪定されていない世界でこれからの100年で決まる。

基本アシュトンや英霊たちがストッパー役として自由奔放なティアマトちゃんを宥めて新種族が生まれないよう調整したり、現代の知識を広めて文明を活性化させたり法整備したりしている。ある意味異聞帯を発展させることが本来の目的であるクリプターとしては主人公が一番まっとうに働いている。

 

戦力

ティアマト

牛若丸(オルタ)

ギルガメッシュ(キャスター)

武蔵坊弁慶

ゴルゴーン

キングゥ

ケツァル・コアトル

茨木童子

レオニダス一世

イシュタル

エレシュキガル

ジャガーマン

魔獣多数

兵士たくさん

ラフムうじゃうじゃ

キングラフム

 




アシュトンは諸葛孔明を召喚したいと思っている。
・・・だって文官として有能(白目)そうだし。
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