ファンタスティック闇喰らいの一般竜   作:Silas

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ナオキです。

ハーメルンで検索欄に闇喰らいのミディールって入れました。
何も出ませんでした。

ナオキです。

流行らせコラ。


プロローグっぽい

 その昔、イギリスの端に人の立ち入らぬ小さな森と、その奥に中世じみた城の廃墟があった。

 何時作られたかもわからない古びたこの廃墟は、まるで神話の時代の遺物かのような。

 

 時間に晒され続けたその廃墟は階段より上を瓦礫へと変えており、かろうじて雨宿りできる程度に形をとどめているものの、人の手によって整備されないこの廃墟はすぐにでも崩れてしまいそうなのだそうだ。

 

 この廃墟のある小さな森はいわばいわくつき(・・・・・)の場所で、できることなら近づきたくない場所の筆頭であった。

 森に踏み入ると命の危険を感じるとか、恐ろしい唸り声が聞こえたとか、はたまた終末より這い出た龍がいるとか。

 様々な噂が飛び交う土地であるのだ。

 非魔法族にとっては不気味なところであることに間違いないが、驚くことに魔法に慣れ親しんだ魔法族もまたこの森を避け、あるいは危険視しているのだった。

 

 実際に好奇心から意気揚々と森に踏み入った人物は、例外なく小一時間もしないうちに蒼白な顔で森から飛び出してくる。

 そしてこう言うのだ、「今まで見たことのない恐ろしい魔法動物がいた」と。

 魔法省も非魔法族の有志の人物らも捜査に乗り出したがこれといったものは見つからず、その後も森に入った人間による「不思議な魔法動物」の目撃証言が増え続けている。

 魔法省が魔法動物の発見に至らなかったのは森に立ち込める白濁した濃霧からか、はたまた別の理由か。

 

 どちらであれ、森の廃墟に住む巨大な魔法動物の下へたどり着くことはなかったのだ。

 

 そうこうしているうちに森へ入ろうとする者はぐんぐん減っていった。

 よほどの変人でもなければその魔法動物に辿り着く人物はいないだろう…。

 

「魔法動物学者をやらせてもらってます。ニュート・スキャマンダーです」

 

 よほどの変人でもなければ。

 

「ようこそニュート・スキャマンダーよ。我は、そうだな。闇喰らいのミディールと名乗らせて貰おう」

 

 ◇

 

 俺は闇喰らいのミディールです。はい。

 知らない内に闇喰らいのミディールになって森の中にいたのです。

 何言ってるか分かんないって感じだけど俺も分かんない(食い気味)

 

 

 ダークソウル(DarkSouls)ってあるじゃないか、俗に言うダクソ。

 有名大作ダークファンタジーアクションRPGゲームである。

 

 めいさく。

 

 知らない人のために一応一言で言い表しておくとすれば『火の時代というアンデッド蔓延る世界で自分自身の太陽を探すゲーム』だ(嘘は言ってない)

 

 で、三部構成のダークソウル最終作にダークソウル3というのがあるわけですが、それのDLCの隠しボスに黒い竜がいるのです。

 

 高耐久、高火力、状態異常無効(重要)、ついでに遠隔攻撃もお手のものの紛れもない強ボス。

 それが闇喰らいのミディールというダクソのシンゴジ改め隠しボスなのだ...!。

 つ よ い。

 

 

 そんなミディールの容姿はというと、岩のように尖った黒の鱗(?)と皮膚が巨大な体の足元から顔にまで覆っており、その背や手足の付け根に紫の結晶が生え、また古傷を埋めるようにして皮膚と鱗の隙間に覗いているのがわかる。

 全体的に腹や皮が垂れ下がるだらしない様子ではないがまた筋骨粒々であるとも言い難く、細い四肢に細長い尻尾と身を包んで有り余るほど巨大な翼が、少しばかり痩せたミディールの体に硬質なゴツゴツと尖った印象を持たせているのだ。

 スラリと伸びた両足(四足歩行だが手足と言い換えていいだろう)の特に前脚の指先はどことなく鷲を彷彿とさせるデザインで、後ろ足は少し踵を浮かせており前足に対してややガッシリしたドラゴンらしい。

 

 古の竜とあって実に巨大な体躯の持ち主であり、怪獣と言えるその巨体に沿わぬ素早さでプレイヤーを叩き潰そうと動くのだから、戦うには恐ろしく感じるものだ。

 モンハンあたりと出演する作品を間違えてるんじゃないか、という動きをするため初見のプレイヤー達は多分おそらくきっと目を剥くに違いない。

 その巨躯から見て小さな頭(それでも大の大人を一口で食えるほど大きいが)には体や翼と同色の角が生えていて実にドラゴンらしい風貌をしている。

(ハリーポッターに登場するドラゴンに似たフォルムではあるかもしれない。数百年単位で成長させて、黒い岩盤の鎧を着こませればミディールに近づくのではないだろうか)

 もっともミディールの場合、その巨体も、背に持ったボロボロの翼の大きさも、口から吐く炎が収束して白く光るビームのようになるブレスのレベルも、彼らとは比べられない程度に差があるので一般ドラゴンとは見間違えようもないとは思うが。

 ミディールの吐くレーザーもどきの炎は「薪の王総辞職ビーム」と呼ばれるのだとか。

 

 詳しくはイラストなり動画なりを見てください(切実)

 

 さて(仕切り直し)

 なんてことだ!目が覚めたらそんな闇喰らいのミディールになっているではないか!

 そこに至るまでの過程の記憶もそれ以前も、こつぜんと消え失せたのかどうして見当たらない。

 本当にどういうことなのか。

 

 ちなみに俺がミディールなんじゃないかと思ったわけは、自分の手やら何やらの見た目と体が明らかにおかしかったから目に入った湖で頑張って自分の姿を見たことであったり、呆然としながら曇った空を見上げて溜息を吐いたところ口から出たビーム(炎)が今さっき曇天を貫いたという事件であったり。

 そんなことから「もしかして俺はダクソ3に出てくる闇喰らいのミディールになってしまったのでは」と考えたのだ。

 

 文字に起こすと本当に意味が分からないけど、それ以上に言いようがない。

 

 知らない内にファンタジーな状況に遭遇したので、これは俗に言う憑依転生とかいうやつなのでは?とか考えてはみたもののトラックに轢かれた覚えもなく、神にスマホを与えられた記憶もなかった。

 さてはこれ転生じゃねえな?(名推理)

 ついでにどう見てもダクソの世界じゃないときた。

 なんといっても空に太陽があるものだ!ダクソに太陽はないって一番言われております。あったとしたら太陽騎士さん大歓喜です。

 憑依ですらないのか…?(困惑)

 この森には人も見当たらないから、生活基準なんかもわかんないのです。

 

 

 結局俺が森の中でミディールになったことしかわかんぬえ。

 敵対するやつがいたらどうするんだこれ。死ねるぞこれ。

 

 いくら原作ミディールが強いとはいえ、こっちは一般人だ。

 とりあえず姿勢を低くして息を潜めておこう…。

 幸いこの森は薄暗いし白い霧が立ち込めている。

 きっと気づかれることはあるまい。

 内心ビクビクしながら俺は姿勢を低くし、なるべく周囲に溶け込むように体を丸め、呼吸をゆっくり浅くした。

 

 ファンタジーの世界で不安そうに地べたに這うドラゴンの完成だった。

 

「…いやなんだこの状況」

 

 ふとそんな言葉が竜の口から零れて消える。

 冷たい地べたに丸まってしばらくジッとしていると、しだいに眠気がやってきて意識がうつらうつらとしてきたと思うと、気づけば安らかな眠りに落ちていたのだった。

 

(本人に自覚は無いが)相当永い時間眠った後、体が十分な睡眠をとったのか眠りが浅くなったころに、彼が訪れた。

 

 ガサガサという枝の折れる音を聞いて、次に目を覚ましたときには青いコートを着た茶髪の青年が呆然とした様子でこっちを見上げていた。

 

 若干の間を置いて青年が口を開いた。

「魔法動物学者をやらせてもらってます。ニュート・スキャマンダーです」

 

「あ、丁寧にどうも。闇喰らいのミディール(仮)です」

 

 …いやここハリー・ポッター世界じゃねえか!

 

 

 

 

 こんな感じのミディール(憑依かつ自動翻訳機能付き)が頑張ります。




よく考えればダクソ世界で話されてる言葉って日本語じゃないですよね。
口の動き的にも世界観的にも。
つまり互いが話す「間」に翻訳が挟まれていることになります。
またキャラによって差こそあるものの、大抵は見た目に沿う口調です。

このことから、見た目に合わせて自動的に翻訳されるものだと考えます。
自動翻訳がついていてもおかしくないですよね。つきました。

結果、勘違いモノになりました。やったね。
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