もみじはどうする?
私は殺される。こんなよくわからない世界で。
私は殺される。もうどうでもいい。早く死んでしまおう。
私は....
あきらめかけたその時、頭のなかで声が聞こえた。
(ぉ―ぃ、あれ、おーい、聞こえるか、おーい!返事、返事しろー!)
誰?しかも新頭のなかに直接?...返事はしとくか。
もみじは返事をした。
(あぁ、よかった。まだ生きてるな。なんかお前の『あぁもう死んじゃえセンサー』が反応したから怖かったぜ)
もみじは思わず笑ってしまった。
(で、そっちはどういう状況だ?)
この言葉でもみじは今の状況を思い出した。そして声の主に伝えた。
(なるほど、殺されかけていると...てことは、人がいるのか...よし!体貸せ!ソイツらを倒す‼)
もみじは戸惑った。体を知らない人に貸せと言われたからだ。
しかし
そのとき、もみじの意識は遠退いていった。
「さぁ、死ぬ覚悟はできたか?」
男はもみじに問い詰めた。
「ああ、いつでもこい。覚悟はできている。」
もみじは答えた。
「ふん、小癪な。」
男は鼻で笑った。そして短剣をとりだした。
「では死んでもらう。」
そう言って男はものすごいスピードで襲いかかってきた。
「所詮は人間、この私に勝てるわけがないのだよ。」
短剣は、もみじの胸に刺さっていた。
「人間?勝てるわけない?なにいってんだ?いいか?俺は人間じゃない。そして、『勝てるわけないのだよ』はこっちのセリフだ。」
そう言ってもみじは、胸の短剣を抜いた。
「何っ!?生きているだと!?おかしい。なぜだ?」
「なぜか?答えは簡単、あんたが俺より弱いからだ。」
そう言ってもみじは男に短剣の刃先を首に当てる。
「お前は、何者なんだ?さっきのもみじとやらとは違うようだが。」
男は問う。
「最後に教えてやろう。俺の名は、虚狐亞だ。」
そう言って虚狐亞は男の首をはねた。
「ふぅ、疲れた。そろそろ返すか。」
虚狐亞は、もみじを心の中で呼んだ。
(もみじ~、かえってこ~い!終わったぞ~)
(??終わった?何が?)
もみじがかえってきた。
(なにってあの男をぶちのめしたんだけど。)
(えぇ!?本当!?すごいなぁ)
(じゃあ、お前戻すから、さよなら~)
(えええ!?ちょっと待ってよ、名前は?)
(俺の名は虚狐亞だ。もう一度だけ言ってやる、ここあ、だ。俺はお前の裏の部分だ。裏もみじ的な感じだ。じゃ。)
(私の、裏....)
「う~ん...あれ、ここは?」
目を覚ますと、もみじはベッドの上にいた。
「お、起きたかもみじ、大丈夫か?」
隣には裏レミィが座っていた。
「大丈夫ですけど...なんで私はベッドの上に?」
「お前が倒れてたんだよ、扉の前で。それを私が運んできた。」
「あ、それはどうもです...」
「そういえば、さっきフランがこの部屋からでていったけど大丈夫?」
「え?そういえばなんかすごいスース―するような....」
もみじは恐る恐る下半身の方に手を伸ばす。そして触ってみると...
(くちゅっ)
「はう///パンツがないです!返して~!フランちゃーーーん‼」
もみじはノーパンで走り出した。
どうも、瑠理かです!本当にすみません。だいぶ期間が空いてしまって。
今、スマホで打ってるんですが、スマホだともみじの漢字がでてこなくて。
後で直して置くので大丈夫ですけど。
ということでまた次回!