驚きの白さ。
気が付くと、白い空間に漂っていた。
「ン?」
不満とか疑問とか、そんな事よりもまず思ったのは、足元が分からない、だった。
「足元が無い、つまり、中心が分からない。ならば、私が中心でも構わないね」
贅沢な話だ。
私が世界の中心なのだから。
「ほっほ、中々肝が座っているようじゃの」
声が聞こえた。
姿は見えない。
「誰かね?」
「神じゃが?」
質問に疑問形で答えるなど、全く躾のなっていない神も居たものだね全く。
「なるほど、では神よ。私に何の用かね?」
「今爽やか笑顔で内心毒付いたぞ此奴!」
「気にせずいこう。私は寛大だ。二度目は繰り返さん」
静かになった。
やああってから違和感なく現れたのは、人の良さそうな爺さんだ。
どうやら、彼が神らしい。
「ワシ、神なんじゃけどなぁ……。扱い酷くないかのぉ……」
「どうせロクでもない神託やら何やらを押し付けて帰るのだろう? 私が嫌いなものを紹介しよう。宗教と神、あとジジイだ」
目に見えて神が落ち込んだ。
おお、かみよ! おちこんでしまうとはなさけない!
「ま、まぁいい。お主には悪いが、儂等の手違いでお主は死んだ。故に本来死ぬ寿命まで儂等で作った箱庭型世界で再び生きてもらう事になった」
「ほぉ、異世界テンプレ転生ものとは、中々興味深い」
「あ、あの、未練とか無いのかの?」
「未練? まぁ、強いて言うなら彼女や親を置いて死んでしまう事に関しては悪いとは思うがね。ーーちなみに、死因は?」
「ふ、腹上死じぇ!?」
右ストレートでぶっ飛ばした。
なんだその死因。
「よし」
「う、うう……、腰の入った良いパンチじゃったぁ……」
「で、ここまでテンプレなんだ。特典もあるのだろう?」
「うむ。とはいえ、三つまでじゃが」
十分だ。
「では終わりのクロニクルの武神、テュポーンの時間遡行反撃能力は知っているかね?」
「攻撃されたら時間を巻き戻して攻撃される前に戻して背後から反撃って奴じゃな?あれはテュポーンというよりアルテミスのせいではなかったかの?」
「そんな細かい事は良い。アレを一つ。そしてもう一つはリリカルでなのはな世界からスターライトブレイカーをいつでも撃てる能力だ」
「時間遡行反撃能力と併用不可だからよろしく頼むの」
「了解。では最後。私を女にしたまえ。あと女になった際の抵抗をなくしたまえ」
「抵抗については問題ないが……お主、変態だったのかの」
「興味に忠実、と言いたまえ。で、私はどこに落ちる?出来ればリリカルでなのは以外の世界なら良いのだが」
神は唸った。
しばらくすると決まったようで、にこやかになる。
「インフィニット・ストラトスの世界に行ってもらおうかの」
瞬間、足から落ちる感覚を得て、急速に世界が黒く染まっていった。