原作には影響させない予定です。
セシリア戦が終わり、特に目立った動きは無かったな、と部屋のベットで寛いでいると、携帯が鳴った。
非通知だ。
束だろうか。
「もしもし」
「おぉ! 声が聞こえるぞい! 人間は中々はいてく?なものを作ったものだの!」
やたらとハイテンションな爺いの声が聞こえた。
「何か用かねこの駄神」
「あ辛辣! この小僧!」
「今は小娘だ駄神。三秒以内に用件を言わなければ切るが。三、一はい、おや、時間切れだね?ではまた次回」
「ままま、待て!待たんか!用件はお主の居る世界に転生者が一人行ってしまった!なんだかよからぬ事を考えているらしいので早く始末して欲しいのじゃ」
「ふむ。特典は?」
「暁美ほむら?だったかのぅ、その能力が全て入った盾と、無限の剣製、一方通行の能力じゃ。外見はアルビノじゃよ」
「ぼくのかんがえたさいきょうのおりぬしそのものだな。なんだそのごった煮」
しかし、実際の話それを始末しろとは、私の貧弱な特典ではとてもとても。
「報酬は先払いで頼む。そうだな。終わりのクロニクルの概念を作成能力にでもしてもらうかね。というかそれくらいはないと負けはしなくとも勝てもしないと思われる」
「終わりのクロニクル好きじゃのお主」
「アレは私の聖典だからね」
「制限として、作中にない概念を作った場合には体力を大量に消費する、あと必ず声に出さないと概念は作られないし発動しないをつけるがの」
「ふむ。作り置きなら問題ないのだね?」
「まぁ、そうじゃな。物に込めるならまずそこから作らねばならないが」
ならばいいだろう。
一々声に出す、というのは面倒だが。
暁美ほむらの時間停止があるならまずそこから解決しなければならないのだしな。
スターライトブレイカーのお話ビームだけではうまく戦えない。
「今付与したからの」
「作中にあるなら体力は使わないのだね?」
「うむ」
「ならば、・ーー文字には力を与える能がある」
声が途中から二重になった。
重なる声はまるで金属音のような響きを持って、浸透するように反響して消えていく。
これで、今の私は文字を書けばその文字通りの結果を得られるようになったはずだ。
「壁。と」
空中に壁、と書けば、そこから進入出来なくなった。
紙に刃、と書けば物が切れるようになった。
手を切ってしまい持てなかったが、柄、と書き足せばそこだけ持っても平気になる。
思ったより難しいなコレ。
「範囲はどうなっている」
「今更かのソレ。範囲は通常お主一人。ただし任意で範囲は拡げられるがの。その場合は発動時に範囲も指定してくれるかの」
ふむ。
まぁ、いたずら以外に殺し合い程度にしか使う予定はないから大丈夫だろう。
「とはいえ、私に人を殺させるのだ。神。恨むぞ」
「それはすまんの」
……一言、というのは気に食わないが、前世と違い、殺人に対する忌避館は薄れている。
改造されていた時の影響だろうか。
「まぁ、いい。余分な感情が無いのだから」
「では頼むぞー」
好き勝手な要求を通して神は通話を切った。
超強化はあったものの、そううまく行くだろうか。
「まぁ、よからぬ事、というくらいだ。一夏ハーレムを奪おうとでもしているのだろう」
実際、かなりの美少女揃いだ。
「今日は、まぁ、寝るか」
概念について。
要は物理法則。
音は光より早いなら、
・ーー音は光より早い
という概念となり、実際に音は光より早くなる。
・ーー文字には力を与える能がある
という概念は文字通りの力を与える概念。
紙コップに毒の容器、と書けば中に入れた液体は例えリンゴジュースであろうと毒となる。
そんな魔法染みた力。