色素を極限まで削って作った概念空間内、モノクロのIS学園に突き立った塔を見て私は満足を得る。
ついに完成だ。
「いやぁ、長かったね。神様概念が無かったら物資不足と時間不足で私が死んでいるところだった」
バベル。
それがこの塔の名だ。
ちなみに、戦闘形態では空前絶後の全長十五キロメートルの機竜という竜を模した姿ーーレヴァイアサンーーとなり、その全身に収められたカタパルトから武神(人型巨大兵器)、自動人形(ロボメイド)、そして機竜が出撃する。
数としてはそれぞれ三種類の自動人形、武神、機竜の順で多く、ぶっちゃけ世界征服など余裕の行いだ。
全兵力三十万の不備を感じ取り自己進化し続ける機械の軍団。
もちろんバベルもレヴァイアサンも搭載済みで、場合によっては全長だって伸びるし、武装も創り出せる。
私を止めたければなのは世界のアルカンシェルか聖王のゆりかごでも持ってくるのだな!
束に願われたらソッコーで攻撃の手が止まるが。
ふふふ、では好き勝手しようか。
まず、完成したレヴァイアサンの管制室に当たる教会を模した部屋に転送される概念を創造、適当に買って来た十字架のネックレスに付与。
発動条件は両手に持って祈りのポーズをとり、《新しい世界をお願い》と祈る事にする。
エセだがシスターなので違和感ないね?
付与が終わると、今度は小さなコンテナに納められた少女型の自動人形に近付き、コンテナに刺さっている鍵を回す。
「自動人形ーーangel型零号機、ノア起動」
「ーー起動認識をを確認。angel型統括用、バベル管制用及びangel型試作機『ノア』起動します。ーー以上」
ゆっくりと起き上がった少女はメイド服に十四枚の機械の翼を持ち、私を見る。
「おはようございますマスター。新しい世界をお望みでしょうか。ーー以上」
「いいや。まだ、ね。もう少ししたら私から願うから、用意を頼むよ、ノア君」
「かしこまりました。ーー以上」
「うむ。ではその間、維持を頼むよ」
いつ来るかは未定だからね。
世界間移動はいつでも出来るのだし。
「・ーー自室に戻る」
次の瞬間、私は自室の真ん中に転移した。
ちなみに、一夏と一夏ラヴァーズは未だに寝ている。
起きたら私の元に連絡が来るようにしてあるのだ。概念の。
まぁ、先の砲撃から一時間しか経過してないから仕方ないと言えば仕方ないのだが。
概念空間を形成した時間関係の概念万々歳、といった具合だ。
何せ、内部では三ヶ月もかかったからね。
先に食糧プラント・居住区を作って良かった。
じゃなければ餓死していたね。
などと考えながら一夏の部屋に向かう。
ドアノブを軽く握り、捻る。
あっさりと開いた。
まっすぐにハーレム王一夏の元に向かう。
ーーおぉ、ぐっすりと気絶している。
お手本のような気絶だね?
で、だ。
「ほら、起きたまえ一夏」
「んがっ!?」
原作より肥えてる一夏を足蹴にして叩き起こす。
自然に起きてパニックになってる一夏も見たいが、まぁ、それはまた今度だ。
「さて、最近肥えてる一夏君。とりあえずラウラについて話がある」
「いてぇ……って詩織!?」
「うむ。いつもニコニコ貴様の背後に忍び寄る美少女、七海詩織ちゃんだ」
「……うわぁ……」
手が滑って黒鍵が飛んだ。
「ひぃ!?」
「失礼。ともあれ、一夏。実はな。まだラウラはVTシステムに囚われている。まぁ、十中八九私のせいだがね」
「……なんか、嫌な予感がするんだが」
はっはっは、嫌な予感とは言ってくれるな。
私は原作通り、一夏にラウラを救わせたいだけだ。
「では、一夏。ラウラを救ってきたまえ」
「待て待てお前のせいならお前がーー」
「・ーーラウラの精神界にラウラが起きるまで一夏はいる」
一夏が気絶した。
さて。
では私は私で寝るとしよう。
おやすみ、一夏。
おやすみ、一夏ラヴァーズ。
結構すぐに一夏が起き、私の部屋にラヴァーズ共々乗り込んできた為、風呂から出たばかりの私は全裸を全員に見られた。
一夏に目潰しを放ち、ラヴァーズ共々全裸で説教を行い、全裸に説教される屈辱を味合わせてやったとも。
ーードアは、ノックしたまえ。