『あーあー、よし、繋がっているね?イェーイ諸君、見てるー?篠ノ之束のそっくりさん、七海詩織だ。さて、いきなり電波ジャックなどしてすまないと感じてるが謝罪はしないよ。ーーん?時間がない?ふむ。ならば手短に。今から二日以内に世界を戴く。阻止したくば太平洋に浮かぶ我が軍勢を蹴散らしたまえ。十五km程度の戦艦があるから、それを目印にするといい。ぶっちゃけ私の旗艦だ。何、遠慮することはない。核だろうが軍事ISだろうが航空機だろうが艦隊だろうが歩兵だろうが……総て平たく私の敵ではない』
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「ーーで、これはなんだ」
狭い室内に千冬の……いや、阿修羅の声が響く。
千冬の隣には束が。
その背後には箒、セシリア、一夏、鈴音、ラウラ、シャルロットが居り、一様に私を見てる。
ーーふむ。ラウラは出入口の監視を兼ねているのか。さすが軍人。
「なんだもなにも……私の夢を叶えようとしているだけだが」
「ほう、ならばここで潰えても良いのだな?」
「勘弁願いたいところだね。ここには、私の軍勢を開示しに来ただけなのだから」
「……ほぅ」
ラウラか。
興味が尽きない、といったところか。
「まず、機竜ーー竜を模した大型の兵器だが、Sesaph型:121 Cherubim型:408 Gaigalim型:640。次に武神ーー人型巨大兵器だ。Lords型:301 Virtues型:814 Powers型:1201そして自動人形。ようはメカメイドだね。Prince型:98000 Arch型:10001 Angelus型:189000。合計約30万。ふむ。どう世界が抵抗するか見ものだね?」
それぞれを空中投影ディスプレイモニターに表示しつつ、解説する。
どんどん青くなる背後の代表候補と、どんどん目が輝いていく天災と、どんどん阿修羅オーラを具現化していく修羅。
ふむ。怖いね?
「……しーちゃんいつの間にそんな……」
時間をちょっとね。
可能な限り終わりのクロニクル原作状態にしたかったのだ。
ファンなら……やる。
「ふふ。もっと褒めてくれてもいいのだよ、束」
「すっごいね!」
「ーーすまない姉さん。詩織と話したい」
真剣な表情で箒が束を押しのけて来た。
「お前はーーお前はそれを私たちに伝えてどうするつもりだ……?」
「ふむ。私側に付け、とでも言うと思うかね?私としてはそれがベストではある。が。付く気はさらさらないのだろう?」
まぁ、私としても、地元や国で待つ人間全部捨てて私と来い、と言える程深い付き合いになった覚えはない。
ぶっちゃけ撃墜して仲良くなっただけだし。
出来ればなりたかったが……まぁ、今となっては仕方ないことだ。
別に接点が無くなるわけではないし、まぁ、それでいい。まずはメールから、だ。
「……国家代表ともなれば、裏切りは非常に辛い未来が待っている事は想像に難しい事は無い。私側に付いた事をかつて仲良くあった人間に強く非難され、居場所が無くなる。だから、君たちは容赦無く私と戦えば良い。何。私は負けん」
そもそも私の元にたどり着けるかどうかだがね。
そして目下一番の問題は、各国がたちの悪いジョーク扱いしているところだ。
これではどこか侵略せねばなるまい。
なんの為に被害が少ない洋上を選んだのか分からないね。
「さて。では私は行くよ」
「行かせると思うのか?」
「今の私は塩人形に映像を被せたものに過ぎない。本体は我が旗艦バベルに居るよ」
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「さて。では始めようか」
私は豪華な大聖堂にて手を叩き合わせる。
諸君ーーさぁ行こう。
世界を正し、等しくする為に。