さて、さっきセシリアが一夏と言い争ってたんだが、つまりクラス代表決定戦。
飛びすぎ?
寝てたから仕方ないと思うのだが、どうよ。
「さて、どうするか」
どうするも何も、別に何かする気はない。
それは確かなのだが、なんというか。
実際に猿だのサーカスだの程度が低くだの好き放題言われてしまうとカチンと来るのは事実。
何が言いたいかといえば、思わず私も入ってしまったのだ。
騒ぐなエセ淑女。気品が足りないね?
などと口から出た言葉に私は思わず笑ってしまった。
周りから見たら皮肉げな、小馬鹿にしたような笑い方だったらしく、セシリアは私はにも決闘を申し込み、私が何か言う前に事態の収束を図った織斑先生にまとめられてしまった。
その際一夏と仲良くなり、七海、一夏と呼び合う仲だ。
あれ、好感度低くないかコレ。
「参ったね? 後悔はしてないが」
シャワーを浴びて気持ちを切り替える。
私の部屋は一人部屋だ。
本当は一人いたらしいのだが、事情があって国に帰ったそうだ。
身体を拭いて、バスタオルを巻いてから着替えを取りに脱衣所を出る。
着替えを持ち忘れるとは、油断した。
「しかし、なんだ、私の精神力も落ちたものだーー」
「七海ー、入るぞー」
バカがノックもしないで入ってきた。
バカとは一夏だ。
玄関先でバスタオル一枚な私と見つめ合う一夏。
バスタオル一枚なイベントは箒だけでお腹一杯だろうに。
あぁ、まだなのか。
「一夏。ノックぐらいしたらどうだ」
羞恥心を抑え、落ち着いてユグドラシル待機状態を着てから息を整える。
ーー精神力の確認をしていたらいきなり精神力削られるとは……!
さすがハーレム主人公。大したものである。
痴漢は、逃がさん。
「あ、あ、あ、あの、ごめーー」
「謝罪はいらないから首を寄越したまえ」
このままだと見られ損なので、妖怪首置いてけになる事にした。
黒鍵を模した投擲剣ーー束との合作。普段は柄だけだが量子化で剣が生えるーーを指の間に挟み、投げる。
軽快な音がして根元まで黒鍵が刺さる。
「ひ」
「あぁ、すまない。余計な恐怖を与えたようだ。今度はきっちり首を狙うから安心したまえ」
青褪めた一夏が全力ダッシュで部屋から出る。
私はそれを追い、部屋から黒鍵を大量に投げつつ走る。
一夏以外には当たらないように投げるのは中々骨が折れるが、出来ないことはない。
「ゆるしてぇええ!」
「私の座右の銘は悪は滅びよ痴漢は死ね。だが私は金が好きだぞ」
「座右の銘怖!? そしてすごい俗物!? お年玉あげるから許して!?」
千冬、篠ノ之一家以外から貰えてるイメージがない。
「仕方ない。それで手を打つとしよう。ーー次は殺す。必ず殺す」
某神父の真似をしつつ、私は部屋に戻った。
聞き耳を立てていると、ドアが破壊される音が聞こえ、またか!? などという一夏の声が聞こえた。
運命には逆らえんぞ、ははは。
ひとしきり笑ってからーー本人としては笑い事ではないだろうがーーベッドに寝転がる。
まぁ、セシリア戦は、うん。
適当に虐める、でいいな。
毎日投稿してるからか、お気に入りに登録していただいてる件数がすごい伸びててびっくりです。
一件二件あれば位に思っていたのですが……。
今後も御愛読お願い申し上げます。