もう一度、皆と繋がる決闘者   作:タニイム

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どうも、タニイムです。
今回は日常パートです。
それでは、どうぞ。


ランチタイムと転生者

さてと、お昼を作りますか。

食材は~っと……あれ?無いぞ?

ちょっとペコリーヌこっちに来なさい。冷蔵庫の中の食材、食べたでしょ?

『うぐっ、すみません、おなかすいちゃって……』

精霊が基本的に食事を必要としてないのは知ってるよ?それに、食べたかったら言ってくれれば何とかするのに、勝手に食べちゃダメだって言わなかったっけかなぁ?

『ごめんなさい……もうしません。』

しばらくご飯抜きの刑ね。精霊力ならあげるから、それで我慢しなさい。

『そんな殺生な!お慈悲を、どうかお慈悲を!』

そう言って慈悲を与えて、これで何回目?さすがにもう怒るからね?今度アンティークギアとかサイバー相手に単騎特攻してもらうから。食事カウンターなしで。

『殺す希ですか!?私に死ねといいたいんですか!?いくら何でもひどすぎますよー』

これだけのことをされて当たり前のことをしたんだから当然だろ?予定変更して、米だけしかけて急いでスーパーに買い出しに行かないと。ユウキ!戸締り頼んだ!

『全く、精霊使いの荒いマスターだこって。……鍵かけて留守番しとこ。』

……着いた!時間もあんまりないし、凝ったものは作れそうにないな。簡単に、生姜焼きと酢の物、それと卵焼きぐらいかな?

買い物終わり!急げ!

……ただいま。ユウキ~開けろ~

ふう、何とかなりそうだな。みんな、ペコリーヌ抑えといて。今から料理するから。

『はいよっと。落ち着けペコリーヌ。』

さて、ご飯は無事っと。卵もあるな。チャチャっと作りますか。

さて、あとは待つだけっと。

Piriririri Piriririri

「はい、双遊です。」

〈双遊君?私、咲姫だよ。〉

「友達と合流できた?迎えに行こうか?」

〈……おねがいしようかな?〉

「オッケー。どこにする?さっきのカードショップの近くで待ち合わせでいい?」

〈西公園って、わかるかな?〉

「あそこね、じゃあまたあとで。」

〈よろしくねー。〉

 

さてと、行きますか。ペコリーヌ、ついてきなさい。

『ええ!?何でですか!?』

ペコリーヌ、君前科いくつだったっけ?

『あぅぅ。』

じゃあ、行ってくる。

『鍵、持っとけ。』

ユウキサンキュ。さーて、行くぞ!

 

到着、咲姫はどこに……おっ、いたいた!

「おーい。」

「あ、双遊君!ありがと~。」

「初めまして、丘中1年の逆山双遊です、よろしく。」

「改めて、私は丘中1年の騎ヶ崎咲姫よ。よろしくね。」

「初めまして!丘中1年の友永琴音だよ!よろしくね!」

「私は丘中1年の勇気麗華です。よろしくおねがいします。」

「私は丘中1年の狩原菜美子だ。よろしくな。」

「みなさんよろしくおねがいしますね。……説明、終わってます?」

「アナタに連絡した時には終わってるわよ。」

「ならよかった。じゃあ行きましょうか。」

「「「「ええ(うん)(ああ)」」」」

 

「着いたよ。」

「ここが……」

「さぁ、入って入って。お昼温め直すから、ちょっとまっててね。」

「「「「おじゃましまーす。」」」」

「……あ、洗面所ならそこの廊下の突き当たりにあるからね。」

「ありがとう。お借りするわね。」

カチャカチャ……カタッ

「準備できたよー」

「いい匂いね。」

「美味しそー!」

「急いで作ったから、そこまで凝った物は出来て無いんだけどね……」

「さ、食べようか。」

「「「「「いただきます。」」」」」

「美味しい!凄いね!」

「お、美味しい……負けた……」

「本当に美味いな!」

「美味しいですね。そういえば、ご両親はどちらに?」

「海外赴任。たまに帰ってくるぐらいだよ。」

「そうでしたか。それはまた、言いづらいことを……」

「別に気にしてないから、どっちかというと、変に気遣われるほうが嫌だったり。」

「なら、この話はもうやめにしましょ。」

「そうですね。早く食べないと、二人に食べ尽くされちゃいます。」

「そんなことしないよ〜」

「さすがに人の分まで食べたりはしないぞ?」

「多分もののたとえだと思うよ?それより、美味しいうちに食べちゃってよ。」

「そうさせてもらうわ。」

 

「「「「ご馳走さまでした」」」」

「お粗末さまでした」

「いや〜美味しかったね〜」

「そういってくれると嬉しいよ。」

「今日はありがとうございます。とくに関係ない私たちまでご馳走になってしまって……」

「たまには大勢で食べたかったし、気にしないで。」

「ねぇ、どうやったらこんなに美味しい料理が作れるようになるの?」

「慣れ、かな。僕は二年ぐらいずっと料理してたし、何を食べるにしても自分で作ることが多かったから。」

「そっか……ごめんね?」

「うーん、そこまで気にしてないんだけどなぁ……」

「そういえば、双遊さんは華やかなデッキを使っているとか。どのようなデッキなのですか?」

「ちょ、ちょっと麗華。あんまり人のデッキを聞くのは良くないわよ?」

「別に、こっちのデッキも教えればいいんじゃないか?私は構わねぇけど……」

「うーん、わたしも構わないよ?」

「ちょっと菜美子、琴音。あんた達まで。」

「両方の折り合いがつくところならいいんじゃない?」

「それはそうだけど……」

「咲姫さん、往生際が悪いですよ?」

「でも、どこまで話すんだ?」

「カテゴリーとか、戦い方とかじゃない?」

「そのあたりなら、デュエルした方がわかりやすくないか?」

「僕のデッキは1ターンが結構長いから、見てるだけだとつらいと思うよ?」

「まだましなほうじゃない?酷いデッキってとことん酷いし。」

ん?

「そうだねー、本当に酷いデッキって、壁とやってろって言われるようなレベルだし。」

まさか?

「ですね。あそこまで悪用されるカードを見ると可哀想に思えてきます。」

もしかして?

「本当に厄介だよな。ふざけたこと考える奴もいるしよぉ。」

()()なのかな?

「ねえみんな、()()()って知ってる?」

「「「「えっ!?」」」」

「な、何を言ってるのかしら?」

「そんな誤魔化し方じゃバレバレだよ?咲姫ちゃん。にしても、()()なんだね?」

「私達は小さい頃から話がよくあって、それでわかったのですけど、あなたはどこで気づいたのですか?」

「確かにそこは気になるなぁ。どの辺りでわかったんだ?」

「まず、僕のデッキの1ターンがそこまで長くないって所、次に()()()()()()って言葉、悪用とか、ふざけたことあたりで確信したかな。」

「「「「あー」」」」

「正直、今の環境って結構緩いよね。まだ主要カードが揃ってないデッキで余裕で勝てるぐらいだし。」

「それは確かに。ライフは8000だけど、本当に穏やかよね。」

「そろそろ本題に入ろっか。僕のデッキはPC(プリンセスコネクト)。今使ってるのは標準型で、二種類のフィールド魔法を展開してそのフィールドに対応したモンスターを展開するデッキだよ。主力モンスターのサーチを永続魔法に頼ってて、フィールドが圧迫されるのと、魔法カードの効果を無効にされるとほぼほぼ積むのが欠点かな?」

「次は私ね。私のデッキはFate/よ。モンスターの大半が儀式モンスターで、魔術カウンターというカウンターを儀式召喚のコストに出来るのが特徴ね。」

「次は私だねー!私のデッキはPM(ポケットモンスター)!特定の条件を満たした下級モンスターを通常召喚出来ない上級モンスターに成長させて戦うのが特徴だよ!」

「次は私ですね。私のデッキはDQ(ドラゴンクエスト)です。主に三つのパターンに別れていて、動き出しは遅い物の上級モンスターを複数展開出来るM’s(モンスターズ)、相手フィールドにM’s(モンスターズ)がいると特殊召喚出来るMt(メイト)Mt(メイト)M’s(モンスターズ)が複合された融合テーマのBR(バトルロード)の三種類のサブテーマがあります。」

「最後は私だな!私のデッキはMH(モンスターハンター)。装備を変えて戦うハンターと、多彩な能力を持つモンスター達が特徴のデッキだな!」

うん、なんていうか、うん。本気で妨害札が欲しくなってきた。

「「「「ところで、()使()()()()()()ってどういう事(ですか)?」」」」

「あー、うん、それは……皆のデッキって表も裏も一纏めに出来るじゃない?僕のデッキはその辺りが違っててさ。まだ表の主要カードも揃ってないのに、表でも使える裏のカードとかもあるらしくて、完全に戦えるのはいつになることやら……」

PC(プリンセスコネクト)ねぇ……カードの枚数としては一番少ない気がするけど……」

「だからこそ汎用性の高いカードも少なくなるんだよ。多分表の戦い方は今のままで固定される気がするし。いや?ソルの塔があるんだし、ソルオーブにミネルヴァと何かがあれば特殊勝利も……」

「「「「特殊勝利!?ナニソレコワイ」」」」

「いや、皆のデッキにもいくつかありそうなんだけど……」

「いやいや、あのデッキで特殊勝利はダメでしょ。それ一つに絞ればエグゾディアも目じゃないわよ?」

「多分そうすると回らない。()()()()()()って知ってるよね?」

「原作で度々出てたやつよね?」

「モンスター全部がそれなんだよなぁ。」

「「「「あー。」」」」

「わかるでしょ?その為の専用構築しようとしたら、40枚から60枚では絶対に回らないと思う。確実にモンスターばっかり。それも、AS(アストルムスタイル)の。出来るとして表のデッキのおまけになるかな?」

「おまけに採用出来るならましじゃないの?」

「そうかもしれないけど、まだ可能性の段階だし。とりあえず今はなんとも言えないよ。」

「それもそうね。さて、お互いのデッキをもっと知るためにデュエルでもしましょうか。」

「明日も休みだし、多少遅くなっても大丈夫だとは思うけど、その辺りはしっかりね?」

「あ、そっか。それなら一旦家に帰って泊まる準備をしてくるわね?」

「ゑ?どこをどう繋げたらそういう結論になるの?」

「泊まることにすれば遅くなっても問題ないでしょ?」

「不純異性交友。年頃の男女が一つ屋根の下で寝るだけで問題になるんだけど?」

『お前はそんな事しねぇだろ?』

うるさいよユウキ。この60股男!

『グハッ!?』

「そんなの、合意の上なら問題ないんじゃない?」

「はぁ、とりあえず夕飯の買い出しとかもあるから、すぐにはデュエルできないよ?」

「「「「お邪魔しました〜」」」」

「はやっ!?」

「すぐに支度してくるから、よろしくね?」

……念のために南京錠も買ってこよう。その上でバリケードを用意すればなんとかなるでしょ。

さて、夕飯は手の込んだ物にしようかな?

……あ、ショップで手に入れたパック、まだ確認してないな。




「さて、夕飯の支度も済んだし、部屋の準備も出来たから、デッキの調整でもしようかな?」
「「「「お邪魔しま〜す」」」」
「はやっ!?ちゃんと説得できてるのかな……」
「さあ、早くデュエルしましょう!
「……先に夕飯にしない?」




ドーモ、作者のタニイムです。
気がついたら、大量のオリジナルカードを作らなくちゃいけなくなってる……
原作前編では主人公と精霊達しか登場させないとか言ってたのですが、ここでヒロインを登場させないとストーリーに絡ませられないんですよね。
というわけで今しばらく原作前編にお付き合いください。

……どこかでオリカ作る時間稼がなきゃ。

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