Re:聖なるかな…え? 原作になんて参加しませんよ   作:ぴんころ

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気づけば消えていたので別にいいかなぁなんて思ってましたが、捜索掲示板で探されていたのともう一つの当時書いていた作品の匿名を解除したら、それとは別の作品の感想で質問されたので復活です。ただし、前回もプロットなんてなかったので全く同じになるとは保証できません。更に言えば結構更新頻度も遅くなると思います。




そして幼女が来た理由はお前が神剣と契約しているからだよ。してなかったらしてなかったで、おbsnにこれからする可能性があると未来視されたから監視されてたけどな


プロローグ

 『転生』という概念がある。俺はこれをした。

 

 いや、この世界……永遠神剣シリーズに元から存在する「転生」ではなく、前々世によくあったネット小説のテンプレ転生。それも神様転生ではない方だ。

 前々世に関しては俺も普通の人生だったと言える。よくある二次小説の主人公みたいに何も特徴がなく、よくいる二次小説の主人公とは違って転生したからと言って前々世の価値観から前世の価値観へとすぐに移行することはできなかった。

 そんな俺の前世は帝国アドラーとかいう場所で生まれて、第十三星辰小隊という場所の配属されていたのだが、それが壊滅した中で俺のグループだけが唯一生き残ったのだ。それ以降も色々とあって、剣の師匠に修行をつけてもらいながら日常を過ごしていたのだが、その世界で最終的に世界規模の聖戦みたいなものが発生する中、元上司であるギルベルト・ハーヴェスと戦う中で死んだ。

 

 

 で、転生したら、今の人生から二つ前。この世界での幼馴染たる『世刻望』の存在で、この世界が望が主人公であるゲーム、「聖なるかな」の世界だと理解した。一旦捨て去った現代での価値観を取り戻すのは少し苦労したが。

 

 

 まあ、そんな感じでこの世界がどんな世界か、そしてこの世界の危険性がわかってしまったら逃げられるところは逃げたいと思うのはおかしくないだろう。ヘリオスとかいう『正しい姿』は前世でみたけれど、その姿を体現するために命をかけられるかと言われれば『死にたくないから無理』と答えるしかない。

 そうしてどうにか原作から逃れようとする最中で『自己の生存』に対する強い想いに同調した第一位の永遠神剣、永遠神剣『調和』が契約を持ちかけて来て、『死なない』というただ一点において俺たちの心は一つになったので契約もした。

 

 

 それで、望たちが受かった物部学園に俺はわざと落ちて、別の近くの高校に向かった。そして最近、原作がスタートしたことを物部学園が消失したことで知り、つい昨日戻って来たことで、原作の終了を理解した。

 一体誰のルートを進んだのかはわからないので、望の電話番号が残っていることから少なくともエターナルになるルートは進まなかったことだけはわかった。

 

 

「望!? 無事なのか! 急に、消えてた物部学園が戻って来たってことを知ったから連絡してるんだけど!」

 

『あはは、心配かけて悪い……』

 

 

 なのでまず電話をかける。”何も知らない友人”枠なら戻って来たと感づいたならこの対応をすることが正解だろう。

 

 

『ちょっと今からそっちに行ってもいいか?』

 

「え? 別にいいけど……どうしてだ?」

 

『報告したいことがあるんだ』

 

 

 望の恋愛は、この旅の中で成就する。幼馴染としては希美と結ばれていてほしいなんて思うがこればっかりは俺にはどうしようもない。この報告が『希美と付き合うことになりました』であることに期待しよう。……ちなみに、その場合は希美の貧乳については「望が大きくしてくれる」とフォローするのが役割になるんだろうな。

 

 

「ん、別にそれはいいけど。まさか以前から付近の高校で腐女子の間に出回ってる『望×暁』の薄い本が厚くなるような報告じゃないだろうな?」

 

『そんなわけないだろ!?』

 

「冗談に決まってるだろ。まあ、待ってるから。今、高校の方だよな。それなら……だいたい一時間ぐらいか? とりあえず何人来るのかだけ教えてくれ。そろそろ時間も夜だし、飯ぐらいなら作って置いてやるよ」

 

『助かる……さすがに今日は自力で用意する気になれないしな』

 

 

 この時、もしも俺が断っていれば俺の日常は今も続いていたのだろうか。

 

 

 

 

 ………………

 

 …………

 

 ……

 

 

 

 

「ん、来たか」

 

 連絡があってから一時間弱。玄関のチャイムが鳴ったことを理解した俺は、『三人で来る』と聞いたので俺の分も含めて四人分の夕飯を用意してから、玄関の方に向かう。

 

 

 正直に言って、望以外は誰が来るのかよくわからない。幼馴染であることを考えれば希美もやって来そうだが、もしも希美以外と付き合うことになったなら一緒に来るとは思えない。特に『報告』なんて言い方をしていたのだから、多分「○○と付き合うことになりました」ってことだろうし。

 

 

「おかえり、って言えばいいのか、それともいらっしゃいと言えばいいのか。まあとりあえずいらっしゃい望。希美」

 

 

 玄関を開けると、そこには望と希美が。三人と言っていたのに二人しかいないことに疑問を覚えたが、よく見てみると望と希美よりもはるかに背丈が小さいせいで気がつかなかっただけで悠久のユーフォリアもそこにはいた。……なぜユーフォリアはここにいるのだろうか? 彼女の目的は「叢雲の解放」であって原作が終了したならそれは終わっているはずだが…… まあ、考えても仕方ない。

 

 

「ああ、ただいま」

 

「ただいま、ーーちゃん!」

 

「は、初めまして! ユーフォリアって言います!」

 

 

 ちょうど俺の名前を呼ぶタイミングで図ったかのように強風が吹いて名前が聞こえなかった。それはまあいいのだけれど、風が強くなって来たことと天気からしてそろそろ雨が降りそうだ。

 

 

「ほら、報告とやらは飯の後に聞くから。とりあえず雨が降る前にそっちの小さい子(ユーフォリアちゃん)も含めてうちに上がれ」

 

『はーい』

 

 

 三人を家に上げて用意していた……とは言っても最初から数日分として用意していたカレーを振る舞う。飯を食べ始めた三人の内、この世界出身である望と希美はカレーが懐かしいのかバクバク食べている。二人が望む分だけおかわりを入れて、ユーフォリアの方も伺う。

 

 

「ユーフォリアちゃんもおかわり欲しいならよそうけど?」

 

「あ、大丈夫です。お構いなく」

 

「うん、それなら良かった。……それで、報告ってなんだ、二人とも」

 

 

 のほほんとした団欒も望たちが満腹になったことで終了し、俺が報告について尋ねると神妙な顔をする。……ただ、口元にカレールーがついているので微妙に締まりが無い。

 

 

「えっと、この度、俺と希美は付き合うことになりました」

 

「これまで色々と協力してくれてありがとう!」

 

「ついに望を落としたか!」

 

 

 希美と一緒に来た時点である程度の予想はついていたが、実際に言葉にされると感動も大きい。ついつい椅子を蹴飛ばして立ち上がってしまう。

 

 

「良かったな希美! それにしても、一体どうやって、この『乙女心をわかる日が来たらその日は多分世界が終わる日だろう』なんて呼ばれてる望を落としたんだ?」

 

 

 一応、原作のヒロインだということは覚えているが、もうかなり昔にやったゲームなのでシナリオまでは詳しく覚えていない。なので詳しい話を聞きたいのだが、「それは長くなるからまた今度ね」なんて苦笑した希美からごまかしを受ける。ちなみにこの異名をもらっている望はどうやらその異名に文句があるらしい。……つけたの俺だけど。

 

 

「それで、今日一緒に来たユーフォリアちゃんなんだけど、この子もよくわからないけど用事があるみたいなの。話聞いて上げてくれないかな?」

 

「ん? それぐらいなら別にいいけど」

 

 

 希美たちの報告を待ってたユーフォリアの方に視線を向ける。すると彼女はこちらに向き直って真剣な眼差しで俺を見つめて

 

「では、改めまして」

 

 居住まいを正してから彼女はもう一度、今度はエターナルとしての自己紹介を始めた。

 

「カオス・エターナル所属。永遠神剣第三位『悠久』の担い手。”悠久のユーフォリア”です」

 

「はあ……これはご丁寧にどうも」

 

 とても礼儀正しく自己紹介されたのでこちらもついつい頭を下げてしまう。だが、エターナルとしての自己紹介をしたということは俺の正体についてもバレているということなのではないだろうか?

 

 

「あなたを監視しに来ました!」

 

 

 ……………………………………………………

 

 ………………………………………………

 

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 ……………………………………

 

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 …………………………

 

 ……………………

 

 ………………

 

 …………

 

 ……っは!

 

 

 衝撃的な発言にしばらくの間意識が吹っ飛んでいた。ほら、望と希美もいきなり監視なんて言い出すから驚いている。……でも、そうなると今の俺にできるのは一つだけだな。

 

 

「ふーん、そうなのかー。ユーフォリアちゃんはそんなことのために一人でこんなところにやってくるなんて偉いなー」

 

「あ、えへへ……」

 

 

 今世は一人っ子だが前々世と前世に関しては妹や弟がいた。撫でることには慣れている。なのでまずは褒めるように撫でる。できる限り言葉が棒読みにならないように。それに夢中になっている隙にとあることを確認して

 

 

「ほぇ?」

 

 

 撫でられて相好を崩しているユーフォリアの首根っこを捕まえて持ち上げて、そのまま窓の方に持って行く。

 

 

「間に合ってます」

 

 

 そして、すでに鍵が開いていた窓を全開にしてそこから放り投げた。




前回は虚空のバロックの「甲信特異震災」からの一連の事件で死んだけど、今回は違いますね。light作品ではありますけど。そしていきなり監視宣言をしなかったので家には入れたユーフィー。ただし放り出される。
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