球磨な提督さん   作:エンゼ

4 / 5
短編だからきっと遅れても大丈夫(暴論)

...嘘ですすみませんでした。
低クオリティですがどうぞ!


球磨な男と新戦力

 

 

 

 

先日やってきた『はよ出撃して戦果あげろやコラ』という書類に対して『ほら正面海域攻略してやったぞどうだこれでいいだろ』という...滅茶苦茶悪く言えばそういう意味に取れる書類を大本営に送り付けて一週間後。なんかまた書類がやってきたんだが...その内容はっと、

 

 

『貴鎮守府ノ戦果拝見シタリ。サレバ、貴鎮守府ノ更ナル戦果ヲ期待シ新タナ人員ヲ献上ス』

 

 

...なるほどね。新たな人員...艦娘か?

そうだなぁ...出来れば駆逐艦がいいな。というか遠征要因が欲しい。俺は燃料以外はほぼまともに使わないから実質軽巡4.5隻分の資源を使っている感じなんだが...それでもやりくりするのはちょっと厳しいところがある。いやまぁ俺ら軽巡でも出来る遠征はやってはいるんだがな。いかんせん消費量もまあまああるわけでな...

んで、その人員とやらがやってくる時間はっと...は?今から二時間後だとぉ!?

 

「な、何も準備してねぇクマよ!?」

 

新人には歓迎会が基本...なのに準備期間すら与えて貰えんのか!?...いやー、これ大本営絶対俺のこと嫌いだわ。まぁ人員与えてくれるだけマシだろうが。

さて、どうしたものか...

 

 

 

「てーとくさんどうしたのです?」

「またまたしゅつげきです?」

「なぐりあいはせいぎ」

「われら、くまてーとくさんにおつかえするよにんしゅー」

 

 

 

──この四人の妖精さんは俺の艤装に住んでる...住んでる?いや、手入れしてくれている、が正しいか。とまぁそんな妖精さん達だ。多分俺が人間の時から見えてた妖精さん達...だと思う。でもこの子達は俺をくまてーとくと呼ぶから違うかもしれない。真実は闇の中ってやつだな。

 

「いや、違うクマ。ほらこれ」

「んー、あらたなじんいん?」

「あたらしいこくるの?」

「どんなかんしゅかなー」

「でも、われらがくまてーとくがいちばん!」

「「「とうぜん!」」」

「...恥ずかしいから止めるクマよ」

 

顔が熱くなるのを感じる。あいつらに見られないだけ良いか...多分見せられない顔になってるからな。

...ふぅ、よし。歓迎会の準備だ。あいつらに飾り付けは任せるかね。俺は料理でもするかな。腕落ちないといいんだがな......いや、心配だな。大井にも着てもらうか。さぁて他のやつらには飾り付けさせるかね。

 

 

『提督からの通達クマ。これから二時間後に新戦力の艦娘が着任するらしいクマ。その娘の歓迎会するから飾り付けはお前達に任せるクマよー。あ、大井は球磨と一緒に歓迎会の料理クマ。大井だけは台所集合クマ』

 

 

 

◯ ◯ ◯ ◯

 

 

 

ちなみにだが、まだこの鎮守府には任務娘こと軽巡洋艦大淀及び、酒保艦こと工作艦明石はいない。普通の鎮守府になら艤装は届いてない状態で提督の補佐として来るらしい。そして一定の戦果を上げたら遅れて艤装が届くとかなんとか。提督達にとって大淀明石の戦力は一つの勲章みたいなもんらしいな。そもそもこの鎮守府には来てくれさえいないが。

まぁあれだ。色々と向こうにも事情あるんだろうな。でも戦力くれるなら先に大淀明石くれよってのは思ったな。なに、別にこれからくる艦娘が嫌ってわけではないがね。

 

「おぉ!おいしそー」

「んー、まずまずクマね」

 

数分考え事をしながら料理をしているともう四品もできてしまった。艦娘のスペックヤバい...だけど納得は出来ない味だ。妖精さんは誉めてくれるが、俺の料理ってこんな味だったか?なんて感じてしまった。

 

「...にしても大井。さっきからなんでずっと笑ってるクマ?...もしかして怒ってるクマ?」

「お、怒るだなんてそんな!だって球磨兄さんと一緒に台所に立つなんて初めてですから...前はずっと球磨兄さんが作ってくれましたし...」

「おー、確かにそうクマね。最後のは覚えてないクマけど。とにかく、いつも作ってくれて本当にありがとうクマ。何かお礼がしたいクマけど...何がいいクマか?」

「え!?おお礼、してくれるんですか!?」

「球磨に出来ることなら常識の範囲内で何でもいいクマよ」

 

多摩や北上にはこう言わないと1日は拘束される時あるからな...1日中ずっと一緒にゴロゴロしよう的な感じで。仕事があるってのにあいつらは全く...

まぁ大井は比較的そいつらよりは常識人だしそんなことないだろ。うん。つい言っちまったけど。

 

「......じゃあ」

「ん?」

「...たまにでいいので、こうやって...一緒に、料理してくれません...か?」

 

...なんだこいつ。顔赤くして声震わせて...可愛すぎか。まるで恋する乙女みたいじゃないか。我が妹ながら恐ろしい...

とりあえず、返事は決まってる。

 

「時間があれば勿論大丈夫...というか、こっちからお願いしたいほどクマ。なんか球磨の料理の味落ちてる気がするクマからねぇ」

「...ありがとう、ございますぅ!」

「うぉぉ、急に泣くなクマ!可愛い妹の頼みを球磨が断るとでも思ったクマ!?」

「いつも忙しそうですしそれで断られると思ったんです!」

「大井はもっと我が儘でいいクマよ...多摩や北上は大井を見習ってほしいクマ」

 

こいつは全くなぁ...真面目な癖に変な所抜けてるというか...いい娘なのは間違いないんだが。

そうやって談笑しながら料理を二人で作っていると────

 

 

 

 

 

 

「くまてーとく!たいへん!!まじたいへん!!えすおーえすしんごーがとどいてるよ!!!」

「...SOS信号?」

 

 

 

 

 

 

 

────突然、妖精さんからとんでもないことが告げられた。




多分続きません。

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