恐れを知るものは、無限の空を目指す   作:めんつゆ

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 第10話 「ハル、少女に出会う」

 

 久しぶりにこれを書くことができた。

後から知ったことだが、俺が部屋に閉じこもっていたのは約二カ月くらいだったらしい。

 つまりあの時から数えてもう一年の終わり、師走の月にはいってしまっていた。

かくいう俺は、いまリハビリの真っ最中である。

まさかこの年で、リハビリのために病院に通うことになるは思ってもみなかったが、俺が引きこもっていた結果だし、あきらめてリハビリをがんぼろうと思う・・・っと

 

「ハルー!朝ごはんできたから降りておいでー」

 

お父さんが俺を呼んでいる。早くいかなきゃな。俺はベッドのわきの杖を握るとそれを支えに立ち上がり、階段を下りてリビングに向かった。

 

 あの朝からもう2週間、経っていた。

 俺は、”佐藤晴彦”でも”加藤陽”でもなく“加藤賢と晴香の息子”として生きている。

 

      ◆             ◆

 

 「おはよう。ハル」

 「おはよう、父さん」

 

 そんな朝の挨拶に、ちょっとした喜びを噛みしめながら自分用の席に着く。

 

「今日は、イングリッシュ・ブレックファーストだよ」

 

 俺の前に、カリカリに焼けたベーコンエッグ、熱を通して皮が軟らかくなったトマト、昨日残りものだが、さらに味がしみているだろうチリビーンズ。熱い湯気が出ている紅茶。そしてこんがりきつね色になったトーストが顔を見せた。

 

 これは食欲をそそる。

 

「「いただきます」」

 

「そういえば、今日は大学に行く日だったよね?」

 

 そう俺は、トーストをかじりながら父に聞く。

 

「ああ!そうなんだよハル!実はね、昨日付でうちの研究室に面白いものが届いたんだ!!」

「面白いものって?」

 

 俺はチリビーンズを口に突っ込みながら聞いてみる・・・やっぱりうちの父さんの料理はうまい、母さんといい勝負だ。

 

「緑色に光る隕石だよ。」

「緑色・・・?隕石なんでしょ?もっと隕石ってスカスカの灰色なイメージをしていたんだけど・・・それより、父さんの専門外じゃないの?」

 

 そう、うちの父は考古学者だ。宇宙に関する研究はしていなかったはずだが・・・

 

「別のチームから協力を頼まれちゃってね。この隕石は昔、日本でいう鎌倉時代くらいに地球に落ちてきたみたいなんだ。それを現地で調べてたんだけど、本格的な調査のために日本に送ってもらったんだよ。」

「なるほど・・・それで考古学見地からの意見を求められたんだ?」

「そういうこと・・・向こうで調べたときに感じたんだけど、年単位で取り掛かる大掛かりな仕事になりそうだよ」

「ふ~ん・・・緑色っていうとあれを思い出すな・・・」

「あれってなんだい?」

「前に話しただろ・・・俺がこの世界に見た夢の話とそこに登場したヒーローの話さ」

 

 あの朝の出来事から俺は、すべての知っていることを父に相談した。もう俺に隠し事はない。

 これは父の話とのすり合わせから分かったことだが、この世界は、前の世界と表面上ほとんど同じだが、少し異なる歴史をたどっているようだ。

 

「ああ、たしかグリーン・ランタンだったよね?」

 

「うん、そうだ。そこに出てくる武器にパワーリングっていうモノがあって、ランタンが使うパワーは緑色なんだ」

「何か意味があるのかい?」

 

そう、グリーン・ランタンの色には意味がある。ランタンの力の色の象徴する感情の強さによって

 

「たしか・・・緑は意志の色だったはず・・で、他には赤が憤怒、紫が愛・・・夢にも出てきた黄色が恐怖だったはず・・・あとは忘れた」

 

 気が付くともう九時に近くなっていた。今日のリハビリのこともあるし、まだ残っていた朝食を口に詰め込んで、余韻を堪能し、紅茶で口の中をすっきりさせると

 

「とうさん、そろそろいかなくていいの?」

 

 顔を時計に向けた父が、目を見開き音を立ててあわてだす。

 

「やばいっ!じゃあハルあとよろしくね!何かあったら連絡するんだよ!」

 

 椅子に掛けてあった鞄とコートをかけて、今にも飛び出そうとする父が、ふと足を止めて

 

「リハビリが終わったら、うちの研究室に来てくれないか?話は通しておくから!」

それだけ言うと父さんは玄関に向かって駆け出す

 

「わかった。いってらっしゃい・・・気を、付けて、ね・・・」

 

少しくぐもった声で

 

「いってきま~す」というのが聞こえた。

 

 

        ◆             ◆

 

 ・・・さて今日のリハビリは思ったより時間がかからなかったな。そんなこと思いながら俺は病院の正面玄関から駅に向かって歩き出した。あの後、洗い物や洗濯など家の楊枝を終わらせてから病院に向かったのだが、かなりリハビリが順調に進んでいるようで、午後までかかるかと思っていたのだが、11時前には病院の外で風を感じることとなっていた。

 

 実際、俺の自宅と父さんの職場である大学は近い。車で行けば20分かかるか、からないかといった程度だ。その上すぐ近くに駅があるため4歳児の俺でも電車を使えばそれほど時間がかからずに行けるのだ。

しかし、あまり早すぎると会議をしていることも考えられるし、少し時間をつぶしていこう。

そうして、俺は病院の近くにある大きな公園に向かった。

 

 「ひっく、ひっくうぇ~ん!!」

 

 こどもがびぃーびぃー泣いているのが聞こえる。

なんとなく気になって、声のした方に歩を進めた。

 

そこには、青い髪をした不思議な雰囲気を持つ少女がいた。

 

 

 




 はい、おそスト・・・ついに十話です!
やぁ~始めると早いもので・・・もう十話ですよ。
こんなペースだと、完結までいつまでかかることやら・・・

 それはそうとついに出てきました。原作キャラ!
皆さんは誰だか・・・大体は見当がついていると思います。
 それの正体は、明日までお待ちください!
あと、第一章だった、オリジンも大体のイベントを消化してきました。
もう少しで、一気に時間を飛ばして学園パートまで行けると思いますので
オルコッ党、シャルロッ党、ブラックラビッ党の皆様はもう少々お待ちください
えっ・・・幼馴染コンビは?
一応、箒さんは出番があるんですが・・・
鈴ちゃんは・・・ちょっと悩み気味です、回想で流しちゃおうかな~

 では今日はこの辺で・・・おやすみなさい
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