第1話 「 Night of the opening 」
暗い
暗い闇の中に二条の光が見える。
ひとつは黄色の光、すべてを照らす黄金色。
もうひとつは緑色、あらゆるものを包み込む優しい色。
『これは夢・・・なのか?』
どうやらここは宇宙のようだ・・・自分の視界に輝く恒星や、大きな穴が開いた惑星、そして砕け散った岩塊がみえる。
しかし、人間の肉眼では見ることのできないそれらよりも、二条の光は鮮烈だった。
黄色が上に飛び上がり、緑が追いかける。
緑が光を放ったかと思えば、黄色が膜のようなものを作って光をはじく。
逆に、黄色が放った閃光を緑がいともたやすくよけて後ろにあった惑星に穴が開く。
二条の光は戦っているようだ しかも、周りに破壊をまき散らしながら。
『なんだか、ずいぶんとスケールの大きな夢だなぁ』
そんなこと思いながら目の前で繰り広げられる光の乱舞を眺めているとこえがきこえた。
「×ル・××ー×ン、なぜ貴様は戦う・・・?もはや、貴様の愛するものも、力を合わせる仲間もなく、生まれた星すら存在しないというのに」
どうやら二つの光は、非常識的ながら人間のようだ。聞き取りずらいところもあるが話が聞こえる。どうやら映画みたいな夢みたいだ。
「責任を果たすためだ。私の犯してしまった過ちの、な。」そう言いながら緑の男は光を使って戦闘機を作り出す。
「そして、誓いを果たす。貴様に××が滅ぼされたときにあの星に生きていたものすべてに、再び誓ったあの誓いを!」
そう叫びながら男は戦闘機を黄色の光に突っ込ませる。
黄色い光は巨大な手を生み出し戦闘機を握りつぶす。
緑の爆炎、その陰に紛れ、緑の男は黄色い光に殴り掛かる
『同じ顔だ・・・・!』
二つの光が接近して初めて分かった。二人の男はある一点を除いてまったくの同じ顔をしていたのだ。
それもよく似た双子などというレベルではない、明らかに同一人物である、という直観がなぜか俺の頭にこびりついた。
そんなことをしているうちに二人の格闘戦はより素早く、過激になっていく。
緑の男が顔にきっついストレートを叩き込んだかと思えば、黄色い男が強烈な膝蹴りを腹に打ち込む。
先に根を上げて離れたのは黄色い男だった。
それを追撃しょうとして追いかける緑の男、だがその目論見は外れた。黄色い男が黄色い触手のような鞭を作り出し、殴りかかってきたからだ。
『危ないっ!!』
自分でも不思議なことに、なぜか緑の男のほうに肩入れしていた。
だが、喧嘩もろくにしたことがない自分の心配をよそに、緑の男は縫うように鞭をすり抜けると、作り出した緑のハサミで鞭ごと黄色い男を断ち切ろとする。
だが、それほどうまくはいかなかった。今度は黄色い男が巨大な石を作り出しハサミを打ち砕く、生み出した黄色い石を緑色の光柱が破壊し、対抗して黄色い光柱を打ち出す黄色い男。
この戦いは永遠に続くものに感じられた。だが、永遠などというモノは存在しないどんなものでもいずれ・・・終わる。
お互いに打ち合っていた光柱が消えると、眩いばかりに輝いていた光の輝きが、明らかに弱弱しくなっているのが見えた。
黄色い男が明らかに弱った口調で口を開く。
「もう一度、我を受け入れぬか?×ル・××ー×ン。貴様と我の力が合わされば貴様の星も、愛するものも、友もすべてをお前は手にすることができるだろう」
緑の男もかなりよわよわしくなった光をまといながら、緑色のオブジェを取り出した。
「我は知っているぞ!貴様は長きによる我との戦いによって既に死に体だ!そして我を封印していたセントラ「黙れ・・・!一人で貴様と戦うことになってから、こうなることは覚悟の上だ!」
「だが、我は滅びぬ!いずれ我はよみがえる!そしてその時、貴様はいない・・・貴様の犠牲は無駄になるのだ××××!」
「そうかもしれない・・・・だが、それがここで貴様を見逃す理由にはならんっ!」
そして、緑の男はオブジェをかかげ、澄み渡るような声で浪々と語りだした。
「フ、フハハハハハハ!! これで我の邪魔をする者はいなくなった。最強の称号もむなしいものだな!×ル・××ー×ンッ!」
「世界を食う前に貴様が死ぬ瞬間の恐怖を堪能させてもらおう!高笑いしながらなぁ!」
「さらばだ!
その瞬間、世界を塗りつぶさんとするほどの強烈な閃光が俺の眼を焼き、俺はめをさました。
◆ ◆
(まぶしいぃ・・・にしても変な夢だったなぁ。あそこまではっきりと覚えている夢は生まれて、20年初の経験だわ、マジで・・・ていうかグリーンランタンってどうなんだ?確かにアメコミは好きだし、ランタンも好きだけどさぁ、もっと健全な成人男子としては・・・
・・・ってなんかおかしいぞ?体が動かない・・・)
「先生ぇ!この子泣きません!」
「問題ないよ。鼻呼吸はしているんだろう?」
なんだか上のほうで声がする。そっちを向こうとするが・・・体が動かない・・・
「は、はい」となんだか不安そうな声
「なら問題ないよ。早くご両親に会わせてあげなさい」
(今、気づいた!俺の体浮いてる!どうなってんだ一体!?
俺が自分を襲った謎の浮遊感に驚いていると、その驚きをはるかに超える衝撃のセリフが耳を打った。
「はーい!元気な男の子ですよー。」
(げんきなおとこのこ?おい、まて俺は20歳の男だぞ!男の子なんて言われるような年じゃ・・・)
「初めまして、私 の 赤 ち ゃ ん 。」
「おぎゃぁぁぁぁぁっ!!(どぉういうことだぁぁぁー!!)」
「おっ、いい声だなぁ。お父さんだぞぉ!」
「ほんとだね、賢ちゃん。最初泣かなかったから心配しちゃった」
そんな会話を子守唄に(コレハ夢ニ違イナイ)と信じ目を開けたら、悪夢が終わっていることを祈りながら、再びの眠りについた。
初めまして、めんつゆと申します。
まずは読んでいただきありがとうございます。
この、”恐れを知るものは、無限の成層圏を目指す”略して”おそスト”は転生オリ主ものとなっており、原作ヒロインとのカップリングも予定しております。
ご注意ください。
私の処女作となっておりますゆえ、いろいろと至らぬところも多いかと思いますがよかったら次も読んでやってください。
さて、本作のメインヒーローは、鉄の男、闇の騎士に次ぐ第三の男!”恐れを知らぬ者”ことグリーンランタンです!
実はパッとしないながらも実写映画化もしてるんですよこの作品!ただ興行収益は・・・
まぁそんな話はほっといて、この話は私がアメコミヒーローもののssを探していた時に、なかなか見つからず・・・ならば自分で作ってみよう!と一念発起した結果でございます。
なぜISかというと・・・設定的に突っ込めそうだったのと・・・めんつゆのヒロイン論的に最高なキャラがいたからです。
それが誰か?・・・というのは後々明かすとして・・・
クロスものとしてはあるまじき、幼少編、(オリキャラしか出てこない)が少し続きますが、彼の成長のためには必要な時間として、大目に見てやってください。
では
追記
11/16 誤字修正しました。
このを借りてストライ―さん誤字報告ありがとうございます。
大変助かります。
また気になるところががあったら、ぜひおっしゃってください。