恐れを知るものは、無限の空を目指す   作:めんつゆ

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  第17話 「ハル、焔の海をかける」

 

 

 

 

           □                 □

 

 

「―――くそっ!なんだ?……このもやもやとした嫌な気持ちは?」

 

私は周りを包み込む紅蓮の炎を眺めながら…心に渦巻くどす黒い感情に耐えるように虚空に向かって愚痴を吐き捨てる。

そんな様子を見かねたアイツが心配するかのように“ディスプレイを表示させた”

 

『……卿、私でよければ愚痴ぐらい聞いてやろう。どうせあの阿婆擦れも聞いてはいまい』

 

そんな戦友の優しい言葉に今までため込んでいた愚痴がマグマのように溢れ出す。

“この無駄な作戦”のこと、工作を担当したバカども(兵士達)のミス、プライドだけは高い上司への憤り、それを盲信しているアホな同僚への呆れと憐み、そしてほかのどんなことよりも“こんな場所”で“こんなこと”をしなければならない自分に対して腹が立つ―――そこまで吐き出したところで無口な戦友が口を開いた。

 

『卿、私には“何が正しいのか”ということはわからないし“それを決める権利”もない……だが、今卿が感じている“思い”は尊いものだと―――私は思う』

 

そんな不器用な励ましの言葉に心なしか心が軽くなるのがわかり…つい、にやっと口角が吊り上る

だがしかし、上向きになってきた気持ちは上司から通信が入った、という戦友の表示によってすぐに落ち込むことになってしまった。

これも…任務だ―――そう自分の心をごまかしてプライベートチャンネル(通信)をつなげる。

 

【ハァイ、エム…追加の任務を伝えるわ】

 

通信をつなげてすぐに本題に入る。まさに急な雨だ。

“お構いなしの雨”(スコール)のコードネームを与えられるだけはある―――そんな心境で質問を返す。

 

「すでに陸戦隊は大西洋に離脱したはずだが?あとは私が退避する際に遠隔爆破をさせればおわり―――という手はずだったはずだ」

 

投げかけられた質問に

 

【現在、“目くらましのために”放火した住宅部の火災が鎮火されつつあるわ―――その原因を調査しなさい】

「くわしい情報は?」

 

これだけ(命令)で余計な危険を冒せ、という上司に反感を覚えつつも“生きて帰る”ために情報を引き出そうとする。

 

【不明よ。でも消防隊の活躍ではないのは確かね。それと…面白いデータが入手できたからそっちに送るわね】

 

消防隊ではない?では軍がISを派遣したのか?―――いや、それはない。

私たちの賛同者は“世界中のどこにでもいる”

彼らの協力により火災を長引かせるために消防隊は警察との連携が取れず混乱、という手はずになっていたはずだ。

軍のISも災害派遣をさせないよう、要請を握り潰させているはず―――ならば、一体何者だ?

 

そんな思いでプライベートチャンネルを通して遠方から送られてきた画像データを再生させる。

そこに移っていたものは―――翡翠のように光輝く…ニンゲンだった……

 

 

           □                 □

 

 

大西洋上の夜空を翠の光を纏った一陣の流星が駆ける―――しかし、それを眺める人はなく……その光がアメリカ最大の不夜城に舞い降りたことを知る者も、この時はまだ……誰一人としていなかった。

 

眼前に大きな火球となって燃え上がるコンビナート、すでに火が燃え移っている住宅やビル街、そして逃げ場を求めて火の手のないほうへ逃げ惑う人々―――これは、ひどいな

現場についてすぐ…ひどい混乱が広がっているのが肌で感じられた。

―――急がないと、暴動が起こる。そうなったらもっと多くの人が傷つく…同時に住宅部の消火、コンビナートの消火もやらなきゃ。これ以上燃え広がったら避難している人たちにも被害が行く

まずはリングで雨雲を形成…いつぞやの様に火災が起きている全域に槍のような雨をばらまく…住宅部への火災はこれで大丈夫だろう

 

(さて―――相棒、状況整理を頼む)

 

俺の脳裏に頼もしい相棒の言葉が響く

 

【了解、あなたが先ほど言った通り急がなければどんどん被害が加速していきます。海中で放った“スワロー”があなたに状況を伝えているかと思いますが―――すでにベイヨン地区の三分の一が火に包まれ、そこから逃げ出した人たちによって道路の交通状況はパンクしています】

 

「警察は何をしている?」

 

俺の質問にスプーが呆れたような声を上げる

 

【交通整理をしているようですが……制御できてません。それどころか現場に向かう消防隊といざこざを起こしている始末―――無能です】

 

ここにいない人に対して辛辣な口調を叩き付ける相棒に

 

「そんなこと言っちゃあだめだ。彼らだって自分のできることに全力を尽くしているんだ…それより本題に戻ってくれ」

【……わかりました。では現状すべきことは三つ、万が一に備えて住民を安全に避難させること、住宅地の火災によって負傷した人を病院まで送り届けること…そして……】

 

相棒の次のセリフは俺自身が継ぐ。

 

「大元になったコンビナートの火を消すことだな?」

【はい、その通りです】

 

住宅地の雨を途切れさせないよう集中しつつ、自分の頭の中でスプーの整理した状況をさらに噛み砕く。今スプーがあげてくれた作戦目標は三つ、確実に行くのなら“優先順位をつけて”一つ一つ片づけていくべきだ―――俺の冷静な部分がそう訴えかける。

 

だが、その訴えはすぐに“スワロー”によって―――“間違いだった”と気づかされた。

 

スワローが届ける情報が脳裏に映える―――

 

炎に巻かれ…煙とやけどに苦しみ、もだえるように豪雨の中に飛び出す人々…

 

非難を急いだせいで玉突き事故を引き起こし、ひしゃげた車の中でうめく子供

 

やけどを負った男が誰にも関心を寄せられずわずかに痙攣を繰り返す様

 

「―――全部だ」

 

全部、まとめて一気に行く―――これ以上、“誰も見逃さぬ”

しかし、俺一人じゃあ手が足りない…ならば!尊敬する先達の力を借りよう!

助けを求めるすべての人のために!

 

その決意を込めて“あの”言葉を叫んだ

 

 

 

 

 

Avengers Assemble!(アベンジャーズ・アッセンブル)

 

 

 

 

 

一瞬の光の後―――“彼ら”はそこにいた

 

―――緑色に光り輝く雨の中、今夜限りの生を受けた彼らは為すべきことをなすために四方八方に散る。

そして―――フィクション(虚構)から飛び出したタイツを着た変態が(スーパーヒーロー)が助けを求める、全ての人々のもとに駆けつけた。

 

“生ける伝説”がいざこざを起こしている消防隊と警官隊の間に割って入り、的確な指示を示した。反目し合ってかみ合っていなかった歯車がキッチリはまり流動的に組織が動き出す。

 

“特別な人間達”が自らに与えられた能力を存分に行使し、空を駆け、紅蓮の炎の中に飛び込み、雨を集中させて火の手を弱め、恐怖に震える子供たちの肩を抱いて火の手が無い場所へ走り出す。

 

“戦う実業家”がアパートに取り残された女性を一人、また一人と抱いて地上に運ぶ。

 

“驚異の四人組”が抜群のチームワークでいまだ火の手の収まらぬ家の中から妊婦を救い出す。

 

“巨人”が高層ビルに取り残された人を手のひらの上に載せて運搬する。

 

“木偶の坊”と“北欧の雷神”が道路をふさいでいた事故車両をかたづける。

 

消火が終わり無事な家屋に不届きにも押し入ろうとした青年たちを“制裁者”が銃を突きつけやめさせる―――幸いにも赤い花が咲くことはなかった。

 

紅蓮の炎を前に神に祈ることしかできない老人さえ“親愛なる隣人”は見逃さない。

 

そして

 

“ソーサラー・スープリーム”が恐怖に怯え身を震わせる人々に優しく語りかける

 

 

もう大丈夫、と

 

 

街中を高速でかけ回る“スワロー”が少しづつ平静を取り戻し、お互いに手を取り合いこの苦難を乗り越えようとする“ヒーロー”達の姿を…

老いも若きも、公務員も民衆も、女も男もそれ以外も、白い肌も黄色い肌も黒い肌も関係なしに“生きる”という強い意志に満ちた人々の雄姿を俺に伝えてくれる―――

 

―――だが、今の俺にそれにかまけていられるほどの余裕は一瞬たりとて存在しなかった。

 

露出している顔から脂汗が噴き出す……脳が送られてくる情報の過負荷にキリキリと痛みだす……全身をつつむように創造物を創り出すとき特有の虚脱感が水をすった毛布の様に纏わりつく

生存者を探す“スワロー”、自力で動けない生存者を助ける“アベンジャーズ”、そして広範囲の火を消化する“強烈な豪雨”―――自分の限界に挑戦するかのようなマルチタスクで一瞬たりと手気を抜く暇がない

 

【ハル、情報の整理はこちらでやります―――あなたは創造物の構築と精密動作だけに集中してください】

 

相棒が俺に出した提案に直感的に従い、集中力を二点だけに集める。

 

『兄者、拙者も協力するでござる!』

【わかりました。貴方はハルがコンビナートの中に送ったスワローを情報を整理してください―――残りは私がやります】

 

俺の意識の外側で一瞬打鉄が衝撃を受けたように作業を止める

 

『ッ!かしこまりましてござる』

 

翠の豪雨の中で俺はさらに集中を高め責務を果たし続ける

 

           □                 □

 

―――悔しい

 

兄者から受け渡された仕事をこなしつつ、余ったリソースで考えることはその一言だった。

 

せっかく……せっかく、心より尊敬できる拙者の終生の主を得られたというのに…その主と兄者がいま必死を尽くしておるというのに、主のやっていた制御のほんの一部しか肩代わりして差し上げることしかできぬとは―――何たる無能!!

 

もっと、力が…!主を、助ける力が!あったのなら!

 

自分の無力さに怒りを感じつつ、情報を洗い出していると驚くべき事実が発覚した。

巨大な炎の柱となって燃え上がるコンビナートの中に―――

 

“人間サイズの生体反応が三つ”

 

……あの灼熱地獄の中に生きた人間が三人、閉じ込められている。

その瞬間、すべての作業を止め―――私は悩んだ

 

“主に伝えるべきか”

 

唯の機械であったあのことの私なら…すぐに主に伝えていただろう。

本来機械とはそうあるべきだ…それは理解できる。

 

だが

 

伝えた場合主はどうするのだろう?

 

―――助けに行くに決まっている

 

でも…兄者を通して伝わる主の心を覗き見ても、主のバイタルを確認しても

一つの事実が拙者の中に浮かぶ

 

主は限界だ―――これ以上主に負担をかければ…

 

過負荷に耐えかねた脳内の血管が破裂して……

 

死に至るやもしれぬ

 

そんな疑念が拙者の心を誘惑する……

 

“このまま”拙者の中でこの事実を押しとどめ―――

 

しかる後に主の裁きを受けよ、と

 

なんと甘美な誘惑だろう。今の主は何人もの分身を作りだすこととそれらが同時に送ってくる情報とその行動の制御、指示や人間への受け答えなどなどを全て同時に行っている

―――これは、登場人物が100人以上が同時に動く人形劇をヒーロー(演者)指示(脚本)降り続ける雨(演出)すべて一人でこなしているのとおなじぐらい大変なはずだ。

これらすべてに不備がないよう常にすべてに気を配る主のへの負担はいかほどのものだろう。確かにさっきのは“可能性”だ―――現実のものとなるとは限らない

だが……もし、仮にそれが現実のものとなったら―――“考える”とは…“悩む”

とは…こんなにつらいことだったのでござるか?

 

こんなに苦しいのなら、と―――誘惑に心が 折れそうになる

 

そんなとき……ふいに絞り出すような主の声が響き渡った。

 

「打、鉄……何を…悩んで、いるん…だ?」

 

           □                 □

 

 

頭が…“みんな”から送られてくる情報でガンガン痛む…でも、スプーと打鉄のおかげで少しは余裕が出てきた。整理された情報を見るに避難もドンドン進んで行ってるみたいだし、消防隊も警官隊もがんばってくれている。

そんなときコンビナートに送り込んだスワローの情報が整理されていないことに気が付く

直感的に気が付いた。

 

滞っていた情報の整理に脳のリソースを割く―――すると…打鉄の手が止まっていた理由がすぐにわかった。

なるほど…じゃあ、俺の身を案じて悩んでくれているのか―――そううれしく思いつつも、取り残された人たちの命には一刻の猶予もない…この事実を再確認する思いで彼に話しかける。

 

 

「打、鉄……何を…悩んで、いるん…だ?」

 

一瞬の空白ののちにディスプレイが表示される。

 

『主…これは、その……』

 

悩み、うろたえ、怯える彼を安心させるように俺は

 

「なぁ、打…鉄、知って…るか?」

『主!!』

 

心配するかのように大きく表示された文字を無視して話を続ける。

 

「悩むって……いう行動はなぁ…心がある存在にしか……できないんだ。だから、お前は思う存分悩んでいい―――自分の意志で決断しろ……でも!俺は、行くぞ…それが―――“俺の決断だ”!」

 

それだけ言い残し火柱の様に燃え盛るコンビナートの中へ飛び込む―――頭痛がまたひどくなってきた。

だが、これ以上…時間をかけると取り残されている人たち命が……

その一心だけで灼熱の炎の中を突き進むが、全身の疲労と遠隔制御にリソースを取られ割れるように痛む頭ではまっすぐ飛ぶことさえままならない…

 

スプーを頼るか?―――いやスプーも今一杯一杯だ!俺が何とかしないと!!

 

しかし、現実は非常だった―――ふらつく飛行を何とか安定させようと四苦八苦している俺に金属が重量に耐えかねた悲鳴のような音と一緒に燃え盛る炎で基部が劣化した大きな柱が、倒れ掛かってきた。

なんとかして防ごうと意志をリングに注ぎ込もうとするが……間に合わない

 

俺にできたのは集中を途切れさせないよう、痛みに耐えるようにきつく身をつむぐことだけだった。

 

―――しかし身を襲うはずの衝撃はいつまで待っても来ることは無かった。

 

恐る恐る瞳を開くと…目の前に大きな空間投影ディスプレイ。その向こうに―――

 

俺に向かって倒れてきた柱をつかむ大きな手が見えた。

 

そう……確かに俺は見たんだ。この一週間何度も見て生きた“打鉄の手”が柱を支えているのを

 

『主!ここから300m先の建物の中、防火用の避難場所があります!そこに三人取り残されておりまする!!―――ここは任せて行ってくだされ!!』

 

その言葉を確認した俺は…胸にこみ上げてくる熱い思いを秘めたまま…ディスプレイを通り抜け“助けを待つ人”のもとへと急ぐ。

 

後ろで両腕だけの打鉄が俺と取り残された人達がいる建物に向かって倒れてくる大きな柱を支えてくれているのを傍目に俺はようやく“そこに”たどり着く。

 

「よし!これで―――」

 

奮い立たせるように声を上げなけなしの意志をリングに集める。この建物をバリアで覆って…あとはコンビナートごと隔離して内部の空気を抜けば…この火災も終わる!!

そんな思いでさらに力を振り絞る―――

 

そんな俺の体に後ろから何かぶち当てられ……俺は地面に叩き付けられた。

 

右のわき腹に焼けるような感覚と激痛が走る

 

一瞬、意識が飛びそうになる―――舌を“かみちぎって”意識をつなげる

 

口の中に鉄の味と舌がのどに絡まる窒息感

 

「ゴフッ………」

 

 

 

スワローの制御は放棄、“みんな”も火急のことにあたっているもの以外はすべて消去、何が起きた?いや、それよりも中の人を守らないと―――激痛なれきった体に相棒の警告が響く。

 

【ハル!何者かに右脇腹を撃たれました。噛み切った舌もすぐに治療しなければ窒息します。それと―――パワーが!!】

「撃った奴は?」

【逃げられました……追いますか?】

「いや、いい……」

 

すぐに気持ちを切り替え、腹を守るプロテクターとちぎれた舌の修復を同時に開始する。

幸いにもマルチタスクを減らしたおかげで自分のことに集中する余裕ができてきた。

しかし…誰にやられたんだ?いや―――それよりも!

 

「パワーチェック……」

【残存パワー8.05%!早くチャージをしてください!!】

 

もう、そんなに減っていたのか。早くチャージしないと……バッテリーが持たない。創造物のほとんどを消したから―――“俺の治療する分”くらいは……いや、まて?

 

「内部の状況を探れ」

【ッ!……わかりました。室内のCO2濃度27%、このままでは…室内の人は―――

助かりません】

 

OK―――なら俺の仕事は一つだ!打鉄もがんばってくれている……スプーのアシストも最高だった……一夏だって背を押してくれたんだ……

 

ここで俺が頑張らなくてどうする!!

 

浮遊していた状態から地面に向かって降り立ち…足をすえて踏ん張る

 

さて、意志の力を振り絞れ!!俺の思いに3人の命がかかっているんだ!!

 

「一丁…やるかぁ!!」

 

吠えるように叫び、残った意志の力をリングに注ぎ込む。

創るのはコンビナート全域を覆うドーム…そして、生存者がいる建物を隔離する小さいドームだ。緑の閃光が建物を隔離する様におおわれた。これで…あとは…

 

【残り7%を切りました!!】

 

外側のドーム中を宇宙まで伸ばす!!これでぇ!!

 

【残り6%!】

 

ドームがぐんぐん伸びて行って雲を突き破る

 

【あと5%!】

 

もう少し……もう少しで……

 

【3%!!】

 

たどり――――ついた!!

 

成層圏を超え宇宙空間にたどり着いたドームの天辺を開く。

すると燃焼しただでさえ少なくなっていた空気が一瞬で無くなり

地獄の様に燃え盛っていた炎の柱も消失した酸素と一緒に

 

まるで…初めから存在しなかったかのように―――消え去った。

 

その光景を確認し、二つのドームを消し去る。

 

まだ……これで……

 

「これでぇ…終わりだぁ!!」

 

最後の最後、残ったパワーを全て注ぎ込守り切った建物の奥―――三人が避難している部屋を残してビームで建物を焼き尽くす。

 

無論、天井を吹き飛ばして新鮮な空気を送り込むのも忘れない。

丁度…すべてが終わった瞬間…

 

【残存パワー―――1%!早くチャージを!!】

 

相棒が…その言葉を継げた。

それと同時に…コスチュームが消え去り、舌が絡まり…のどが詰まる。腹の痛みがぶり返し…疲労で頭が回らなくなってくる。

それら全てにたえてポータルを形成…誓いの言葉を唱え始める。

 

In brightest day(輝く太陽の下)

 

のどに絡まる舌のせいで発音できない―――

 

in blackest night(漆黒の夜の闇も)

 

でも…体に力が漲るのがわかる―――

 

No evil shall escape my sight(いかなる悪をも見逃さぬ)

 

だんだんと息苦しさが引いていく

 

Let those who worship evil's might,(闇の力を崇めるものよ)

 

からだを再生していくとき特有のピリピリとした…言葉に形容しがたい感覚が舌を覆う

 

Beware・・・my power!(畏れよ…我が光!)

 

 

息苦しさが引きオース(宣誓)がいつの間にか白んできていた空を木霊する。

 

Green Lantern's light!!(グリーンランタンの光を!!)

 

チャージが終わる

 

腹の焼けつくような痛みも、ひどい頭痛も、全身をつつむ重たい倦怠感も

―――未だ癒えず、このままこの場に倒れこみたい欲求に駆られる。

 

だが…俺を待つ相手と、戦うことを誓った友、そして…あの人が待っている。

それを再び心に刻むように―――俺はコスチュームを纏って空に飛びだした。

 




ドーモ、読者=サン。
めんつゆ=デス。


お久しぶりです。いかがだったでしょう?第二部17話は?
いや――結構疲れましたぁ…今回のハルは自分の限界ぎりぎりで人々を救うために頑張りました。そして暗躍を始めるファントムタスクの影…その目的とは?

―――って煽りますが…実は前話で超大きなヒントが!アメコミを知っている人ならきっとわかりますよ!イメージしてみてください!!その原因の人は原作二巻ぐらいの話で登場予定です!!お楽しみに!

そしてハルはすでにボロボロですが…アリーナではまだセシリアがお冠でお待ちです…どうやってハルは彼女に対抗するつもりなのでしょう?
(ちなみに腹はレーザーが貫通したせいで貫通した箇所が炭化して修復に時間がかかる状態となっております)

次の次の話では、この事件は一人の新聞記者と彼女の視点から振り返るつもりです。お楽しみに!

さて…まだ一巻も終わっていませんが…息抜きに違う小説も書き出しています。
ジャンルは艦これです!―――というのも作者は今月、艦これをはじめとある軽巡に愛を注ぎ込んでいるのです!!
最初はこんなにはまるなんて思っていなかったのになぁ……
あっ!無論長編にするつもりもないし、メインはこっちでやってい行くつもりですのでご安心を!!

本日のネタ

”Avengers Assemble”

よくキャプテンアメリカが言うセリフ!あなたは何人わかるかな?
ちなみに最近大喧嘩しているチームの皆さんもいますが、一度アベンジャーズに所属したものはすべからずアベンジャーだ、というセリフからひとくくりしています。

なぜ普通の人間ではなく…一人一人、姿も力も違うスーパーヒーローを創ったのかという理由は―――彼らは人々に希望をもたらす象徴だと、ハルが思ったからです。どこかの蟹も似たようなことを言っていましたが「今を救わなければきっと未来も救われない」と、そのための希望となれるのがヒーローなんだと思います。
別に”スーパー”じゃなくともいいんです。

「人は誰だってヒーローになれる……傷ついた少年の肩に上着を掛けてくれて世界は終わりじゃないと励ましてやるだけで」と…あのヒトも言っていますよね?

これがわざわざ負担の大きい創造物を創ったハルのお話でした。

(時事ネタ?―――すいません!何でもしますから!!)

では今日はこの辺で失礼します。
よろしければ感想など送っていただければ執筆の強いな助けになります!

それじゃあおやすみなさい
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