恐れを知るものは、無限の空を目指す   作:めんつゆ

60 / 70
 第22話 「ハル、三週間を過ぎて」

 

 

 それから三週間は俺個人の予想に反して自由とは無縁な、怒涛のような毎日だった。やっとの思いでジョーイ先生から退院のご許可を頂いた喜びもつかの間、その一時間後には満面の笑みを浮かべているくせに目は全く笑っていない織斑先生(女帝)に引きずられて学習室に連行された。

 名目はクラス代表決定戦時における危険行為の説教、とのことだったが……あれは間違いなく“尋問”に近い何かだ。こういった事態を想定してスプーが学園の監視カメラの画像を改ざんしておいてくれていなかったら、もっと痛いところをつかれていたことだろう。

……と言っても海岸でジョーイ先生に助けられたときのことはカメラの画像を改ざんして何とかなる物ではなかったため、かなり厳しい言い訳をすることとなってしまったが。

 

無論、そんな叩けば埃の出そうな言い訳を織斑先生が信じるはずもなく、そのせいで三日も説得のための不毛な議論を阿修羅のように威圧感たっぷりの織斑先生と繰り広げること となった。

やっと説教、という名を借りた尋問を乗り切った先に俺を待っていたのは大量の罰則と、休んでいた間に進んでしまったクラスメイトとの差を補うための補習授業だった。

 

罰則の内容は、俺以外の学生にとってはかなり厳しいものだったのだろう。

何せ、六月のクラス対抗戦終了まで島外外出禁止。反省文2000枚の提出。

模擬戦の自分の行動を分析しなぜその行動をとったのかという説明、相手の行動を終了時の観点から見て浮かび上がった改善点、取り込めそうな点、次の対戦時につくべき弱点と具体的な対策、初めてのIS戦を終えての所感などをまとめた戦闘レポート、最低30万字の物の提出。

俺の技能向上のため織斑一夏と共にIS技能の向上に励むように、という厳命。これにすべてが終わるまで放課後は“上級生の監督まで”つくというオマケつきだ。

 

もっとも、俺にはそれを全部合わせたものよりも、俺が模擬戦中に危険な行為をしたことを涙をにじませながら注意してくれて、もうしないように、と念を押しをする補修を担当した山田先生を騙すほうが胸が痛んだが。

 

【ですが……やめる気はないのでしょう?】

(当たり前だろ?俺の決めた道だ、誰に何と言われようが曲げる気はない)

【……あなたもやっぱり、ランタンコアの一員(頑固者)ですね……へタレすぎますが】

(やかましいッ!)

「お~い、ハル~?」

 

 どこかから、ハルを呼ぶ親友の声がするが……それに瞼を閉じたまま、無視を決め込み再び相棒との思念通信に没頭しようと緑色の指輪に思念を注ぐ。

 

(どこかのタネウマ(一夏)が何かいっているようだが、あれは幻聴だろ?)

【はい、幻聴ですね。そんな幻聴よりもこの間あなたの言っていたスパローの改良、できるかもしれませんよ】

(マジで!よっしゃ!)

 

「あのぉ……ハル=サン?」

 

 一夏はハルが意図的に自分に対して無視を決め込んでいるのに気が付いたのか、肩を揺らした。しかし、肝心のハルは全く反応を返そうとしなかったが。

そんな、辛辣な対応を取る主を見るに見かねて打鉄があきれ果てた、といった口調で話しかける。

 

『 (●´・△・`)はぁ~

主、兄者。呆れる気持ちはとてもよくわかり申しますがいい加減に瞼を開けて、一夏殿に助け舟を出して差し上げてもよろしい頃合いではござらんか?』

(打鉄……あの天然スケコマシの種馬は、全平行世界にあふれかえるブ男、非モテ、そして……俺を含めた童貞全員に喧嘩を売ったんだ!)

 

 ハルのにじみ出るような怨嗟に包まれた声を冷静に受け止めたスプーが若干引いた声色で評す。

 

【ハル、あなた……童貞、童貞と呼ばれていること、正直気にしてました?】

(うっせ!なんだよぉ!どうせ、もう精神年齢50近いはずなのにいまだにドーテーでだよぉぉぉ!!わりぃかよ……)

【ハル……おいたわしや……】

『主に兄者の言動が原因だと思われるのでござるが―――ってそんなことより一夏殿の事でござる!』

(あーあーあー聞こえな~い)

【まったく童貞の僻み、というのは見ていて見苦しいものですね】

『 (;´ρ`) グッタリ 

兄者!元凶なのですから無関係を決め込むのはヤメテくだされ!!』

「頼む!ハル!何とか……何とか……」

 

 

「…………ふぅ」

 

 ハルがむくれて一夏の助けに完全無視を決め込んでいると、不意にハルの耳元に生温かい吐息が吹きかけられる。こんなことをする人は独りしかいない。

犯人はすぐに判明したが体は正直で、全身に鳥肌が立ち体が飛び上がりかかる。

 

【ゴウランガ!!耳元に吹きかけられた吐息に、ハルは混乱している。言ってみれば……頭がフットーしそうだよおっっ、という奴でしょうか?】

(とりあえず、黙れ)

 

 スプーのボケをたしなめつつ、ハルが観念したかのようにゆっくりとしばたたかせつつ瞼を開く。

そこには、見慣れた蒼い髪、いつもの余裕に満ちた笑みとトレードマークの不思議扇子。

 

「ハルくん、びっくりした?」

「……ええ、とっても……いい加減ああゆうことはやらないでもらえません?楯無さん」

 

神出鬼没の生徒会長にしてハルの監視役兼ルームメイト、更識楯無の姿がそこにあった。

しかし、非難の言葉はあっけからんとした彼女の顔で断られた。

 

「いやよ」

「その心は?」

「だって君ほどいい反応を返してくれる人はめったにいないのよ?」

「で、しょうね……」

 

 なんだか頭が痛くなってきた。

頭を抱えるハルの眼前に打鉄が投射したウィンドウが表示される。

 

『主、一夏殿が壁際に追い詰められておりますぞ』

「自業自得だ、と言ってやりたいが……そろそろ時間だしな、助けてやるとしますか」

「ところで、今日は一夏君何をしたの?」

「ああ、それは―――」

 

 ハルはそこでいったん言葉を切り、自身の視界の外で繰り広げられている混沌とした状況を楽しむように、ほほえみを絶やさない楯無さんから視線をそらす。

そらした視線の先には鬼のような形相をした二人の少女とISスーツのまま壁に貼りついいたまま縮こまる一人の男。

 

「―――今日の試合の差し入れに二人からお弁当をもらったみたいなんですが……ちょっと不適切な発言をしてしまい、俺を含めた全員のひんしゅくを買っただけです」

「なるほど……」

「だから!箒、セシリア!二人とも落ち着けって!」

「これが……」

「……落ちつていられる状況だと思いまして!?」

 

 普段は恋敵として争いあう二人の息があった口調に、思わず感心してふむふむとうなずくしぐさを繰り返していると、一夏が怯えた声で助けを求める。

 

「ハルゥゥゥ!た、頼む……お前のほうから何とかとりなしてくれよぉ!!」

「……だが、断る」

【 ま さ に 外 道 !おまえなんてたすけてやんねーー、という奴ですね】

 

だって、どう考えても自業自得だし。

 

「この裏切りものぉぉぉおぉおぉおおおぉお!!!」

「よそ見とは余裕だな。い・ち・か」

「箒さん……いいことを思いつきましたわ」

「ほぉ……聞かせてもらおうか」

 

 セシリアと箒の二人が目の前で震えるウサギ(一夏)調理方法(オシオキ)を議論しだす。

 

当初はスルー安定、な気分だったんだが―――なんだか、ところどころで“わかるようになるまで体に刻み込む”だとか“やはり犬にはしっかりとした調教が……”とか結構物騒な単語が乱舞してるし、時間もいい時間だ。しょうがねぇなぁ……そろそろ助け舟、だして……

 

「は~いそこまで、二人とも落ち着きなさい。そろそろ準備を始めないと試合が始まっちゃうわよ」

「・・・・・・えっ?」

 

 ハルが仲裁のために口を開こうとしたのとまったく同じタイミングで、隣にいた彼女が先に仲裁に入ったため、思わず目をしろくろさせていると、どこかのスパイゲームの主役か“親愛なる隣人”と同じように壁に引っ付いたままこちら側に移動して来た一夏が非難の言葉をぶつけてくる。

 

「なんで助けてくれなかったんだ!」

 

 壁際から逃げ出したことを知られないように、心なしか涙が滲んだような目でこちらを睨みつつ小声で俺を非難する一夏が何とも哀れに感じる。……冒頭に理由をしらなければ、という大前提がつくのだが。

 

「お前が全世界の非モテ童貞の夢―――女の子の手作り弁当をけちょんけちょんにけなしたからだ」

【そうだそうだー。ウチの童貞のメンタルを削らないでいただきたい】

『一夏殿……あれでは箒殿とセシリア殿の立つ瀬がありませぬよ』

 

「だって!!箒の弁当は卵焼きが焼きすぎだし!せっかくのから揚げもちょっと揚げすぎで油臭さがついちゃってるし!セシリアのサンドイッチはなんだかわからないけど具のチョイスがサンドイッチに向かない物ばっかりだし!全体を通してのバランスが悪いし!―――」

 

 まだまだ改善すべき点が話しきれない、とばかりに一夏は真剣な表情のまま料理談義を続いているが、壁際にいたはずの女性陣が着々と顔をしかめだしている。

ヤバイ、胃がキリキリと痛くなってきた。

というか、楯無さんまで青筋が浮かび上がっているのは俺の錯覚のはずだ、いいね。

我らが一夏は指摘と改善点をやっと言い切ったのか、きょとんとした顔でこちらを眺める。

……後ろの女性陣が爆発する前に引き離すのが一番か。

 

「なぁ……ハルも―――」

「おっと!もうこんな時間だ!そろそろ観客席行かないと、席が無くなっちゃうなぁ!」

「え?あと俺の試合が始まるまで10分くらいはあるけ―――」

 

ええい……ここで食い下がればその分、修羅場が続くのだぞ!俺の胃が持たん時が来ているのだ!

 

「と、言うわけで箒ちゃんにセシリア。楯無さんもそろそろ観客席に行きませんか?」

「……確かにそうだが……」

「このまま、ああまで言われて引き下がるなんてできませんわ!」

「確かに、一夏君の反応はひどいわね」

 

おおぅ……まだまだ修羅場が続きそうな予感。頼むから俺のいないところでしてもらえないかなぁ。主に俺の胃のために。

そんなとき、空間にウィンドゥが投影される。見慣れたそれは自身の相棒からのメッセージ。

 

『 (‐”‐;)

なれば、ここはこれで手打ちとして、またのちに一夏殿から手取り足取り御二方に料理をお教えする、というのはいかがでござるか?』

「一夏と……!?」

「手取り足取りですって!?」

 

 さっきまでの怒り顔は何処へ行ったのやら、少し考え込むそぶりを見せる二人にハルは内心で相棒の的確な支援に喝采を上げた。

おお!ナイスだ、打鉄!これで―――

 

「ま、まぁ……それなら。許してやらんでもない」

「そ、そうですわね。さすがは打鉄さん、いい提案ですわ」

 

 心なしか顔を赤く染めて打鉄の案に乗った二人にやっと胸を撫で下ろすことができた。

さすがに二人ともちょろいなぁ……一夏の奴はそういう女性に好かれる傾向にあるんだろうか?

しかし、安心したのもつかの間。楯無さんの目がキラリと光った気がした。

ヤ バ イ 絶対あの人このカオスな修羅場を楽しんでる。

その上でまだまだ場を引っ掻き回す気満々だ。

とっとと火種を遠ざけないと!

 

「じゃあ……箒ちゃんとセシリアには悪いんだけど先に観客席のほうに行って席撮っておいてもらえるか?」

「ああ……わかった」

「もちろん……かまいませんわ」

 

かなりぼーっとしたその様子から、明らかに“一夏との手取り足取りお料理教室”の事を妄想していることが簡単に察せられたが、あえて今の俺に藪蛇を踏みに行く気力は残っていない。

 

【ここで、どっちが先に教えてもらうのか。という話を始めればもっと面白かったのですが……】

(それはたぶん楯無さんも考えている思考だろ。これ以上、とばっちりを喰うのは勘弁だよ)

箒とセシリアが熱に浮かされたような顔で観客席に行くのを見送ってから、少しつまらなそうに扇子をいじくっている楯無に声をかける。

 

「さて……楯無さん、俺達も行きませんか?」

「ちぇっ、ハルくん。君は修羅場鑑賞の楽しみをわかってないなぁ」

「あとで俺がフォローしなきゃならない修羅場なら、い・り・ま・せ・んっ!」

 

そんなハルの返答を予想していたかのように楯無はため息を一拍。

 

「はぁ―――修羅場処理に四苦八苦しているキミを見るのが楽しみなのに」

【さすがですね……それはは、同感です】

「この話はこれでおしまいです!!」

 

 人をおもちゃにしてからかう二人に背を向けて、今度は俺が途中で話を切ったことにむくれている一夏に言葉をかける。

 

「一夏、もうすぐ試合だろ。準備しなくていいのか?」

「だって、ハルは俺のフォロー全然してくれないしぃ~俺のことなんて完全放置で俺の予定決めちまうしぃ~」

「…………」

 

 これはスプーと打鉄以外には聞かれてないから、正直に言おう。お前は自業自得なくせして面倒くさいこと言うんじゃない!せっかく作ってもらったものを文句というか、悪い所を指摘ばっかしてるからこういう事になるんだ―――と、言ってやりたいが……たぶん、一夏に悪気は一切ない。

100%善意で改善点を上げているだけなのだろう。

それは、わかる。

だが、俺としてはけちょんけちょんに言われた箒ちゃんとセシリアの気持ちもわかるだけに、いかんともしがたいこととなってしまっている。

とりあえずは……

 

「そうすねるな。ああでも言わなきゃおさまらなかっただろ?……今度、外出の時になんかうまいもんでもお土産に買ってきてやるから」

「―――アイスで頼む」

「オーライ。じゃあ……ここからは真面目な話だ。どうだ、緊張してるか?」

 

 投げかけられた問いに一夏は身に宿る自信を体現したような不敵な笑みで答える。

 

「全然。いつでも行けるぜ!」

 

 今日は、入学したばかりの新入生が入学2ケ月で習得した技能をクラスの代表者同士によって競い合うIS模擬戦トーナメント。これを観戦するためにわざわざ全世界から、関連企業のスカウトマンに官僚、軍人やIS委員会のVIPも来るほどの1学期の大きな行事の一つ。すなわち―――クラス代表対抗戦の当日。一夏の相手は二組の代表で、幼馴染。そして己以外に唯一の専用機持ち、凰鈴音。

 

「そうか……ある意味、決勝戦だと思っていいと俺は思うぞ」

 

 今回、4組のクラス代表は体調を崩してしまったらしく棄権。代理の者が出場することとなって急遽、1組と2組は別枠で“エキシヴィジョンマッチ”を行い、その後その他、新入生がトーナメントを行う運びとなった。

すなわち、1組の代表者である一夏が戦うべきは2組の代表者であり、中国の代表候補生でもある鈴のみ。

 

「確かに、勝っても負けても一回こっきり、しかも相手は代表候補生ときたもんだ……」

 

 一夏はセシリアとの模擬戦を経て、代表候補生が有する高い実力を目の当たりにした。

ハルは挑発するようなほほえみと共に言い放つ。

 

「どうした?おじけづいたか?」

「……冗談。俺がこの一ケ月近く四人にどれだけ扱かれたと思ってんだよ」

 

 揺らぐことのないその不敵な笑みに、ハルは自身が退院してからの一ケ月を思い返す。

織斑先生から厳命された技能の向上にかこつけた、一夏の個人レッスンの毎日。

後から、一夏の模擬戦を見てセシリアの所見を聞いた俺には確信があった。

 

“一夏には何かある”という確信が―――そしてそれは一夏に天武の才とでも謂うべき、戦闘技能の吸収力として表れている。

 

セシリアの話だと、一夏の様子が豹変した時に比べたら雲泥の差だが……それでも一夏の呑み込みは早い。何せ、俺が形にするまで比喩表現抜きに死ぬ気で取り組んだ飛行機動を大まかながら形にできてきていることからもうかがえる。

 

しかも、俺は形にするまで5年近くかかった技能をほかの3人に教えを乞いながら1ケ月で形にしてしまった。

 

【―――あなたのアレと一緒にするのは間違っている気がしますがね】

(そうか?確かに重力もあるし、ハイパーセンサーも切ってないし、当たっても問題のない空中浮遊ペイントボールだったけどそれでも十分にすごいことらしいぜ)

 

現に俺の訓練を見ていたほかの3人もチャレンジしたところ完全にこなせたのは、楯無さんだけだった。

その話はさておき、この一ケ月俺達4人は代表候補生と戦う一夏を扱きに扱いた。

 

箒ちゃんは雪片によく似た、生身での刀を使った戦い方。

セシリアはレーザー系射撃兵装のレクチャーと楯無さんと一緒になった基礎挙動指導。

楯無さんは近接格闘戦型IS操縦者に必要とされる専門機動、および技能のレクチャー。

そして俺が、巡航飛行を教えた。

 

一緒になって一夏を扱いてくれた楯無さんには頭が上がらない。

件の楯無はいつの間にやら一夏ににじり寄って。

 

「本当よ……代表候補と現役の国家代表の二人からコーチをしてもらえるなんて機会、めったにないと思うわ」

「本当に楯無さんには頭が上がりません。本当ならハルの監督だけだって言うのに」

「いいのよ♪私が好きでやっていることなんだから……それよりも、一夏君は二人のうちどっちが本命なのよ?言わないからおねーさんだけに言ってみなさい♡」

 

―――この場に、二人がいなくって本当によかった。一夏の回答にはだいたい、予想がつくが……

 

「本命ですか?そうですね―――」

「なになに!?」

 

扇子を広げて隠してるつもりなのだろうが、爛々と輝いている目が口ほどにものを言っている。興味ありまくりだと。でも相手は超弩級の天然スケコマシ。俺の予想通りなら……

 

「俺はセシリアのほうが見込みがあると思っています」

「えぇぇぇっ!?箒ちゃんには見込みがないわけ!?」

「いえ.……ただ、セシリアのほうが、手がかかりそうだと思いまして……箒は選択のチョイス自体はよかったものですから」

「?……えっと……一夏君は―――」

 

要領を得ない一夏の返答に驚きを隠せない楯無に、呆れて顔を手で覆ったハルが答える。

 

「はい……“気付いてないんです、コイツ”」

「何を言ってるんだハル?楯無さん、大丈夫です!俺が二人ともしっかりとした料理のイロハを教え込んでやりますから!」

 

的外れな答えを自信に満ち溢れた満面の笑みと共に答えた一夏に、楯無は乾いた笑いで流すことしかできなかった。

 

「あ、あは、あははははははは……不憫ね」

「同感です。じ、じゃあ楯無さん、そろそろ俺達も行きましょうか?」

 

 楯無のぼそりと小さくこぼした本音に、同意を示しつつもうすぐ試合が始まることを備え付けの時計で確認してから提案する。

いまだ、表情筋がひくひくと痙攣している楯無はゆっくりとうなずいて同意を示す。

 

「そ、そうね。じゃあ!一夏君試合がんばってね!」

「はい!ありがとうございます!」

「一夏、終わった後にまた、な」

『一夏殿、ご武運を』

「応、任せとけ!!」

 

そう言い残し、一夏はカタパルトに向かう。その背を見送ってから俺と楯無さんは観客席に足を向けた。

 

「ハルくん……一夏君のあの発言は……」

「俺たちの間で秘密にしときましょう。誰にとってもそれがいい」

『拙者も同感でござる』

「君も、苦労してるんだね……」

「理解してるんでしたら火種を突っ込むのは辞めていただけませんか?」

「それは―――無理だね!」

 

 そう言って振り返った彼女が満面の笑みで笑う。

さてさて……これからも俺の苦難は続きそうだな、と内心ごちていると―――先ほどからまったくと言っていいほど会話に参加していなかったスプーが、真剣な口調で俺に告げた。

 

【ハル。高度な光学迷彩を施された5m程度の物体が3つ、この島に向かって接近してきています。接触まで約10分。】

 

波乱の幕開けを

 

 

           □                 □

 

 

 豪奢ながら落ち着いた品の良い調度品に、色、艶、材質など一目見ただけで一級品とわかるソファー。アリーナ全体を一望できる最高のロケーションに設置されたそこに―――

男はいた。

これから始まる一大行事のことなど気にも留めない、と言った様子で大柄なその身をソファーに沈め、木製でしっかりとしたサイドテーブルを体の正面に据え置き、空間に投影されたディスプレイを凝視しつつ高速でキーワードを叩き続ける。

次々とディスプレイに表示された情報が切り替わる電子的交換音と、キーボードを叩くカタカタというタイプ音だけが一人だけの貴賓室に鳴り響き、それが永遠に続くものと思われた―――しかし、不意に彼の手が止まり、空中にいくつも投影されていたディスプレイが一斉に掻き消える。

 

「…………いい加減に出てきたらどうだ」

 

 彼がぽつりとつぶやいたその言葉が、自身以外に誰もいないはずの貴賓室へ投げかられる。すると……すぐに高めの男の声と共に言葉を投げかけられた相手がゆらりと姿を現した。

 

「いや……相変わらずキミの直感、いやシックスセンス(第六感)というべきかい?それはすさまじいね。僕の姿が見えていたわけじゃないんだろ?」

 

“人の隠れられるようなスペースなど微塵も存在しない”、南国の観葉植物の陰から

 

「そんなことより何の用だ。以前あったことは報告で上がってきているぞ。お前は万が一に備えて医務室で待機しているはずではなかったのか?」

「10秒もかからず、この島のどこにだって姿を現せる僕に場所なんて関係ないさ。それよりも君が来るとは思ってもみなかったよ××××」

 

先ほど現れた男は先に貴賓室にいた男の隣に腰を下ろし世間話を始める。

 

「ふんっ……うらやましいことだ……それと、私はマチス、マチス・マローンだ。××××などという男ではない。間違えるな」

「オーケー。これからはマチスと呼ぶよ―――それより懐刀の君が来るんだ。よっぽど“ワンサマー”はあの子らのことが気になるらしい」

「あの子ら……織斑一夏と加藤陽は今の安定しつつある世界のパワーバランスを一変させるほどの価値を秘めている、だからこその私の派遣だ」

 

男は呆れたように首をすくめ、どこからか取り出した缶コーラのプレタブを捻った。

それを一息にあおり、マチスにも勧める。

 

「君も飲まないかい?コーラは人間の創りだした最高の文化の一つだよ?もし、コーラがいやなら冷蔵庫の中に各種ドリンクも取備えているし」

「いらん。俺はここに遊びに来たわけでも、息抜きをしに来たわけでもない」

 

 マチスはくだらないことを言っていないでさっさとブツをよこせ、とばかりに鋭い視線を男に向ける。

 

「ふ~ん……“僕と違って”君には休息も必要だと思うけどねェ……まあいいや。はい、これ」

 

そう言っておどけた彼はマチスに向かって小型の記憶媒体を手渡した。

マチスは受け取ったそれを一目で高級品だとわかるスーツの内ポケットにしまい込む。

 

「大事に扱ってくれよ。アナログと違ってデジタルの目を誤魔化して入手するのには苦労したんだから」

「…………重々承知だ。そんなことよりこの件は“あの女”の差し金だと思うか?」

「それは無いね。特にハルくんに関しては断言してもいい」

「お前も同意見か。織斑千冬との関係もあり“あの女”が織斑一夏に興味を抱く可能性は十分に考えられた―――だが、加藤陽は?」

 

そこで一旦言葉を切り、視線を正面にあるアリーナの方向へ向ける。

 

「彼には“あの女”が興味を抱くほどの“特異性”はない。どこにでもいるようなただの子供だ」

 

その言葉を聞いた男が、待ってましたとばかりに三日月のような笑みを浮かべる。

 

「“あの女”が興味を抱いていないって点では同意だけど、そのあとの言葉には異論があるなぁ―――彼は特別だよ」

「どういうことだ?」

 

 再び顔を男のほうに向けたマチスが不思議そうな顔で問う。

 

「彼は確かにほかの同年代の子供と違い、多くの喪失や経歴の不透明さを感じられるが―――そんな子供は探さなければいないわけではないはずだろう?」

 

 男は先ほどまでの笑みを瞬時に消し真剣な口調で、静かに告げた。

 

「彼が―――“イオン”だ」

「お前が我々に接触した原因だという……“白騎士事件の奇跡”の立役者か?」

「ああ、間違いない。“今、君の考えている”NYでマドカが接触したエメラルドに光り輝く男は彼だよ」

「話の信憑性は……お前の言うことだから間違いない、か」

 

 マチスは頭痛を抑えるようにこめかみに手を当てる。

 

「たわごとだと思っていたが……事実だったか。ならば今度はその“イオン”に対する新しい戦術を考案しないといけないな」

「相変わらず、だれも信用してない男だね。君は……どうせ今日もマグシウム・クラスターか焼夷手榴弾でも準備しているんだろう?」

「…………信用していないわけではない。だが、万が一のための備えだ」

「まぁ君の勝手だけどね。一応そんなことを続けていると友達いなくなるよ、とだけ言っておくさ」

 

 マチスは少しバツの悪い顔になって頬を掻く。自分にとって友と呼べる人間は片手で数え切れる数だと気が付いたからだ。そして、彼は硬直化した空気を入れ替えるために話を逸らした。

 

「マドカの報告が誤っていないなら、“イオン”は大きな外傷を追っていたはずだろう。ならば、“イオン”である加藤陽をほおってこんなところにいていいのか?」

「それは問題ないよ。彼、島に帰ってきたときには負傷が全快していたから」

「…………」

 

 今、奴は何と言った?負傷が全快していた、だと?

それはありえないだろう。

マドカの報告から聞いた話をもとにしたら腹部に受けたレーザー射撃により左わき腹貫通。これだけでも皮膚と肉の焼とられる強烈な痛みにショック死してもおかしくない程の負傷だ。正直、致命傷と言ってもいい。

この状況から回復するためには緊急で優秀な医師のいる病院に搬送され後の緊急手術で助かるわずかばかりの可能性に欠けるしかない。

それを確認したからこそマドカも撤退した。

 

「彼の負傷はそれだけじゃないよ。たぶん意識をブラックアウトさせないために舌を噛み切った後もあったから」

「―――それで、そのすぐ後にイギリスの代表候補生と性能の劣る第二世代のISで模擬戦を行った、と?」

 

 男は少し悲しそうな顔を浮かべて静かにうなずいた。

 

「うん。ここからは僕の推察になるんだけど、たぶん彼は細胞分裂を促進させて傷を回復したものだと思うんだ。

その証拠に彼はひどく衰弱していた。僕の見立てじゃ出血と脱水症状、それに栄養失調をまとめて起こしていたよ」

「そうして試合中に、彼は喀血したのか。再生した部位が戦闘による不可に耐えかねて」

「たぶんそうだ。といっても……僕の治療した次の日には全快していたけどね」

「―――確かに彼は特別だな。そんな痛みに耐えられる異常な精神性をした人間を私は知らない」

 

 男は満足したようにマチスに向かってけらけらと笑い、肯定する。

 

「そうだろう?でも、君も相当なものだと思うけどね」

「そうか?」

「そうだよ」

「……確かにそう言われるとそうかもしれないな……」

 

 マチスが過去に己がやってきた無理無茶無謀の数々を思い返し、今は亡き前執事と妻にたしなめられたことを懐かしんでいると、不意に男が話題を変えた。

 

「ねぇ、マチス……さっき君が言った通りあの子たちの相手をしたのはイギリスの代表候補生だ」

 

 その話題を耳にした途端、マチスの表情が巌のように硬直した。

完全に抑揚のない、感情を感じさせない声で彼は返答する。

 

「それが、なにかしたか?」

 

 その声のトーンが一気に変わったことを理解しつつも、男は話を続ける。

彼女の思いを伝えるために。

 

「だから―――“君の娘であるセシリア・オルコット”の顔も見に行かないつもりなのか、って言ってるんだよ」

「私の名前はマチス・マローン。セシリア・オルコットなどという少女は、見たこともあったこともない」

 

 眉ひとつ動かさず淡々と答えるその顔にマチスのかたくなに凝り固まった強い意志を感じたが、引き下がらずにまっすぐに目を見つめて答える。

 

「僕に嘘は通用しない。わかっているだろう?」

「知っているさ。だが、本心なのだから隠しようがないだろう」

「いいや、君は非常に優秀で器用な人間だ。だからこそ僕に対しても嘘がつける。でも僕にはわかるんだ―――心の奥では君も彼女に会いたいと思っているんだろう?」

「何をバカなことを!さっきも言った通りだ……!」

 

 これ以上話すことはない、とばかりに顔をそむけ立ち上がって備え付けの冷蔵庫に向かう。男はその背中に向けて言葉を投げかけた。

 

「あの子は悩んでいたみたいだよ。君との関係について……幼いころからずっとね……

キミが今思っている通りの―――自分はあの子に嫌われていると思っているのならそれは勘違いさ。

この星の偉人の言葉だが……愛の反対は憎しみではない。無関心だ、とね」

「ならば……私はあの子を愛していないのだろうな」

「キミはねぇ……僕も“ワンサマー”とあっているんだよ?彼がキミみたいに僕の能力を掻い潜れるほど上手く思考にバリアを張れるわけないじゃないか。簡単に言うと君の事情は筒抜けだよ」

 

 冷蔵庫の前で立ち止まる、マチスと名乗った彼に男は問いかける。

 

「君が闇夜を統べる決意をした時から、君個人の平穏や喜びと言ったものはすべて手から零れ落ちて行った。それでやっと、役目を終えられるとなった時にアレだろう?君が再び取り戻した平穏を失い恐怖にとらわれたとしてもしょうがないよ」

「そんなことは関係ない。私は―――」

 

 振り返りこちらに真剣なまなざしを向けた彼の心が叫んでいる。

マチス・マローンという仮面をかぶるのをやめた、と。

 

「―――あの子に会うことの許されない男だ」

「それは自責かい、“ダークナイト”。あの子のしてほしかったこと、いてほしかった時間、あってほしかった思い出を与えることできなかった己に対しての」

「その通りだ。あの子は“僕を”怨んでいるだろう―――当然だ、怨まれるだけのことを僕はしてきた」

 

 そこには“彼の”素顔があった。先ほどまでの巌のような強さに覆われたものではない。強さ、弱さを兼ね備えた生の感情と呼べるものに満ち溢れていた。

 

「怨まれているとしても、君が動き出さなければ何も始まらないよ」

「わかっている、でも……僕は……」

 

 それ言い残し、うつむく“彼”。心に言葉はあるのにその一言を言ってしまったら、自分の娘に会うことは絶対にないと断言してしまうような“彼”の想いを男は代弁した。

 

「わかっているさ。君の決意も、“ファントムタスク(亡国企業)”で君が実戦部隊の指揮を執っている意義も、君が今は亡きヘレン()に向けた誓いも……」

「だからっ!僕は……」

「でも―――なぜ、“ワン・サマー”がわざわざ君をこんなところ(IS学園)に送り込んだか、その意味が解っていないだろう」

 

 はっとした顔になって男をまじまじと見つめる。彼の心に浮かべた答えを男は肯定するようにうなずく。

 

「ま、さか……」

「そうだ。確かに“公表された”IS男性操縦者の存在は世界に波紋を散らすだろう。でも今日ここに、君が来るわざわざ足を運ぶ必要はない」

「僕はここに来なくても“ナイトオブテラー”(恐怖の夜)から諜報員を一人送り込むだけでいい、現に……」

 

 男がわかりきったことをわざわざ確認するような口ぶりで彼の言葉を継いだ。

 

「現に、君はそう進言した―――でも、“ワン・サマー”は君が行けと命じたのだろう?

だったら答えは一つだ」

 

 彼がおそるおそるという顔で答えを口にする。

 

「僕に……あの子と会う、チャンスを与えったっていうのか!?」

「たぶんね。キミも彼の思いは知っているだろう?

だから、“まだ”表舞台を歩ける顔を持っているキミに自分にはどうあがいたって許されないことを託したんじゃないかな」

「だが……」

「むろん、君の立場からしても会って会話することは許されない。せいぜい、遠目に眺めるくらいだ。しかも、記憶にとどめないようにわずかばかりの時間だけ―――これだけ材料を用意しても自分を許せないかい?」

「…………」

 

 彼は完全に動きを止め、熟考すること一分。そのあいだ男には彼の中で理性と感情が戦っているのが感じ取れた。

そして、その静寂は唐突に破られる。

 

【皆様、大変お待たせいたしました。もう間もなくIS学園1学年によるクラス代表対抗戦、エキシビジョンマッチが始まります。もうしばらく席のほうでお待ちくださいませ】

「もうすぐ始まるみたいだよ?」

「ああ……」

 

 彼はうつむいていた顔を上げ、男を貫くような視線でまっすぐ見つめる。

その思いはすぐに男に伝わった。男は任せておけ、と言わんばかりの良い笑顔で伝える。

 

「了解だ。この試合が終わったら確実なタイミングで合わせるさ。その間の暇な時間はオペラグラスでも使って観客席にいる彼女を探してみればいい」

 

 さっきまでの葛藤に満ちた顔は何処に行ったのか、彼は再びマチスの顔に戻って仏頂面で返答した。

 

「ここには遊びできたわけではないと言ったはずだ」

「いいじゃないか。どうせ後で僕の渡した映像と共に死ぬほど解析にかけるんだし……さあコーラで乾杯と行こう!」

 

そう言っていつの間にやら、ソファーからマチスのすぐ隣に移動していた男が冷蔵庫の中から水滴がつくほど冷えたコーラを取り出してマチスに突き出す。

それを見た、マチスはあきれたように深いため息を吐き出しプルタブを捻る。

 

「―――それで、なんに対して乾杯するんだ?」

「そうだねぇ……ここは全ては、我らのワン・サマーの為に!!とか、ネタにはしってもいいんだけど……」

「あれはそんなことを言われて喜ぶような趣味を持ってはいない」

「となれば、これか。―――えへん、えへん」

 

息を整えるように咳払いし、輝くような金髪を振り回して肩をほぐした男が音頭を取った。

 

「―――すべての人と、国と世界の平穏のために」

「すべての人と国と、世界の平穏のために」

 

そうして二人の者たちはコーラをあおった。

各々の心に積もる思いをより深い所に送り込むように

 

 




 ドーモ、読者=サン。めんつゆデス。

二週間といったな……あれは嘘だ!

 本日は恥作をを読んでいただきありがとうございます。
―――すいませんw筆が進まないかと思ったら思った以上に走る走るw気がついたら一万字こえてたので分割しての投稿となりました。
めんつゆ的は一万時くらいが丁度いい感じですねぇ(しみじみ)

なんというか、会話シーンだとやっぱりどんどん進みますね。
次回から再びの戦闘シーンに入りますので、また二週間ぐらいかかってしまうかもしれませんが!

 さて今回の内容です。
今回は代表対抗戦までハルが何をしていたのか、差し入れにケチつけてバッシングされる主人公(笑)。そして、学園に暗躍する影(セシリアパパンと謎の男)のお話でした。

 バレバレかもしれませんが、一応あとがきでばらすのは避けておきます。
感想欄でお話があったら乗るかもしれませんが(笑)

マチス・マローンで検索するなよ!絶対だぞ!(ふり)

このセシリアパパンのお話ですが……当初プロットを練ったときからの設定です。
なんというか、原作セシリアパパンの姿があまりに情けなくってそんなんじゃそもそも結婚できないんじゃないか、と思ったのが始まりです。

―――だったら、”そういう人間を演じている”というのはどうだろうか、ということにしてたら思いつきました。色々伏線はっておきましたよw

バレバレだったらすいませんでした(泣き)

さて、次回はついに一夏、鈴戦に入ります。
……もうすぐだ、もうすぐハルの主人公(?)のかっこが外れる、はず。
先ほども申しあげましたがこれから書き出すので次の投下まではよっぽどうまくいかなければ、二週間かかるとみていただくと幸いです。
無論!かきあがり次第投下するつもりですが!!

前回募集したアンケートに関してはおひとり様から返信いただいてないので、一応6月いっぱいまで期間を延長させていただきます。

本日のネタ!(いつ振りだ、これ?)

>ゴウランガ!

 ニンジャによる掛け声文脈からは「スゴイ」「なんてこった」等の意味合いが読み取れるが、実際複雑。

>頭がフットーしそうだよおっっ

 よい子は言ってはいけない。いいね?

>ま さ に 外 道 !おまえなんてたすけてやんねーー

 辛辣な言葉を吐かせるネタ。実際無慈悲。

>この裏切りものぉぉぉおぉおぉおおおぉお

 満足さんのお言葉。すべての者に対する絶望が込めれている。実際コワイ。

>どこかのスパイゲームの主役

 きっとダンボールがお好き。

>全ては、我らのワン・サマーの為に!!

 この世界には十傑集はいない、安心してくれ。

 では、今日はこの辺で失礼します。感想、ご指摘、誤字報告、読了宣言など何でもお待ちしておりますのでぜひぜひコメントください。
それでは次回の投稿まで!失礼します。

追伸、今日中にこの間暇つぶし兼息抜きで創ったプロット(まったくこの作品とは関係ないものです)書きたかったのですが、実際時間が無くて断念した作品を現在、原作がアニメ化している間にぶちまけとこう、という単純な思いで投下します。

もし需要があるのでしたら感想欄で言っていただけると不定期で始まるかもしれません。

では今度こそ失礼します!


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。