戦術人形に癒されて   作:Allenfort

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佐世保にもとうとう雪が降りました。あるリクエストを受けて書きましたG11とコタツでゴロゴロ回です、これを読めば今日はいい夢が見れることでしょう

リクエストありましたら、メッセージで送っていただけると(気分次第で)書きます。活動報告はそのうち用意するので、メッセージが送れない方はそちらへどうぞ


G11とだらける日々

 欧州北部、緯度の高い位置にあるこのS09戦区の冬は寒い。だから、カリーナの斡旋でこんなものを言い値で買ってしまうのも無理はない。

 

 はるか東、極東の島国に伝わるという最高の暖房器具、コタツ。机に布団を乗せて熱を逃がさないようにシャットアウトしつつ、ヒーターを組み込んだ原始的な暖房器具である。

 

 だが、これがまた謎の魅力を誇り、一度足を突っ込んだが最後、底なし沼のように抜け出せない。出たら最後、極寒の自然が待つのだ、出たくもなくなる。

 

 そんなあなたの隣では、最早お約束とばかりに銀髪の乱れ髪が特徴的な戦術人形G11がスヤスヤと眠っている。何かいい夢でもみているのか、ニヤケながらモチモチほっぺを膨らませるその姿がなんだか愛らしく思える。

 

 あなたの腕を枕に、心地よさそうに寝るG11を見ていると、あなたにも睡魔が訪れる。一緒に寝ようと誘われているかのような気分だ。乗ってしまうのも悪くない。働き詰めだし、バチは当たらないだろう。

 

 腕枕のお返しに、あなたはG11を抱き枕にして再び居眠りを始める。このクソ寒い中では鉄血人形の活動も鈍っている。あまりの寒さにセンサーが凍るのだろうか。アンチアイス切るからだ。

 

 それとも、バッテリーが持たなくなるのか? だとしたら、奴らはリチウムイオン電池でも積んでいるんだろうな。そんなくだらないことを考えていたら、いつのまにか体は眠りに落ちている。眠りなんて、いつもそんなものさ。

 

 ※

 

 ふと目を覚ますと、G11の瞳が見えた。いつも眠たげに閉じられている茶色っぽくて可愛らしい瞳がある。自分より先に起きているなんて珍しい。

 

「おはよう、指揮官」

 

「何? 私が指揮官より先に起きてるのが珍しいの?」

 

「たまにはそういう時もあるよ。指揮官と遊びたい気分だし」

 

 そう言うG11の手には2台の携帯ゲーム機が握られている。あなたと遊びたくて、早起きして待っていたようだ。

 

 そのゲーム機を受け取ると、G11は嬉しそうに笑う。休暇を一緒に遊んで過ごしたいと眠気を我慢したのだ。嬉しそうなG11の姿に、思わず心が温まるような気がした。

 

 暖かいコタツの中で、のんびり2人でゲームというのもなかなかに楽しい。G11は普段寝てばかりだがやるときはやる。ゲームでもその無類の強さを発揮し、あなたを驚かせる。

 

「指揮官、また私の勝ちだね」

 

 何度対戦してもG11相手に歯が立たない。容赦が無さすぎる。いつものダラケ具合からは想像がつかないほどの判断力の速さだ。それがG11のいいところでもあるのだろう。

 

 一緒にお菓子を摘み、ジュースを飲んで暖かなコタツに寝転がってゲーム。なんと贅沢なのだろうか。それに、にへへと笑うG11が可愛らしく、思わず胸がキュンとしてしまいそうになる。

 

 こんなG11のほんわかムードに当てられて、仕事を忘れて和んでしまう。そんな1日も、案外悪くない。そのうち、ゲーム機は充電切れになってしまい、またやることがなくなる。退屈になると、G11はあなたの腕をとって寝転んだ。

 

「指揮官、お昼寝しよう。ゲーム機もお昼寝してるよ」

 

 さっきまで寝ていたのに、というのは抜きにして、仕事詰で疲労のたまっていたあなたはそれに乗り、一緒に昼寝をすることにした。

 

 また腕枕を要求されるだろう、そう考えて腕を伸ばしてみたが、予想に反してG11はあなたの胸に顔を埋め、抱き枕がわりにした。

 

 これはさすがに、とは思うものの、とてもいい笑顔で寝始めたから起こすのもかわいそうだ。このまま寝かせてあげようか。

 

 まるで小動物のような可愛らしさのG11。あなたの胸の中で無防備にスヤスヤと眠っていて、コタツとはまた違う温もりが伝わってくる。

 

 ちょっとほっぺをつついてみれば、とてもモチモチで柔らかい。癖っ毛の頭を撫でてやると、気持ちよさそうに声を漏らす。

 

 そんな時、部屋のドアが開いて銀髪ロングが特徴的なHK416がやってきた。何やらバインダーを持っているあたり、書類だろうか。

 

「指揮官……またこの寝ズミは……しかもどうして指揮官に……」

 

 少し表情を曇らせる416に危機感を覚えたあなたは落ち着くように促す。416もいつものことかとため息をつくと、天板にバインダーを置いてコタツに滑り込んだ。G11とであなたを挟むように。

 

「仕方ないわね。起きるまでよ」

 

 まるで、自分に言い訳するかのようにも聞こえる。なんだかんだ言いながら416もあなたの背中にしがみついてウトウトとし始める。

 

 縋り付くように姿勢を直し、顔を埋めようとするのがくすぐったい。G11にもがっちり抱きつかれているから、抜け出すことはできない。それに、コタツの暖かさもあなたを捕まえて離さない。

 

 まあ、今くらいは誰も文句を言わないだろう。G11と416の添い寝という、少し贅沢な状態で居眠りをするある日。それは、前線にしては珍しい日だった。きっと、頑張る自分へのご褒美なのだろう。

 

 後日、M16によってこの光景を撮影されていたがために416が大喧嘩をやらかしたのだが、それはまた別の話である。




バルソク来ないぞ!どうなってるんだ!?なんで火竜の天鱗がポロポロ出るのにバルソクもPKPもネゲヴも来ないの!?誰か教えて!
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