AR-15の膝に頭を乗せ、左耳を向ける。目の前にはM4が添い寝するように寝転んで頭を撫でてくれるのが心地いい。AR-15に軽く耳たぶを引っ張られ、耳を奥まで見られるのは少し恥ずかしい。
「指揮官は右利きでしたね」
それがどうかしたのか、問いかければやっぱり、と呟くのが聞こえた。
「左にはだいぶ溜まっています。逆手のほうだからやりにくかったのでしょう?」
全てをお見通しというわけだ。指の腹で耳たぶを揉まれるのがなんと気持ちいいことか。そして、サイドテールを耳にかける仕草が可愛らしい。
真面目な性格のAR-15が見せる微笑みが可愛らしい。近くで見ると、これほどまでに美少女だったのかと改めて思わされる。
「今綺麗にしますね。動いてはダメですよ?」
「その間は私を見ていてくださいね」
膝枕で耳かきをされるあなたの目の前でM4が添い寝してくれている。優しく手を握り、微笑むM4に思わずどきりとしてしまう。
そして、とうとうヘラが耳孔の入り口を掻き始めた。どうやら、ヤスリで細く削ったらしい。とても細くて、ピンポイントでツボを押されるような気持ち良さがある。こちょこちょとくすぐられるかのような擽ったさと、気持ち良さが同時に襲ってくる。
「もう、結構取れますよ。自分で出来ないなら私に頼んでください。指揮官の頼みならばいつでも……」
「指揮官、私もしますからね。M16姉さんも指揮官になら喜んでやるでしょうし……SOPは少し不安ですけど」
SOPはどちらかといえばされる方ではないだろうか。ちょっと不安だということも否めない。M16は……少し雑そうだ。
目の前のM4があなたの頬を包み込むように撫でてくれる。そっと微笑むその顔は可愛らしい。それに、ちょっと嫉妬したのかもしれない。AR-15の吐息があなたの耳に吹きかけられた。
「ふふ、可愛いですね。ほら、取れましたよ」
さっきまでカリカリと引っかかっていたものが剥がれ、耳から取り出される。その瞬間が気持ちよくてたまらない。そして、気持ちよさそうなあなたを見てAR-15も満足そうだ。
取れた耳垢をティッシュに乗せ、また耳を掻き始める。それが気持ちよくて、思わずM4の手を強めに握ってしまった。
指を絡める、恋人繋ぎというやつだ。M4もなにやら嬉しそうに握り返してくる。手から、暖かみが伝わるようだ。
「M4、今は私の番」
「少しくらいいいでしょう?」
「もう……」
AR-15は耳かき棒を置くと、綿棒に持ち替える。ベビーオイルに浸した綿棒で、細かいのをまとめて取ってしまうつもりのようだ。
人肌程度に温められたそれは、結構気持ちいい。気持ちいいとはいえ、ヘラで引っ掻いた耳は多少なりとも傷つく。それをケアするようで、心地いい。
濡れ綿棒は細かい耳垢をまとめて取り去る。耳かき棒で取るような気持ちよさはないが、綿棒で耳を撫でるような気持ちよさは、これはこれで気持ちいいものだ。
「指揮官、私もお役に立てていますか?」
AR-15は本当に役立っているか不安なのだろうか。こんなに気持ちいいのに、何故そんなに不安に思う必要があるのか。
あなたがそれを言葉にすると、AR-15がくすりと笑ったように思えた。膝枕で耳かきされているから表情は見えないが、微かにそんな感じがしたのだ。
「大丈夫、指揮官、すごく気持ちよさそうよ」
M4はくすりと笑って言う。普段ならこんな顔を見られるのは恥ずかしいのだが、彼女たちにならば見られてもいいと思えてしまう。
M4がさらに身を寄せてきて、あなたを抱きしめようとする。すんでのところでAR-15がM4の額を叩いて阻止してしまった。
「危ない。まだ耳かき中よ」
「なら、もう少ししてからね」
もう少し続いて欲しかった耳かきもとうとう終わりを告げ、綿棒は引き抜かれる。名残惜しさを感じていると、AR-15はあなたの頭を膝から持ち上げ、そっとベッドに降ろさせた。
そして、隣にAR-15は寝転ぶ。M4と一緒にあなたを挟み込むように添い寝しているのだ。気恥ずかしい気もするが、暖かい気持ちにもなる。
左右からまるで取り合いのように抱きつかれ、緊張してしまう。両耳に吐息が当たり、鼓膜をくすぐられるかのようだ。
さらに、左右同時にぱくりと耳たぶを咥えられた。舌が擽ったい。暖かみと共に擽ったさに襲われるが、逃げられないようにM4もAR-15もしっかりとあなたを抱きしめている。
もはや蹂躙されるばかりだ。あまりの快楽に耐えられそうにない。心臓は早鐘を打ち、挟まれて動けないもどかしさが募る。
ようやく満足したらしい2人は口を離すと、そのまま頬に同時に触れた。唇の柔らかさが頬から伝わり、状況が読めずにあなたの思考は一瞬停止してしまう。
「体には気をつけてくださいね、指揮官。私たちも心配してるんですよ。SOPもM16姉さんも、倒れるんじゃないかって心配していたんですから」
「私たちがいるんだから、もっと頼ってください。いつでもそばにいますから」
2人とも、笑顔を見せてくれていた。今は優しさに甘えて、ゆっくり休んでいいだろう。頭をそっと撫でられて、顔が触れるほどの距離で包まれて、守られている安心感に抱かれながらゆっくり眠ってしまおう。
眠りに落ちる寸前に、また頬に柔らかい唇が触れる。そして、こそばゆい囁きだけが最後に耳に残っていた。
——大好きです、指揮官