ガールズ&ガンダム   作:プラウドクラッド

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この季節になるとめぐりあいをきくだけで泣きそうになります

今回もよろしくお願いします


4話 集う星々

みほ達は訓練が終わった後学園内にある温泉に入っていた。温泉には他に生徒会の面々も一緒に入っていた

 

「いや〜西住ちゃん今日はかっこよかったねえ。こっちも誘ったかいがあったよ」

 

「カッコヨカッタゼ!カッコヨカッタゼ!」

 

「あ、ありがとうございます」

 

口には出さなかったが誘ったというよりは無理強いに等しかったとみほは思った。

 

「そういえば今回の訓練は会長達が計画したんですか?各チームのスタート地点からして私達が挟まれるのはあまりに必然だったので…」

 

「ありゃ、バレちゃった?」

 

杏はアハハと笑いながら続けた

 

「実は西住ちゃんの実力がとのくらいか試してみたくてね、教官に無理言ってあの訓練にしてもらったんだ。それに自分達が勝てば一年生の子達に自信付けてあげれるかなと思ってさ。でもかーしまの弾が当たらなかったりAチームの皆強かったせいで失敗しちゃったよ」

 

「そうだったんですね…」

 

「ごめんね西住さん。挟み撃ちは桃ちゃんの立てた作戦だからどうしてもやりたいって言うから仕方なかったの」

 

「うぐぐ…し、しかしあと少し時間があれば確実に撃破されていただろうし今回ばかりはお前達の運がよか…」

 

「カーシマオチツケ。カーシマオチツケ」

 

「うるさいぞこのポンコツ!大体ここは女湯だぞ!さっさと出ていけ!」

 

桃は赤ハロを掴んで脱衣所の方へ思い切り投げた。ハロは壁に跳ね返ると怒って脱衣所の外へはねて行った

 

「ハロに性別とかないと思うけど…」

 

「そうだ会長!明日来る新しい教官ってどんな人ですか!?」

 

沙織は目を輝かせながら杏に質問した

 

「ん〜とりあえず顔だけはイケメンだったかな」

 

「嘘ー!告白されたらどうしよう…」

 

「沙織さん……」

 

興奮する沙織に華は少し呆れていた

 

「んじゃあたしらも上がるわ。皆また明日ね」

 

「あ、ちょっといいですか会長」

 

みほは温泉から出ようとした会長を引き止めた

 

「どったの西住ちゃん?」

 

「その、どうして会長は私がニュータイプだって知ってたんですか?」

 

みほは皆には聞こえないよう杏の耳元で話した。杏が勧誘に来た時、何故か自分がニュータイプである事を知っていたので思わず聞いてしまった

 

「あー確か西住ちゃんの転校資料が届いた後、西住ちゃんの知り合いって人から手紙が届いてね。 そこに『西住みほさんはニュータイプなので是非モビル道の戦力にして下さい』って書かれてたの」

 

手紙…一体誰がそんな手紙を送ったのだろうか。黒森峰の人達は自分がニュータイプである事を知っていたとはいえ、そんな嫌がらせに近い事をする人はいないはずだった。だとすると他校の生徒のイタズラか転校の事情を知らない西住流の分家の人の仕業とみほは考えた

 

「でも西住ちゃん思ってたよりも普通の女の子だと思うしそんな特別な力を持ってる風には見えないな。それに私も誰かに言いふらしたりしないからそんな気にしなくてもいいよ」

 

「会長〜あんまり立ち話してると湯冷めしちゃいますよ」

 

「おっとそれはちょっとまずいね、じゃあね西住ちゃんまた明日」

 

「すみません…ありがとうございました」

 

杏はみほに手を振って脱衣所の方へ駆けて行った。脱衣所で桃がピコピコハンマーを持った赤ハロに逆襲を受けていた所が見えたがみほは見なかったことにしてまた温泉に浸かった

 

「ねぇみほ、会長となんの話してたの?」

 

「え、そんな大した事じゃないから気にしないで!」

 

沙織はみほの事が少し心配だった

 

「そういえば今日の訓練凄いドキドキしたよね!でも私にはMSに乗るのは何か向いてない気がするから遠慮しようと思うんだ」

 

「え…嘘だよね沙織さん…」

 

「そんなあ!武部殿モビル道辞めちゃうんですか!?」

 

「殿方からモテモテになるのではなかったのですか!?諦めないでください!」

 

「いやいや違うよ!MSのパイロットじゃなくて皆のサポートができるオペレーターさんになろうかなって事なの!それにオペレーターさんの方がモテやすいって昨日雑誌に書いてあったんだ」

 

3人とも動揺したが沙織から沙織らしい事情を告げられ安心した

 

「確かに沙織さんは誰とでも仲良くなれるからぴったりかも」

 

「でもガンキャノンのパイロットはどうしますか?」

 

丁度ジャグジーから上がろうとしていた麻子に4人は同じ事を考えていた。適任者がいるではないか

 

「麻子!今日乗ったMSのパイロットお願い!」

 

「もう書道を選択している」

 

麻子はそう言い出ていこうとした

 

「あの、冷泉さんがいると助かります!」

 

「お願いします冷泉さん!」

 

「今日の訓練お見事でした!あんなに活躍できる人そうはいませんよ!」

 

「悪いが無理だ」

 

 

麻子は誘いに乗ってくれず結局脱衣所の中へ入っていった

 

「…麻子!遅刻ばっかで単位足りてないじゃん!モビル道取ると色々特典があるんだよ!このままじゃ留年でしょ!?」

 

沙織が大声でそう言うと少し間を空けてから麻子が再び戸を開けて戻ってきた

 

 

「…わかった。やろうモビル道」

 

麻子から合意の言葉が出て4人はとても喜んだ

 

「西住さんには借りがあったしな」

 

「いや単位欲しいだけでしょ…」

 

「借りを返すだけだ」

 

「ヨカッタ。ヨカッタ」

 

桃に仕返しした赤ハロが麻子の方へ跳ねてきた。こうして量産型ガンキャノンの新しいパイロットとして麻子を迎えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日…みほ達が訓練のためグラウンドに着くとそこには他のパイロット達によって変貌したMSがいた。カエサルのゲラザクには赤いマントが掛けられており、左衛門佐のザクスナイパーは白かった部分が紅く染められてバッパックに六文銭の旗を掛けていた。

他にもバレー部は2機のアッガイの胴体に『バレー部復活!』と大きくペンキで書いていたり、一年生達はジムライトアーマーのサーベルの柄をピンクに塗装していた

 

「やはり戦士たるものマントは必須だな」

 

「一晩中塗っていたが…かっこいいじゃないか…」

 

「おい門佐!しっかりしろ!」

 

「キャプテン!これでバレー部をアピールできますね!」

 

「ああ!これなら入部希望者が増える事間違いなしだ!」

 

「ねえねえ!今日の訓練終わった後、オレンジの部分もピンクにしない?」

 

「確かにそれも可愛いかも〜!」

 

 

「なんか皆凄い事になってるね…」

 

「自分達の専用カラーに染めるとは皆さんやりますね…」

 

「私達も色を変えるべきなのでしょうか?」

 

「それよりもこんな自由に色を変えたりしてもいいのか…?」

 

他の4人は変貌したMS達に圧倒されていたが、みほは今までこんな風に機体をデコレーションする人は見た事がなかったのでとても面白いと思いつい笑ってしまった

 

『おーいみんなー!おまたせー』

 

空から杏の声が聞こえ見上げるとホワイトベースが見え、その後ろにワイヤーで牽引されて飛んでくる船も見えた

 

「あれがMSの母艦か…随分大きいんだな…」

 

「あれ?なんか2つあるよ?」

 

「以前乗せてもらった物とは違うみたいですね」

 

「あれは…あの戦艦は…」

 

優花里はホワイトベースの後を追う船を見てワナワナしていた

 

「優花里さんあの船知ってるの?」

 

「ビーハイヴですよ!地球連邦軍のムーア同胞団の母艦を務めていた戦艦で超激レアな戦艦なんですよ!まさか大洗にあるなんて夢にも思いませんでした!」

 

ホワイトベースとビーハイヴはグラウンドに着陸した。ホワイトベースからは杏達が降りてきた

 

「皆揃ってるみたいだね」

 

「今日は私達の専属教官がお見えになる。挨拶が終わったら早速戦艦の動かし方と訓練に入るので各自準備をするように」

 

「会長殿!この2隻は一体どこで手に入れたんですか?」

 

「ホワイトベースは確か廃止する前に使われてたやつでなんやかんやあって地下で眠ってたんだよね。こっちの四角いやつはパン屋のおじさんが昔使ってたヤツを私達にくれたんだよね」

 

するとビーハイヴの中からみほの通学路にあるぐっどパン屋の店長と従業員が2人降りて来た

 

「あの、この度はこんな立派な船を私達に譲ってくれてありがとうございます!」

 

「いいのよ副会長さん。それよりもだいぶ昔に使ってたやつだから色々傷んでる部分があって申し訳ないわ」

 

「いやいやそんないいっすよ〜おかげで私達モビル道の試合ができるんでこんな有難い事はないですって」

 

杏はニヒヒと笑いながら店長に話していた

 

「しかし懐かしいですね准将。私達も昔はよくこの船に乗って戦場を策で支配してましたね」

 

「随分昔の話だなリント少佐。だが確かに懐かしい…司令もそう思いませんか?」

 

「うむ…あの頃はおまえも若かったなグッドマン准……いや今はグッドマン店長でしたな」

 

パン屋の3人はビーハイヴを見上げながら昔話に花を咲かせていた。だが皆戦艦に注目していたので話は聞かれていなかった

 

「じゃ私達は仕事に戻るね!会長さん!大洗のためにもモビル道頑張ってね!」

 

「承り〜!」

 

ビーハイヴを届けてくれたパン屋の3人はグラウンドから出ていった

 

「あのパン屋さんモビル道やってたんだね…」

 

「私も全然知らなかったよ…」

 

みほと沙織がそんな事を話していたら学校の駐車場に緑色の自動車が入ってきた。中からは緑のTシャツの上にベストを着た男が降りてきた

 

「え、何あのすっごいイケメン!」

 

「おっ教官来たじゃん」

 

杏が手を振ると男はそれに気づきこちらへ向かってきた

 

「キャー!何あのイケメン!こっち来るよ!キャー!」

 

「沙織さんお願いだから落ち着いてください…」

 

「おまえ男が来るといつもうるさいよな…」

 

猛烈に興奮する沙織に華と麻子はかなり呆れて優花里は少し顔をしかめていた。車から降りてきた男はこちらに着くと桃の隣へ立った

 

「紹介しよう。今日から我が校のモビル道専属教官、及びサポートを行ってくれるロックオン・ストラトス教官だ」

 

「よう皆!俺の名はロックオン・ストラトス。今日からこの大洗でモビル道の教官として働くから皆よろしくな!」

 

男の名はロックオン・ストラトス。彼はモビル道教導隊から派遣された新米教官であり、モビル道は宇宙でも活動するので基本的に連盟や教導隊所属の教官が同伴しなければならず、女子においては力仕事の助っ人として男性の教官が着任する事が一般的だった

 

「まあ、俺がやれる事といえば機体の修理だったり練習メニューのアドバイスくらいだが、とにかくわからないことがあったら何でも聞いてくれ!」

 

「教官!質問いいですか!?」

 

沙織が勢いよく手を挙げた

 

「おっ、早速元気いい子がいるな。いいぜ何でも答えてやる!」

 

「教官って彼女いるんですか!?」

 

「おまえまじか…」

 

沙織の質問に麻子は引いていたが沙織の目はメラメラ燃えていた。他の皆も一応答えが気になるようでざわついていた

 

「彼女はいないが狙った女の子のハートは必ず……狙い撃つぜ!」

 

「キャーーーーー!!!」

 

「いやキャーじゃねえよ。というか教官も中々痛い事言うんだな」

 

「はいはい茶番はそこまでにして今日はホワイトベースで訓練するから皆船に乗った乗った」

 

麻子が沙織に冷ややかにツッコミを入れる中、杏の言葉を聞き皆ホワイトベースに乗り込んで行った。

 

「あ、かーしま今のうち例のヤツお願い」

 

「わかりました。連絡して参ります」

 

桃はホワイトベースに乗らず本校舎の方へ戻って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みほ達はホワイトベースのメインブリッジに集まっていた

 

「主にここのメインブリッジで戦艦を動かす事になっている。そんでこのブリッジに必要なポジションは先ず艦長が一人、そんでオペレーターとレーダー手が一人人ずつ必要だ。それに砲手と操縦手が2人ずつくらいいれば動かす事はできる」

 

「随分少ない人数で動かすんですね…」

 

ロックオンの説明に柚子は少し不安だった

 

「まぁデカい学校ならもっと大勢乗ってると思うがウチは人数がそこまで多くないし戦艦も2隻あるからな。それよりもMSのメカニックの事が心配なんだができる人はいるのか?」

 

「それならうちの自動車部とあそこにいるハロ達がやってくれるから大丈夫だよ」

 

杏はブリッジからビーハイヴの方を指さすと、そこには大洗女子の自動車部とモビルワーカーが4機作業していた。モビルワーカーは赤ハロの他に見つかったハロ達が乗っていた

 

「赤ハロに仲間とかいたんだね…」

 

「それなら何とかなりそうだな。じゃあ早速船のクルーを決めるが誰かやりたいポジションはあるか?」

 

こうして戦艦のクルーを希望する生徒達でポジションを決める話し合いが始まった。最終的に決まったホワイトベースのクルーは

艦長兼パイロット:角谷杏

オペレーター:武部沙織

レーダー手:宇津木優季

砲手:河嶋桃

副砲手:山郷あゆみ

操縦手:小山柚子

副操縦手:阪口桂利奈

メカニックはハロ達に任されAチームとCチームのMSが搭載する事が決まった

 

そしてビーハイブのクルーは

艦長:エルヴィン

オペレーター兼レーダー手:近藤妙子

砲手:佐々木あけび

操縦手:おりょう

メカニックは自動車部に任されBチームの4機が搭載される事になった

 

「まーこんな感じでいっか。オンちゃんもそう思うでしょ?」

 

「オンちゃんって何だよ…ま、とりあえず決まったみたいだしいいか!つー事でいよいよモビル道の訓練を始めるからパイロットの皆はMSに乗ってくれ!」

 

ロックオンが指示を出しみほ達は沙織と別れホワイトベースから降りていった。エルヴィン達も早速船を動かすためビーハイヴへ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大洗女子……モビル道を復活なされたのですね」

 

長いテーブルが7つの席で囲まれた一室に3人の少女が席に座っていた。中央の1席に座るモビル道の指揮官と思しき少女は電話をしておりその傍らの席に他の2人が座っていた

 

「練習試合ですか…いいでしょう。楽しみにしてますわ。それでは…」

 

少女は受話器を置いた

 

「ダージリン様良いのですか?全国大会も近いのに初心者の多いチームと試合をしても…」

 

「あらいいじゃないペコ。大洗の方々は初陣の相手に私達を選んでくれたのよ。とても喜ばしい事じゃない。それに…」

 

ダージリンは席から立ち上がった

 

「私達は日本で最も気高く優雅なモビル道を誇る聖グロリアーナ女学院よ。受けて立ちますわ…真っ向からね」

 

モビル道の超名門聖グロリアーナ女学院…それに所属する多くの生徒から選び抜かれた7人の精鋭『セブンスターズ』

そしてセブンスターズの一員でありモビル道チームの総司令であるダージリンは大洗女子学園との試合を引き受けたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大洗女子ではロックオンによる猛特訓が始まっていた

 

『全員ちゃんと隊列を組んで進めよ!戦艦の護衛はMSの基本だぞ!』

 

宙を浮く戦艦と足並みを揃え移動する訓練が行われた。ホワイトベースからロックオンの声が送られていた

 

「澤と大野!列から遅れてるから気をつけろ!磯部と河西は変な方向に進んでってるから戻れ!」

 

「オンちゃん熱いね〜これなら皆もよく覚えれると思うよ」

 

「オンちゃんって何かやだな…まぁ日本の漫画に出てくる熱血教師ってヤツを勉強してきたからな。舐めてもらっちゃ困るぜ」

 

「ま、その調子で頼むね〜」

 

杏は艦長席に座り干し芋を食べながらMS隊の訓練を見守っていた

続いて射撃訓練が始まり、各機体が遠く離れたジムのデコイに向かって射撃を行っていた

 

『最初は止まっている的に当てて射撃の感覚を掴んでくれ。五十鈴と左衛門佐はせっかくスナイパーの機体に乗ってるから遠くから撃つのも意識してくれ』

 

「私も撃ってみるか」

 

麻子はガンキャノンに砲撃姿勢を取らせキャノン砲を発射させると砲弾はデコイに命中した

 

「麻子さんお見事です!」

 

『麻子凄いじゃん!やっぱ始めて正解だったね!』

 

「マニュアル通りにやってるだけさ。沙織の通信はあの船から来てるのか」

 

戦艦の移動訓練や砲撃訓練も一通り行った後、最後にMS同士による戦闘訓練が行われた。みほは優花里やカエサルと手合わせし、得意な格闘戦へ持ち込む事でいずれも勝利する事ができた

 

「やっぱ西住殿は凄いです。私なんかじゃ手も足もでません」

 

「そんな事ないよ!優花里さんだって初心者なのにとっても上手いよ」

 

「だが流石だよ西住さん。貴方程の実力者と共に戦えるなんて嬉しいよ」

 

「こちらこそカエサルさんはとても頼もしいので頼りにしてます」

 

 

 

こうして訓練が終わり既に日が暮れそうになっていた。

 

「ようし今日の訓練はここまで!皆お疲れ!」

 

「「「お疲れでした〜〜〜」」」

 

生徒は皆クタクタに疲れていた。

 

「急ではあるが今度の日曜日練習試合をする事になった。相手は聖グロリアーナ女学院だ」

 

優花里は聖グロリアーナ女学院の名前を聞き少し不安そうな顔をしていた

 

「優花里どうしたの?」

 

「聖グロリアーナ女学院は過去に全国大会で準優勝した事もあるかなりの強豪なんです…」

 

「準優勝ですか!?そんな凄い学校と試合をするなんて…」

 

「確かに聖グロリアーナはかなりの強豪だがお前達だって才能は十分にあるんだ。まあ今回は胸を借りるつもりで精一杯やろうぜ!」

 

「オンちゃんいい事言うね〜とにかく日曜は朝6時に集合だから皆よろしくね〜」

 

皆朝6時という早朝に少し不満を漏らす中、麻子はかなり苦々しい顔をしていた

 

「……辞める」

 

「はい?」

 

「やっぱりモビル道辞める…!」

 

「「「えええ!?」」」

 

麻子の言葉に沙織を除く3人は耳を疑った

 

「麻子はね…朝に弱いんだよね…」

 

麻子はそのままグラウンドから出ていこうとした

 

「待ってください麻子さん!」

 

「短い間だったが世話になった。案外楽しかったがここまでだ」

 

「モーニングコールさせていただきますから!」

 

「お家まで迎えに行きますので!」

 

「今誰もが朝はゆっくり寝ていたいと考えているんだぞ」

 

麻子はそう言いこちらへ振り返った

 

「なら学校の授業なんかの為に早起きしていて良いわけがない!見るがいいこの暴虐な行為を!遅刻ばかりする者を悪と称しているがそれこそ悪であり生徒達を衰退させているんだぞ!」

 

「言い訳はいいよ!というか麻子が留年したら私達の事先輩って呼ばなきゃなんないんだよ?それにおばぁだってただじゃおかないと思うよ…」

 

麻子はおばぁという言葉を聞くとかなり顔を引きつらせた。

 

「わかった…やる…」

 

何とか麻子の説得に成功し4人はほっとした。その直後みほは作戦会議の為杏に呼ばれたので沙織達には待っててもらい会議室へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたエリカ。随分浮かない顔をしているな」

 

黒森峰女学園にて、訓練が終わった後、愛機であるガンダム試作2号機の前で考え事をしていたエリカにまほが声をかけてきた

 

「たいちょ……まほさん…」

 

「隊員から聞いたぞ。今日は大丈夫そうだったが最近訓練中少し調子が悪かったそうじゃないか」

 

「ご心配おかけしてすみません…でも、もう大丈夫です」

 

エリカはみほの事をまだ後悔していたが切り替えようと思っていた

 

「いいんだエリカ…私もおまえと同じ事を考えている」

 

まほはエリカの目をまっすぐ見た

 

「みほの事だろう…?」

 

「隊長…」

 

エリカは無意識にまたまほの事を隊長と呼んでいた

 

「みほがモビル道を辞めたのは私のせいだ。昔みほを必ず守ってやると約束したのに…私はあの日カチューシャに負けてしまいみほを守る事ができなかった…」

 

まほは胸に手を当てて少し辛そうな顔をしていた。エリカはまほの方が自分なんかよりもっと辛かった事に気づき情けなくなった

 

「ごめんなさい隊長!私は隊長の気持ちも考えず自分の事しか考えていませんでした!」

 

「気にするな。それに私はあの時よりも強くなった。だからもう誰にも負けはしない…今年の全国大会で必ずプラウダを叩き潰す…そうすれば私達の元にみほが戻り、またモビル道を一緒にやってくれるかもしれない」

 

エリカはまほの言葉から決意めいたものを感じた。まほは強くなったのだ。みほを再びモビル道へ復活させるために

 

「たいちょ…まほさんの言う通りあの子ももしかしたら戻ってきてくれるかも知れませんね…そうなればとても嬉しいです!」

 

「ハハハ、ありがとうエリカ。戦ってくれエリカ…みほのため…黒森峰のために…」

「はい!!!」

 

エリカはまほに大きく返事しその場を後にした。そうだ…プラウダを倒せば彼女は戻ってきてくれるかもしれない…エリカはより強くなる事を決意した

 

 

 

「自分の事しか考えてないか……私もそうかもな」

 

まほもMSの格納庫から立ち去った。この時まほの顔には陰りが見えていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

強豪聖グロリアーナ女学院との練習試合が始ろうとしていた。歴戦の猛者相手にはたしてみほ達の策は通用するのだろうか

次回 ガールズ&ガンダム『セブンスターズとの戦い』

誇り高き星々がみほ達を襲う

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございました
なんとか今年中にあげれました笑

大洗女子の教官はロックオン・ストラトス(ニール・ディランディ)で行きます ロックオン推しの方はすみません

今回の補足としては聖グロリアーナ女学院のモビル道の生徒はガンダム鉄血のオルフェンズに登場したアリアンロッド艦隊の軍服やパイロットスーツを着ていると思ってください
ダージリンの衣装はラスタル・エリオンと同じという事でお願いします

次回もよろしくお願いします
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