理由は某ゲームに新機体とした参戦したZZガンダムを取るためや正月は一生家で眠ってた等では決してありませんごめんなさい
今回も色々詰めてたら長くなってしまいましたが今回もよろしくお願いします
聖グロリアーナ女学院との練習試合に向けて生徒会室にて作戦会議が開かれた。会議にはみほや生徒会の他にカエサルと典子と梓が参加していた
「相手の聖グロリアーナ女学院は強固な装甲と連携力、そして艦隊戦を得意としている。MSは装甲強化型ジムとジム・ガードカスタムを始めフルアーマーガンダムやBD(ブルーディスティニー)シリーズを配備している。よって機体性能に関しても向こうが圧倒的に有利だと思え」
「という事は現状相手のMSとまともにやり合えるのは西住さんのガンダムだけのようだな…」
カエサルの言う通り聖グロリアーナな様な名門校の機体は全て高性能な物ばかりなので、大洗のMS達では太刀打ちできない可能性があった
「そこでだ。敵MS部隊を叩く為に少数が囮となり敵部隊を我々に有利な地形まで誘導する。本隊はあらかじめキルゾーンで待機させておき、囮と合流後一気に敵MSと戦艦を撃破する!」
「「「おお〜!」」」
桃の立てた作戦に皆感銘の声を上げた。みほも作戦自体は悪くないと思ったが不安要素も多いと思い顔を曇らせていた
「どったの西住ちゃん?もしかしてかーしまの立てた作戦に何か言いたい事とかある?」
「いや……その……」
「俺も西住の意見が聞きたいな。作戦を立てる上でも皆で提案し合うのもいい試合する為には大切なんだぜ」
壁に寄りかかりながら会議を見守っていたロックオンがみほに言った。モビル道の専属教官は原則として作戦を考えたり指揮する事は禁止されているのでロックオンはあくまで傍観者として会議に参加していた
「そーそーオンちゃんもこう言ってるし何でもいいから思いついたことは言うべきだよ〜」
「えっと…聖グロリアーナはこちらが囮を使う事を想定しているだろうし逆に包囲されてしまった時に撤退する事がかなり難しくなるかと…」
「確かに囮を使うことは悪くないが西住さんの言う通り相手の方が練度が高い故に柔軟に対応されては元も子もないな」
みほの意見にカエサルも同意してくれた
「おのれ…この私が立てた作戦にケチをつけるとは!それならおまえが隊長をやれ!」
「まぁまぁかーしま。でも確かに隊長は西住ちゃんの方がいいね」
「ふぇ!?私ですか!?」
「これからは私達の指揮は西住ちゃんに任せるから頑張ってね!」
杏が拍手し始めると皆もそれに同意するようにみほへ拍手を送った
「しっかし初めての試合相手が聖グロリアーナとは随分大きく出たな。相手はこっちより経験も実力も上だから盗めるもんは盗んで胸を借りるつもりで行こうぜ!」
「んーそういうのも大事だけどどうせやるなら勝ちたいし負けたら大納涼祭であんこう踊り踊ってもらおうかな〜」
「「「「あんこう踊り〜〜!!??」」」」
みほとロックオン以外あんこう踊りと聞き動揺し少し青ざめていた
「な、なんだそのあんこう踊りって?」
「その…大洗に昔からある伝統的な踊りなのですが…」
「まー日曜日に見れると思うから楽しみにしててよ。つー事で皆練習試合頑張ろうね〜てわけで今日は解散〜」
学校を出るともう暗くなっておりみほは沙織達と合流し、帰り道に海沿いにあるベンチで休憩してそこで作戦会議の内容を話した。負けた時の罰ゲームがあんこう踊りと聞き3人はかなり嫌な表情を浮かべていたが、それでもみほ一人に踊らさせまいと負けたら自分達も踊ると言ってくれた
「相手はかなりの強豪ですが西住殿1人に恥ずかしい思いはさせません!」
「私も同じ気持ちです!精一杯頑張りましょう!」
「それよりも麻子がちゃんと起きてくれるかが心配だよ…」
麻子の事は沙織だけでなくみほ達も心配していた。試合に来てもらう為にも当日の朝に皆で起こしに行く事を決めてみほは沙織達と分かれ自宅へ向かった
(ついに他校の人と練習試合かぁ…私の事を知ってる人とかいなければいいけど…)
「みほー!」
名前を呼ばれ後ろを振り向くとこちらへ沙織が走ってきた
「沙織さん?どうかしたの?」
「ふぅ、みほが少しだけ憂鬱な顔してると思ってさ…ちょっと心配になって…」
その為にわざわざ自分を追いかけてきてくれた事にみほは驚いた
「もしかしてモビル道始めちゃったせいで何か嫌な事思い出してるのかなって思ってさ…ごめんね私達のために…」
「沙織さん達は悪くないよ!それに今は昔よりもMSに乗ってて楽しい気がしてさ…だからあまり気にしなくてもいいよ」
「そう?でも何か抱え込んでる気がするんだよね……悩み事とかあったらいつでも相談乗るから頼りにしてね」
沙織はみほに手を振って帰って行った。みほは沙織を見送りながらあの事を思い出していた。以前生徒会室へ行った時…ニュータイプの力を持った『みほ』が自分の心の奥底に沈んで行った日の事を……だがみほ自身はあの時ニュータイプである自分と決別する事ができてとても良かったと思っていた。だからみほは沙織達と同じ様に…普通の女の子としてモビル道をやって行きたいと思っていた…
「という事でオンちゃんの教官就任を祝して乾杯〜!」
大洗女子の生徒会室ではロックオンの歓迎会のようなものが開かれていた。杏と桃と柚子とロックオンであんこう鍋を囲みジュースで乾杯した
「なんか悪いなこんな事してもらって。日本は長いがアンコウは食べた事なかったから楽しみだよ」
「まーまーオンちゃんにはこれからはウチらの教官としていっぱい頑張ってもらうからねぇ。小山もういいんじゃない?」
「煮えるまでもう少しですよ会長」
「しっかしあんなMSにマント着せたり旗持たせたり文字書くヤツなんて初めて見たよ…」
「生徒の自主性を重んじるのも大切だかんねー。それに結構機体の色変えたりデコったりする人って多いんでしょ?」
「まぁそうだけどよ…あと罰ゲームなんて作っちまったけどそこまでして勝ちたいもんなのか?相手はかなり強いから負けても仕方ないと思うが…」
ロックオンはふと罰ゲームの事が気になり杏に聞いてしまった
「……まぁ確かに負けても仕方ないかもしんないけどさ…でもどうしても先の事を考えると勝ちに行きたいんだよね…」
「先の事?なんか目標でもあるのか?」
ロックオンの質問に杏達は答えずに黙っていた。鍋の煮える音が部屋の中にただ響いていた
「…鍋煮えましたよ」
「食べよっか!オンちゃんのよそってあげるよー」
「お、おうありがとう」
生徒会の3人が何かを隠してる気がしたがロックオンは詮索せず今は鍋を楽しむ事にした
こうして時は過ぎていき試合の日まで残り少ない日数の中で訓練を重ねていき、ついに練習試合当日の朝になった。みほは麻子を迎えに行こうとしていたら沙織から電話がかかってきた
「もしもし?」
「もしもしみほ!今華と麻子んちにいるんだけどやっぱ起きなくてさ!もうどうしよ〜!」
どうしようかと考え試合会場にら戦艦で向かう事を思い出したのでみほは先ず学校へ向かった
「麻子起きてよぉー!今日試合なんだあらさぁ!」
「冷泉さん起きてください!集合時間に間に合わなくなりますよ!」
「眠い……無理……」
沙織と華は麻子から布団を剥がそうとしていたがかなり強い力で反発されてかなり苦戦した
「こうなったら五十鈴家に代々伝わる奥義…十二王方牌大車併で分身を布団の中へ…」
「何その変な名前!というかそんな事できるわけないじゃんやめてよね!」
「大きなチョコパフェ……そんなの私が一口で…」
「あーもう夢見始めてんじゃん!麻子いい加減起きてよー!」
沙織と華は再び麻子から布団を剥がそうとするも麻子も寝ながら布団を離さないでいた。すると庭からラッパを吹く音が聞こえので華と沙織が窓を開けてみると優花里が来ていた
「皆さんおはようございます!今西住殿から連絡があってガンダムで私達を迎えに来るそうです!」
すると空からみほの乗るプロトタイプガンダムが近づいてきて麻子の家の正面にある水路に着陸した。着陸時の衝撃が周辺に響き麻子はビクリと布団から起き上がり近所の人も驚いた様に外へ出てきた
「なんだ今の音!?事故でも起きたか?」
「わぁ!凄いよパパ!ガンダムだよ!」
「うるさくしてすみません!すぐに移動させます!」
コクピットから制服姿のみほが出てきてガンダムの掌に乗せられて玄関へ降りた
「皆おまたせ!会長が私達は戦艦で試合会場へ向かってるから空で合流してだって」
「おっけー!ほら麻子いくよ!荷物まとめてあるから早く靴履いて!」
「ああ…おかげさまで少し目が覚めたよ…」
みほはパジャマ姿の麻子とコクピットへ入り沙織と華と優花里をガンダムの掌に乗せて3人が落ちないようにバーニアを噴かせて空へ飛翔した
「わわっ!凄いよ空飛んでるよ!」
「ガンダムに運ばれて空を飛べる日が来るなんて…本当に夢のようです!」
「あんまり下を見ると落ちてしまいそうですね…」
しばらく空を移動していると海へ出て本土へ向けて出航していたホワイトベースとビーハイヴの後ろ姿が見えてきた。みほはガンダムを接近させると通信機をつけた
「ホワイトベース聞こえますか西住です。着艦許可お願いします」
「了解でぇす。左舷ハッチオープン、プロトタイプガンダム着艦お願いしまぁす」
みほの通信に優季が応答するとホワイトベースは減速しMSデッキのハッチが開かれたので着陸した。ハッチが閉まってからみほは沙織達を降ろした
「西住殿お見事です!こんなに上手く着艦できるなんて凄いです!」
「でも制服姿で空飛ぶのはもういいかな…下からパンツ覗かれてたらどうしよう…」
「それはないと思います…」
みほと麻子はコクピットから出てハンガーに備えられている昇降機で沙織達の所へ降りてきた。他のハンガーにはスナイパーカスタムとザクと量産型ガンキャノンがおりハロ達が整備していた
「あ!麻子まだパジャマじゃん!確か更衣室あったから早く着替えてきて!」
「あぁ…それにしても色々とでかいなここは…」
沙織は麻子を更衣室へ連れていきみほと華と優花里はとりあえず会長達がいるメインブリッジへ向かった。艦内に空いてる部屋は多かったが使えそうな部屋はあまり無いようで1年生達とロックオンが食堂で休憩しているのが見えた
ブリッジに入るとそこには生徒会の3人がいた
「西住さんお疲れ様。冷泉さんを迎えに行ってもらってありがとね」
「西住ちゃん着艦すんのすっごい上手かったねー。あたしらもお手本にさせてもらうよ」
「いえいえそんな事ないですよ…」
「謙遜するのはいいがあまり私用でMSを使うなよ。事故でも起こしたら学校のイメージが大きく下がってしまうからな」
桃の言う通りモビル道で使う機体を私用で使う事は連盟から黙認されてはいるが、事故等を起こした場合かなり厳重な注意を受ける事になっていた。さらに無許可で定められた行動範囲外や海中や空を移動する事も禁止されていた
沙織と制服に着替えた麻子がブリッジへやって来ると試合会場となる大洗の町が見えてきた
「ねえねえあれって対戦相手の学園艦じゃない?」
「凄く大きいですね…」
「流石聖グロリアーナ…戦艦の数もかなり多いです…」
既に聖グロリアーナ女学院の学園艦は港に着いていた。グロリアーナの学園艦の船体には多くのサラミスが停泊しているのが見えた
「来ましたわね」
甲板にいたダージリンは大洗女子の戦艦に気づき、マントのように着ていた軍服を翻し自身が搭乗するサラミス改へ向かった
練習試合の開始時刻となり両校のMSパイロットは向かいあって整列していた。ステージは崖の多い荒野から大洗の市街地に掛けて設営され親善試合でもあったので私用機体数は大洗女子の数に合わせられていた
「今日は急な申し出に関わらず試合を受けてもらい感謝する」
「かまいませんわ。私達はどんな相手にも全力を尽くしますのでサンダースやヴァルキュリア男子の様な下品な戦いは致しませんわ」
「西住殿…今日はセブンスターズの人は4人しか来てないみたいです」
「優花里さんよくわかるね…」
着ている服装で判別する事ができた優花里は小声でみほに教えてくれた
「それではこれより聖グロリアーナ女学院対大洗女子学園の試合を始める!一同礼!」
「「「「よろしくお願いします!」」」」
挨拶が終わり両校の生徒は自分達の戦艦へと戻って行った。ブリッジに行くと杏は艦長席に座りロックオンと干し芋を食べていた
「皆おかえりー。相手の学校の人どんな感じだった?」
「全力で我々と戦うようです。こちらを嘗めている様子はありませんでした」
「甘くないねぇ。ところで向こうの学校にも俺みたいな専属教官はいるのか?」
「わかりません。ただ強豪校ともなるとモビル道の既習者のみで艦を運行させるらしく必要ないらしいです」
ロックオンはその事を知らなかったらしく驚いていた。そして沙織は桃の言葉を聞きガックシしていた
「なーんだ、せっかくお嬢様学校のイケメン教官に会えると思ったのに」
「沙織……おまえ毎回そんな調子でいるつもりか…?」
「んじゃ茶番はここまでー。西住ちゃん達パイロットはMSに乗っていつでも出れるようにしといてよ」
「会長は試合にでないんですか?」
「私は皆がピンチになったら駆けつけるからそれまで頑張ってね」
「ガンバレヨ!ガンバレヨ!」
「よーしおまえら!もうすぐ試合も始まることだし気合い入れていこーぜ!エイエイオー!!!」
「やっぱオンちゃんは熱血だねぇ」
「雑誌とか本にはこんな感じだと生徒がついてきてくれると書いてあったけど実際どうなんだ?」
時間もあまりなかったのでみほ達はMSデッキへ向かった
『それでは試合開始!』
審判から試合開始のアナウンスが流れついに試合が始まった。ホワイトベースとビーハイヴは離陸しMS出撃のためハッチを開けた
「まずは敵の出方を見に行くから優花里さん達は私の後に着いてきてください。初めてなので難しいかもしれないけど気楽にがんばりましょう!」
「了解です!何だかわくわくしてきましたね!」
「はい!相手はとても強い方々ですが良い試合にしたいです!」
「あぁ、まだちょっと眠いがやってやるさ」
『ガンダム、カタパルトデッキに移動お願いします!』
沙織の通信がみほに入りみほはガンダムをカタパルトにセットした
『射出準備完了!頑張ってねみほ!応援してるから!』
「うんありがとう沙織さん。西住みほ!プロトタイプガンダム出撃します!」
カタパルトデッキから勢いよく射出されみほの乗るガンダムは発進した。ガンダムに続いてザクIIとスナイパーカスタムと量産型ガンキャノンも発進していった
「サラミス改とサラミスが一隻…護衛はそれぞれの甲板にジム・ガードカスタムが2機ずつ…地上に装甲強化型ジム機が5機前進中…あとサラミス改の側面ににBD2号機と3号機…サラミスはフルアーマーガンダムが待機中…」
「流石名門校…綺麗な隊列を組んでますね」
みほと優花里は敵艦のレーダーに見つからない場所にMSを待機させてから降り、岩陰から望遠鏡で偵察していた。
「ガードカスタムの主兵装はビームスプレーガンで装甲強化ジムは2機がハイパーバズーカ持ちで3機が100mmマシンガンか…」
「強固な上に装備も強そうですね…3機だけまだ出撃していないようですね」
「始まったばかりだから船の中で温存してるのかな…戻ろう優花里さん、敵も段々こっちに近づいてきてる」
みほと優花里はその場を立ち去り自分らのMSの場所へ向かった。待機させていた場所では周囲の警戒のため華と麻子が見張りをしていた。みほと優花里はコクピットに入り機体を起動させた
「沙織さん聞こえますか?これより作戦行動を始めますので待ち伏せの準備をお願いします」
『おっけー!ビーハイヴ聞こえますか?MS隊は所定の位置で待機、船はそのポイントの後方で待機します』
『了解です!先制点は私達が貰っちゃいましょう!』
『ねーねー西住ちゃん。何か作戦名とかないの?』
「作戦名…ええっと……こそこそ作戦です!こそこそ隠れて相手の出方を見てこそこそ攻撃していこうと思います!」
「姑息な作戦だな」
「桃ちゃんが立てた作戦だよ…」
こうしてみほ達は囮部隊として行動を開始し、待ち伏せをする本隊も待機場所へ移動し始めた
「そういえば私は全然いいんだけどロックオン教官ってブリッジにいても大丈夫なんですか?」
何気に艦長席に座る杏の横に立っていたロックオンに沙織が聞いた
「俺は直接的な指示とかは取れないが一応おまえらの監督のような存在だし、何より何もせずに待ってるのは暇だからな…」
「ところで今日の試合ってどんなルールなんですかあ?」
「今日の試合は殲滅戦ルールで相手チームで出撃中のMSを全滅させた方の勝ちだ。このルールだと相手の戦艦や艦内で待機中のMSは落とさなくてもいい事になっている」
「あれ?じゃあ相手チームの戦艦は無視してMSだけ狙えばいいんですか?」
「確かに山郷の言う事も間違っちゃいないんだが戦艦の武装は火力が高いからなぁ…それに修理に戻られても厄介だし一応倒した方がいいと俺は思うな」
「ウチらみたいに初心者ばっかが乗ってると無視されちゃうかもね。まぁMSの子達がやられなきゃいい話だし大丈夫大丈夫」
みほ達が囮作戦のために移動していると敵部隊の戦艦が一隻どこかへ行ってしまいサラミス改とMS数機が残っていた
「2手に分かれたのかな…でも今がチャンスかも」
「西住さん、私達はどうすればいい?」
「これから私が敵部隊を引き付けてあそこの谷を通って本隊の元へ誘導するので3人は谷の上に移動お願いします。華さんは私が合図を出したら牽制のため敵戦艦を狙撃してみてください」
「もし戦艦を落としたら中で待機してるMSってどうなるのでしょうか?」
「そうすると撃破判定が出てなくても戦艦に撃破判定が出ると中のMSも撃破された事になります」
「なるほど…結構重要ですね…」
「本当に西住殿1人でいいのですか?私もお手伝いしたいのですが…」
「優花里さんありがとう。でも囮はちょっと危ないし3人にはこの後もやって欲しい事があるから私は大丈夫だよ。それじゃ行ってくるね」
みほはサーベルを2本抜き二刀流となり敵部隊へ突っ込んで行った
「西住殿かっこいいであります…」
「流石経験者ですね…」
「私達も移動するとしよう」
3人は待ち伏せポイントに繋がる谷へと向かった
ダージリンはサラミス改の艦長席に座り紅茶を飲みながら周囲を見渡していた
「ダージリン様、現在ガードカスタムが2機装甲強化型ジムが2機護衛に入っていますが私も出た方がよろしいですか?」
「まだ貴方の出る幕ではありませんわペコ。今は大洗の皆さんがどう仕掛けてくるか待つことにしましょう」
するとブリッジへ整備士の作業着を着た男が入ってきた
「もう試合は始まっていたのか…」
「………どうして貴方がここにいるのかしら?誰も貴方を呼ぶ事など無いはずなのですけど」
ダージリンは男を睨み強い言葉をぶつけたが彼はフッと鼻で笑った
「今日は大学の授業もなく訓練も休みだったので、久しぶりに君達の試合を見に行こうと思ってね。ここの整備士の子達は私の事を快く歓迎してくれたよ」
「整備士の人員を見直す必要があるかしら。貴方のような野良犬がもう入ってこられないためにも」
「あの…ファリド様もお飲みになりますか?」
男の名はマクギリス・ファリド。彼は聖グロリアーナ女学院の学園艦上にあるヴァルキュリア大学付属高校の出身であり、現在は本土のヴァルキュリア大学へ通っていた
「頂くよオレンジペコ。君の入れた紅茶は美味しいからな」
「あ、ありがとうございます…」
「ペコを口説くのは辞めていただきませんか?連盟に通報して二度と私達の学園艦に立ち入れない様にする事もできるのですよ?」
「君は相変わらず卑しい身分の者には厳しいな。それに試合前にヴァルキュリアが下品だと相手に言うなんて酷いじゃないか」
「貴方の身分など興味ありませんが確かに他のヴァルキュリア生の方々に失礼でしたわね。正確には貴方の戦い方が下品とでも言うべきでしたわ」
「ダージリン様、敵機補足しました。真っ直ぐこちらへ向かってきます」
レーダー手がダージリンに大洗の機体が接近してくる事を伝えた。補足されたMSはみほの乗るプロトタイプガンダムだが、依然としてビームサーベルを両手に持ちながらサラミス改へ向けて接近し続けた
「武装をビームサーベルしか持たないとは…言った傍から私のような選手が出てきたな」
(気づかれたみたいだしこれ以上近づくと敵MSからの射撃も来る……)
みほは急停止すると右手に持っていたサーベルを空に向けて掲げた。合図を確認した華はサラミス改のブリッジに向けてスナイパーライフルを放った
しかし狙撃はサラミス改のブリッジを掠めダメージは与えれなかった
「やはりこちらの注意を惹きつけ狙撃ポイントから攻撃を仕掛ける作戦のようでしたわ)」
みほのガンダムはサラミス改の高度まで飛び右手のサーベルを挑発する様に振ってから踵を返して断崖絶壁に挟まれた谷へ向かった
「着いてこいと言っているのでしょうか…ダージリン様如何致しますか?」
「もちろん敵の挑発に乗って差し上げましょう。全機、目標は前方のガンダムと敵スナイパー。恐らく敵本隊からの囮でしょうから攻撃は牽制程度に、サラミス改の防衛を最優先にお願いしますわ」
みほ達の一連の行動からダージリンはみほ達が囮部隊として自分達に仕掛けてきたことを見抜いた。地上の装甲強化ジムはサラミス改に足並みを揃え逃走するみほのガンダムを追跡し始めた。
華はもう一度サラミス改へ向けて狙撃したが、警戒していたガードカスタムの盾に防がれてしまった
「みほさんごめんなさい…あそこで撃破できればよかったのに」
「この距離を当てるのは誰でも難しいから気にしなくていいよ。敵部隊が挑発に乗ったから3人は崖の上から逃げながら攻撃して」
3人は了解と言い谷の上へ移動し待ち伏せポイントへ移動し始めた。サラミス改は谷の上空を飛び、装甲強化型ジムは華達のいる崖上移動した。みほのガンダムには戦艦のメガ粒子砲とガードカスタムの射撃で牽制し部隊は追撃を行った
「わわっ。敵が崖の上に来たであります!」
「優花里さん落ち着いて。あまり反撃はせず逃げる事だけ考えてください。麻子さんと華さんも今の距離を維持して移動お願いします」
「了解。しかし敵の攻撃がやけに散発的だな」
「もしかしてもう作戦が見抜かれてしまったのでしょうか…」
「そうかもしれない…次の行動も考えないと」
みほ達は敵からの攻撃を避けながら待ち伏せポイントを目指した
「ダージリン様、アッサム様へ連絡しました。この先敵の待ち伏せに適した場所があるのでそこで合流するそうです」
「撃破しなくてもいいのか?今なら下にいるガンダムはともかく上の3機は倒せるはずだ」
「あのガンダム…こちらの攻撃をかわしながら隙を伺ってる様にも見えますわ。それに彼女達に着いていけば敵本隊も会えるはずなのでここは様子を見る事にしましょう」
「では私は少し席を外させていただきます」
ダージリン率いる部隊の追撃から逃げつつ、みほ達はついに本隊の元へ到着しようとしていた。ホワイトベースとビーハイヴは地上に展開したMS部隊よりも少し後方の上空で待機していた
『西住です!あと120秒で到着します!』
「了解!ブリッジを戦闘態勢へ移行、河嶋先輩とあゆみちゃんは砲撃準備お願いします」
「了解です!ちゃんと当てれるかわかんないけど頑張ります!」
「フッフッフッ……連中を蜂の巣にしてやる……」
「桃ちゃんセリフが悪役みたいだよ…」
「小山先輩と桂利奈ちゃんはいつでも移動できるよう準備お願いします」
「武部ちゃん凄いねぇ、あたしよりも艦長やってんじゃん」
「おまえも艦長なんだから少しは働けよ…美味いよなこれ…」
沙織が皆に指示を出す中、杏は艦長席でくつろぎロックオンと干し芋を食べていた
「ちょっとオンちゃんあんま食べないでくんない。今日4袋しか持ってきてないんだから」
「ロックオンクイスギ、クイスギ」
梓達のジム・ライトアーマー部隊も待ち伏せの準備を終えみほ達を待っていた
エルヴィン率いるビーハイヴも同じく準備を整えていた
「ついに作戦開始か、MS部隊は配置完了したか?」
『こちらカエサル。門佐は狙撃ポイントに到着し私も準備完了した』
『磯辺典子です!私達もツーアタックの準備ができました!』
「ツーアタック…?なんぜよその技の名前は」
「キャプテンがアッガイたんのステルスを生かして相手に奇襲攻撃をする作戦らしいですよ」
「あ!西住隊長のガンダムを補足しました!」
「来たか!待ちくたびれたぞ!」
みほ達の機影がレーダーに移り皆の待つ待ち伏せポイントに入ろうとしていた
「撃てえええええ!!!」
すると突然桃がホワイトベースの主砲である58cm砲をみほに向けて発射した
「ちょっ!河嶋先輩!?なんでみほの事撃ってんですか!?」
「おい河嶋落ち着け!味方に向かって撃つ奴があるか!」
沙織とロックオンの叫びは桃に届かず続いてミサイルを適当に撃ちまくっていた
「みほさん無事ですか!?返事をしてください!」
「大丈夫だよ華さん…当たらなかったからいいけどこんな誤射見た事ないよ…」
モビル道で使われる戦艦の主砲は火力が原作よりもかのり抑えられていたが命中した場所はかなりえぐれていた
「向こうチームは何かトラブルがあったようだな」
「随分ずさんな待ち伏せですわね。アッサム達も近いようですし仕掛けますか」
ダージリン達が待ち伏せポイントに入ると同時に、もう一隻のサラミスが別方向から現れた
「北西より新しく敵部隊補足しました!」
「うおおおお落ち着け河嶋!味方に怪我人が出ちまうぞ!」
「河嶋先輩落ち着いてくださいよ!」
「うおおおおおお話せ貴様ら!造反は許さんぞ!」
桃はロックオンとあゆみに取り押さえられてるとサラミス改とサラミスからMS部隊が待ち伏せポイントへ出撃した
「もう逃げ出さないって決めたんだから…!」
「よぉし行くぞ河西!撃ちまくるんだ!」
梓達ライトアーマーと典子達のアッガイは侵入した装甲強化型ジムに向けて主兵装のマシンガンを撃ちまくった。
しかしホバークラフトで移動する装甲強化型ジムに当てるのは容易でなく、加えて盾と装甲に防がれ全くダメージが通らなかった
「西住殿!敵のMSが硬すぎてマシンガンじゃ歯が立ちません!」
「私達の砲撃なら通るはずだが避けられるな…」
麻子と華も敵MSに攻撃をしていたが、狙撃が警戒されているため避けられていた。他の機体も射撃を行っていたが火力が低いのとまだ練度が低い為弾が当たらずにいた。みほも活路を開こうと敵MSの弾をかわしながら格闘を仕掛けようとした
「皆さんもっと落ち着いて一機ずつ狙ってください!」
「クソっ!門佐援護してくれ!火力が足りないんだ」
「すまないカエサル……撃破された……」
「なんだと!?一体何者の仕業だ…?」
カエサルは左衛門佐のザクスナイパーが待機していた高台を見るとそこには白い機体が見えた
「あれは陸戦型ガンダムな…?」
「あれはブルーディスティニー3号機…グロリアーナが誇るEXAMシステムを搭載したMSですよ!」
BD3号機…聖グロリアーナが誇るこの機体は陸戦型ガンダムをベースに作られ、EXAMシステムという対ニュータイプ用のシステムが搭載されていた
「あらペコったらいつの間に出撃していたの?」
『申し訳ありませんダージリン様。私もセブンスターズの一員としてどうしても成果を上げたくて…』
ペコはいつの間にかパイロットスーツに着替えBD3号機に乗り出撃していたのであった
「彼女も中々熱い志しを持っているじゃないか。そうは思わないか?」
「まぁいいでしょう…それより貴方はいつまでここにいるつもりなのでしょうか?」
ペコは高台から戦場へ飛び降りた。しかし着地と同時にペコの機体に異常が起こり突如急停止した
「あれ…?何なの…制御が効かない……!」
ペコは何度も動かそうとしたがBD3号機は言う事を聞かず……味方のガードカスタムと鍔迫り合いをしていたみほの乗るプロトタイプガンダムを見ていた
『EXAMSYSTEM.STANDBY』
突如コクピット内に機械音声が響きモニターの半分が赤くなりEXAMの文字が表示された。そしてBD3号機の目が緑から赤に変化しペコはかなり困惑していた
『どうしたのペコ?まさかEXAMを起動したの!?』
「違うんですダージリン様!機体が突然…何もしてないのにEXAMが起動して…」
BD3号機は完全にペコの操作を受け付けず、ビームサーベルを抜き赤いブースターを噴出しながらみほのガンダムへ向けて突撃していった
「嘘……どうして勝手に……」
「西住さん!門佐を撃破した奴が貴方の元へ向かってるぞ!」
カエサルから通信が入りみほはレーダーを見ると超高速で接近してくる機影を発見した
「真っ直ぐこっちに向かって来る…!?」
みほのガンダムはガードカスタムを蹴りを入れて吹っ飛ばし、BD3号機が猛進しながら斬りかかって来たのでみほはとっさにサーベルで受け止めた。その衝撃でみほは戦場から引き離されていった
「今のは一体!?西住殿!」
「私は大丈夫です!それよりもこれ以上ここで戦うのは厳しいので、退避してください!」
みほのガンダムは暴走するBD3号機と共に戦線からあ離れていった
「西住先輩のガンダムと敵が1機ここから離れていっちゃいました!」
「なんかめちゃくちゃな事になってんねぇ」
サラミスからの支援砲撃や敵MSの攻撃により、大洗女子はどんどん押されていった
「くっ……段々嫌な雰囲気になってきたな……」
「カエサル殿!ここは我々が格闘戦を仕掛け射撃が通るよう隙を作りにいくべきでは!」
「落ち着け秋山さん!今突っ込んだ所で敵に囲まれるだけだ!それにしてもザクマシンガンが通らないとは…」
優花里とカエサルのザクが装備していたザクマシンガンでは中距離から装甲強化ジムとガードカスタムの盾を打ち破ることができずにいた
アッガイやライトアーマーの兵装も同じく強固な装甲にダメージを与える事ができなかった
「流石に固いな聖グロリアーナのMSは……しかし何故ペコの3号機のEXAMは勝手に発動したのだ?」
マクギリスは先程のペコの言葉といい原因がわからずにいた
「彼女はまだ一年生とはいえEXAMを扱うには十分な実力と素質がありますわ。それにシステムに関しても完全に不具合が出ないよう調整している…だとすると外部に原因があるはずよ」
「外部……EXAMシステムの発動条件は任意による起動か敵にEXAMを搭載した機体がいる場合それに反応して発動するというものだったはずだ。つまり大洗女子の残り出撃していない1機がEXAM搭載機という事か…?」
「それなら向こうにも同じ様に暴走している機体がいるはずですわ…そしてEXAMの発動条件はもう1つある」
ダージリンはペコのBD3がEXAM発動後、真っ直ぐみほのプロトタイプガンダムへ突っ込んで行ったのを目撃していた
「おそらく相手チームのプロトタイプガンダム……あれにはニュータイプが乗っていますわ」
「ニュータイプだと…?あれは島田流の血筋のみが持つ力のはず…出来たばかりのチームにいるとは思えんな」
「でもそれ以外に理由が思いつきませんわ。とにかくここを片付けてペコの援護に行く必要があるわね」
ダージリンはMS部隊に指示を出すと、グロリアーナのMS達は本格的に大洗女子のMSを落としに来た
「やばい!梓ちゃん弾切れしちゃったよ!」
「私も残り少なくなってきた…」
すると梓達ライトアーマーの方に装甲強化型ジムが2機接近し、一機からハイパーバズーカを撃ちあやのライトアーマーに命中し撃破判定が出された
「ちょ!嘘でしょ!」
「あや大丈夫!?それよりも敵が…」
もう一機の装甲強化ジムが梓に斬りかかろうとした
しかし間に紗希のライトアーマーが梓を庇うように割り込んだ
「紗希!?どうして…」
紗希のライトアーマーは早く逃げてと言うようにこちらを見ていた。梓はその意を汲み後退しながらホワイトベースへ回線を繋げた
『澤梓です!あやと紗希がやられました!このまま戦うよりも撤退するべきだと思います!』
『私も同意見だ!何とかかわしているが敵MSと戦艦からの砲撃が激しくなっている…このままでは持たないぞ!』
「会長どうしましょう……カエサルさんと梓ちゃんの言う通り撤退しませんか?」
「そうは言いたいんだけどかーしまが暴走しっぱなしだし、どっちにしろ敵MS背中見せてピンチになるだろうしさ…後あれ見てよ」
杏がモニターに指を指すとそこにはサラミスの甲板に立ち上がるフルアーマーガンダムが映っていた
「はっ!ここはどこだ!?試合はどうなっているんだ!?」
「やっと目が覚めたか…」
「先輩何も覚えてないんですか…今大ピンチですよ…」
ようやく桃の目が覚めあゆみとロックオンは取り押さえるのを辞めた。沙織は桃に現在の戦況を伝えた
「ふむそういう事か……しかし左衛門佐がいればあの作戦で退路を開けると思ったが……」
「何ですかその作戦って?」
「この前の作戦会議で西住に退路に関して指摘されてな。私なりに新たな作戦を今日用意してきたんだ」
桃はブリッジにいる全員に作戦の全貌を伝えた
「その作戦いけるかもな、だが……」
「みほはその作戦を許すとは思えません」
「そうかも知れないが非常時はこの作戦を行うとビーハイヴの連中にも納得してもらった。全責任はこの私が取る……あとは五十鈴がこの作戦を引き受けてくれるかだ」
華達は梓と典子と河西のアッガイと合流し戦艦の砲撃を岩壁でやり過ごし、敵MSとの戦闘を続けていた
「右から2機!左から4機来るぞ!」
「カエサルさんと澤さんは右を頼む。私達は左を足止めする」
麻子はキャノン砲で当てようと狙い撃つもののことごとくかわされ砲弾も残り少なくなってきた。すると敵戦艦から砲撃音と共にすぐ近くの分厚い岩壁が爆散した
「なんだ今の攻撃は…」
「あの機体はフルアーマーガンダム……今のはフルアーマーガンダムの360mmキャノン砲ですよ…」
サラミスの甲板から砲撃してきたそのガンダムは文字通り悪魔の様に見えてしまった。流石に絶望的だと思った時、華にホワイトベースから通信が入った
「五十鈴華です………分かりました。その役目私が引受させていただきます」
「どうかしたのですか五十鈴殿?」
「これからビーハイヴと合流しある作戦を仕掛けます。皆さんは全力で地上のMS部隊を阻止してください」
「あの作戦か!門佐のかわりに君がやってくれるのか!?」
「キャプテン……私達も全力で援護しましょう」
「ああ……敵エースに一泡吹かせるぞ!」
華は他の皆に敵MSを任せビーハイヴの元へ急いだ
みほのプロトタイプガンダムとペコのBD3は戦場から少し離れた場所で一騎打ちをしていた。ペコはみほを逃がさない為にビームライフルを使わず格闘で制圧しようとしていた
(早く皆の所へ戻らないと……)
みほはEXAM中のBD3からの斬撃をいなしつつ、両手のサーベルで連撃を加え圧倒していた
(ようやく制御が戻ってきたのに……このガンダムとても強い…)
ペコは暴走していた機体をなんとか抑え、プロトタイプガンダムからの斬撃を防いでいたがかなりの苦戦を強いられていた
(もう少しでEXAMの稼働時間が終わる……それから落ち着いて落とそう)
(この機体をダージリン様の元へ行かせる訳には行かない…!)
ペコはみほのガンダム押し返し斬り掛かろうとした。みほはその斬撃をかわし両手のサーベルで連撃を浴びせBD3の左肩を貫いた
(これでシールドは使えないし機動力も落ちる…)
(このままじゃやられる……でも私は負ける訳には行かない!)
ペコのBD3はより一層赤い光を纏った
(私なんかをセブンスターズに選んでくれたダージリン様に恩を返すために…私は負けられない!)
BD3は左腕を失ったものの、再びみほへ斬りかかった。みほが2本のサーベルで受け止めると接触回線によりBD3のパイロットの声が聞こえた
「私はダージリン様の剣!ダージリン様の盾!例え私が貴方より弱くても、決して負ける訳にはいかないのです!」
(この子はとても尊敬している人の為に戦ってるのか…凄いな…)
その時みほが先程までいた主戦場にてビーハイヴが敵艦へ向けて急速に前進していた
「あれは……いけない!」
ペコは何かに気づきBD3はプロトタイプガンダムを押し飛ばして、ビームライフルに持ち替えてダージリンの戦艦の方へ向かい、みほはBD3の後を追いかけた
「ダージリン様!敵艦二隻補足!一隻は後方でMS部隊へ砲撃、もう一隻はこちらへ急速接近してきます!」
「特攻でもするつもりなのかしら。全機、前方の敵艦に集中攻撃。叩き落として差し上げますわ」
ビーハイヴはメガ粒子砲を連射しながら急速に前進し続けていたが、敵部隊からの攻撃に晒され多くの損害を受けていた
「このままでは撃墜されてしまうぜよ!本当にいいのかエルヴィン!?」
「ああ構わん!もう少し近づけるんだ!」
「河西!今だ!」
「了解ですキャプテン!」
典子と忍のアッガイは事前に左腕のミサイルランチャーにスモークグレネード弾に変更して持ってきていた。2機のアッガイから放たれたスモークグレネードは空中で起爆しビーハイヴを煙で包み込んだ
「目眩しのつもりか…?レーダーには完全に映っているというのに…」
「恐らくMS部隊を避難させるための囮でしょう。この隙にホワイトベースと共に撤退し始めているわ」
優花里や麻子達はダージリン達が気を取られている隙に敵MSに牽制しながら後退していった
「彼女達の後を追わなければいけませんわね。アッサム、お願いしますわよ」
ダージリンからの指令を受け、フルアーマーガンダムはキャノン砲と2連装ビームライフルを数発、煙幕の中にいるビーハイヴの側面に撃ち込んだ。ビーハイヴから撃破判定の白旗が出て落下しようとしているのが見えた
「これで一段落ね………ん…?」
ダージリンが再び紅茶を飲もうとカップを手に取った時……ビーハイヴを包んでいた煙が晴れようとしていた
すると煙の中から華の乗るスナイパーカスタムがビーハイヴの甲板上に現れた
「な……何!?」
ダージリンは大きく目を見開き冷や汗が頬を流れた。さらに思わずティーカップを床へ落としてしまった。
スナイパーカスタムはビーハイヴの下構甲板に完全に密着する事で敵のレーダーを誤魔化しここまで接近する事ができた。この事を予測していた者は誰もいなかった為、サラミス改のクルーは騒然としマクギリスは冷静を保っていたが驚いている様子を見せていた
「そんな!ダージリン!!!」
アッサムも気づくのが遅れスナイパーカスタムへ射撃しようにも間に合わなかった。華はオートロックでサラミス改のブリッジをロックオンしライフルを構えた
「ふぅ………狙い…撃ちます」
華は一呼吸整えるとブリッジを狙撃しようとした
「やらせません!」
間一髪、華がブリッジを狙撃するよりも前にペコのBD3がビームライフルを構えていた。みほは何とか追いつきビームサーベルをBD3の胴体に突き刺したが、ライフルからビームが放たれた
ビームはビーハイヴの側面に命中しその衝撃で船が大きく傾いた
結果、華の機体もバランスを崩し、狙撃はサラミス改のブリッジの真横を掠めていった
「そんな……せっかくここまで来たのに……」
「華さん!早く逃げてください!」
みほから通信が入ったが、既にフルアーマーガンダムのキャノン砲がスナイパーカスタムに命中し撃破判定が下されてしまった
「みほさんごめんなさい…失敗してしまいました」
「ありがとう華さん……おかげで皆脱出できたみたいだしよかったよ…」
『みほ!私達は市街地へ向かってるからみほも早く来て!さっきの作戦の事は後で説明するから…』
「了解です……」
みほは自分が戦線から離脱したが為にこの様な結果になってしまい事を後悔した。みほはその場からホワイトベースの元へ向かった
「ペコ!無事なの!?ペコ!?」
ダージリンは撃破されたBD2号機へ向けて通信を送った
「ダージリン様、私は大丈夫ですよ…それよりも不甲斐ない所をお見せして申し訳ございません…」
「全然そんな事ないわよ……全く無茶をして貴方という子は…」
「試合頑張ってください…ダージリン様なら必ず勝利へ導けます」
「無論そのつもりよ」
ダージリンは紅茶を飲み干しブリッジを出ようとした
「君も出るのか?ダージリン」
「ええ、私としたことが少々相手を甘く見ていたようですわ。決着は私自らの手で決めさせていただきます」
ダージリンはセブンスターズ専用のパイロットスーツに着替え、自身のMS………ジオン軍に強奪される以前のカラーリングのブルーディスティニー2号機の元へ向かった
戦う理由があったから少女は今日まで強くなる事ができ、戦う理由があるからこそ少女はこれからも強くなる事ができる
次回 ガールズ&ガンダム『友のため、誇りのため』
EXAMがみほに審判を下す
読んでいただきありがとうございました
どうしてもここまで書きたかったので長くなってしまいすみませんでした
前書きでZZを取りに行ったと書きましたが、取ってすぐ上手いシャアザクにタコられたのでもう二度と乗らないと思います
これからはできるだけ早く投稿できるよう頑張りますのでよろしくお願いします