ついに因縁の宿敵と対面しますが、かなり緩い感じになっていますのでご了承してくださいごめんなさい
今回もよろしくお願いします
聖グロリアーナ女学院との練習試合が終了し、杏と共に学園艦へ戻ったロックオンは以前より立てていた宇宙で訓練を行う計画について生徒会室で杏達と会議を開いていた
会議と言っても4人でちゃぶ台を囲んで昼食に杏の作ったした焼きそばを食べながら話し合っていた
「めちゃくちゃ美味いな!日本は長いがこんな美味い焼きそばは食ったことないな……」
「だしょ〜?って言ってもありものでパパーっと作ったやつだけどね」
「ところで教官さん。本当に私達宇宙へ行くんですか……?」
柚子が少し心配そうな顔をしてとても美味しそうに焼きそばを啜るロックオンに聞いた
「ングング………まあお前らが全国大会に出たいって言う以上それに応えてやるのが俺の役目だからな」
「そうじゃなくて私達モビル道受講者全員と戦艦2隻を宇宙へ上げるには凄いお金がかかるんじゃ……」
「なーに金の心配はいらねえよ。新しくモビル道を始めた学校には連盟や文科省が宇宙へ上がる費用を全額負担してくれるからな」
「しかし我々は20年前に廃止した物を復活させたという形なのですがその場合も適用されるのですか?」
桃がそう聞くとロックオンは涙を流し始めた
「それなんだよ……新しく開講した訳じゃないって事で文科省と連盟からちょっとしか貰えなくてよ……おかげで俺の財布もスッカラカンだよ……」
「あっちゃ〜これしか入ってないじゃん」
「スッカラカン、スッカラカン!」
ロックオンは泣きながら束にまとめた宇宙へ上がる時に乗車するリニアトレインのチケット全員分と自身の財布をちゃぶ台に置いた
杏が財布を開けると中には小銭が数枚入っているだけであった
「何も自分の財産使ってまでチケット買わなくてもよかったのに。うち貧乏だけど学園艦の資金とか生徒会費からだって出せたのに」
「そうは言ってもお前達を今回宇宙へ連れていくのは俺の独断だからな……よそ者の俺がそこまでやらせる訳にはいかねえよ」
ロックオンは焼きそばを一気に完食しコップの水を飲み干すと立ち上がった
「ご馳走さん。んじゃ俺は皆のモビル道用のスーツを注文しに出掛けてくるよ。行こうぜハロ!」
「リョウカイ、リョウカイ!」
「いってらっしゃい〜」
ロックオンは赤ハロと共に生徒会室から出掛けて行った
「何だか教官さんいい人そうでよかったですね」
「会長、教官殿に例の事は伝えますか?何か力になってくれるのでは……」
「いや、オンちゃんは今年が初めての教官生活だからさ。あまりプレッシャーはかけれないよ……それにこれはあたしらでどうにかするべきだからさ!これ食べたらあたしらもやる事やっちゃうよ!」
ロックオンと赤ハロは学校の外へでて学園艦の商店街へ出ていった
赤ハロが調べた所によると学園艦上にパイロットスーツやクルーの制服を売っている店があるらしく、跳ねながら進む赤ハロにロックオンはついて行った
「ロックオン!コッチダ、コッチダ!」
「ハイハイ……つってもこの学園艦にモビル道関連の店なんてあんのか?」
しばらく歩いていると商店街のはずれに出て赤ハロがあるお店の前で止まった
「がんだむ倶楽部in大洗か………こんなお店があったんだな」
ロックオンは赤ハロと共に店の中へ入った。たまたまお昼時だったためか店には他に客がいないようだった
「いらっしゃい。お、兄ちゃん見ねえ顔だな」
「なっ………貴様は…………アリー・アル・サーシェス!」
店の奥から出てきた店長にロックオンは物凄い衝撃を受けながらも目の前にいる男の名を言い放った
「なんで俺の現役時代の名を……まさかアンタあの事件の……?」
がんだむ倶楽部の店長ゲイリー・ビアッジ、もといアリー・アル・サーシェスはモビル道プロチームの現役時代に酔っ払って街中でMSを乗り回し大暴れした過去があった
「貴様せいで……俺のデュナメスは………もう帰ってこなくなったんだぞ!」
「ちょっと待て誰だそいつは!?死人やケガ人は出なかったって聞いたぞ!」
「うるせえ!貴様に何がわかる…………俺とデュナメスの何がわかるってんだ!!!」
ロックオンは怒りと激情に駆られサーシェスの顔面を思い切り殴った。サーシェスの体は軽く浮き上がり吹っ飛ばされた
「ぐへぇッ!これが若さか…………じゃなかった!何しやがんだテメェ!」
「デュナメスとはなぁ……これからだったんだよ……いろんな場所に一緒に行こうって……約束してたんだよ………!」
ロックオンはシクシクと涙を流しながらサーシェスの胸ぐらをつかみそう言った
「まさかあの事件にそんな犠牲者がいたとは………兄ちゃんすまねぇな……本当にすまねえ……」
「そんな事言ってもデュナメスは戻ってこねえんだよ!せっかくバイト代コツコツ貯めてよ……父さんに内緒で中古車のアイツを買ったのに……貴様は!」
「いや車かよ!!!」
ロックオンの言うデュナメスが人ではなく車だった事を知りサーシェスは思い切りずっこけた
「車にそんな名前付けてんじゃねぇよ!大体車の賠償金と修理代は全部支払っただろうが!」
「そんな金父さんに全部持ってかれたわ!その上大学受かってないのに車買うなとか散々説教されたんだぞ!」
「そんなんてめぇと親父の問題だろ!つかそんなん説教されて当然じゃねえか!」
サーシェスは先程のお返しと言わんばかりに、ロックオンの顎を殴り抜けた。今度はロックオンの体が宙に浮きそのまま倒れ込んだ
「ヘッ、これでおあいこだぜ」
「ウーンイテテ…………いやおまえの方が強かったからあいこじゃねえ!それにさっき殴ったのは潰されたデュナメスの分………まだ失われたバイト代の分も残ってんだよ!」
「いやてめぇの分じゃねえのかよ!何ならとことんやってやろうじゃねえか!」
「うおおおおおおおおおお!!!」
ロックオンがサーシェスに飛びかかり、二人は店の中で子供の大喧嘩の様な取っ組み合いを始めた
「ケンカスンナ!ケンカスンナ!」
赤ハロは殴り合う二人を止めに入ろうとしたが、あっさり吹き飛ばされた。いい歳した大人二人の喧嘩は止まる事はないかと思われたかお互い体力に限界が来てしまった
「ハァ、ハァ………兄ちゃん結構やるじゃねえか……」
「うるせぇ………俺はまだまだいけるぞ………」
「フタリトモナカヨク、ナカヨク………」
「兄ちゃん俺に仕返しするためにわざわざこの店まで来るとはそのデュナメスってヤツがよっぽと気に入ってたんだな……悪かったな………」
「……………あ。」
ロックオンは当初の目的を思い出すと勢いよく起き上がった
「そうだよ!俺は皆がモビル道で使うスーツを買いに来たんだよ!すっかり忘れてた………」
「コノスットコドッコイ!スットコドッコイ!」
赤ハロは怒って耳からピコピコハンマーを出しロックオンの頭を殴った
「なんだ兄ちゃん優花里ちゃん達と何か関係あんのか?」
「フッフッフッ。俺は今あの子達の教官をやっているのさ。そんで今日は彼女達のパイロットスーツとか注文しに来たって訳だ」
「兄ちゃん教官だったのか………優花里ちゃんにちょっかい出してねえだろうな?」
ドヤ顔を決めていたロックオンをサーシェスは睨みつけた
「オイオイおっさん秋山の何だよ……もしかしてその歳で秋山の事……」
「バカがそんな訳ねえだろ!優花里ちゃんはつい最近までここの常連客だったからな……」
「そうだったのか。つかそんな事よりもスーツの注文をさせてくれよ」
ロックオンはそう言うとサーシェスに案内され店の奥の応接間に入り椅子へ腰掛けた。ロックオンはみほ達モビル道受講者のデータと杏が希望したパイロットスーツが載っているカタログをサーシェスに渡した
「ソレスタルなんたらの製品か……ここの会社のヤツうちには置いてないから注文しなきゃいけないな。今から注文すれば明後日には学校に届くぜ」
「ソレスタルビーイングだ。明後日か………俺達明後日には軌道エレベーターで宇宙に上がってるから取りに行けないな。ステーション内のホテルに届けるよう頼む事ってできるか?」
「ホテルの場所さえ教えてくれればいけるだろう。まあ今回は配達費の節約に俺が届けに行ってやるよ!」
「まじかよ!そりゃ助かるぜ!」
「フトッパラ!フトッパラ!」
「その代わり条件がある」
サーシェスは改まってロックオンを見据えた
「優花里ちゃんのザクIIをな……明後日まで貸して欲しいんだわ」
「何!?秋山のザクで何しようってんだ!」
「別にやましい事じゃねえ。ただのサプライズみたいなもんだからよ。そこん所うまく説明しといてくれねえか?」
「………まあいいだろう。その条件受けてやるよ。その代わりちゃんと返せよな!」
「契約成立だな。スーツの金は今度請求書出すからちゃんと生徒から集めてくれよ?」
「ケーヤクセイリツ、ナカナオリ!」
こうしてロックオンはサーシェスと契約し赤ハロの煽りもあって二人は仲直りの印に握手をした
だが握手を交わした瞬間、二人の顔付きが重くなった
「……………さっき殴りあってた時もそうだったんだがなんかアンタとはただならぬ因縁を感じるんだよな…まるで前世はアンタに殺された様な物をよ………」
「おかしな因縁の付け方じゃねぇか………けど俺も前世はアンタみたいな顔の男に殺された気がしてよ………ここらでさっきの続きでも始めるかい?」
「ワーーーーッ!ミンナナカヨク!ナカヨク!」
メンチを切り合う二人に赤ハロは激怒してピコピコハンマーで二人を殴りまくった。二人は我に帰ってロックオンは赤ハロに殴られまくりながらお店から出ていった
「イテテテテ!辞めてくれよハロ!もう喧嘩はしないって!」
「ミンナナカヨク!ナカヨク!」
「おまえ壊れちまったのか!?てかもう殴らなくていいだろ!」
外はもう夕方になっており、店を出ても赤ハロはピコピコハンマーで殴り続け、それから逃げる様にロックオンは走り去っていった。そんな二人をサーシェスは見送ってからまた店の中へ入っていった
「あれ………なんで店の中こんなに散らかってんだ?野郎片付けねえで帰りやがった!チキショーーーー!」
二人の乱闘で物凄く散らかった店内を見てサーシェスは空に向かって叫んだ。
こうしてロックオンはスーツの注文を終え、皆に宇宙へ行く事を伝える為に学校へ向かった
読んでいただきありがとうございました
原作ではただのドクズだったサーシェスですが気の良いおじさんに生まれ変わった姿を書いてみたかったので登場させました
次回からまた本編に戻ります。当ssでのニュータイプの事や宇宙関連の事を説明していきたいと思っておりますので良ければよろしくお願いします