IS-転生性転物語-   作:ケヴィス

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 ようやく更新出来ました。

 皆様が楽しんで読んでいただければ幸いです。
 
 それでは文才はないですが、頑張っていきますのでこれからも宜しくお願いいたします。



第五話 【クラス対抗戦】 Bパート

 五月

 

 

 

 初めて簪と会ってから数週間が経った。毎日、簪の専用機『打鉄弐式』の稼働データを取り。それに簪の癖と要望などもふまえてソフトウェアを再調整して、専用機はほぼ完成状態となった。

 

 それと、『打鉄弐式』は色々と俺が手を加えた。

 

 まず、対複合装甲用超振動薙刀《夢現(ゆめうつつ)》を超振動ではなく、エネルギー刀に改良。

 

 マルチ・ロックオンも搭載させた。もちろん火器管制の連動もちゃんと合わせている。

 

 そして荷電粒子砲《春雷(しゅんらい)》も連射式と単発式の両方に切り替えを出来るようにした。

 

 そして来週からいよいよクラス対抗戦が始まる。そのためアリーナは試合用の設定に調整される。なので対抗戦前にアリーナが使えるのは今日が最後だ。

 

「「「「あ」」」」

 

 放課後、かすかに空がオレンジ色に染まり始めるのを眺めながら、第三アリーナに簪と向かって、Aピットの前で一夏、箒、セシリアと鉢合わせた。

 

「一夏たちもやっぱり来てたんだ」

 

「今日が最後だからな。それで颯、そっちの女子は?」

 

「それはそうだよね。………えーっと紹介するね。友達で四組のクラス代表で日本代表候補生、更識 簪だよ」

 

「初め…まして……」

 

「……毎日、放課後になるといなくなると思ったらそういうことだったのか」

 

 今回が初対面の一夏と箒とセシリアに簪を紹介する。

 

 箒は納得しているが、セシリアはさっき言ったことに引っ掛かっているようだ。まぁ何が言いたいのか解るけど。

 

「颯さん、今そちらのかたを『四組クラス代表』と申されましたか?」

 

「言ったよ」

 

「それでは敵ではありませんの!」

 

 やっぱりそれか。

 

「それを言うんだったら六月の学年別個人トーナメントでここにいる皆が敵だよ」

 

「!!」

 

「簪、紹介するね。左から―――」

 

「知ってる。篠ノ之 箒、セシリア・オルコット……そして、織斑、一夏……」

 

「なんで俺たちのことを知ってるんだ?」

 

 さも当然のように言う簪に一夏が問いかける。

 

「……ISの生みの親、篠ノ之 束博士の妹……イギリス代表候補生で専用機持ち……世界初の男のIS操縦者……」

 

「………」

 

 箒にとって『篠ノ之 束の妹』はあまり好かないワードだ。

 

「まぁとりあえず、行かない? 今日が最後で時間も限られてるしさ」

 

 俺の言葉で全員が納得した。一夏は第三アリーナのAピットのドアセンサーに触れる。指紋・静脈認証によって開放許可が下りると、ドアはバシャッと音を立てて開いた。

 

「待ってたわよ、一夏!」

 

 ピットに鈴がいた。まぁ解ってたんだけどな。でも俺達がBピットに行ってたらどうするつもりだったんだ。

 

「貴様、どうやってここに!」

 

「ここは関係者以外立ち入り禁止ですわよ!」

 

(いくら恋敵だからってそこまでつっかかるなよ)

 

 箒とセシリアは顔をしかめて、一夏と鈴の間に入る。俺と簪は特に何も言わずいる。

 

 それに対して鈴は「はんっ」と挑発的な笑いとともに、自信満々に言い切る。

 

「あたしは関係者よ。一夏関係者。だから問題なしね」

 

 間違ってはいないが、今それを言うのはあまりよくない。なんせこの二人が過剰反応するんだからな。

 

「ほほう、どういう関係かじっくり聞きたいものだな……」

 

「盗っ人猛々しいとはまさにこのことですわね!」

 

「二人ともちょっとは落ち着きなよ」

 

 案の定二人は過剰反応する。セシリアは切れるし、箒のぴくぴくと引きつった口元が非常に恐ろしい。

 

「…………チッ」

 

「あっ! 今私と箒とセシリアの胸見て舌打ちしたでしょ!!」

 

「…………してないわよ」

 

 今の間なんだよ。それに俺にははっきり聞こえたわ。しかも隣から簪からの視線感じるしさ。

 

「皆……本当に、同い年?」

 

 それどういう意味ですかな。簪さん。

 

「とにかく、今はあたしが主役なの脇役はすっ込んでてよ!」

 

「脇役……!」

 

「ですってぇ!?」

 

「あーもー、二人とも本当に落ち着いてよ。―――それでどうして鈴はここにいるの?」

 

 鈴、頼むから挑発的なこと言わないでくれ。収拾するこっちの身にもなってくれ。

 

「そんなの決まってんじゃない。一夏、約束覚えてるわよね」

 

「約束?」

 

「そっ! 小六の時の約束!」

 

 ひょっとしてあの酢豚のヤツか。

 

「えーと、あれか? 鈴の料理の腕が上がったら毎日酢豚を――」

 

「そ、そうっ。それ!」

 

「「なっ!?」」

 

「――おごってくれるってやつか?」

 

「…………はい?」

 

「「「…………」」」

 

「だから、鈴が料理出来るようになったら、俺にメシをごちそうしてくれるって約束だろ?」

 

 鈴の告白紛いの言葉を一夏は盛大に勘違いして覚えていた。

 

 鈴は勘違いして覚えていられていたことに唖然とし、箒とセシリアは多分鈴が何が言いたいのか解ったから沈黙しているのだろう。

 

 

 パアンッ!

 

 

「……へ?」

 

 鈴は一夏の頬をひっぱたき、一夏はいきなりひっぱたかれて唖然とする。

 

「そう、あんたはそう言うのね。よーく、解ったわ」

 

 鈴は表に出さないようにしているが、声が震えてる。涙はかろうじて出てはいないが目が潤んでいる。

 

「あの、鈴……?」

 

「一夏、勝負よ!! 勝った方が負けた方に一つ何でも言うことを聞く!! いいわね!!」

 

「な、なんでそう―――」

 

「い・い・わ・ね!」

 

 鈴の鬼気迫るもの言いに一夏は頷くことしか出来ない。

 

「話はそれだけ、じゃあね」

 

 鈴はそそくさとピットを出ていく。

 

 多分涙を見られたくないから、過剰に怒って誤魔化したんだろうな。

 

「一夏……」

 

「一夏さん……」

 

「な、なんだ?」

 

「馬に蹴られて死ね!!」

 

「犬に噛まれて死ぬべきですわ!!」

 

「なんでだよ!?」

 

 まぁ味噌汁じゃなくて酢豚だったのが悪かったかもしれないけどさぁ。

 

「フォロー出来ないよ……」

 

「うん」

 

 俺の呟きに簪が同意して頷いた。

 

 

 

 

 

 時は流れてあっという間に試合当日、第二アリーナ第一試合。組み合わせは一夏と鈴――――のはずだったんだけど、イレギュラーが起きた。

 

『一組クラス代表、織斑一夏くんはケガにより出場できないので、代わりにクラス副代表が出場します』

 

 そんな放送が流れる。そして言うまでもなく出場が俺なんだよな。

 

(……どうしてこうなったんだろうなぁ……)

 

 俺はそう思いながらため息をついた。

 

 それは遡ること、昨日。

 

 

――――――――――――

 

 

「「一夏(さん)がケガを(なさった!?)した!?」」

 

「そうだ」

 

 日曜日、突然の校内放送で俺とセシリアが保健室に来るように呼ばれ、その向かう途中でセシリアと逢って一緒に保健室に行った。

 

 保健室に着いたら、山田先生、千冬さん、箒、一夏がいた。

 

 

 一夏の左腕がサポーターで固定されてたけど。

 

 

「一夏は何をしたんですか!?」

 

「えっと階段を踏み外して落ちて、左肩と腕を強打して、織斑くんが少し痛むと言ったので診察したら左肩と左二の腕にヒビがあったそうです」

 

 お前バカじゃねーの。階段から落ちるとか、対抗戦前日にとんでもないことしてんじゃねーよ。

 

「入院ほどでは無いが、明日はさすがに出すわけにはいかない」

 

「でしょうね。二組の不戦勝……ではないんですよね。私とセシリアを呼んだってことは」

 

 俺がそう言ったら山田先生は驚き、千冬さんは平然としていた。

 

「城戸は察しがいいな。そうだ、織斑の代わりに別の者を出すことが決まった」

 

 なんかスゲー嫌な予感がする。

 

「それでしたら代表候補生であるわたくしが――」

 

「いや、出るのは城戸、お前だ」

 

 嫌な予感大的中、俺はクラス副代表だからなぁ。

 

「なぜ、わたくしではなく彼女が!?」

 

「城戸がクラス副代表だからに決まっているだろう」

 

「で、ですが!! わたくしはISランクはAの専用機持ちですわ!!」

 

 千冬さんの超正論にセシリアは反論する。

 

「城戸も専用機を持っている。それに城戸のIS適性はSだ」

 

「えっ、S!?」

 

 IS適性は、Sが最高で、最低はDとなっている。

 

 そして、Sは『ブリュンヒルデ』や『ヴァルキリー』くらいしかいない。

 

 つまり俺は適性値だけを見ればそれと肩を並べることになる。

 

「オルコット、まだ何か言いたいことはあるか?」

 

「………ありませんわ」

 

 セシリアは観念したようで落ち込みぎみ言った。

 

 

――――――――――――

 

 

 まぁこんなことがあったわけで俺が鈴と戦うわけだ。

 

 しかも、その途中で『ゴーレム』も来るわけだしな。

 

「……はぁ、不幸だ……」

 

 俺は呟いた。

 

 

     ◇

 

 

(副代表って誰よ!?)

 

 代わりの生徒が出るとは放送はされたが、誰が出るかはまだ知らない。

 

(たしか一組にイギリス代表候補生のセシリアなんとかがいたわね。……ってことはそいつか。私の方が強いってを示すには丁度いい。それにあいつも一夏のことを……)

 

 鈴が対戦相手の予想をしていたら個人間秘匿通信(プライベート・チャネル)が送られてきた。

 

『ヤッホー、鈴元気〜?』

 

『………なんの用よ』

 

『幼なじみなのに相も変わらず冷たいねぇ。対戦相手だから別にいいんだけどさぁ』

 

 対戦相手と聞いて鈴は疑問を持った。

 

『……まさか、対戦相手ってアンタなの?』

 

『そうだよ。よろしくね〜』

 

(代表候補生……専用機持ちがいるのに颯を選んだ?)

 

 もちろん鈴は颯が専用機持ちなのを知らない。だから唖然とした。

 

(まさか、幼なじみで行動を読めるとかの理由で……?)

 

『どうしたの?』

 

『なんでも無いわよ! さっさと訓練機借りて来なさいよ!』

 

『その必要はないよ』

 

『………は?』

 

 颯の言葉に唖然とする鈴。しかし、すぐに正気に戻る。

 

『訓練機が必要ないってあんた、まさか――』

 

 

 ――戦闘待機状態のISを感知。操縦者城戸 颯。ISネーム……『不明』――。

 

 

 鈴が言い切る前に甲龍がスローネを感知した。感知したのとほぼ同時に颯がスローネをアインの状態でピットからカタパルトを使って勢いよく出てきた。

 

 GNビームライフルは持っておらず素手で出てきた。

 

 颯はGNドライブからGN粒子を放出して鈴と同じ高さまで飛んで空中で向かい合う。

 

「せ、専用機……」

 

 鈴は呟き、各企業・各国政府関係者も無名の生徒である颯が専用機持ちであることの方を驚いた。

 

「アンタまで代表候補生になってたなんてね」

 

「私は代表候補生じゃないよ」

 

 二人は開放回線(オープン・チャネル)で言葉を交わしていた。

 

「はぁっ!? 代表候補生でも無いのに専用機持ちって、ふざけんじゃないわよ!!」

 

「私はふざけた覚えはないよ」

 

(このタヌキが!)

 

 内心毒づく鈴。

 

「……まあいいわ。どうせ勝つのはあたしなんだからね」

 

『それでは両者、試合を開始してください』

 

 ビーッと鳴り響くブザー。

 

 鈴は素早く背中に背負っている異形の青竜刀――と呼ぶにはあまりにもかけ離れた形状――《双天牙月》を右手で持ち、それに対して颯は左肩のGNビームサーベルを右手で持って急接近。

 

 

 バチィイインッ!!

 

 

 鈴の実体剣と颯のビームサーベルがぶつかり合い、その接触面から強烈な光を発する。

 

 




ケヴィス「『俺の部屋』の時間がきたぜー!!」
 
颯「テンションが無駄に高いな」
 
ケヴィス「今のはノリだから実はそんなに高くなかったりする」
 
颯「……あぁそうかい」
 
ケヴィス「まず始めに、『クラス対抗戦』とタイトルにしているわりに最後の方でしか入ってなくて申し訳ありません!」
 
颯「やっちまったもんは仕方ないが、ちゃんと考えてからタイトルつけろよ」
 
ケヴィス「面目ない限りです。さて次回が『鈴VS颯』で文才がないので、戦闘描写が上手く出来るかどうか解りませんが、頑張っていきます!!」
 
颯「上手く出来るといいな」
 
ケヴィス「それでは今回はここまでです。それでは皆さんまた次回お会いしましょう」

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