IS-転生性転物語-   作:ケヴィス

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 長くなりそうだったので、別けました。次回はもうちょい長くなるかもしれません。

 戦闘と言うより説明が長いです。




第十話 【IS VS GUNDAMの模擬戦】 Bパート

 第三アリーナでの一悶着とほぼ同時刻。

 

「何故です! 何故訓練機が借りられないのですか!? 申請書は間違っていないはずです!」

 

 箒が訓練機『打鉄』を借りようとしていたが、出来ずにいた。

 

「篠ノ之さんは先日借りたばかりではありませんか。まだ借りられていない生徒の予約で一杯なんです」

 

 そう、箒は先日一夏との訓練で『打鉄』を使った。その為、箒の使用申請は後回しにされてしまうのだ。

 

「後がつっかえていますので、予約申請書を書いてまた提出してください」

 

 箒は自分の後ろに並ぶ列を見る。

 

「……解りました」

 

 箒は諦めて離れる。

 

(……くっ! これでは鈴やセシリアと差が開くばかりではないか!)

 

 専用機持ちは自由な時に訓練が出来る。箒や一般生徒の様に申請書を書くこともなければ、訓練機が空くのを待つ必要もない。

 

(私にも、専用機があれば……)

 

 それは訓練機の使用申請に来ている者は誰でも一度は考えることではあった。

 

 しかし、それは早々に叶うものではない。一夏と颯は例外中の例外であるが、本来は専用機は『国家代表候補生』以上、という狭き門を突破した者のみに与えられる物である。

 

 なので一般生徒は訓練機の順番がくるのを待つしかない。――しかし、箒自身もまた例外の存在ではあった。

 

(…………姉さんに頼めば……)

 

 箒はあのISの生みの親『篠ノ之 束』の妹と言う例外な存在である。

 

(っ! 駄目だ! 姉さんのせいで……私は『妹』と言うだけで人生を滅茶苦茶にされたのだ! なのに…………都合の良い時だけ頼ろうなどと……)

 

 これは傲慢だと箒も解っている。だが、一度その考えをしてしまうと頭から離れなくなってしまう。

 

「ねぇ! 第三アリーナで一年生の専用機持ちが模擬戦してるんだって!」

 

 箒の思考はこの言葉で中断した。いや、中断しなければならないと本能的にしたのだ。

 

(一年生、鈴とセシリアか……?)

 

「本当!? すぐに行かなきゃ!!」

 

 専用機持ちは数は少なく、その専用機持ちの模擬戦となれば見ない理由は無い。その場にいた。何人もの生徒が第三アリーナに向かった。

 

「……私も行くか……」

 

 どうせ、訓練機は空くまで借りられないので、箒も第三アリーナに向かった。

 

(誰が模擬戦をしているんだ)

 

 第三アリーナに到着し、観客席からフィールドを見る。

 

「箒!」

 

 箒は自分の名が呼ばれ、振り向くと一夏とシャルルが観客席に入ってきた。

 

「一夏」

 

「誰が模擬戦をしてるんだ?」

 

「解らない。私も今来たところだ」

 

 

 ドゴォンッ!

 

 

「「「!?」」」

 

 突然の爆発に驚いて視線を向けると、その煙を切り裂くように影が飛び出してきた。

 

「颯!」

 

 特殊なエネルギーシールドで隔離されたステージから一夏達に爆発が及ぶことはないが、同時に一夏達の声も聞こえない。

 

 颯が出てきたら、煙からまた一つの影が飛び出してきた。

 

 出てきたのは漆黒のIS『シュヴァルツェア・レーゲン』を駆るラウラの姿だった。

 

「何故、あの二人が……?」

 

 一夏とシャルルも同意見だったが、解らないので黙っていた。

 

 

 

 

 

「ちょこまかと往生際の悪い!」

 

 ラウラは肩に搭載されたワイヤーブレードを計四つを放ち、ワイヤーブレードは複雑な軌道を描いて颯を追尾する。

 

 それに対して颯はワイヤーブレードの僅かな隙間を通り抜けて回避し、避けきれない時は、蹴飛ばして対処していた。

 

「いけ、ファング!」

 

 バインダーに搭載されているファングを六基射出し、ファングはワイヤーブレードを回避しながらラウラに接近していく。

 

「無駄だ。このシュヴァルツェア・レーゲンの停止結界の前ではな」

 

 ラウラが右手をファングに向けて突き出す。するとファングが何かに掴まえられたかのようにファングがその動きを停止させる。

 

(あれがAIC……か)

 

 颯は当然あることを知ってはいたが、実際に見るためにファングを使った。

 

 もちろんファングを破壊させないためにすぐにGNハンドガンを撃ってAICを解除させてファングをバインダーに戻す。

 

(実際に受けるとやっかいだな。……まあ、対処法はあるけどな)

 

 

 

 

 

「なんだ? ファングが停まったぞ?」

 

「AICだな」

 

 一夏はファングを停めた方法を疑問に持ち、箒がそれを答えた。

 

「AIC? なんだそれ?」

 

「アクティブ・イナーシャル・キャンセラー。シュヴァルツェア・レーゲンの第三世代型兵器だよ」

 

「慣性停止能力とも言う」

 

「……ふーん」

 

 シャルルと箒がAICのこと一夏に説明をしたが、一夏は素っ気ない様な返事をする。

 

「お前……本当に解っているのか!?」

 

「今見た。それで十分だ」

 

 怒鳴る箒に対して一夏は冷静に答え、颯とラウラの戦いを真剣に見る。

 

 

 

 

 

 ピットにいるセシリア、鈴、簪も当然二人の模擬戦を見ている。

 

「AIC……まさか、あれ程の完成度とは……」

 

「私との相性が悪すぎるわね」

 

「だけど…まだ二人とも攻撃を受けていない」

 

「……受けてないって言うより」

 

「颯さんはさっき初めて攻撃をしましたわ」

 

 そうセシリアが言う通り、颯が攻撃したのはさっきのが初めてでそれまで回避に専念していた。

 

 正確には『一夏がくるまで待っていた』。一夏にAICを実際に見せるために……。

 

 

 

 

 

「やっと攻撃してきたか……だが、あの程度など。攻撃にも値しない」

 

 ラウラが颯の実力、スローネの武装を使わせようと挑発するが、颯は無反応で動こうせず空中で静止したままである。

 

「貴様が来ないのから……こちらから行くまでだ」

 

 ラウラは颯へと突撃を仕掛ける。その速度は弾丸並みで、間合いを僅か一秒で詰めた。

 

 

 

 

 

「『瞬間加速(イグニッション・ブースト)』――!」

 

 観客席で見ていた一夏が驚いた。

 

 そう見間違えるはずがない。それは一夏の十八番、格闘特化の技能だ。

 

 

 

 

 

 間合いを詰めたラウラは両手首に装着した袖のようなパーツから、超高熱のプラズマ刃が展開、左右同時に颯へと襲い掛かる。

 

「…………」

 

 それに対して颯は上昇してすんなり回避。

 

「逃がすものか!」

 

 ラウラは両肩だけではなく腰部左右に取り付けられたものを合わせて計六つのワイヤーブレードが颯に襲い掛かる。

 

 三次元躍動で颯に接近して、六つのワイヤーブレードが颯の脚部や腕部に巻き付く。

 

「これで逃げられまい」

 

 ラウラは不敵な笑みを浮かべる。

 

(やはり私の敵ではなかったな。このような雑魚のデータなどいらん)

 

 ラウラの不適な笑みは愉悦に口元を歪めたものだった。

 

「……ねぇ、ボーデヴィッヒさん」

 

「なんだ……降参でもしようと言うか? だが私は降参など認め――」

 

「あなた、結構バカでしょ」

 

「なに?」

 

「――ファング」

 

 颯の放った言葉にラウラは顔をしかめ、颯はファングをバインダーから六基射出。

 

 射出されたファングは下部を展開し、ビームサーベルの状態となって六つ全てのワイヤーを難なく切断する。

 

「巻き付いた状態じゃ、ワイヤーブレードの動きは制限され切断するのはより簡単になる。……さて、ここからは少し本気になろうかな」

 

 巻き付いたワイヤーを振りほどき、GNバスターソードを抜く。

 

 颯は少しと言ったが、はっきりいって少しではない。

 

 

 バチィイン!!

 

 

 スローネのGNバスターソードとシュヴァルツェア・レーゲンのプラズマ刃がぶつかり合い、強い光を発しながら鍔ぜり合いとなる。

 

 鍔ぜり合いの状態から颯がラウラを弾き、そこから二人の本当の戦いが始まった。

 




(-ω-)<『あたかも』を使って短文を作りなさい。


(・∀・)ノ<『冷蔵庫に牛乳があたかもしれない』。


(-_-)<…………。『うってかわって』を使って短文を作りなさい。


(・∀・)ノ<『彼は麻薬をうってかわってしまった』。


(-_-)<…………。


(°o°C=(_ _;


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