なぜか先に書いていた『インフィニット・ブレイド』より人気があるみたいです。UAは『インフィニット・ブレイド』の方が多いですけど。
それではこれからも頑張っていきますので、感想やご意見などもよろしくお願いします。
「せ、専用機!?」
俺が専用機持ちであることにセシリアが驚く。
セシリアの専用機は鮮やかな青色の『ブルー・ティアーズ』。特徴はフィン・アーマーを四枚背に従え、どこか王国騎士のような気高さを感じさせる。
「代表候補生でもないあなたが、何故専用機を!?」
「専用機を持ってないなんて一言も言ってないよ」
実際ホントに言ってないからな。それに今は敵となっているセシリアに教える義理もない。
「……たとえあなたが専用機でも勝つのはわたくしですわ。なんでしたら
セシリアは冷静さを取り戻そうして言ってはいるが、スローネのハイパーセンサーにより微妙な声の震えを知覚した。
「いや…いい。
「私もいらないよ」
『皆さん聞こえていますね』
ちょうど話しが終わって山田先生からのオープン・チャネルがきた。
『今回の対戦ですが、織斑くんのシールドエネルギーが無くなったら、織斑くん・城戸さんチームの負けとなります』
「はい」
「解りました」
山田先生からの今回の対戦ルールを聞いて、オープン・チャネルは切れた。
――警告、敵IS操縦者の左目が射撃モードに移行。セーフティのロック解除確認――。
スローネから情報が流れてくる。おそらく一夏も白式から同様の情報を受けているはずだ。
すでに試合開始の鐘は鳴っているので、いつ撃ってきてもおかしくない。
「最後のチャンスをあげますわ」
あれか、謝れば許すとかいうあれか。そんなもんいるか。
「チャンスって?」
「たとえ専用機二機でも、わたくしが一方的な勝利を得るのは自明の理。今ここで謝るというのなら、許してあげないこともなくってよ」
「そういうのはチャンスとは言わないな」
「そう? 残念ですわ。それなら――」
セシリアが手に持っている二メートルを超す長大な銃器、六七口径特殊レーザーライフル《スターライトmkⅢ》の銃口を一夏に向けて構える。
――警告! 敵IS射撃体勢に移行。トリガー確認、初弾エネルギー装填――。
「お別れですわね!」
キュインッ!
耳をつんざくような独特の音。それと同時に走った閃光が一夏に向かう。
しかし一夏に届く前に俺が一夏の前に出て両肩に付いている内の片側、左肩のビームサーベルの柄を抜き、赤いGNビームサーベルが出る。
バチィインッ!
そのまま左肩から斜め下にGNビームサーベルを振ってレーザーを消し去る。
「よく防ぎましたわね」
「それはどうも」
「――ですがそれも、いつまでもつのかしら!」
射撃、射撃射撃射撃。セシリアは《スターライトmkⅢ》から弾雨のごとき攻撃をする。しかし、俺は全てのレーザーをGNビームサーベルで弾く。
全てのレーザーを防いだのを見てセシリアが顔を歪める。
「どうしたの? もう終わり?」
「……ッ!」
セシリアもさすがに全ての攻撃を防げるとは思っていなかったようだ。
「……スゲー……」
「感心してないで一夏も武器くらいは展開してよ」
「おぉう……ってこれだけかよ!」
俺はセシリアから目を離さずに一夏に言う。一夏は展開可能な装備を見て声を出した。
「素手やるよりはましか!」
キィィィン。
俺の後ろから高周波の音が聞こえた。
「中距離射撃型のわたくしに、二機とも近距離格闘装備だなんて……笑止ですわ!」
「やってみなきゃ解らないでしょ?」
「無駄なことですわ!」
セシリアは背に従えた四枚のフィン・アーマーを切り放す。
機体の名前となった四つの自立起動兵器、『ブルー・ティアーズ』だ。
「一夏! 自分でなんとかしてね」
「お、おう!」
俺と一夏は回避行動で互いに離れる。俺と一夏に二つずつに『ブルー・ティアーズ』、面倒だ。以後はビットだ。
俺は避けるかGNビームサーベルで弾いてノーダメージ。一夏も同様に避けたりさっき展開した片刃のブレードで防御をしたりしているが、まだ初期設定の白式の反応に追いついてなく、何発か受けていた。
俺がもっと積極的に攻めればビットを撃墜することは出来る。だがこれは一夏とセシリアの戦いだ。だから俺はあまり攻めない。
「二人がかりとはいえ、ブルー・ティアーズを前にして、初見でこうまで耐えたのはあなた達が始めてですわね」
セシリアはそう言ってビットを背に戻した。おそらくエネルギーをチャージするためだろう。
「では、
セシリアは笑みとともにまたビットを切り放す。また俺と一夏に二機ずつの多角的な直線機動で接近してくる。
「くっ……!」
一夏はかろうじて避けていたが、一発避けきれずにブレードで防御して隙がうまれた。
セシリアはその隙を見逃さずに《スターライトmkⅢ》を一夏に向ける。
「左足、いただきますわ!」
「させないよ!」
俺は左腕に付いているGNハンドガンを撃つ。
「……ッ!」
セシリアは俺の攻撃で射撃を中断して回避する。
「やってくれますわね!」
「負けるわけにはいかないからね」
「ですが、無駄ですわっ!」
セシリアは空いている左手を横に振る。すると、それまで周囲の空間に待機していたビットが俺と一夏に向かって飛んでくる。
一夏は穿たれるレーザーをくぐり抜け、一閃。
真っ二つにされたビットは断面に青い稲妻を走らせ、一秒後に爆散した。
「なんですって!?」
「うおおおっ!!」
驚愕するセシリアに向けて、一夏は上段打突の構えで斬り込む。
「くっ……!」
後方に回避するセシリア、そしてまた左手を振るう。そして残りのビット三機を一夏に向けて飛ばす。
「解ったぜ! この兵器は毎回お前が命令を送らないと動かない! しかも――」
一夏は軌道を先読みして、ビットの
「その時、お前はそれ以外の攻撃を出来ない。制御に意識を集中させているからだ。そうだろ?」
「………!」
ひくくっとセシリアの右目尻が引きつった。
「一夏、勝機が見えてきたね」
「ああ」
「このわたくしが負けることなんてありませんわ!」
セシリアは機体に戻した二機のビットを一夏に放つ。
さっきまで回避に苦労して一夏だが、今は完全に回避していた。ビットは必ず反応が一番遠い角度を狙ってくる。それなら『自分でその角度に誘導』すれば回避は出来る。
しかしセシリアは忘れている。俺と言う存在を。
「一夏ばっかり気を取られちゃ駄目だよ」
俺は左腕のGNハンドガンでビット二機を撃ち抜いて全機撃墜。
「く……!」
一夏はセシリアが俺に気を取られた一瞬に突っ込んで間合いに入った。
「――獲った!」
ヴンッ。
セシリアの腰部から広がるスカート状のアーマー。その突起が外れて、動いた。
「一夏! 離れて!」
「もう遅いですわ!」
さっきまでのレーザー射撃を行うビットとは違う。『
ドカァァァンッ!!
回避が間に合わずミサイルをくらう一夏。赤を超えて白い、その爆発と光に一夏が包まれた。
「終わりましたわね」
「まだだよ。試合はここからだよ」
「は? なにを――」
セシリアの言葉を遮るように漂っていた煙が、弾けるように吹き飛ばされる。
そしてその中心には、あの純白の機体がある。
そう、真の姿の『白式』が――。
ビームとレーザーの違いについて
ビーム
荷電粒子等の質量のある物を撃ち出す為、光速よりは遅いけれど実体弾と同様の衝撃を与える事が出来る。
レーザー
光の波で出来ている為、質量は無く光速で発射され 熱で焼く物です。
レーザーの特徴として、直進する、軌道は見えない、音がしない、光速だから目視出来る距離であれば瞬時に届く、質量を待たない為対象を焼く等。
またレーザーとビームの定義の違い
粒子などが同じ方向に進み、互いにほとんど衝突しないようなものが、ビーム(Iフィールドはビーム内の粒子を拡散させることで無効にします……多分)。
そのビームの中で、光を増幅し、指向性と収束性を高めたものが、レーザー
beam(ビーム)は「光線の束」のことです。「一筋の光線」はrayと言います。
建物の梁や桁のこともbeamと言います。
Laser(レーザー)は、
Light
Amplification by
Simulated
Emission of
Radiation
の頭文字を繋げた略語。
位相の揃った収束性の高い可視光線や近赤外線で、高い光エネルギーをスポット的に照射することができます。
raser(レーザー)は、剃刀のことです。