IS-転生性転物語-   作:ケヴィス

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文才ないですが、皆様が楽しんでいけますように頑張っていきます。


第三話 【対決! 蒼雫(ブルー・ティアーズ)VS白の騎士と紅の天使】 Bパート

「ま、まさか……一次移行(ファースト・シフト)!? あ、あなた、今まで初期設定だけの機体で戦っていたって言うの!?」

 

「これって……?」

 

「『初期化(フォーマット)』と『最適化(フィッティング)』が終わったんだよ。これでやっとその機体、『白式』は一夏の専用機になったってこと」

 

「《雪片弐型》……?」

 

 一夏は今手に持っている武器を見てつぶやく。

 

 《雪片弐型》は、千冬さんの専用機『暮桜』の持っていた武器、《雪片》の後継機だ。

 

「俺は世界で最高の姉さんを持ったよ」

 

 雪片弐型の刀身が開き、柄の部分に折り畳むようにスライドし、エネルギー刃が出る。

 

「俺も、俺の家族を守る」

 

「……は? あなた、何を言って――」

 

「とりあえずは、千冬姉の名前を守るさ! 弟が不出来じゃ、格好がつかないからな!」

 

「だからさっきから何の話を……ああもう、面倒ですわ!」

 

 セシリアはまたミサイルを撃とうと砲口を一夏に向ける。

 

「いけ、ファング!」

 

 両腰バインダーに搭載されている八基の内、六基のファングを放ち、セシリアに向けて多角からのGNビーム攻撃をする。

 

「なっ……!」

 

 セシリアは驚愕しながらも回避したが三発当たった。

 

「な、なぜあなたがわたくしの国と同じ武器を!?」

 

「敵に教えてあげるほど私は優しくないよ。さて、ここから私も本気を出させてもらうよ」

 

「待ってくれ!」

 

 俺が臨戦体勢に入ろうとしたら一夏に呼び止められた。

 

「……なに、一夏?」

 

「ここは俺にやらせてくれ。いくらなんでも二対一で勝っても俺が嫌なんだ」

 

「敵の情けは受けませんわ!」

 

「って言ってるけど?」

 

「………」

 

 一夏は黙って俺を見る。いや、少し睨みがあるかもな。

 

「……解った」

 

 俺の周りに待機させていたファングを両腰バインダーに戻す。

 

「サンキューな」

 

「ただし、負けないでよ」

 

「負ける気はねーよ」

 

「それならよし」

 

 俺は後方へと下がり、一夏が少し前に出る。

 

「随分と悪ふざけが過ぎますわね! 後悔させてあげますわ!」

 

 セシリアは一夏に向けてミサイルを二発撃った。

 

「見える!」

 

 さっきまで危なしげに避けていたのとは打って変わって一夏はミサイルを両断する。

 

 一次移行したことで機体の使いやすさは圧倒的によくなっている。

 

「くっ……!」

 

 セシリアは一夏に向けて《スターライトmkⅢ》でレーザーを撃つが、一夏は《雪片弐型》のエネルギー刃で打ち消して、勢いを緩めず突っ込んでセシリアとの間合いを詰め、『バリアー無効化攻撃』の能力、『零落白夜』を持つ《雪片弐型》のエネルギー刃が届く、必殺の間合いに入――。

 

「!!」

 

 原作はエネルギー切れでセシリアに当たらなかったが、今の白式のエネルギーはまだ余裕がある。そして雪片の威力は最悪、死に至る。

 

「おおおおお!」

 

 当然一夏はそんなことを知らず、《雪片弐型》のエネルギー刃はさらに強く光る。

 

 上段から振り下ろされる《雪片弐型》は間違いなくセシリアの身体を捉えている。

 

「あの馬鹿! トランザム!」

 

 

 ――TRANS-AM――

 

 

 ディスプレイに表示されてから、GNドライブ内部の高濃度圧縮粒子が全面開放され、スローネが赤く発光する。

 

(これならギリギリ間に合う!)

 

「もらったーー!!」

 

 一夏が振り下ろして、ギリギリのところで俺はセシリアを突き飛ばした。

 

「ぐぅうっ!!」

 

 セシリアを助けることは出来たが、俺が雪片の一撃を受けた。

 

 振り下ろされた雪片のエネルギー刃が俺の身体を切り裂き、その切り口から血が吹き出す。すぐに身体に激痛が走り、意識を刈り取られそうになるが何とか踏ん張る。

 

「「!!」」

 

「こ、の……一馬鹿(いちばか)!!」

 

 二人は俺が受けたことを驚いている。

 

「武器の、とくせ……いも知らず、に使う、から……こうな……る………だ………」

 

 俺は意識を保つことが出来ず、気を失った。

 

 

 

 

     ◇

 

 

 

 

 颯は気を失い、ISが解除されて落ちる。

 

「はや――」

 

 一夏が動くより先にセシリアが颯を捕まえた。

 

 

 ベチャ。

 

 

「?」

 

 セシリアが颯を捕まえた時に、右手が水を触ったような音が聞こえた。

 

「! あ、あぁ」

 

 セシリアが右手を見たら、ISの手に颯の血がベッタリとついた。

 

 『もし、颯が助けてくれなかったら自分が受けていた』というセシリアの恐怖。『自分が颯を斬った』という一夏の罪悪感が二人の動きを止める。

 

『織斑、オルコット! 試合は中止だ! 城戸を連れてピットに戻れ!』

 

 千冬の言葉で我にかえる二人。二人がピットに戻って、颯はすぐに医療室へと搬送された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ん……」

 

 ベッドで寝ていた颯が起きてゆっくりと目を開ける。

 

「……ここは――つっ!!」

 

 今いる場所を確認しようと起き上がろうとしたら身体に激痛が走り、起き上がれなかった。

 

(……確か俺はセシリアが受けそうになった雪片を俺が受けたんだったな……)

 

 痛みで顔を歪めた颯は起き上がることは出来なかったが、今の痛みで朧げだった意識が覚醒して記憶を思い出す。

 

(痛みがあるってことは生きてるってことか。随分と俺もしぶといもんだ)

 

 ベッドの周りはカーテンで遮られて解らないが、ベッドのすぐ横に心電図がある。

 

(心電図があるってことは保健室じゃあないよな。――病院か?)

 

 そんな思考を巡らせていたら不意にカーテンが開いた。

 

「どうやら目を醒ましたようだな」

 

「……織斑先生」

 

 開けた人物は千冬さんだった。

 

「どうやら意識も問題ないようだな」

 

 千冬さんは僅かに安堵したような口調で言う。

 

「織斑先生、ここは?」

 

「ここはIS学園の一区画の医療室だ。最先端の病院と同じ設備が備えられている」

 

「IS学園にこんなところもあるんですか」

 

「今回のようなことがあった場合、迅速に対応出来るように設けられている」

 

 颯は千冬が言ったことに納得した。保健室で対処出来ないほど重症になった時、離れ小島とも言えるIS学園が病院に行くには専用のモノレールか、ヘリの二択しかない。

 

「なるほど……それで私はどのくらい寝てたんですか?」

 

「三日だ」

 

「……そんなに寝てたんですか」

 

「急所が外れていたとはいえ、雪片の最大出力を生身に受けたんだ。最悪の事態は考えられた」

 

「……一夏とセシリアは、どうしてます?」

 

 颯の問いに千冬は僅かに顔を歪め、すぐに戻す。

 

「この三日間、織斑はお前を斬ってしまったことへの罪悪感、オルコットはもし自分が受けていたらの恐怖、それに自分のせいでお前を生死の境目に迷わせた罪悪感もあるせいで、勉学が全くだ」

 

 颯は内心、やっぱりか……と考えていた。二人がそうなっている可能性は大いにあった。

 

「クラス代表はどうなってますか?」

 

「中断したため保留にしてあるが、最後の一撃が入っていたらおそらく織斑が勝っていただろう」

 

「なるほど、解りました。それとちょっとお願いがあるんですけど……いいですか」

 

「……なんだ?」

 

 




素朴な疑問を一つ。

挿絵ってどうやったら出せるんですか?
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