【再構成のため停止】レィル・クローターと魔法生物 作:antique
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- 追記 -
誤字修正しました(2019/02/13)
ハリーとロナルドがドラコの罠にかかった翌日、グリフィンドールから130点の減点がされていたことに大広間は大きくどよめいた。
ハリーら二人はまんまとドラコにしてやられた事をグリフィンドールから強く非難された。また、同じく30点を引かれたネビルについては理由を説明したところそこまで言われなかった。
マルフォイは釣れた鯛を自慢するようにハリーとロナルドがいかに間抜けかを大広間で大声で演説していた。それに対してスリザリンの全員がはやしたてた。
実害のないレイブンクローとハッフルパフは興味なしと言ったところでそれぞれの席で料理を食べていた。レィル達に至ってはいつものメンバーでレィル達の部屋で食べていた。
この騒動の結末は、マクゴナガルの一喝によって終わった。
「よく言って勇敢、悪く言って蛮勇とはよく言ったものだね」
「まぁこの年齢じゃ仕方ないでしょー。馬鹿だけどさー」
「ドラコはこれからもなにかするでしょうね」
「次はピーブスの前に突き出すのかな?」
「ありえる」
「ホントに行かなくてよかった……行っていたら180点減点だったなんて」
と、フィリップとメズールからは辛口評価、アリシアとレィル、ヘルミオネはドラコの次の行動を予測、ハーマイオニーは止めに行った未来を予測して安堵していた。
その後は特に変哲なことも無く日が過ぎていった。今年のレイブンクローはレィルやフィリップといった秀才がいるおかげで例年よりも勉学に取り込む量が多くなっていた。
即ち、高い壁への結託。目標へと近づくために互いの能力を全て活用してレィルのとフィリップに挑もうという訳だ。共通の敵が現れれば争いは収まる。無くなりはしないが。
土曜日の勉強会は、大体グループで来るものが多かった。時間が被りすぎて部屋を広くしなければならないということは意外になく、予定していた一教室分で事足りた。
基本的にレィルとヘルミオネが彼らの勉強に触ることはなく、各々が自身の知識を使い課題などをこなして行った。当然質問などは飛んでくるのでその時はしっかりとヒントと考え方のアドバイスを与えた。
フィリップが個人の魔力の癖を見抜き、ヘルミオネが理論を説明し、レィルが纏める。レィルとっても新しい発想が得られる、彼らは更なる高みを目指せる、と言った具合にこの教室はかなり成功を収めていた。
それからまた暫くして、十月末。所謂ハロウィーンである。
朝食からかぼちゃ尽くしで、正直夕食までに飽きそうであった。
とはいえハロウィーンだからと言ってやることは変わらず、今日も今日とて授業である。
そう思い授業へと向かおうとした時、廊下に二人の赤毛がいた。顔の特徴があっているところを見るに、どうやら兄弟らしい。
そしてそこでレィルは思い出した。歓迎会の時に禁じられた森への侵入を念を押して禁止していた、ウィーズリーツインズなる存在を。
「トリック・オア・トリートだ、レィル・クローター!」
「っと兄弟、どうやらレイブンクローの秀才様はお菓子を持っていないとお見受けする」
「あぁ。なれば!」
「「問答無用でイタズラ開始だ!」」
どんな暴論だ、と言いたくなったが、それより前にウィーズリーの二人はイタズラを開始した。催涙ガスに始まり自動でワイヤートラップを貼る箱などなど、迷惑極まりないが、アイデア自体はかなり褒められたものだった。
一通りいたずらをし終わったのか、息を切らせながら立っていた。レィルはと言うと、何かやらかすだろうと予測し予め張っていた防護魔法で全てを防いでいた。勿論後ろのアリシア達に被害が及ばないように、である。
「っと、防がれたか?」
「全部だな。ちぇっ、不意つけばいけると思ったのに」
「またリベンジするからなー」とだけ残して片付けもせずに授業へ行ってしまった。レィルは呆気に取られつつ、アリシア達と清め魔法を駆使して片付けてから授業へと向かった。
ウィーズリーツインズの突撃もありつつ、一時間目の変身学は普通に終わった。やはり一番初めのレィルの考え方が上手くいっているようで、詰まることも無く終わった。
呪文学の時間は、今回は浮遊呪文を学ぶようだ。今回はレイブンクロー全員が一発でとは言わないが、それでも数回のうちに成功させていた。レイブンクローに二十点が入ることになった。
「クローター君、浮遊させてから一回転とか出来るかな?」
「バレルロールって事ですか?分かりましたけど。
なかなか上手くいかないグリフィンドール勢にと思い、フリットウィックからの指名を受けてレィルは先ず羽を浮かせた。そこから一度後ろに後退させ、速度をつけて一回転させた。
見事に宙を飛んだ黒い羽根はレィルの机に着地し、皆から拍手を受けた。
「ほら、ウィン『ガー』ディアム・レヴィオーサよ。あなたはガで伸ばしてないのよ」
「そんなにご存知なら君がやってみなよ!」
椅子に座ると同時に聞こえてきたそんなやり取りに、レィルは視線を向けた。どうやらロナルドが上手くとばせない理由を述べるが、ロナルドには不評なようでまだ手本を強請った。
ハーマイオニーは溜息をつきながら浮遊呪文を唱え杖を震えば、羽は彼女の頭上1メートル程に浮かび上がった。
「素晴らしい!マグル出身といえどもこの短期間で浮遊呪文を使う人は少ないのです。グレンジャーさんに五点、そして見事な手本を見せてくれたクローター君に十点を与えましょう」
結局最後までできなかったロナルドは再び拍手されるふたりを苦々しい気持ちで見ていた。
その後、授業終わりにロナルドがこんなことを言った。
「だから誰だって我慢できてないって。悪魔みたいなもんだよ、アイツ」
その言葉をギリギリ届く範囲で聞いていたらしいハーマイオニーは駆け出した。ハリーは追いかけようとしたがロナルドにとめられていた。
それに反応したのは、以外にもフィリップだった。
「ディマイント嬢」
「何?」
「グレンジャー嬢を呼び戻してくれ」
ヘルミオネはそれに頷いて姿くらましをし、フィリップの横に再び現れた。何故かハーマイオニーを羽交い締めにしていた。
ヘルミオネは無言のままロナルドに近づいて行った。自然に二人の間には道ができていた。
「な、なんだよ」
突然の登場に若干怖気づいているロナルドだが、そんなことはどうでもいいと言わんばかりに鼻を鳴らし、フィリップは杖を抜いた。
「先程グレンジャー嬢が言ったことだが、魔法を口にするのと杖の動きは飽くまでもイメージの確立だ。どの動きがどの魔法、と覚えることで魔法を打ちやすくしているだけのこと」
「だから何だってんだよ」
「つまり確かなイメージさえあれば杖を向け、念じるだけで魔法を放てるのさ。こんな風に」
フィリップは無言呪文でロナルドの杖を取りあげ、束縛呪文で縛り上げた。突然の事で目が点になるだけのロナルドはバランスを崩して転んでしまった。
「クローター」
「自分でやりなよ……」
レィルは終了呪文を無言で放ち、ロナルドのロープを消した。そこにいた皆は無言呪文をこの年で使えるものが二人もいた事に驚愕していた。
「さて、僕は今非常に機嫌が悪い。これを直すためには君をボコボコにしなければならないのだが、無防備な君を叩きのめしたとしても周りは誰も納得しないだろう」
フィリップはロナルドに杖を渡し、無理やり立たせた。そしてレィルを間に互いに5メートルになるように位置し、杖を払った。
「決闘をすることにする。僕が負ければ君には金輪際変わらないし、グレンジャー嬢をどれだけ悪く言ってもノータッチだ。だが君が負けた場合、グレンジャー嬢に頭を床につけて謝罪し、今後僕らには関わらないでもらおう。ルールは互いが戦闘不能になる、または降参するまで。闇の魔法は当然使用禁止。なんなら武装解除呪文
「受けない方が懸命だウィーズリー。君はまだグリフィンドールから敵視されてるだろう?負ければ地位はドン底だ。しかも聖二十八一族であるウィーズリー家の顔にもドロを塗ることになる。そんな汚名を被せられるより尻尾まいて逃げた方がいいよ?」
レィルの忠告も耳に入っていなかったのか、フィリップの煽りのみを聞いていたらしいロナルドは立ち上がった。その目には確かな怒りがあった。
正直にいえば、フィリップは怒っていた。だが、それを理解できるのはこの場ではヘルミオネとレィルだけだった。
「私、フィリップ・レッカ・ハワードはロナルド・ウィーズリーに対し決闘を挑みます」
「では私、レィル・クローターが立会人を務めましょう」
「ぼ、私、ロナルド・ウィーズリーはフィリップ・レッカ・ハワードからの決闘を受けます」
互いにお辞儀をし、杖を構えた。レィルは指を鳴らし、決闘開始の合図を打った。
カウントもなかったというのに、その場にいた者の予想を外すように先手をとったのはロナルドだった。
「
恐らく呪文系はある程度知っているのだろう。聖二十八一族は伊達ではないことを証明したいらしい。
しかしフィリップにはその目でロナルドの放った武装解除呪文に綻びがある事を見抜いている。半身になり呪文を避けて、近場の床を粉々呪文で粉砕し煙幕を上げさせた。
「
丁寧に、これが魔法の神髄だとでもいうようにフィリップは杖を振る。粉々呪文で出た岩の欠片を浮遊させ、変化させ、増幅させ、巨大化させ、出来た宙に浮く巨大な四本の剣はロナルドには見えていなかった。
「
射出呪文で放たれた剣はロナルドの足、腕、首、鳩尾の順で突き刺さり、向こうの壁まで勢いよく吹き飛んで行った。その外見から、一部の女子が悲鳴が上がっていたが、 レィルは何も言う訳もなくただじっとロナルドの方を見ていた。
やりすぎだと感じたハリーが助けに行こうとするが、それはヘルミオネに邪魔された。
「邪魔するなよ!」
「だめ。決闘に邪魔出しも代行もない。ウィーズリーが降参しない以上、決闘は続行」
「死ぬかもしれないんだぞ!それにさっき剣で切られた!」
「刃を潰してある。酷くても骨折で済む」
話が通じない、とヘルミオネを押しのけていこうとハリーが進むと、無言呪文でヘルミオネが失神させた。フリットウィックは悪いと思ったが、ここは決闘のルールに従わなければならなかった。
元チャンピオンだからわかる事として、このルールはどう足掻いてもフィリップの方が有利だ。知識量として先ず知っている魔法の量に軍配が上がる。更には頭の回転、激昴しても冷静さを失わないメンタルの強さなどもフィリップが勝っている。しかも立会人は完全にフィリップ側である故、フィリップが負ける要素はないのだ。
「ロナルド・ウィーズリー戦闘不能。よって、この勝負をフィリップ・レッカ・ハワードの勝利とする」
フィリップは今一度お辞儀をし、伸びているロナルドの胸倉を掴んで言った。
「君が馬鹿にしたグレンジャー嬢は、私よりも弱いが、確実に君よりも強い。君が馬鹿にしたのは、彼女の
後にハーマイオニー・ハワードは語る。
「いつあの変わり者に惚れたかっていえば、確実にあの時ね。今でもカッコイイけど、私的にいえばあの時が一番かっこよかったわ。当時の私は否定するだろうけど」
ども、ゴッドイーター3でアラガミ征伐に励むantiqueです。二刀流楽しい。
オリジナル展開、レィルが今回空気ですが、この回の主人公はフィリップなので悪しからず。というか主人公よりも主人公しているサブキャラとは(哲学)
130点減点。この辺りはハーミーの分が引かれていない以外は原作と同じです。
ネビルは情状酌量があるとして30点にしました。
レイブンクローの結託。これで今年の一年の課題戦争は盛り上がります。
因みに百点以上が確定しているフィリップとレィルは課題免除なんてことはありません。皆と同じようにきちんと受けます。当然1位ですけど。
ウィーズリーツインズ登場。彼らはこの後も出番があります。というか、ウィーズリーで報われないのはロンだけですから。
そして原作の仲直りフラグが折れました。しっかりフィリップが鉈まで使ってバッキバキにしています。
最初の授業の時のは触れてませんでしたが、フィリップやレィル達が語るのは私の魔法の価値観です。勿論それが原作と同じかは分からないので。
理論も大事ですが、フリットウィック先生の授業を見ても浮遊呪文の教え方が「ヒョーン、ヒョイ」で終わりなんですよね。確かに擬音というのは子供にとって教えやすいですが、利用すべきはその想像力なんです。
想像というのは余り侮れません。想像の中ならば男がISを使うのも悪魔の実を食べて大海賊になるのも自由ですから。
その想像力を現実に持ってくるように誘導してやればきっと上手くいくはずなんですけどね。まぁ私がそれを教えようとしてもコミュ障予備軍なので無理ですけど。
フィリップの戦い方は基本的に先手必勝。ですが今回は相手の納得と粛清も視野に入れていたので先に一発打たせました。熟練ならば「相手を吹き飛ばし」「杖が自分の手の内に入り」かつ「相手に誘導される」のが百点満点の武装解除呪文です。その「誘導」が上手くいっていなかったので半身で避けました。
防護呪文で防いでも良かったのですが、よりロンが悔しがるには何もせずに避けるだけ、というのが一番イラつくかなと思いこちらをとりました。
岩の破片を浮かせ、剣にし、増やして、巨大化する。言うなれば某赤い弓兵を魔法で作ってみたってことですね。
そしてハーミー、無自覚に落ちる。確実に惚れるのはまだまだ先です。
では、次の話で会いましょう、サラダバー