八雲紫会議   作:王者スライム

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今回は会議をしてな居所か八雲紫が出ません。なんでやっ!俺はゆかりんの会議が見たかったんや!って人は読まなくて大丈夫です。
更新は来週ぐらいまで待ってもらいますが


それぞれの幻想郷
第二の幻想郷


空を覆う赤紅い霧……それにより日光は遮られ幻想郷は紅く染まっていた。霧を力でどかそうにも霧には毒が少し含まれており吸い込んでしまえば具合が悪くなる。もちろん、それは馬も同じ話であり、実際に具合の悪くなった馬も馬病院に続出している。

 

今は人里の守護者により結界が張られ、人里は大丈夫になっているが根本的解決に至った訳ではない。人里の外は危険なままなのだから人里の外に出ることは出来ない。さらに、太陽の日が地上に届かなくなっているので馬の食料も食べ物も作る事は出来ない。

 

ここまで大きな問題を抱えているというのに人里からは何も出来る事はない。当然だ、移動するには馬がいる。だが、その馬は霧により結界から出られない。その結界を張れる人里の守護者は人里に結界を張り続けなければならない。

 

要は、人里は詰んでいるのだ。将棋で言う、どこに王を動かしても次の一手で相手に王をとられてしまう状況のように、王手なんて生易しい物ではなく、詰みという圧倒的宣言が……だがなんとかする方法はある。人里からしたら詰みだ。なら、人里以外からなら?もうすでに戦いは始まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、異変解決とは言え結界張りながら移動するのは堪えるわね」

「仕方ないぜ。そうでもしないと私たちはともかく馬がやられてしまうからな。どうせ、目的地は分かってるんだ。さっさと異変解決としようぜ」

「まあ、そうね。さっさと終わらせて、コイツに餌でも食わせてあげましょうか」

 

博麗の巫女……それは妖怪、人間、どちらの立場でもなく中立の立場を制する存在である。そして巫女にはとある仕事が課せられているのだ。

 

異変解決……それが巫女である博麗霊夢に課せられた仕事であり、成し遂げなければならない事である。幻想郷に起きた異変と呼べる物を片っ端から解決するのだ。ただし、異変解決には障害がつきまとう……例えば

 

「おっ、おい霊夢!急に暗くなったぞ!」

 

……このように。もちろん、急に暗くなったのは気づけば夜になったなんてゆかりんのように気が抜けて起きた笑い話ではない。暗くしている人物がいるのだ。

 

「霊夢!聞いてるのかれいっ!危ない!」

 

魔理沙は何かが飛んで来ているのを察知し、馬を操りそこから逃げる。そしてその瞬間魔理沙の後ろから爆発音が鳴り響いた。

 

「ちっ!敵かよ……おい暗闇からの攻撃とか恥ずかしく無いのかっ!」

 

だが、虚しく魔理沙に帰ってくる声はなく帰って来たのは妖力が込められた弾幕でありまたそれを避ける。

 

(くっ……相手が誰だかは分からんが……こっちが見えてるらしいな。弾幕を撃ってくる方向が変わってるから相手は移動しているみたいだし……弾幕を撃たれた後撃ち返しても意味はないな。今は全部回避してるから問題は無いけどこのままじゃ攻撃を受け続けるだげだ……霊夢からの反応もないし、私がなんとかするしか無いのか?)

 

まだ、辺り一面は真っ暗のままであり一寸先すら見えない状況だ。何者かが真っ暗にした……その事実が分かっていても相手が見えなければどうしようもない。つまり相手を目以外で見る方法がなければどうしようもないのだ。

 

(……そういえば相手はどうやってこちらを見ているんだ?一番高いのは能力でって話だが……暗くしているのが能力なら自分も見えない可能性はあるにはある。なら……相手はどうやって私を見ているんだ?……って考えている場合じゃ……あれ?攻撃が来ない?)

 

普通、相手はこちらを狙ってきているのなら真っ暗でも相手はこちらが見えていると考えるのは普通だ。そしてそれが分かってるなら、止まって考えるのは隙を見せすぎているとしか言えないだろう。普通なら。

 

(なんで攻撃を飛ばしてこないんだ?こちらが分かってるなら攻撃するのが普通な筈……まさかこちらが見えていない?ならどうやって私を狙って……音か!)

 

突然真っ暗になったとき、ずっと声を出さずに居れる者などほぼいない。だからこそ相手は魔理沙を狙え、魔理沙は見られていると思ってしまうからこそ逃げ続けてしまい音を出す。普通ならそのループにはまってしまう。魔理沙が思わず考え込んで止まってしまったからこその奇跡。

 

(恐らく、相手は弾幕による爆音が起こった時に逃げていたんだろう。だが、逆にそれは弾幕が着弾した後はこちらの足音も聞こえなかったってことだ。なら、今は相手も動けていない!)

 

魔理沙にもたらされた奇跡は魔理沙にチャンスを与えていた。相手も動いていないという事実は今、相手の場所が分かれば攻撃出来るということだ。まさに、攻撃され続けた魔理沙の大逆転チャンスだと言えるだろう。

 

(だがどうやって相手の居場所を判断する?音を出す方法なら、失敗すればまた狙われる!匂いなんて匂わないし……本当にどうする?このままだと、馬がお腹をすかせてうごいちまう!)

 

だが、もたらされたチャンスは同時にピンチでもあった。失敗すら許されないチャンス……魔理沙はチャンスがありながら大ピンチの状態でもあったのだ。

 

だが、しかし思い出して欲しい。この場所に相手と魔理沙以外にももう一人居ることを。真っ暗になってから一度も声を出していない人物の事を。そして、その人物は魔理沙が動かず相手も動かない状況を待っていたということを。

 

「うっあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「へあっ⁉」

 

その瞬間、真っ暗だった辺りがさっきまでの紅い霧に覆い隠された景色へと変わる。少し変わってるのは、さっきまで居なかった筈の金髪の少女に見える存在とその近くでその存在を心配しているポニーだった。

 

ポニーとは肩までの高さが147cm以下の馬の事であり、ポニーという馬の種類が居るわけではない。そして、そのポニーごと見下ろす霊夢……その手には陰陽玉が握られていた。

 

「魔理沙……あんた慌てすぎよ」

「仕方ないだろ……いきなり暗くなって叫ばずにいられるか?私には無理だぜ」

「はぁ……あそこに湖があるから少し休憩しましょう、魔理沙はさっきまで馬を動かしすぎたでしょ?」

「そうだな。そろそろ休憩するか」

 

二人は湖に向かい、そしてたどり着くと馬から降りて馬に水を飲ませ始めた。

 

「で、どこに行けばいいんだっけ?」

「おいおい、霊夢。もう見えてるだろ?あの紅い館だよ」

「ああ、あそこね。すぐ目の前だし、馬も水を飲んだしさっさと行きましょうか」

「そうだな、異変解決は速い方がいいからな」

 

二人は馬に乗り、館へ向かって走り出す。前に進んでは、前に進み。前に進んでは、前に進み……だが、館にたどり着く事はなかった。まるで道に迷ってるかのように館にはたどり着けなかったのだ。

 

「ねぇ……魔理沙。これ道に迷ってない?」

「多分そうだろうな……暫く歩いたら木に目印をつけるようにするか」

「そうね」

 

また二人は館に向かって歩き出す。今度は暫く歩いたら木に目印をつけるようにしているが……またもや二人が館にたどり着く事は無かった。それどころか目印によって衝撃の事実に気づく。

 

「……この木、既に目印がつけられてるな」

「それだけじゃあ無いわね。辺り一面の木に目印だらけよ」

 

そう、その二人の周りの木全てに魔理沙がつけた目印がある。これはゆかりんのように適当に歩いてたら帰れなくなって能力の事もすっかり忘れ、道をひたすら歩いたあげく泣き出した黒歴史なんて話ではない。誰かが、自分達を道に迷わせている……そう考えるのが普通だ。

 

「道に迷うのは妖精のせいなのよ」

 

館にたどり着けない二人の前に現れたのは一人の妖精。乗っている馬は先ほどと同じくポニーのようだ。

 

「貴女達を氷づけにしてあげるわ!」

 

そして妖精から二人に向かって空気中に作られたつららのような物を発射していく。だが、その攻撃は意味無いとでも言いたいのか二人は何も喋らずに避けていく。

 

「さっきはやられっぱなしで何もできなかったからな。今回は私がやってやるぜ!マスタースパークッ!」 

 

魔理沙から放たれた太い光のレーザー……単純ではあるが当たれば大ダメージだろう。だが、妖精は慌てる事なく水を凍らせて湖の上を走っていく。

 

確かに魔理沙のマスタースパークは確かに当たれば強い。だが、当たらなければどうという事もないのも事実だった。さらに一直線上を真っ直ぐ飛んでいくだけなので馬の機動力があれば避ける事も難しくはない。

 

「当たんないならこちらから近づくだけだぜ!」

 

だが、そんな事にめげる事なく妖精へと突っ込む……だがそれがいけなかった。凍らされた湖の中に足を踏み入れた瞬間、魔理沙の馬の足が沈んだのだ。

 

「なっ、沈んだ⁉」

「ふっ、かかったわね!アタイの馬はポニー……それに対してあんたの馬は普通!重さが違うからあんたが沈むのは普通なのよ!」

「へぇ……じゃあ氷の上を歩かなければいいわね」

 

そう言った霊夢は陰陽玉を回転させ始める。そして、陰陽玉の回転は少しずつ速くなっていき、遂には黒と白の色が混ざり灰色に見えるほどだ。そしてそれが氷に落とされると……回転している陰陽玉が増えた。

 

凍らされた湖の上をどんどん陰陽玉が埋め尽くしていく。その光景に妖精はさっきまでの笑顔を無くしていた……そしてその増えていく陰陽玉の上を霊夢が歩き始める。

 

「……その回転でそれが増えてるなら、それを止めてやれば良いのよ!アタイったら天才ね!」

 

そういい、妖精は陰陽玉を凍らせようとする。だが、一つも凍る気配は無い。霊夢はゆっくりと妖精の元へ向かっている。

 

「なっ、なんで凍らないのよ!」 

「知ってる?暑い、寒いなんて感じるのは空気が熱を伝えているからなのよ……陰陽玉は回転時周りを真空状態にしているわ。つまり凍ることはない」  

「……?とにかく、凍らないなら戦略的撤たっ⁉」

「……あら、撤退しないの?」

 

妖精は撤退をする事は出来なくなってしまっていた……何故なら既に陰陽玉によって囲まれていたからだ。

 

「そっ、そんな……!天才のアタイが……」

「妖精は大人しく一回眠ってなさい」

 

霊夢なそう言った瞬間、大量の陰陽玉が妖精に襲いかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、今度こそあの館に行くわよ」

「……おう」

 

彼女らはまだ進む……異変を解決するその時まで!




第二幻想郷設定

スペルカードルールなんて物はなく、妖怪と人間が会えば本気の殺しあいが起きる。

どの人間も妖怪も神も空を飛ぶことは出来ない。移動手段は馬。

どの人間も六歳から馬を選び、十歳になるまで修行をして馬を乗りこなす。霊夢は七歳で乗りこなせた。

馬の寿命は飼い主と同じになる。

陰陽玉の回転(別名白銀の回転)というものが博麗に代々受け継がれている。第二紫もやり方を知っている。
 
この世界の元ネタはジョジョの七部である。
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