八雲紫会議   作:王者スライム

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新年あけましておめでとうござす。
えっ?もう正月終わってる?……静かにしろ!


八雲紫会議 その6

「新年あけましておめでとうございますわ、八雲紫の皆様方」

「「「「「あけましておめでとうございますわ」」」」」

「「「「「おけおめね」」」」」

 

また今年が終わったのよね……正確には去年な訳だけだけど、そんな細かいことはどうでもいいのよ。どんどん時間が経つのが早く感じるわね。この会議も案外かなり長くやってるんじゃないかしらね。

 

「じゃあ新年初の議題を決めましょうか……議題は相棒ね」

 

相棒ね……まあ、藍でしょうね。昔からずっと私を手伝ってくれてる訳だし、藍が居てくれたおかげで今の幻想郷があると言っても過言じゃあないでしょうし……まあ、藍にその感謝を伝えれてはない訳だけど。

 

「やっぱり私の相棒はダークスね」

「……第二紫?申し訳ないけどダークスとは誰なのかしら?」

「私の愛馬の名前よ。毛が黒いからダークと馬のホースを合わせたのよ」

「……へぇ、そうなのね」

 

……もしかしてだけど第二紫ってそんなにネーミングセンス無いのかしらね?単純っていうかダサいというか……まあ、多くは語れないのだけど。第二紫ってなんか強すぎて怖いし。優しい方ではあるのだけどね?

 

「私の相棒はこたつよ」

「夏頃には去ってそうな相棒ね」

「多分夏頃はエアコンが相棒になってるわよ」

「私はエアコンじゃなくて扇風機派ね。エアコンって良くわからなくて……」

 

ゆかりんの自分的には議題に逸った事を言ってるんだろうけど、実際はちょっとずれてるのがなんか面白いわね。本当にゆかりんは癒しだわ。

 

「私の相棒は正邪よ」

「むしろ正邪以外に幻想郷を取り返す仲間が居るの?」

「ええ、居るわよそれなりに。あと、取り返すって言うともう既に支配されてるみたいになるから止めてくれないかしら。まだ無縁塚と三途の川、そこら辺の山はまだ支配されていないわ」 

「ついに支配されてない場所だけ言うようになったわよ」

 

第九紫のところはねぇ……もう、支配されてるってことでいいんじゃないかしら。ここにいる八雲紫でアンケートとっても絶対支配されてるということになるでしょうし……変なところでプライドあるわね。

 

「ここまで式神の藍が出てない件についてなんだけど」

「まあ、いろんな八雲紫が居るわけだもの」

「彼女は賢かったわ……けど、勇気が無かった」

「なんか第九紫が言ってるわよ?」

「霊夢に抵抗するって言ったら、流石にアレには勝てないって見捨てられたらしいわ」

「見捨てられたって何かしら?主人は私の方なのだけれど……」

 

……第九紫のところの霊夢ってどれだけ強いのよ。て言うか、支配する方法も知りたいわね。妖怪の山とかそんな簡単に支配される訳がないもの。絶対抵抗するわよあいつら、天狗。

 

「でも、大抵は藍が相棒な訳でしょう?」

「まあ、そりゃあそうよね。どの世界でも八雲紫の式神だもの」

「そしてどの世界も優秀なのよね」

「そして藍が八雲紫の相棒になるわけね」

 

どの世界もかなり違う点が多すぎるんだけど藍はどの世界も八雲紫の式神で優秀という点は変わってないのよね。八雲紫に近い存在だと変わる点が少なくるのかしら?そもそも八雲紫がかなり違うのに……式神はほぼ変わらないなんてあるのかしらね?

 

「相棒とは言ってもそもそも信用できる相手が少ないもの。だったらほとんどが相棒に藍になるのも仕方ないとは思うわ」

「幻想郷を一応みんな管理してるものね。そう簡単に信用しづらいのも分かるわ」

「言ってることは賛同できるのだけどなんでそれを第八紫が言ってるのかしらね。貴女、凄く仲良くしてる人がかなり居るでしょ?」

「いえ、一応最初は恩を売るような感じで近づいているのよ?気づいたら凄く仲良くなってるってだけで」

「普通そんなのあり得ないわよ」  

 

第八紫って実は愛され系だったりするのかしらね。話に聞く限りだと誰とでも仲良くしてるのよね。純とサグサグとお茶会をしたって聞いたときは耳を疑ったわ……月まで侵略してるのかって……て言うか、その大きな存在の二人をあだ名で呼んでる時点でヤバイわよね……。

 

「ちなみに藍の式神の橙に八雲の性が与えられてるところはどれぐらいあるかしら?」

「あるわ」

「ないわね」

「そもそも仲間にはもう居ないわね」

 

やっぱりそこが違うポイントだったりするのね。私のところは与えてない訳だけども。て言うか、だんだん第九紫がかわいそうに見えてきたわ。

 

「私も相棒は藍かしらね」

「黙りなさいよ第一紫。あなたところのは藍じゃなくて藍の紛い物でしょう?」

「酷いこと言ってくれるわね。藍は藍よ」

「第一紫に関してはその言葉も否定できるわ……そもそも第一紫の相棒は第一紫でしょう?」

「私が自分自身を相棒にしてるように見えるのかしら?」

「ええ、見えるわ」

 

新年初喧嘩ね……喧嘩まで速すぎるないかしらね。いつもこんなものだったのかしら?私はそこまで喧嘩には参加せずに見守る側だから良く分からないわね。まあ、適当に上でも見上げてたら終わるでしょうね。

 

私は適当に上を見上げた。喧嘩よ……早く終わりなさい。

 

 

 

 

 

 

「じゃあ会議を始めるわよ。議題は……趣味ね」

 

趣味……あまり自分で考えたことは無いわね。しいて言うなら幻想郷観察って所かしらね……いや、案外この八雲紫会議趣味と言ってもおかしくないんじゃないかしら。やってて楽しいもの。みんなはどんな感じなのかしらかね。

 

「予言しとくわ……第二紫の趣味は愛馬の世話ね」

「どうしてそれを……!?」

「いや、普段の姿から普通に想像できるでしょう?」

「私には全く分からなかったわ……流石ね第十紫」

「いや、ちょっとゆかりん!?」

「これが第十紫の実力って訳ね……恐れいったわ……」

「違うの!違うの!そうじゃないでしょう!?」

 

……うわぁ、何人かの八雲紫がにやけてるわね。この状況にはめられた時点で終わりよ、終わり。第十紫は御愁傷様としか言いようがないわね。

 

「……第七紫!あなたの趣味を聞かせてちょうだいよ!」

「えっ!?いや……そうね、一旦私の趣味をなんだと思うか言ってみてくれないかしら」

「いや……それはちょっと……」

「別にいいでしょう?どうせそう簡単には当たらないのだから」

「……まあ、そうね。ちょっと待ってもらえるかしら」

 

突然のキラーパスを渡されて少し戸惑ってしまったけど……どうってことは無いわね。それより先に趣味を決めておかないと……まあ、幻想郷観察でいいかしら。八雲紫会議は趣味っていうか恒例行事みたいなところがあるものね。

 

「第七紫ってあまり特徴が無いのと、まともなところが垣間見えるから結構趣味もあまり意外じゃない幻想郷観察とかじゃないかしらね」

「……え?」

「この反応は……」

「当たってるわね恐らく。ここで初めて第十紫の意外な特技が分かったわ」 

「いやいや当たってないわよ!ねえ!第七紫!」

「……当たってるわ。なんでこのタイミングで当ててきたのよ……」

 

いや、本当になんで当ててきたのかしらね。ここで外して、「さっきのは偶然だったみたいね」で済ませるところでしょう?なんで良く考えて完全に当ててくるのかしら……。何?特技なの?

 

「うっ……嘘でしょう?第七紫?」

「なんで嘘をつく必要があるのよ……」

「これがメンタリストってやつなのかしら」

「一応、長い付き合い同士なのだから分かる人は分かるんじゃないかしらね。第十紫、私のも予測してくれるかしら?」

「あっ……分かったわよ第六紫」

 

そう言ってまた考え込む第十紫。これ、当てたら当てたで言われてなんか謎の雰囲気がでて、外れたら外れたでいろいろ言われそうね……あれ第十紫詰んでないかしらこれ。まあ、どうせ十回しか続かないでしょうし大丈夫なんじゃないかしらね。

 

「第六紫はあれね。あまり語らない強者って感じだから趣味もずっと修行してるとかがありそうよね」

「……当たってるわね。驚いたわ、いつからそんな特技を身に付けたのかしらね」

「……へっ、へえ凄いわね第十紫。百発百中じゃない」

「求めてない……こんなの求めてないわよ……」

 

突然みんなが静かになり、微妙な空気が流れる……これは辛いわね。状況としては第十紫の新たな特技が見つかっただけなのだけど、それが趣味当てみたいなのが悪かったんじゃないかしらね。趣味って性格が出るものだから、趣味が当てられるということは性格も当てられてるということだもの。

 

みんなに見せてる性格だけ当てられるのならまだましも、裏の性格というか……隠してる性格みたいなのがバレたら普通は嫌だもの。例えば残念な性格を隠してるんだったら、このエリート八雲紫が並ぶなかで一人だけ残念な八雲紫扱いされるのはかなりキツいわよ、絶対。

 

「八雲紫の皆さん?会議よ、会議。わざわざ八雲紫を十一人集めて無言で座ってるだけのために呼んできたと思ってるのかしら?」

「……まあ、そうね。いちいちこんなので止まってたらキリが無いわ」

「これからは気を付けなさいよ第十紫」

「えっ、さっきの私のせいなのかしら?」

「私の趣味はあれね。正邪観察ね」

「反逆行動以外にやることがないんでしょうね……」

 

第九紫って正邪と仲良さそうよね。私には正邪が誰か全く分からない訳なのだけど……きっといつか出会うでしょう。厄介な敵として出てこなければうれしいわね。

 

「趣味って程じゃないんだけど……いろんな場所に寄っていろんな人や妖怪と話したりする事は良くあるわね」

「第八紫まで行くと、そこら辺の人とも話せそうね」

「流石に知らない人とは話せないわよ……幻想郷じゃ知らない人や妖怪はほぼいないけど」

「……思ってた以上に第八紫が凄い人物だったわ」

「かつてそこまで幻想郷に入れ込む妖怪が居たかしらね……」

 

第八紫は本当になんでそんなに誰とでも仲がよいのかしらね?普通に暮らしてたんじゃあんな風にはなれないわよ。本人は成り行きで……ってずっと言ってるけど絶対他に理由が絶対あるわよあれは。

 

「まあ、私の趣味は第七紫と同じで幻想郷観察なのだけどね」

「ゆかりんの世界って平和だしなんか面白そうな感じがするわね」

「面白いかどうかはともかく見てて微笑ましいわよ」

「……そんな幻想郷を目指してたのだけどね」

 

誰か第九紫を助けてあげなさいよ……私は嫌だけど。て言うか、あまり他の幻想郷に関わりたくないだけの話なのよね。他はなんか世界がぶっとんでるところが多くて、平和そうでもどこかぶっとんでるんじゃないかと疑ってしまうわ。

 

「私の趣味はね「黙れよ、第一紫」……あら、酷い」

「あなたの世界の方が十分酷いわ」

「ただの平和な世界なのにね……」

「そんなのあなたの世界じゃあ当たり前でしょう?私たちの世界はあなたの世界と造りが違うのよ」

「うわーん、みんながいじめてくるわー」

 

うわぁ……凄い棒読みね。まあ、真剣にそんなセリフを第一紫が言うわけないんだけど。喧嘩、終わらないかしらね。多分、終わりまで続くのだけど。

 

 




毎回喧嘩して終わってる件。

第七紫……普通。何よりも普通。特徴が特にない八雲紫。
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