oregairu SS -第2世代奉仕部レポート- 作:なんとなくNT
希望又は気分、話数が溜まり次第再開します
最後まで楽しんでほしい
「2年D組の菊名 薙です...」
とりあえず比企谷部長が連れてきた依頼人に用意した椅子に座ってもらい、依頼案件を聞くことにした。
「えーっと...じゃあ菊名さんの依頼を教えてもらえますか?」
なんとなく緊張気味な大志くんが質問を始める。この子意外とシャイなのかしら。
「その...ある人を私のとこに連れて来て欲しいんです」
「ある人...ですか」
「はい...名前は片倉というんですが、私の幼馴染なんです」
「片倉...もしかしてD組の片倉 条慈くんのこと?」
そこで部長が突然口を挟む。
「えっ...そ、そうです....」
「比企谷さん知ってるの?」
「ん〜、直接的な面識は無いんだけどね」
そして菊名先輩は話を続ける。
「その彼が最近学校に来なくなることが多くなって、来ても服装が乱れたりしてて...雰囲気や態度も乱暴になってしまってて....」
うーん、明らかになんか拗らせてるな。
「そうなった理由とかは分かりますか?」
「いえ...それを聞いても教えてくれなくて、いつも「うるさい、お前には関係ない」って....」
「だからしっかり話がしたいから連れてきて欲しいと」
「はい...」
「なるほど....」
その後色々話を聞いて一旦一息をつく。どうやら依頼内容をまとめると「変に拗らせてしまった幼馴染を依頼人の元へ連れてきて話をさせる」という事らしい。
「じゃあ、この依頼は奉仕部が引き受けさせてもらうね」
部長は菊名先輩にそう言うと鞄からメモを取り出した。
「ちゃんと出来るか分からないけど、何とかして菊名さんのとこまで連れて来れるようにしてみるよ」
「ほ、本当ですか...! あ、ありがとうございます!」
「じゃあその片倉くんの居る場所とか居そうな場所を教えてもらっていいかな?」
「えっと...まず千葉駅の—」
こうして一通りの情報を教えてもらった。
「それじゃあお願いします! 失礼しました」
菊名先輩は部室を出て行った。そして残った俺たち3人での作戦会議が始まる
「うーん...どうしよっか?」
「ついてくるように説得する方法、ですか?」
「そうなんだよねぇ、きっと普通に話しても来てくれないだろうなぁ」
「でしょうね」
うーんと部長は唸りながら考える。その横で大志くんは携帯をいじってた。
「大志くん何してるんすか?」
「ん? あぁ、いま友達に片倉のこと聞いてみてるんだけど」
「ほぉ、何か分かりました?」
「うーん...片倉が元々どういう人だったかは分かるんだけど、何で不良になってしまったのか分からないっぽいんだよね」
「まあそれが分かったら半分解決ですもんね」
「できればそれの方が良かったんだけどね」
「ぬぅ...そうですね」
「そうだ! 雪乃さんに相談してみよう!」
先ほどまで唸っていた部長が突然そう言いだした。
「ユキノさん?」
「あっごめんね。雪乃さんというのは私と大志くんの二つ上の先輩で、私の前の部長さんのことなんだけどね—」
そのまま部長はそのユキノさんの話を始めた、どうやらスゴい人らしい。とにかく、先人に相談するのは賛成だ。先輩たちは兎も角、俺はこの依頼が初めてで正直何もわからない。そんな中でいくら考えてもしょうがないので、先人から知恵を借りるのは必要なことだと思う。
「ところで比企谷先輩」
「どうしたの?」
「そのユキノさんに聞くのも良いんですが活動記録ってないんですか? まずはそっちを確認した方が...」
「活動記録? 多分ないと思うけど」
「あらまぁ...」
それって大丈夫なのかな。
「まあ、とにかく今日はもう時間も経ってるから部室閉めようか」
その部長の一言で大志くんが帰宅準備を始める。それに続いて俺も準備する。
「ねぇ有麻くん」
ふと部長から声がかかる。
「はい」
「私たちの初めての依頼だけどお互い頑張ろうね」
そう言って可愛らしい笑顔を向けられた。
「あっ...はい、よろしくお願いします....」
そういえばこの部長って可愛いって結構有名なんだよな。さっきまで忘れてたわ。
「じゃあ帰ろっか」
そうして部長が部室の鍵を閉め、俺たちはそれぞれの帰路についていった。
なんとなくだけど、俺はこの部活の大変さが少し分かった気がした。なるほど、確かにこれは忙しくなりそうだ。
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それではみなさん
パイナポォ(「・ω・)「