「ユキ、今日からこの部屋を使ってちょうだい」
おぉ、結構広い部屋だねえ。
「綺麗な部屋だね。気に入ったよ」
「気に入ってもらえてよかったわ。それじゃあ、夕食時にあなたのことをみんなに紹介するわ。
それまで自由に時間を潰していて頂戴。時間になったら咲夜が呼びに来るから」
「私も手伝おうか?」
「あなた料理できるの?」
料理?当り前じゃないか!私のプロ級の料理を見せてあげようか?
「もちろん!いろいろ作れるよ」
「まぁ、今日は咲夜に任せなさい。あなたの歓迎会でもあるのだから」
お、嬉しいこと言ってくれるねぇ。ちゃんとした歓迎会とか初めてだなぁ。
どこかの緑ゴキブリは私の歓迎に、人肉投げつけてきたからなぁ。
核で殺したけど。
「そっか、それじゃあ私はフランちゃんと遊んでくるね。狂気の確認もしたいし」
「分かったわ。それじゃあ、また夕食時にね」
「うん」
さてと、図書館行くかぁ。
*****
「パチュリーちゃん、フランちゃんどこ?」
「フランなら地下の自室にいるわ。狂気が解けたとはいえ、混乱しているんでしょうね」
「どうして?」
解けたならいいんじゃないの?
「400年以上も狂気のせいで地下に幽閉されてきたのに、いきなり狂気が解けたから外に出ていいよ。なんて言われても困るでしょうね」
…わぁお。400年も幽閉してたのか。そりゃ混乱するわ。
「よし、私が連れてきてあげようじゃないか」
*****
コンコンッ
「? お姉さま?」
「私だよー。さっきはごめんね?いきなり魔法撃ったり、液体飲ませたりして」
「ううん。私の為にやってくれたんでしょ?ありがとうねお姉さん」
「そっか、ところでどうしてまだ地下にいるの?一緒に外で遊ぼうよ」
「…分からないの。狂気がなくなったのは私でも何となくわかるのだけど、
今まで外で遊んだことないからどうやって遊べばいいのか…」
なんと、遊び方を知らないとは。
それじゃあ、私が遊びというものを教えてあげようじゃないか。
「それじゃ、一緒に遊ぼ?私となら退屈しないことを約束するよ」
「お姉さんが?…えっと、」
「ユキだよ。フランちゃん」
「ユキお姉ちゃんが一緒に遊んでくれるの?」
……ゴフッ。わ、私がお姉ちゃんと呼ばれるとは。今まで散々、お兄ちゃんお姉ちゃんは言ってきたけど、まさか私が言われるとは…。破壊力がやばいです、はい。
「もちろん、お姉ちゃんに任せなさい!」
さて、レミリアちゃん。私とフランちゃんの遊び道具になってもらうよ。
*****
「さて、フランちゃん。私がさっき説明した通りにやってね」
「うん。……けど、本当にいいのかな?」
「大丈夫!私が保証するから」
「ユキお姉ちゃんがそういうなら、やってみるね」
「よし、ターゲットはこのドアの向こうにいるから、私が合図したら作戦通りにお願いね」
「分かったわ」
作戦はこうだ。
まず、二人でレミリアちゃんの部屋に行く。
私の合図で”加速のポーション”を飲む。
あとは、ひたすら”雪”を投げつける。
以上! 最高の遊びだね。ストレス発散にもなるし、誰もケガをしない。
これほど素晴らしい遊びがあるだろうか?
「はい、フランちゃん。これが”加速のポーション”ね。それでこっちが”雪”ね。
取り合えず、ポーションは3個、雪は部屋の隅に大量に置いておくから。
なくなったら補給してね」
「でもいいのかな?お姉さまに怒られないかな?」
「大丈夫!笑って許してくれるから。
んじゃ、行くよ」
「あっ、待って」
コンコンッ
「入りなさい」
「お邪魔するね」
「お姉さま…」
「あら、ユキにフランじゃない。一体どうしたの?」
「今からレミリアちゃん”で”遊ぼうと思って来たんだよ」
「そうだったの。……ん、今おかしくなかった?私と遊ぶじゃなくて、私で遊ぶ?」
「おかしくないよ?その通りだからね。
フランちゃん!やるよ」
「え、…う、うん」
「ちょっとユキ!フランに何を吹き込んで……」 べちゃ
「フランちゃん、ここに置いておくからね」
「うん♪」
なんやかんや言いながら、ノリノリじゃないかフランちゃん。
「ちょっと!やめなさ……」 べちゃ
「あはははは。お姉さまが雪まみれ」
「フラン!あなたもやめ……」 べちゃ
「レミリアちゃーん、楽しい?フランちゃんは楽しいよね?」
「うん!ユキお姉ちゃん、すごい楽しいよ!」
「それは良かった」
「何もよくないわよ!」 べちゃ
フフフッ、レミリアちゃん。加速のポーションを飲んだフランちゃんと、私の速度に追いつけないでしょ?
楽しいなぁ。加速のポーションもいっぱいあるし置いておくかな。
~30分後~
部屋が雪まみれになってしまった。おっかしいなぁ、室内なのになんでだろ?
あと、10分前ぐらいからレミリアちゃんの反応がなくなったんだけど、…怖いなぁ。
「おっと、雪がなくなっちゃたか。フランちゃん、雪のストックがなくなったから終了ね」
「はぁい。ユキお姉ちゃん、すごく楽しかった!私、こんなに遊んだの初めて」
「それは良かった。それじゃあ、風邪をひかないうちにお風呂にでも入りにいこっか」
「うん!」
いやぁ、楽しかったなぁ。ノイエルの雪まつりの気分を味わえたよ。
「……どこに行こうというのかしら」
げっ、レミリアちゃん復活はや!?
て、テレポートで逃げよう、うん。
「フランちゃん!テレポートア「咲夜!」……ザー」
不味い不味い。時間停止はずるいって!
取り合えず、フランちゃんはテレポートでこの館のどこかに飛ばせたけど、
やらかしたなぁ、逃げ場がなくなっちゃた。
「さ、咲夜ちゃぁん。手を放してくれないかな?」
「ダメです。一体誰が、この部屋を片付けると思っているのですか?」
「片付ける!全部片づけるからさ」
「そうですね、全部片づけて下さるのなら私は手を放しましょう。
お嬢様が見逃してくれるかどうかは分かりませんが」
「ゑ?」
「ユキ…、いい度胸じゃない。フランにまで余計な事を吹き込んで……」
あ、これマジギレしてる。うそぉん。
その後、2時間以上説教されました。……解せぬ。
いかがでしたでしょうか?
雪を他人にぶつけるのはやめましょう!
評価・感想お待ちしております。