東方Elona録   作:ネェリ

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ホーム <<紅魔館>> 【異変開始】

「少し予定は遅れたけれど、これで無事に異変として成立したわね」

 

「……」

 

あの後、崩壊した紅魔館を立て直すのに二日掛かってしまった。

しょうがないじゃん!もう少し頑丈だと思ったんだもん!

にしても、この世界でもハウスボードは使えるんだね。

使えなかったら今頃、館建築をしてたよ…。

 

「ユキ、お願いだから館に被害が出るような魔法は使わないで頂戴」

 

「すみませんでした」

 

「分かればいいのよ。…そろそろ解決組が来ると思うからフランと行動しておいて」

 

「了解」

 

解決組って、一体誰が来るんだろ?

 

 

 

 

*****

 

 

「お、早速美鈴ちゃんがやられたかぁ。やっぱり、美鈴ちゃんは接近戦の方が得意みたいだね」

 

「どうするのユキお姉ちゃん?美鈴のところに行く?」

 

「んー、そうだね。フランちゃんは図書館に行ってもらえるかな?パチュリーは喘息が治ったばかりだし、心配だからさ」

 

「分かったわ。けど、ユキお姉ちゃんはどうするの?」

 

「私はそうだね、咲夜ちゃんの手伝いにでも行ってくるよ。この家で人間なのは咲夜ちゃんだけっぽいからね」

 

「ユキお姉ちゃんも人間でしょ?」

 

「私は人間じゃないよ。詳しく説明するにはメシェーラとかエーテルとか、いろいろ説明する必要があるから省くけど、私は人間じゃないのです!」

 

「そ、そうなんだ」

 

「うん。…それじゃあ、今から別行動ね。フランちゃん、気を付けてね」

 

「ユキお姉ちゃんもね。……ねぇユキお姉ちゃん。頑張ったら何かご褒美が欲しいなぁ」

 

ご、ご褒美かぁ。気持ちいいこと……いや、やめておこう。

 

「そうだね。それじゃあ、ご褒美を用意しておくよ。だから頑張ってね?」

 

「うん! ユキお姉ちゃんも頑張ってね!」

 

「もちろん、頑張るよ」

 

さて、そろそろ私も働きますかね。

 

 

 

 

*****

 

 

おっと、あれは霊夢ちゃんじゃないか?

 

「あれ、霊夢ちゃんじゃん。やっほー」

 

「…ユキ?どうしてあなたがここにいるのかしら。あなたも異変解決に?」

 

なるほど、解決組ってのは霊夢ちゃんのことだったか。

ていうか、咲夜ちゃんがやられてるじゃん。嘘でしょ、どうやって時間停止に勝ったの!?

 

「いやぁ、残念ながら違うかな。どちらかというと、異変を起こす側だからね」

 

「そう。それじゃあ、あなたも退治させてもらうわ」

 

ちょ、躊躇いなしかい。まぁ、その方が慣れてるからいいけどさ。

 

「スペルカード・残機は三つずつでいいかな?」

 

「構わないわ」

 

「それじゃあ、早速。 先手必勝! スペルカード! ”演奏 不穏なパーティー会場(ジェノサイドパーティー)”!」

 

ユキの生み出した9つの弾幕は、それぞれ霊夢へとは向かっていかず近くの”壁”に向かってぶつかっていった。

壁にぶつかった弾幕は、その数を倍にし反射して廊下中を埋め尽くす。

 

うわぁお、思ってたよりも綺麗だねぇ。

 

「っち、あんたも面倒なモノを作るわね。……スペルカード! ”夢符 封魔陣”!」

 

霊夢の生み出した弾幕は、壁に残留しながらユキの生み出した弾幕を相殺し、その数を徐々に減らしていった。

 

うっそ、性質に気付くの速すぎでしょ。というか、弾幕が残ってるってずるい!

 

「だったら、これ! スペルカード! ”聖夜 核降るノイエルの雪祭り(クリスマスパーティー)”!」

 

大量の弾幕で埋め尽くしてやる! 弾幕は大量の方が強いのさ。

 

「これぐらいな……」

 

「おっと、飛ばせないよ」

 

魔法 グラビティ

 

ちゃぁんと、地面を歩きましょうねぇ。ついでに視界も奪うかな。

 

魔法 闇の霧

 

視界範囲内の任意の座標近辺(5x5)に闇の霧を発生させる。

 

飛べないし見えないという地獄を味わうがいい!

 

「…お、今当たったね?いぇーい被弾1回目」

 

「1回でブレイク出来たなら十分よ」

 

「強がっちゃってぇ。まぁ、私はあくまで前座だからこれで終わりにしようか。 スペルカード! ”迷宮 終わりの迫る弾幕道(レシマス探索)”!」

 

「何よ、さっきよりも随分と楽じゃない」

 

「本当にそうかな?」

 

一見するとただの弾幕の嵐であるが、このスペルは時間が経つほど不利になっていくのだ。

 

しばらく様子見かな?にしても、”魔法の自動発動”なんてことまで出来るとは、スペルカードは便利だなぁ。

 

「何を言って、……そういうことね。考えるじゃない」

 

魔法 壁生成

 

視界範囲内の任意の座標に壁を作り出す。

 

「ほらほら、速く私を倒さないとどんどん逃げ道がなくなっていくよ!」

 

そう、ただの弾幕の嵐であるこのスペルの怖いところは、徐々に壁が生えてくるというところだ。

逃げ道を失った獲物は最終的に弾幕の餌食になるのだ。

 

「だったら、 スペルカード! ”霊符 夢想封印”!」

 

おっと、さすがに反撃してきたかな。

このまま倒しちゃったらレミリアちゃんが退屈しちゃうだろうし、素直に当たっておくかな。

 

「これでお互いスペルブレイクよ」

 

「そうだね、3枚使用で私の負けだね」

 

「……なんであんた避けなかったのよ」

 

「私はあくまで前座だからね。ラスボスの役目を奪ってはいけないのだよ。

それじゃあ、またね霊夢ちゃん。ラスボスのレミリアちゃんはこの先にいるよー」

 

魔法 テレポート

 

同階層のランダムな座標へテレポート

進入不可能な地形には飛ばない。

 

 

 

 

今の、かっこよくない?捨て台詞言ってからのテレポートって悪役みたいでかっこいいでしょ?

それにしても、霊夢ちゃん強かったなぁ。こりゃぁ、レミリアちゃんの負けかな。

 

 

 




いかがでしたでしょうか?
作者のボキャブラリーの無さと発想力の無さをお許しください。
スペルカード名を考えるのって難しいんだよ!?


評価・感想お待ちしております。

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