「んっ、ここは…?」
「ユキ、大丈夫ですか?」
「あれ、咲夜ちゃん?異変はどうなったの?」
「無事、終わりましたよ。魔理沙と霊夢は先に帰りました」
「そっか。私どれくらい寝てた?」
「二日ですね。今すきま妖怪の式が食事を用意してますよ」
「藍ちゃんか。後でお礼を言っておかないと」
「そうですね。お嬢様からも早く帰ってくるようにと」
「了解」
「やっと起きたみたいね」
「紫ちゃん?」
「気分はいかが?」
「問題ないよ。ところであの桜はどうなったの?」
「あなたのおかげで異変は解決。西行妖は妖力をほとんど失ったわ」
「それはよかった」
何にせよ、魔理沙ちゃんたちが無事でよかったよ。
そういえば……
「ねぇ、あの蝶々みたいな人はどうなったの?」
「……幽々子ね。びっくりしたわよ、突然凄まじい魔力が発生したから何かと思って見に来たら、血の海で倒れてるあなたを幽々子が殺そうとしてたんですもの」
「うわぁお、リジェネレーション発動装備で助かった」
”リジェネレーション”
術者の自然治癒力を強化する祝福
「……幽々子はあんなことする子じゃないわ。一体何があったの?」
「んー、私が妖夢ちゃんを殺したからかな」
「「………」」
「妖夢ちゃんの遺体は?」
「幽々子が預かってるわ。多分今も……」
「そっか、それじゃあ早いところ復活させないとね」
「何を言って……」
「その幽々子ちゃんって人のところに連れて行ってもらえる?」
「どうなっても知らないわよ……」
「大丈夫、幽々子ちゃんじゃ私には何もできないから」
「はぁ……」
私は廃人だからね。
*****
「幽々子、大丈夫?」
「紫……、妖夢が……妖夢…が…」
「そのことで話があるわ。ユキ、入っていいわよ」
「ん、入るよー」
「……何しに来たのよ」
「妖夢ちゃんを復活させようと思ってね」
「……わけないじゃない」
「ん、なんて?」
「できるわけないじゃない!妖夢は…死んでるのよ……!」
「そりゃぁ殺したからね。まぁ、見ててよ ”復活”」
神々しい光が妖夢の体を包み込む。まるでそれは神の慈愛であるかのように、温かくどこか懐かしさを感じるものであった。
*****
「……あれ、私は何をして…」
「うそ……」
「……まさか、死者を生き返らせることができるなんて」
「さすがはユキです」
うん、咲夜ちゃん慣れるの早いね。あと、私じゃなくてもできると思うよ?
「おはよう、妖夢ちゃん。いやぁ、殺しちゃってごめんね?生き返らせたから許してよ」
「……生き返らせた?私は一体…」
「妖夢!」
「うわぁ…!? ゆ、幽々子様?」
「心配したのよ!あなたが、こ、殺されたから……」
「は、はぁ…。確かに、私はユキさんに斬られましたね。ただ、その後の記憶が…」
「死んでたからね、その間の記憶はないものだよ。私も数えきれないほど経験してきたからね」
今まで何回這い上がったんだろ……。
「それじゃあ、レミリアちゃんが呼んでるし私は帰るね。復活は無事に成功したと思うけど、指が一本足りないとか何かあったらまた言ってね。
行こう、咲夜ちゃん」
「えぇ、それでは私もここで失礼します」
さて、レミリアちゃんは心配してくれてるかな?
*****
「妖夢?……寝ちゃったわね」
「……幽々子、ユキを責めないであげて。あの子はまだこの世界に来たばかりなの。それに、殺してはいけないって説明しなかった私の落ち度でもあるわ」
「……もういいわ。妖夢も無事に帰ってきたし、私も殺そうとしたもの…。それよりも……、紫、あの子はいったい何者なの?」
「私にも分からないわ。ただ一つ言えることは、私たちが束になっても相手にならないほどの実力の持ち主ということだけよ」
「…じゃあ、あの子が幻想郷の敵に回ったら」
「その時は、幻想郷全戦力をぶつけてでも止めるわ」
「……ふふっ、それは頼もしいわね」
「あなたもゆっくり休みなさい。宴会はその後でいいわ」
「宴会は開く前提なのね…」
「当たり前よ、異変は解決されたんだからね」
「……はぁい」
はぁ、閻魔になんて説明しようかしら。外来人が蘇生させました、じゃ通じないわよね……。
説教長いから嫌いなのよね……。
「ユキ、食事の用意ができ……。紫様、ユキはどちらに?」
あ、藍にユキの食事を用意させてるのを忘れてたわ。
「帰ったわ。咲夜と一緒にね」
「………」
ごめんなさいね、藍。私も忘れてたわ。
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