「うわぁ……。あなたも趣味が悪いわね」
「そう言わないでよ。私のいた世界じゃこんなの普通だったよ?」
「……どんな魔境よ、あなたの世界は」
「それにしても、パチュリーちゃんの水晶玉?は便利だね。まさか遠隔透視ができるとはね」
「どこにでも出来る訳じゃないわよ。距離制限もあるし、魔法で遮られているようなところには干渉できないわ」
「それでもだよ。おかげで妖夢ちゃんがどうしてるか分かるから助かるよ」
「悪趣味ね。…また死んだわ」
「912回目だね」
「助けてあげないのかしら」
「助けないよ?」
あたりまえじゃん。むしろ、食事休憩がある分だけマシだと思うなぁ。
本当なら食事もハーブのみにしたいんだけど、それで精神が崩壊したら幽々子ちゃんに怒られちゃうからね。
「もうすでに崩壊してると思うわよ。目からハイライト消えてるし…、泣きながら戦ってるの見てると可愛そうに思えてくるんだけど……」
「今、さりげなく心読んだよね。まだ大丈夫だよ、本当に崩壊したらたぶん動かなくなるから」
「……そう。咲夜」
「お呼びでしょうか」
「紅茶のおかわり頂戴」
「あ、私も」
「畏まりました」
「さっき崩壊したらって言ったけど、パチュリーちゃんこの水晶玉見てて、何か気づくことない?」
「気づくことって、さっきから半人半霊が死んでることしか……」
「うん、死んでるね。じゃあ死ぬまでにかかってる時間は?」
「時間って……。なるほど……、確かにまだ精神崩壊してないみたいね」
「でしょ。……そろそろ回避においては3桁超えるかな」
「?何か言ったかしら」
「ん、気にしなくて大丈夫だよ」
「ところで、ユキはいつまでこの魔道具を見てるのかしら」
「ずっとだよ。妖夢ちゃんが頑張ってるのに、それを見ないわけにはいかないからね」
「……意外ね。優しいところあるじゃない」
「別に優しいわけじゃないよ。……ただ、弟子が成長していくのを見るのが好きなだけだよ」
「そう……」
「お待たせしました。紅茶のおかわりをお持ちいたしました」
「ありがと」
「あ、咲夜ちゃん。夜、お肉料理を多めに用意してもらえるかな」
「お肉料理ですか?肉の種類は」
「何でもいいよ。肉であれば問題ないよ」
「畏まりました」
「どうして肉なのかしら。…もしかして私に果実類を勧めたみたいに理由があるの?」
「あるよ? 肉料理は筋力や耐久が上がるんだ。剣士にお勧めなんだよね」
「にわかには信じがたいわね。……でも、実際微量だけれど、魔力上がってるのよね。果実類を食べ始めてから…」
「食べ続けることに意味があるからね。何だったら、一気に上げる食べ物もあるけど食べる?紫ちゃんにあげたら吐き出しちゃったけど」
「遠慮しておくわ。一気に魔力量が増えても、逆にコントロールに困るわ」
「了解。っと、そろそろ迎えに行ってくるよ。正気に戻るのに時間かかると思うからね」
「やっぱり精神崩壊してるじゃない」
「あはは♪」
*****
「……あれ、ここは…」
「あ、起きた。気分はどう?」
「ひぃっ……、し、師匠…」
「もうすぐ咲夜ちゃんの料理ができるからそれまで休憩ね」
「は…、はっ、…い……」
「さて、ステータスは……」
回避 130.60
中装備 92.20
回避と中装備がいい感じに育ってきたね。戦術と二刀流は死ななくなってからかな。
まぁ、本人的には剣の腕も上がってると思い込んでるだろうけどね……♪
「お待たせしました。お食事のご用意ができました」
「ん、了解」
「今行くわ」
「は…、はぃ…」
*****
「咲夜、今日の食事も美味しいわね」
「咲夜ー、今日も美味しいよ!」
「ありがとうございます、お嬢様、妹様」
「うん、美味しいわね」
「美味しいね、後でこの料理のレシピ教えてほしいなぁ」
「ぐすっ……、ぅ…、あむっ……、ぐすっ……」
「妖夢ちゃん、美味しくないの?」
「ひっ……い、いえ…、とても美味しいです…… ぐすっ……」
「「「…………」」」
「あ、ありがとうございます。ユキ、レシピについては後で教えますね」
「お、ありがとう♪」
レシピが増えるのはうれしいねぇ。料理スキルがあっても作れるメニューには限りがあったから助かるなぁ。
(ユキお姉ちゃん…)
(どしたの?フランちゃん)
(えっと…、このお姉さんどうしたの?さっきから泣いてばかりだけど…)
(……きっと咲夜ちゃんの料理が美味しくて感動してたんだよ)
(そっか!咲夜の料理は美味しいもんね!)
(…わぁ、純粋)
*****
「師匠…、も、もう許してくださぃ…。無理です、これ以上は……無理ですよぉ…」
「んー?……そうだね。じゃあ条件を付けようか」
「じょ、条件……ですか…?」
「終末のドラゴン一体でも倒せたら、1日休みをあげるよ」
「え……」
「逆に、1体倒すまで休憩はないから気を付けてね♪」
「ま、待ってください……!無理…、そんなの…無理ですよぉ……」
「大丈夫だって。妖夢ちゃんなら出来るから。それじゃあ、行ってみよう♪」
何を投げる?
あなたは魂魄妖夢を投げた。グリーンドラゴンに見事命中した。グリーンドラゴンは嫌な顔をした。魂魄妖夢は絶望な顔をした。
「それじゃあ、頑張ってねー」
「やだ……ぁ。もう…、やだぁ……」
あはは♪いいじゃん、盛り上がってきたねぇ♪
如何でしたでしょうか?
一応弁解しておきますが、私は妖夢ちゃんのことが嫌いなわけではありません。むしろ好きな方です。というか、東方キャラは基本的に好きですよ?