「ん…、もう朝か」
昨日はいろいろあったなぁ。紫ちゃんが困っちゃいそうだし、今日は他のところに行こ。
にしても、此処は相変わらずエーテルの匂いがしないし、いい世界だなぁ。
取り合えず、翼装備して空から見てみようかな。
…なんだろう、あれ。なんか”神々の休戦地”と同じ雰囲気の場所があるんだけど。
もしかして神様でもいるのかな?
……!? も、もしかしたら祭壇があるかも!エへちゃんにお魚上げないと。
*****
さて、着いたはいいけど予想以上にボロボロだなぁ。
あのダルフィでさえ、もうちょいまともだったよ?
「誰?参拝客?お賽銭ならあっちよ」
はて、この少女は誰だろうか?(見た目 135cmのロリ←)
ここの管理者か何かかな?
「お賽銭…って何?」
お賽銭って何?納税見たいなもの?納税ならちゃんとしないとね!(カルマ -100)
「あんたお賽銭を知らないの?取り合えず、あそこの箱にお金を入れるのよ」
どうやら入れなければいけないようだ。この世界のガードがどれだけ強いかわからないし入れておこう。
えーっと、手持ちの請求書は……。
25000gp
……そういえば、ノースティリスについたばかりの頃に拾ったものだけで、後から来た請求書は全部放置してるの忘れてた。
ま、まあいいよね。請求書なんてなかったことにしよう、うん。
んじゃあ、25000gp入れておくかな。
「あ、あんた今一体いくら入れたの!?」
「え、えーっと25000ですけど」
バレた?もしかしてバレた?い、いやだなぁ、それが正規の金額ですよぉ。
「25000!? そ、そんなに入れてくれたの!? ありがとう!これで生活していけるわ!」
あー、もしかしてこれ納税箱じゃなくて乞食と同列だったのかな?
…まあいいや。たったこれだけの金で喜んでくれたのなら。
それに……、”勝てない相手ではない”ねぇ。
また紫ちゃんと同レベルに強い子かぁ。
この子ぐらいの強さの子がいっぱいいたらいいのに。
「上がっていってよ。お賽銭してくれたしお茶ぐらい出すわよ」
「ん、お邪魔します」
にしても、”神々の休戦地”と同じ感じがしたんだけど、気のせいだったかな?
「ところで、あなたは?私は博麗霊夢。気軽に霊夢でいいわ。お賽銭ありがとうね」
「私はユキ。昨日この世界に来たばかりだから、色々巡ってる最中だよ。
ところで、此処って神様とかいない?前にいた世界の神様がいたところと、同じ雰囲気がしたから来たんだけど」
「神様……、あぁいるわよ。いるけど、ごめん部外者は入れらないのよ」
「そっかぁ」
まじかぁ。エへちゃんにお魚上げられないじゃん。願いで祭壇出すのもなぁ。
というか今何してるんだろ。取り合えず★<<謎の貝>>で聞いてみよ。
うみみゃあ!今日のお魚はまだかみゃ?
…おおぅ、元気だなぁ。
元気だみゃあ!ところで、今日のお魚はまだかみゃ?
……???
え、待って待って、エへちゃん私の声聞こえてるの?
呼んでないのに?支配してないのに?
聞こえるみゃあ! みゃあ?
おぉ!聞こえるのか!願いで呼ぶことはできないけど、エへちゃんと会話出来るならいいや!
滂沱の涙を流しながら跪き、あなたはエへちゃんへと信仰をささげた。
「なんであんた無言で泣いてんの?」
エへちゃん、後で祭壇願ってお魚あげるからね。
権利書とかは持ち歩いているけど、さすがに祭壇は持ち歩いてないからね。
「なんでもない。そろそろ他のところ見て回るね。
これからよろしく」
「こちらこそ、貴重な参拝客だもの。いつでも歓迎するわ」
乞食はあまり好きじゃないんだけどなぁ。けどまぁ、紫ちゃんと同レベルぐらいには強いみたいだし、エへちゃんとお話しできたしまたお金を恵んであげよう。
私の心は”すくつ”よりも広いからね!
……あれ、願いの魔法のストックあったっけ?
ま、まぁ杖が確か余ってた ……気がする。
★<<謎の貝>>
神の電波をキャッチする→神と会話を可能とする
オリジナル効果として改変させていただきました。
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1話当たりの文章が短い!などの意見があれば、コメント教えてください。
なるべく長くなるよう努力させていただきます。