「ここがお嬢様のお部屋です。その、カリスマ性の高い方ですので、
あまり笑わないようにお願いします」
ど、どんな子なのかな?
……折角だから、ちょっと遊んでみよ。
「咲夜ちゃん、ちょっと待ってて」
「はい?」
”インコグニート”
変装魔法。
いや~、廃人になる前は町に入るためによく使ったなぁ。
今じゃガード全員、サンドバッグ吊りだからなぁ。
「さてっと……、お、これは紫ちゃんだ。
えーっと、…ごほん。お待たせしましたわ。これで大丈夫ですのよ」
お、咲夜ちゃん驚いてる驚いてる。
「魔法……ですか?」
「おぉ、よく分かったね。せっかくだから驚かせてみようと思って」
「なるほど。それはそれは、とても面白そうですね」
うん?咲夜ちゃん、君結構お嬢様を揶揄うの好きでしょ。
「お嬢様、お客様をお連れしました」
「入りなさい」
「失礼します」
「失礼しますわ」
へぇ、この女の子がお嬢様ねぇ。
霊夢ちゃんや紫ちゃんと同じ強さかぁ。
「ようこそ私の館へ。あなたがユキね、さっきの戦闘は見てい……
って、なんでスキマ妖怪がここにいるのよ!」
ふふふっ、気づいてないみたいだね。可愛いなぁー。
ていうか、なんで私の名前知ってるの?
「あら、私がここに訪れたらダメかしら?」
「ちょ、咲夜!なんでスキマ妖怪を連れてくるのよ!私は美鈴と戦ってた子を連れてきなさいって、言ったはずよ!?」
「お嬢様、美鈴と戦っていたのはこの方ですよ?」
「そんなわけないじゃない!金髪の私ぐらいの大きさの女の子が戦ってるの、あなたも見てたでしょ!?」
いやー、新鮮な反応でうれしいよ。
「さっき美鈴と戦っていたのは私でして……よ。
おっと、時間切れみたい。……ってなわけでどうもユキです、よろしくね!」
いい所で時間切れちゃったなぁ。
「……フ、フフフッ。私を揶揄うなんていい度胸じゃない」
「可愛かったよ?」
「そういうことを聞いてるんじゃないわよ! …はぁ、疲れたわ。咲夜、お茶を入れて頂戴。
というか、あなたもグルだったのね」
「お嬢様、可愛かったですよ?」
「うるさいわよ!早くお茶入れてきなさいよ!」
「かしこまりました」
*****
「それで、ユキは何しに来たのかしら?」
「パチュリーって人に会えば魔法書を借りれられるって、紫ちゃんに教えてもらったから来たの」
「紫……ちゃん? ユキ、今度会ったら隙間BBAと言ってあげなさい。
…というか、美鈴と渡り合えるぐらいの武術を持ちながら魔法を使いたいとは」
「まぁ、私の本業は魔法使いだからね。さっきのはあくまで趣味の一つだよ」
そういえば、防弾服と重層篭手から変えてなかったなぁ。
法王衣と細工篭手に戻しとかないと…。ついでに杖も装備しておくかな。
「ほら、魔法使いっぽいでしょ?」
「そうか魔法使いか……。なぁユキ、パチェに会った後でいいから私の頼みを聞いてもらえないか?
もちろん、それ相応の報酬は払うつもりだ」
おっとクエストですかぁ。久しぶりに受けるなぁ。
というかパチェって誰?
「わかった。それじゃあ後でこの部屋に戻ってくるね。早速パチュリーちゃんのところに案内してもらえないかな?」
「わかったわ。咲夜、ユキをパチェのところに連れて行ってあげて」
……え、私はパチュリーちゃんに会いたいんだけど。パチェって誰?
いかがでしたでしょうか?
サンドバッグ
弱らせた敵、またはNPCを吊るしておくもの。
吊るされた敵は行動出来ず、絶対に死なない。
ガード
衛兵。犯罪者が街に入ると殺しに来る。
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