「おぉ、すごい本の数だね!」
「パチュリー様、お客様がお会いしたいとのことでお連れしました」
「私に会いたいなんて、どちら様かしら」
お、この子がパチュリーちゃんかな?
いかにも魔法使いって感じだね。
「あなたがパチュリーちゃんかな?私はユキ。あなたに会えば魔法書を借りられるって、紫ちゃんに聞いたんだけど」
「私がパチュリーで合ってるわ。パチュリー・ノーレッジよ」
ノーレッジ……”知識”かぁ。これは期待できそうかな?
レミリアちゃんと同じ強さだし、この館は強い人しかいないのかな?
「よろしくねパチュリーちゃん」
「よろしく。それで魔法書だけど、貸すのは構わないけど代わりに何か頂けるかしら?
まさか対価なしに借りられるとは思ってないわよね。魔法使いと対価は深い関係にあることぐらい、あなたでも分かるでしょう?」
いや、全くわかんない。
ただ、対価が必要なのはよくわかるよ。クエスト達成したのに呪い装備でテレポートして、報酬を支払わない奴に会うとつい殺しちゃうもん。
にしても対価……対価かぁ。
「ある程度の物は出せると思うけど、何か欲しいものある?」
「知識と魔法関連の道具が欲しいわね。まず、あなたが使える中で最も価値のある魔法を見せてもらえるかしら?」
価値のある魔法?収穫……いや、願いかな。
「分かった。願いの魔法でいいかな?」
「願いの魔法?」
あれ、結構有名だと思ったんだけど。便利だし。
…も、もしかして、ありきたりすぎて価値がなかった!?
「うん、願いの魔法。あらゆる願いを一度だけ叶えられる魔法だけど、
……もしかしてこれじゃダメだった?他となると四次元ポケットか収穫ぐらいになっちゃうけど」
「……いえ、それで構わないわ。それじゃぁ使って見せて」
「使うのは構わないけど、何か欲しいものある?せっかくだからそれを願うけど」
「いえ、特にはないわ」
「そっか。それじゃぁ」
願いの魔法
あらゆる願いを1度だけ叶える魔法。
…せっかくだから、もうちょいレミリアちゃんを揶揄ってみるかな。
「願い レミリアのパンツ!」
おぉ、これがレミリアちゃんのパンツかぁ。予想通り子供パンツだったなぁ。
……これ、少し温かいんだけど、もしかして履いてた奴?
予備のパンツが手に入ると思ったんだけどなぁ。
「という感じで、願い事を叶えることができる魔法だよ」
「願いの魔法については分かったけど、……どうしてレミィの下着にしたの?」
「え、なんとなくだけど」
「そう」
「知識はこれでいいかな?」
「構わないわ。まさかそんな魔法が存在するなんてね」
あ、あぁなんだ知らなかっただけか。びっくりした、願い程度の魔法じゃダメなのかと思った。
「それじゃあ、次は魔法関連の道具……ケホッ、ゴホッ…ゴホッ…を見せてもらえるかしら?」
「だ、大丈夫?」
「平気よ、いつもの喘息だから」
「いつものって、魔法で治せないの?」
「試したけど、無理ね。怪我は治せても病気はキツイわ」
「パチュリー様、喘息のお薬をお持ちしました」
うわぁお、咲夜ちゃん。時間を止めて来たのかな?
というか、私の近くで時間が止まってると私でも認識できる感じなのかな。
「ありがとう。ところでレミィは今何をしてるのかしら?」
「お嬢様は今お着替えをしています。何でも、下着がいきなりなくなったのだとか」
「さっきの魔法は本当に発動していたのね」
疑ってたのかい。
「魔法ですか?」
「あー、気にしなくていいよ咲夜ちゃん。……そうだ!魔法関連の道具だけど、ポーションでもいい?」
「構わないわ。特殊なポーションならね」
「”聖なる癒し手ジュアのポーション”って物なんだけど、飲めばあらゆる病気と怪我を治せるの。
もしかしたら、喘息も治せると思うから飲んでみて」
「ありがたく頂くわ。……これは、凄いわね。さっきまであった息苦しさが、嘘みたいになくなったわ…」
「お、ちゃんと治ったみたいだね。それは良かった」
「…ユキ、助かったわ。お礼になるか分からないけど、魔法について聞きたいことがあったら聞いてちょうだい。
できる限り手伝うわ。魔法書も好きに読んでいいわよ」
「やった! あ、そうだ。咲夜ちゃん、レミリアちゃんを呼んで貰える?パチュリーちゃんとの用事が終わったから、ここまで来てほしいって
伝えてほしいんだけど」
「少々お待ちくださいませ」
っと、また白黒に…。咲夜ちゃん時間止めるの好きだねぇ。
さて…と、下着を取られたレミリアちゃんの反応が楽しみだよ。
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