「やぁやぁ、みなさん!
第二回、アノウェン君の武器講座が
始まるよぉぉぉぉぉぉぉぉO(≧▽≦)O」
「今日も引いちゃうぐらいにテンションが高いね」
「(≧∇≦)b当たり前だよ!
このぐらいのテンションでもまだまだ低いんだから!」
「そうなのか?」
「(*`д´)bそうなのです!!」
「それじゃ、そろそろ始めますか」
「出てこい! マーイ、ブーキー!!!」
「何その言い方」
「さてさて、今回紹介する武器は
第3話で使っていた、金・砕・棒だぁぁぁ!!」
「ま~た、おかしなテンションになってる」
「さぁ~て、この金砕棒は
鬼が使っている金棒の元になっているもので
鎧を叩くことを目的にしている
元々鎧は刀等で切られることに関しては
丈夫なんだけど叩くことに関しては耐久性がなく
南北朝時代では刀より金砕棒等の鈍器の方が多いんだ」
「へぇ~意外だな、刀剣類よりも鈍器類が多いなんて」
「だよね~」
「「以上役に立たない武器講座でした!」」
~sideヴァン~
あれから六年……世の中は大きく動いていた
今から二年ほど前の話なのだが
D∴G教団、彼女が一時期囚われていた組織
大陸にある各拠点を一斉に襲撃し殲滅する、各国の
警察及び軍隊、さらには
題して、D∴G教団殲滅作戦! ……そのまんまだな
遊撃士協会等によって教団は壊滅
っていうのが表の話し、実際のところ
教団の信者は捕縛されたが、大半が自決
捕まっていた子供たちは無残な姿で発見されたらしい
確かなところから仕入れた情報だから間違いないだろう
此処から先は俺の予想だが
おそらく教団には生き残りがいるだろうな
教団を再び復活させようと企んでいるだろう
まっ、今はどうでもいいんだが
本体が潰されているから復活には時間が掛かる
その間は―――
「おい、いつまで寝てる? いい加減起きろ」
俺は、草むらに俯きの状態になっている
藍髪の少女――”ナギ・ソンブラ”に声をかける
「起きろって……兄さんがやったんでしょ?」
「こらこら、人聞きが悪いことを言うんじゃない
俺は六年前に、お前が言ったから戦い方を教えているんだぞ?」
「うっ………」
六年前、ナギが俺に戦い方を教えて欲しいと言ってから
俺は毎日、欠・か・さ・ず! ナギに戦い方を教えている
元々ナギには才能があったので教えるのには苦労しなかった
た・だ!
「お前はいつになったら武器を扱うことが出来るんだ!」
「はぅ………」
ナギは武術の才能があるのだが、逆に
武器の扱いに関しては、ま~ったくない! 話にならない!
「どうして武器に振り回される!?
何故剣が飛んだり、自分が飛ばされたりするんだ!?」
才能がないにも程がある!
剣を振れば手から抜けて俺に向かって飛んでくるわ
槍を持てば地面に刺さり逆さまになって落ちるわ
「わかりませよ! 何故かなっちゃうんですから!」
「威張って言うな!」
「はぅち!」
何だよ、はぅち! って!?
ただのデコピンだぞ? 痛いとは思うけど
「いいからさっさと構えろ」
「うぅ…………」
ナギは渋々腕を出し腰を落として構える
最初のころと比べるとかなり進歩している
「行きます!」
ナギは足で思い切り踏み込んで距離を一気に詰め
俺の腹に向けて拳を入れる
「単調だぞ、変化をつけろ」
俺はナギの突き出した手を掴んで放り投げる
「まだ!」
だがナギは投げられる前に、手に向けて
足を出したことで、俺はナギの手を離して距離をあける
ナギは無事着地すると、攻めようとせず
その場で、腕で円の動きをして拳を構える
「ハァァァァァァァァァァッ!! 獅子弾功!!」
ナギの拳から獅子の姿をした気弾が放たれる
この六年間で習得した技の一つである
気弾は俺と衝突し、爆発した
「ハッ! 気を込め過ぎた!?
兄さん!? 大丈夫ですか? 兄さーーーーん!!」
……今の技で大体わかると思うが、ナギは気を扱うことができ
今みたいに飛ばすことができる、何でこういうの出来るのに
武器は扱えないのだろう? 逆に俺は気を扱うことは出来ないがな
「ナギ! 何でお前は気が扱えるのに武器が扱えない!?
そして、気を込め過ぎだ! 庭を直すのが大変だろうが!!」
「ぇぇぇぇぇええ!? 武器は無理ですよ!
それと少しは自分の心配をしてくださいよ?!
何で自分より庭の心配をしているんですか!?」
「庭の掃除が面倒だからだよ!」
「そんな理由ですか!?」
掃除しなければ今頃、庭は穴だらけになっているんだぞ?
わかってて言っているのか?
「二人して今日も特訓?」
「ん……?」
「あ、ノエルさん!」
なんだ、ノエルか………つまらん
「ヴァン? 何でそんな顔をしているのかな?」
「ベツニ、ナンデモナイデス」
はぁ~……ノエルに家の場所を教えるんじゃなかった
六年前に家の場所を教えてからは毎日のように俺の
家に来てはナギと話している、長く話すから続きが出来ん
最初は、ナギに特訓をさせた俺に怒ってはいたが
今となっては特に気にしておらず、今回のように
タイミングを見計らって声をかけてくることがしばしば
「ナギちゃん、アイスを買ってきたんだけど食べる?」
「はい!」
早! 疲れているはずなのに
一瞬でノエルの持っているアイスの箱にまで移動するだと!?
「アイス~♪」
こら、アイスを持ちながらクルクル回るな
「はい、ヴァンの分」
「ありがと」
ノエルから俺の分のアイスを貰う
しかたない、休憩に入るか
「ナギ、今から休憩……って、言っても無駄か」
「ナギちゃんはアイスが好きだからね」
「~♪~~♪」
俺が休憩って言う前に休憩に入りやがって
……明日の特訓は今日より厳しくやるか?
「…………!」
「ナギちゃん、どうしたの?」
「何か嫌な予感がした」
ちっ、第六感で気付かれたか
「そういえばヴァン、仕事はどうなの?」
「仕事か? 今日の分は終わってるぞ」
三年前から始めている仕事
内容は……想像出来てると思うが武器屋だ
別名”アーマメント・オール”ナギとノエルが勝手に名付けた
最初は武器商会等にチラシを渡して
地味に宣伝をして、今となったら武器商会にとったら
かなり有名になってしまい、忙しくなっている
使う材料が中々高価の為に注文は月五回ぐらい
それも軍やお偉いさんの注文が多い
大抵は宅配便であるが直接行くことは殆どない、俺が疲れるから
「今日、家に封筒がきてたわよ」
はい、と言われてノエルから封筒を受け取る
ちなみに注文の殆どが手紙、電話線なんて繋がってないからな
その手紙はすべてノエル宅に届いている、しかたないだろ?
此処まで配達できる奴いないんだから、カモフラージュしてるし
そのため、ノエルが家に来た時に手紙を纏めて貰っている……今回は一通だけか
「封筒か珍しいな」
一体どこからの依頼だよ………?
何だこの封緘は? 鳥の絵? ……中身を確認するか
「……リベール王国からか」
「リベール? かなり遠くから注文が来ましたね、誰からですか?」
アイスを食べながら喋るな
「そうだな、依頼者が……
ユリア・シュバ「ユリア・シュバルツ!?」どわぁ!?」
「ユリア・シュバルツなの!? どうなの!?」
こら、肩を持って揺らすな!!
「少し落ち着け」
「痛い!?」
やっと大人しくなった
相手を落ち着かせるのにはデコピンが一番だな
「それは違うと思います」
「俺の思考に直感でツッコムな!」
「はぅち!?」
まったく………
「王国からの正式な依頼だなこれは」
手紙の内容によれば
武器の新調をしてほしいみたいだな
こういうタイプの依頼は、直接向かわなきゃできないな
「ナギ、旅の支度をしろ
一週間後にリベールへ行くぞ」
「へぇ? ……一週間後ですか!?」
「飛び上がって驚くなら支度をしろ」
「はぅち!」
さて、家に戻って準備を
「―――したいのに、何で俺の肩を掴むのかな?」
ノエルさん?
「ヴァンお願いがあるの聞いてくれる?」
「聞いてあげるから、肩から手を放してくれないか?」
「実は……」
「放せ!? 徐々に肩に食い込んでる!」
お前にそんな力はないよな! 何でナギ以上の力がお前にあるんだよ!?
「ユリアさんのサインを貰ってきてほしいの」
この状況で言うのか!?
「お願い」
「肩に入れてる力を抜くなら聞いてやろう」
「やだ」
「何故断る!?」
「話を聞く前に逃げそうだから」
さいですか………
「わかったわかった
できたら貰ってやるから、待ってろ」
「ありがとう」
やっと解放された……あぁ~痛かった
「そういえばどのくらい期間向こうにいるの?」
「期間か?」
そうだな大体……
「二年以上かな」
「「えっ………」」
……二人して何を驚いているんだ?
「リベールでも仕事をするんだしかたないだろう」
「で、でもでもリベールの仕事って
王国のだけですよね? それ以外はないハズじゃ」
「ナギ、それは間違ってるぞ
俺はリベールの依頼は後回しにしているだけで
実際はリベールでの仕事がたくさんある」
クロスベルの依頼を優先的に行っているだけであり
リベールには前々から向かおうと思っていた、今回の手紙は良い切っ掛けだな
「………そんな長く滞在するの?」
「向こうでも仕事をするからって言っただろう?」
行け行け言った本人が何を言っている、あっそうだ
ナギに気付かれないようノエルに囁く
「すまんがノエル、一週間後にまた来てくれないか?」
「一週間後?」
「ああ、ナギは心が弱いからな
お前やフランと長く離れるから心の準備が必要なんだ」
ナギはメンタル面が弱いからな、これはどうしようもない
「………わかった、フランに伝えるわ」
「用件はそれだけだ、帰るなら気をつけろよ」
「わかってるわよ」
やっと帰るか
「……………ヴァンのバカ」
「ん?何か言ったか?」
「なんでもないわよ!」
ノエルは来た道に向かって走り去って行った
「なんなんだ一体?」
「はぁ~、兄さんは乙女心がわかっていませんねぇ」
「……………」
「はぅち! 何でデコピンするんですか!?」
「何かムカついた」
「理不尽すぎる!?」
~sideノエル~
ヴァンとナギちゃんが出発する今日
私とフランは二人の家に向かっていた
「…………」
「…………」
……空気が重たい
フランにヴァンたちが一週間後に
行くことを伝えたらフランは泣いてしまった
私だって泣きたかったけど姉として妹の前では泣けない
あ~っもう! これも全部ヴァンが悪いんだから!
仕事だから何よ!? 勝手に行くなんて許さないんだから!
っと言えない私、ちゃんと本音で話したいな
「よっ、遅かったな」
「あ、ヴァン……」
考え事をしていたら、いつのまにか着いてしまった
ど、どうしよう? 何て声を掛ければいいか……
「ナギちゃ~~~~ん!!」
「フランちゃ~~~~ん!!」
フランがナギちゃんに向かって走って行くと
ナギちゃんもフランに向かって走りお互いに抱き合う
「寂しいよ」
「うん、私も」
しばらく放れるからしかたないか、な?
「まったく、あの二人は何をしているんだ」
「放れるのが寂しいでしょ」
「ふ~ん、良く分からん」
何かあまり納得してなさそう
「そうだ、お前にコレを渡しておく」
ヴァンが何かを投げたのでうまくキャッチする
「お守り代わりだ、貰っといてくれ」
受け取った物をよく見ると、それは二つのペンダントで
それぞれ板みたいなのがあってそれぞれに名前が刻まれている
「これって………?」
「言っただろう? お守り代わりだ
お前とフランの二人分だよ、そういう細かいのは苦手なんだ」
あ~……だから、一週間って言ったのか
私とフランにプレゼントするために…………プレゼント?
ヴァンがあ、あたしに、プレゼントを……!?
「……………」
「どうしたノエル? 顔が赤いぞ?」
「な、なんでもない! いつ出発するの!?」
「もう行くさ、おいナギいい加減終われ」
「はぅち!」
デコピンして止めるのはどうかと思うんだけど、あれ地味に痛いし
「ナギ、荷物を持ってさっさと乗れ」
「は~い」
ヴァンが何かに乗るとその後ろにナギちゃんが乗ってヴァンに抱きつく
……ナギちゃん? 強く抱きすぎじゃないかな?
「ヴァンそれは何なの?」
ヴァンが乗っている物が見たことも無い物だったので訪ねてみる
「ん? これか? これはな”動力自転車”と言って
本当なら走行用なんだが、うまくできなくてな
今は飛行用にしているからコレで行くつもりだ」
……相変わらず、無茶苦茶な物を作るわね
「じゃあな、向こうの住所はしばらくしたら送るから」
「フランちゃん、バイバーイ」
「バイバーイ」
ヴァンは動力自転車で空に飛ぶと、すぐに見えなくなってしまった
「……行っちゃったね」
「……うん」
必ず帰って来なさいよ、フランや私を置いて行ったんだから
もし帰ってきたら、その時………私は
だから必ず帰って来なさいよ、二人一緒に
なんか最後の方が大変なことになった気がする
後悔? そんなマズイの私は知りません
一応時間軸に関してですが大体原作二年前です
FCの方に参戦させるかSCに参戦させるか
はたまた依頼等を入れるか………悩んでいます