放課後の文芸部部室。
部室には俺とソーナの二人だけ。
当然、逢引などではなく昨日の報告だ。
「とまぁ、こんなところだ」
「ずいぶんと早く情報が集まりましたね」
「正直ご都合主義感が半端じゃないが、ラッキーだったって事で」
【ほんとにね】
とりあえず依頼達成だ。
「あなたたちから見て相手の実力はどうでしたか?」
「見掛け判断だが弱いと思うぞ。見かけ通りならまず後れを取らない。
最近悪魔になった兵藤や元は省くが、この学園の悪魔なら問題ない」
リーダー格らしき堕天使レイナーレでそのくらいの実力で、残りの3人はそれ以下だ。
「面倒なのは数かね。はぐれの悪魔祓いがそれなりに居たっぽい。まぁ質はあれだがな」
ソーナなら一気に水で洗浄するだろうから無問題だ。
「そうですか。ありがとうございます」
「にしても、儀式らしいがなんだと思う?」
「回復系の神器を使用する儀式であり、儀式後至高の堕天使になるでしたか。いくつか予測できますが確定はできませんね」
「どんなんだ?」
「一つは蘇生。とは言っても完全な死者蘇生は神滅具レベルの神器が必要でしょうから意識の無い何かの意識を戻す儀式」
「ふむふむ、ほかには?」
「次に力を取り戻す事。失った力を神器の力を使い取り戻す儀式。最後はその神器を抜き出すことでしょうか」
「どれも有りえそうだな」
「これ以外の何かと言うの可能性もあり得ます」
「で、どうするんさ?」
「リアスに報告して叩いてもらいます。自分の下僕を傷つけた相手を叩いていいと聞けば喜んで叩きにいくでしょうから」
「だろうな。昨日やりそびれて不満そうだったし」
消滅の餌食とはおそろしや。
「それで、あなたたちはどう動くつもりですか?」
「うーん・・・そうだな。念のため、襲撃時にこっそりついて行くかね」
「リアスたちがしくじると?」
「そうは思ってないが撃ち漏らしの始末を。それに、町のヒーローを気取るつもりはないが、自分の住んでる町は平和であってほしいからな。そのために動くつもりだ」
平和であるならお役御免でのんびりできるし。
「そうですか」
「ありゃ?止めないのか?謎の退魔師クロノが管理者のグレモリーと鉢合わせる可能性があるんだが?」
「止めませんよ。そもそも私には貴方達を止める権利は持ち合わせていませんし、鉢合わせた場合、面倒事に見舞われるのは貴方達です。それに町が平和であれば私も学校運営に力を入れれますから」
要は自己管理で勝手にやってろと。まぁ、鉢合わせたら全力で逃げるだけだが。
「それでは私はリアスに報告してきます」
「あ、いつ襲撃するか聞いといて」
ソーナにそう言って見送る。
【グレモリーの性格を考えると十中八九、今晩叩きに行くだろうけどね】
【そんな気はするが念のためな】
俺たちの方針が残党処理だから、同じときに行かないと。
わざわざ旧校舎を見張ってからつけるのも正直面倒だし。
そして、久遠と襲撃プランについて考えているとソーナが戻ってきた。
「おかえり。いつ行くって?」
「それについて追加の情報とお願いがあります」
そこからソーナはグレモリーからもらった情報と事情を話した。
「情報を合わせると、神器を抜き出す儀式であることが濃厚です」
「なるほど。お前の予測が当たったという事か」
【それにしても・・・。シスターと仲良くなる悪魔って・・・】
てっきり人間時代の友人かと思ったら、悪魔になってから知り合ったとかある意味すごいな。
そして数度しかあったことのない人のために単騎で敵地に乗り込む蛮勇さも。
「まぁ、リアスの教育不足の結果でしょうが。そもそも転生後も数日、事情を説明せずにおいたそうです」
ソーナも呆れている。
ソーナはその辺り徹底しているからな。元が調・・・教育されている所を見たことがある。
「まぁそれは置いておいて、頼みってのは教会に襲撃するメンバーの護衛か」
「はい。付けるつもりでいたのですから構いませんよね?」
「大して変わらないし、了解。・・・ならいっそ恩を売るやり方を取るかな・・・」
とりあえずこの一件を利用してグレモリー側に敵意が無いことを示しておいたら、鉢合わせた時に有無を言わさず攻撃されることもないだろう。
「ありがとうございます。お礼と言ってはなんですが今度お菓子を作ってきましょう」
「それだけはやめろ!」【それだけはやめて!】
こいつのお菓子作りの腕はマイナス方向に異常だ。
知識もあり、味覚も普通のはずなんだがお菓子だけは壊滅している。
それでも果敢に作っているのだが改善の兆しがなく、被害者が増えている。
「そこまで全力で拒絶しなくとも・・・」
最後が閉まらなかったが、教会強襲作戦を始めるとしよう。
三か月ぶりです。
かなり遅れて申し訳ございません。
ネタ自体は考えていたのですが、文章化するモチベーションが低迷して遅れてしまいました。
モチベーションも戻ってきたのでもう一作品の方も早いうちに上げるつもりでいます。
感想お待ちしております。