最初の数話は準備段階というか、導入というかのお話です。
今回はリメイク版の余章基準。ただしこれだといつでも地上に行けるのに地下に引きこもってイチャイチャしていることになるので、その辺りは都合良く考えてます。ヒカリは力を溜めている、とか。まあその辺を深く考えるとゲームもおかしい状況になってしまうのでやめておきます。
地下洞窟の奥深くで新たに発見された都庁のジェイル。その探索を終えてから早数日が経過した。
探索の中では前の世界の記憶を思い出したり、人魚姫が蘇りおつうが人間の姿で戻ってきたりと衝撃の展開には事欠かなかったものの、数日の時が流れた今は平穏なものだ。おつうと人魚姫は仲睦まじく過ごしているようだし、前の世界の記憶が無い皆とも仲良く過ごしている。故にジェイルの中にしては比較的平穏な時間が流れていた。
「ん、うぅ……?」
そして今日も、そんな平穏な時間がベッドの上で目覚める所から始まる。
だがまどろみの中でぼんやり覚醒したジャックは、普段とは異なる不思議な感覚を覚えていた。
(何だろう……凄く暖かくて、柔らかいものが全身にひっついてる感じがする……)
仰向けで寝ていた自分の身体。そこに上と左右の三方向からおかしな圧迫感を覚えたのだ。それと人肌の温もりの如き暖かさと柔らかさも。まるで誰かがジャックに抱きついているかのように。
しかしそんなことはあるはずがない。稀にラプンツェルがベッドに入ってくることはあるものの、今感じているのは身体の上と左右の三方向からだ。仮にこの内の一つがラプンツェルだったとしても残りの二つは一体何なのか。
何だか恐ろしくなって眠気も薄れてきたジャックは、恐る恐る目蓋を開いた。
「……えっ?」
そして、目にした光景を理解できずに凍りついた。何故ならまるで誰かがジャックに抱きついているかのよう、という表現は誤りだったから。実際にジャックは抱きつかれていたのだ。
ジャックの身体の上に寝そべる形で横になっている親指姫に。
ジャックの右腕に寄り添うかのごとく身を寄せている白雪姫に。
ジャックの頭を横から胸に掻き抱くように密着している眠り姫に。
(ええぇぇぇぇぇぇっ!? ちょっと待って! 何これ!? 一体どういう状況!?)
軽く一分近く凍り付いてようやく動くことを思い出したものの、状況はさっぱり理解できなかった。だが今この三人を起すのは決して得策ではないことだけは瞬時に判断できたため、驚愕は何とか心の内で叫ぶだけに留められた。
(う、うん。一旦深呼吸して落ち着け、僕。こんなおかしな状況あるわけないじゃないか。きっとただの夢だよ、こんなの)
しかしこんなおかしな状況が現実であるわけがない。きっとただの良い――もとい、悪い夢に違いない。
なのでジャックは一つ深呼吸して落ち着こうとした。落ち着こうとしたのだが――
「ふふ……ジャックぅ……」
「ジャックさん……」
「ジャック……好き……」
(随分リアルな夢だなぁ!! まるで現実みたいな感触と温もりを感じるよ!!)
――まるで計ったようなタイミングで三姉妹が更に身を寄せてきた。身体の上の親指姫は子猫のように胸に頬擦りしてくるし、寄り添う白雪姫はジャックの右腕を更に深く抱きしめてくる。眠り姫に至ってはその豊かに過ぎる膨らみでジャックを窒息させようとしてきた。しかも三人とも無意識の行為なのか眠ったまま。
胸やら腕やら顔やらを柔らかな温もりに襲われてしまえば、落ち着くことなどできるわけがなかった。
「……こんな夢を見るなんて、僕ちょっと頭がどうにかしてるみたいだ。少しその辺を散歩して頭を冷やしてこよう」
現状を受け入れることを脳が頑なに拒否するので、考えることすら苦痛になったジャックはとりあえず散歩にでも出かけることにした。きっと頭を冷やして煩悩を振り払えば、戻ってきた時にはベッドに三姉妹がいるなどというおかしな夢は終わっていることだろう。
とりあえず抱きついている左右の次女と三女の腕を苦心しながらも優しく外し、一旦抱え上げた長女の小柄な身体をその二人の間に横たえた。それぞれ可愛らしいネグリジェを身に着けている三姉妹が身を寄せ合って眠る姿にちょっとだけ邪な気持ちを抱いてしまったものの、何かやらかしてしまえば現実で本人と顔を合わせる時に居心地悪くて仕方なくなってしまうに違いない。
故にジャックは特に何かするでもなく、眠る三姉妹は放っておいて散歩のためにごそごそと着替える。夢の中なのでどんな格好で外出したって問題は無いかもしれないが、何となく着替えた方が良い気がしたのだ。別に本当は現実だと分かっていながら頑なにそれを認めようとしていないわけではない。散歩もこのおかしな夢を終わらせるために頭を冷やすつもりなのであって、現実逃避のためのものではない。決して。
(どこに行こう……その辺ぶらぶらするだけっていうのも何だかつまらないし、屋上にでも行こうかな?)
着替え終わったジャックはしばし行き先を考えつつ、ベッドにちらりと視線を注ぐ。もしかしたらもう消えているかもと期待を抱いていたものの、そこには変わらず眠る三姉妹の姿があった。ただ抱きつかれていたジャックがいた場所に寝かせたせいか、妹二人に左右からがっちり抱きつかれて親指姫はちょっと寝苦しそうだ。
やはり外に出て頭を冷やさなければこの夢は冷めそうに無い。改めてそれを実感したジャックは一つ溜息をついてから部屋の扉に近づき、ノブに手をかけた。
「わっ……!?」
その瞬間、力を入れてもいないのに勝手にノブが動いて扉が開く。きっとジャックが開ける前に向こう側で誰かが扉を開けたのだろう。
こんな朝早くに一体誰が。そう思いながらも部屋の中を見せてはいけないと即座に判断し、ジャックは扉が僅かに開くなりその隙間に身体を押し込み部屋の外に出た。当然外から開けた人物はいきなり出てきたジャックに大層驚くだろうが、気にする余裕はどこにもなかった。
「あ、あれ? ハーメルン……?」
扉の向こうで目を丸くして立っていたのは何とハーメルン。
これは意外というか、なかなか不思議な状況であった。たぶんまだ誰も目を覚ましていないくらい朝早くだというのに、そんな時間にハーメルンがジャックの部屋を訪れようとしていたのだから。
(……何でシーツを巻いてるんだろう?)
しかもその格好がちょっとおかしい。何故か身体にシーツを巻いているせいで、褐色の肌は首から下全てが白一色で覆い隠されている。
普段は裸同然といった格好にボロボロのマントを羽織った姿でも平然としているハーメルンだ。ネグリジェ姿を見られた程度で恥ずかしがるとは到底思えないし、そもそも寝る時にネグリジェに着替えているかどうかもはっきり言って疑わしい。
だがこの程度のおかしな状況、朝目覚めたら三姉妹がベッドにいたという状況のおかしさには敵わない。故にジャックの中ではハーメルンの格好についての疑問はすぐにどうでも良いことへと変わった。
「……ジャック。貴様、こんな所で何をしておる?」
(え? ここ僕の部屋なんだけど……)
ジャックがハーメルンへの対応を決めたその時、先に向こうが口を開いた。それも自分の部屋から出てきただけのジャックを妙に恨みがましい瞳で睨みながら。何だか良く分からないがハーメルンはちょっと機嫌が悪そうだ。
「僕はちょっと外に散歩に行く所だよ。何か凄くおかしな夢を見ちゃったから、少し頭を冷やそうと思ってね。そういうハーメルンはどうしたの? あ、もしかして君も散歩?」
「そんなわけなかろう、この戯けが! 貴様の姿が見当たらぬから探しにきたのであるじょ! ……ぞ!」
「えっ? 僕の姿が見当たらないって、どういうこと?」
ハーメルンの言葉に思わずジャックは首を傾げる。
見当たらないとは一体どういうことだろうか。ジャックは昨晩普通にベッドに入り、先ほどまで普通に眠っていたというのに。訪ねて来たなら間違いなく部屋にはいたはず。今さっき勝手に部屋に入って来ようとしたハーメルンなら同じように勝手に入ってきただろうし、ジャックがいることは自体は分かったはずだ。
「どうもこうもないわ! ワレと契りを結んだことを忘れたか!? 眠りに付く時はワレが目を覚ますまで手を握り合っている約束であろう!?」
「ええっ!? ちょ、ちょっと待って!? 僕そんな約束結んだ覚え無いよ!?」
首を傾げていると、返ってきたのは全く身に覚えの無い約束。
そんな約束を結んだ覚えの無いジャックは当然それを伝えたのだが、ハーメルンはその答えに衝撃を受けたように瞳を見開いていた。
「何だと!? 貴様、まさかワレを抱いたあの夜の語らいを忘れたというのか!?」
「ごめん! 忘れたっていうかそもそもそんなことをした覚えが無いんだけど!?」
そしてまたしても身に覚えのない出来事を語られる。しかもハーメルンの真っ赤な顔を見る限り、どう考えても文字通りのただ腕で抱きしめるという意味ではない。忘れていたらシャレにならないレベルの出来事を。
しかしそんな覚えは一切無いししていないと断言できる。というかもし本当にしていたら忘れられるわけがない。
「なに!? ではワレと恋仲になったことはどうだ!? まさかそのような大切なことまで忘れてしまったとは言うまいにゃ!?」
「こ、恋仲!? だからそれも知らないよ! 一体何の話をしてるのさ、君は!?」
更に息つく間もなく、新たな身に覚えの無い出来事を語られる。
もちろんハーメルンと恋仲になった覚えなど欠片も無かった。というかそもそも恋とかそういうものを考えたこともないのだから当たり前だ。
だがそんなジャックの答えにハーメルンの方は酷く衝撃を受けたらしい。どこか寂しさを感じさせる表情で絶句していた。
「ば、馬鹿な……ワレとの関係まで忘れておるだと……! くっ、一体どうしたというのだジャックよ!?」
「それはこっちの台詞だよ!? 一体どうしたのさ、ハーメルン!?」
次から次へと畳み掛けてくるわけの分からない事態に、最早泣きたい心地でジャックは問う。
起きたらベッドに親指姫三姉妹がいて、現実逃避に散歩に出かけようと思ったら今度は出合ったハーメルンが自分と恋仲だと主張してくる。もう何が何だか訳が分からないし、せっかく上手く現実逃避していたのに見事にそれを邪魔されてしまった。
これも夢ならハーメルンの意味不明な言葉も納得できるが、さすがに一度現実に引き戻されてからでは再度逃避することはできなかった。もう一度夢だと思い込もうにも先ほど三姉妹に抱きつかれ頬擦りされたり胸を押し当てられたりした感触が生々しく肌に残っており、これは現実だと認識してしまった今は気になって気になって仕方が無かった。
「……一体何事? こんな朝早くから廊下で騒いでいるのは誰?」
「あっ、アリス……!」
訳の分からない現実に引き戻され泣きたい心地のジャックであったが、ちょうどその時廊下にアリスが姿を現した。
恐らくはジャックとハーメルンの声が煩くて目を覚ましてしまったのだろう。こんな朝早くに起してしまって申し訳なく思うし、自室の中でまだベッドにいるであろう三姉妹が目を覚ましてしまうのではないかと内心かなりひやひやしているものの、アリスの姿を見られたのは今朝から続く衝撃と驚愕の中で初めて安堵を覚えられた瞬間であった。きっとアリスならいつも通りのはずだから。
「アリス! 良かった、ちょうど良い所にきてくれた!」
「あら、ジャック。どうかしたの? 何だかとても追い詰められたような顔をしているわ」
すぐさま駆け寄った所、アリスはとても心配そうな目を向けてきた。それだけ今のジャックは余裕が無い表情に見えたに違いない。
「実際ちょっと追い詰められてるよ! ハーメルンが少しおかしいんだ! 僕には告白した覚えもされた覚えも何も無いのに、僕の恋人だって言い張ってるんだ!」
「な、何だと!? あれほど熱くワレを求めておきながらそれを忘れたと言うのか!? おのれぇ、ワレをかりゃかうのも大概にしりょ!」
「だから僕にはそんな記憶無いってば! アリスも何とか言ってあげてよ!」
あくまでもジャックの恋人だと主張するハーメルン。盛大に噛みまくりながらもそれに気を払う様子が無いのは、それだけ真剣な気持ちで口にしているからだろうか。
しかしジャックにはそんな記憶はどこにもない。そんなことは絶対に無いが万が一ジャックが忘れているだけの場合は、きっとアリスなら真実を知っているはず。そう信じてジャックはアリスに助けを求めたのだ。
「やめなさい、ハーメルン。さすがに冗談が過ぎるわ。ジャックの恋人は私なのよ」
「……え?」
だが聞き間違いでなければ、アリスまでもがハーメルンと同じ言葉を口にしていた。すなわち自分はジャックの恋人であるという、やはり身に覚えの無いことを。
一瞬ハーメルンを諌めるために同じ冗談をついているのではないかと考えたものの、残念ながらそういうわけでもなさそうだった。横目で窺い見たアリスの表情はそうそう見たことが無いくらい冷たく研ぎ澄まされていたから。
「な、何を言うかお嬢! ジャックはワレの永遠の伴侶であるぞ! すでに心と身体で誓い合った間柄であるのだじょ!」
(か、身体で!? 嘘だ! そんなことがあったら絶対忘れるわけないじゃないか!)
「そんなことはありえないわ。だってジャックは、その……私に、誓ってくれたのだもの。正にあなたが言う方法で……」
(アリスまで何を言ってるんだ!? ていうかこれって本当に現実なの!?)
頬を赤く染めながら言い合う二人の姿にジャックは自分の頬をめいいっぱい抓ってみたものの、現実だという痛みが得られただけで状況はさっぱり理解できなかった。ハーメルンだけでなく、まさかアリスまでもがおかしくなってしまったのだろうか。
「ありえにゃくにゃどにゃい! ワレは嘘などついておらぬぞ! お嬢こそ嘘を吐くのはやめるのだ!」
「私も一片たりとも嘘などついていないわ。だけど、そう考えるとおかしなことになるわね。私もあなたも嘘をついていないのなら、これは一体どういうことなのかしら……?」
「……まさか」
「えっ? な、何? 二人とも、どうしたの?」
二人の視線が不意に自分へと向いたため、思わず一歩後退りしてしまう。ハーメルンの視線にはただならぬ怒りが、アリスの視線にはそこはかとない不安が滲んでいたから。
「ジャック……あなた、まさか――」
「――浮気、したのではあるまいな?」
「う、浮気!? 僕が!?」
そして二人からかけられた言葉はやはり身に覚えの無いものだ。
浮気した覚えどころか二人の内どちらかと恋人になった覚えも無いし、ましてや誰かに恋をした覚えも無いのだから当然である。そんな状態でどうやって浮気できるというのか。
「ちょ、ちょっと待ってよ! 二人とも本当にどうしたの!? 僕は誰とも付き合ってなんて――」
「――あーもー、さっきから廊下でうるさいなぁ。一体何を騒いでるのさ?」
ジャックが幾度目かも分からない否定をしようとしたその時、また新たな人物がその場に現れた。アリスもハーメルンもおかしくなってしまったが、きっとその人物は大丈夫だという信頼を抱ける人物――赤ずきんが。
「あ、赤ずきんさん!! 良かった、ちょうど良い所に!」
「わっ!? ど、どうしたの、ジャック? 何か凄く鬼気迫る感じの顔してるよ?」
地獄に仏を見た心地で駆け寄った所、何やらアリスの時よりもかなり深刻そうな心配の色を見せられる。まあ助けが来たと思って安堵していたら実は同じようにおかしくなっていたのだから、余計にダメージを受けてしまった事実は否めない。
「もう僕も何が何だか分からないよ! 助けて赤ずきんさん! 僕にはそんな記憶これっぽっちも無いのに、アリスとハーメルンは自分が僕の恋人だって言って譲らないんだ!」
「あははっ、さすがはジャック。女の子にモテモテだね?」
(良かった! 何がさすがなのかは分からないけど、赤ずきんさんはまともみたいだ!)
大体普段どおりの反応を見られたことで、ジャックはやっと心の底から安堵を覚えられた。これでもし赤ずきんまでおかしくなっていたらと思うと、全身に怖気が走りそうな心地である。
「それで何でこんな朝早くから修羅場なんてやらかしてるのさ、あんたらは。ジャックにはもう恋人がいるのは知ってるだろ?」
「あ、あれ? 赤ずきん、さん……?」
しかし赤ずきんの全てを理解しているような表情と言葉に、徐々に全身に怖気が広がっていく。できれば勘違いであって欲しかったが、ジャックに恋人がいると断言する様子からは嫌な予感しかしてこなかった。
「好きで修羅場を演じているわけではないわ。それに私がジャックの恋人なのは本当のことだもの」
「そうだ! それにワレがジャックの恋人であるのも本当のことであるぞ! 故にワレらは今から浮気者のジャックに罰を与えねばならん! 赤ずきんは引っ込んでおれ!」
「……ジャック、それって本当なの?」
「えっと……本当って、何が?」
二人の言葉を聞いて明らかに動揺した様子を見せる赤ずきんが、酷く不安げな瞳を向けてくる。それも普段の快活に笑う様子からは考えられないくらい弱々しさを感じる表情で。
最早一周回って逆に落ち着きつつあるジャックは穏やかに言葉の真意を問いかけた。そして返ってきたのは――
「ジャックの恋人って、あたしだけじゃなかったの……?」
「やっぱり赤ずきんさんまで! もう何がどうなってるのかさっぱり分からないよ! 誰か助けて!」
――またしても自分がジャックの恋人だという、微塵も身に覚えの無いこと。
一周回って落ち着きつつあったジャックだが頼みの綱の赤ずきんまでおかしくなっていることが確定したため、二周目に突入して再度驚愕と混乱に見舞われてしまった。
「ほう……ワレ以外に二人もの女子に手を出していたか。ジャックよ、覚悟は良いな?」
「ジャック、ちゃんと説明……してくれるのよね?」
それに拍車をかけるのは目の前の二人が見せる感情。ハーメルンのただならぬ怒りと、アリスの途轍もない不安。まるで本当に自分の恋人が浮気をしたような反応であった。
『ちょっ!? 何で白雪とネムが私とジャックのベッドにいんの!?』
『お、親指姉様!? 違いますよ、ここはジャックさんと白雪のベッドです!』
『ジャックと……ボクの、だよ……?』
おまけについに三姉妹も目を覚ましたらしく、自室からはジャックと同じ驚愕と混乱に満ち溢れた声が聞こえてくる。まあ眠り姫だけかなり落ち着いている感じはしたのだが、発言から察するにどうもあの三人も自分がジャックの恋人だと主張しているらしい。
もう何が何だかさっぱり分からない。状況が全く飲み込めない。平穏な時間は一体どこに行ってしまったのだろうか。困り果てたジャックは最早現実逃避すら出来ず、ただただそれを嘆くことしかできなかった。
まだ導入なのにすっごい酷い状況になっている……ちなみにアリスたちがこんな風になっているのは一応理由があります。ほぼこじつけですが。
今回でメアリスケルターのカップリング三作目になりますが、今まで個別だったのに今回六人に纏めたのはリメイク1の都庁までをクリアして纏めるネタが思いついたからです。できればもっと早く思いつきたかったなぁ……。
しかし半ば短編集に突入している親指姉様の方のお話はともかく、赤姉の方のお話はちゃんと終わらせたいです。あっちはこれからが良い所ですし。こっちはこっちでしかやれないこともありますしね、ふふふ……。