無理矢理住人を退居させたマンションの一室
垣根「あーなんでだろ。ユーチューバーになってみたはいいものの、全然再生数伸びない」
垣根「何がいけねぇのなかなぁ?未元物質っていう俺だけの強みもあって、本人自体もイケメンでメルヘンで華があるのに、何がいけねぇのなかなぁ?」
垣根「多分時代だなぁ。時代が早すぎたんだろうなぁ」
prrrrr
prrrrr
垣根「っと家電か。ここの家主の知り合いかぁ?とりあえず未元ボイスチェンジャーで声代えて出るか」
垣根「はい佐藤ですけど」
???『……垣根、帝督かしら?』
垣根「…誰だてめぇ」
???『…っ』
垣根「おい黙ってねぇで…『本当に生きていたのね』…ああ?」ンー…
垣根「心理、定規……か?」
心理定規『…ええ。よく分かったわね』
垣根「ん、声でな」
心理定規『そういうあなたは随分声が変わったじゃない?』
垣根「ん、未元ボイスチェンジャーでな」
心理定規『えっ何?』
垣根「未元ボイスチェンジャー。何か恥かしいからやめるよ」
心理定規『そう……。はい』
垣根「で、要件は?」モトニモドッター
心理定規『要件って……。それが一度死んだ人が言うセリフ?』
垣根「もしかして、心配してくれたのかぁ?」
心理定規『……。まぁ、それなりにね。あの戦いの後、一切姿を見せなかったし。それに変な噂も流れてたし』
垣根「変な噂?」
心理定規『………あなたが、冷蔵庫になったって』
垣根「………」
心理定規『それにユーチューバーになったって』
垣根「それはマジ」
心理定規『分かってるわ。だってそれであなたを見つけられたんだもの』
垣根「あの再生数で?見つけたの?え?お前俺のこと好きだろ」
心理定規『………そうね。好きよ』
垣根「………マジ?」
心理定規『ええ』
垣根「えろいことする?」
心理定規『したいの?』
垣根「した………………………い!」
心理定規『考えたの?今考えたの?残念だけど、そこまで軽い女じゃないの。あなたのこと人間としては好きだけど、異性としては考えたことないわ』
垣根「お前ほんとそういう、ほんとお前ほんと」
心理定規『どうしたの?勝手に勘違いしたのが悪いんじゃない』クスクス
垣根「そうやって人の心を弄んでるとなぁいつか酷い目にあう―――そうだ!それだ!!」
心理定規『?』
垣根「心理定規!もっと弄んでくれ!!」
心理定規『は?』
垣根「だから、お前の能力で俺の視聴者の心を弄んで、チャンネル登録するよう誘導するんだよ!!」
心理定規『…………はぁ~~~~~~~』クソデカタメイキ
垣根「なんやねん」
心理定規『ほんと残念だけど、私の能力は直接じゃないと使えないの。画面越しでは意味がないわ。あとほんと残念ね』
垣根「何故残念を2回言った」
心理定規『とにかく私の能力をそういうことに使うつもりなら諦めなさいって話』
垣根「じゃあどうやって俺は再生数を伸ばせばいいんだ!?」
心理定規『自分で頑張りなさいよ。後はそうね、そういう能力者に頼む、とか?』
垣根「つまりお前よりデキルヤツってことだな」
心理定規(ムッ)
心理定規『そんな都合のいい能力者がいるとは思えないけど。画面越しでも精神感応ができるなんて、それこそレベル5の心理掌握くらいしかできないんじゃない?」
垣根「あーね?レベル5ね?じゃあそいつに頼めばいいじゃん?」
心理定規『……簡単に言ってくれるけど、伝手はあるの?』
垣根「ない。作る」
心理定規『果たして手伝ってくれるのかしらね?見ものだわ』フンッ
垣根「我第2位ぞ?学園都市第2位ぞ???」
心理定規『そうね。精々頑張ってちょうだい』ツーン
垣根「お前なんで拗ねてんの?」
心理定規『拗ねてないわよ』ツーン
垣根「で、結局お前の要件は俺の生存確認ってことでいいのな?もういいなら俺忙しいから切るぞ」
心理定規『ちょ、ちょっと待ってよ。……いや、いいわ。あなたが本当に生きてるって分かっただけで収穫だしね。暗部にとっても、ね』
垣根「お前まぁーだ暗部なんてやってのか。まぁそうだよな。俺みたいにやめるきっかけないしな」
心理定規『……あなたは、もう戻ってこないつもり?』
垣根「あたりめぇだろ。今俺はイケメンメルヘン、イケメルヘン!学園都市第二位の未元ユーチューバーていとくんだぞ。お前もやめちまえよ。んで、一緒にユーチューバーやろうぜ」
心理定規『…………そうね…。考えておくわ。それじゃあ…』
垣根「待って。LINE教えて」
心理定規『』
教えた。
ガチャッ
ツーツーツー
心理定規「……簡単に、言ってくれちゃって」ハァ
心理定規「…………ほんとにやめちゃおうかな、暗部」ボソッ
◆
垣根「よし!じゃあ心理掌握にアポとるか」
垣根(確か常盤台の学生だったような…。表の奴ならちょっと探せば出て来るだろ)カチャカチャカチャッッターン!
検索ヒット
垣根「食蜂操祈…中2か。うわ胸でかっ!マジで中2かコイツ…」
垣根「それじゃ常盤台に行ってみますかね」ファサビュンッ
◆
常盤台の受け付けの人「本日はどのような要件で」
垣根「人に会いに来ました」
受けの人「アポイントは取っていらっしゃいますか?」
垣根「いえ」
受け「では面会希望の生徒の名前と、あなたのお名前を教えてください」
垣根「面会希望の生徒は……生徒は…」
垣根(あれ?名前何だっけ?……くそっ、思い出せねぇ……胸しか思い出せねぇ)
垣根「……………」
受け「えっと、大丈夫ですか?」
垣根「俺は学園都市第二位垣根帝督、探してる生徒は多分一番巨乳の生徒」
受「」
垣根「もし違ったら次に巨乳の生徒を順番に連れて来てもらっていいですか?」
受「」
◆
ピンポンパンポーン
校内放送『え、えと…至急、カップがD…いやE以上の生徒は校門前に集まってください』
御坂「そんなことある?」
◆
食蜂「ちょとぉ~なんで私が呼び出されなきゃいけないのぉ~?」
先生「ごめんなさいね。た、ただ…待ってる人が人だから…」
食蜂「それってぇ…どういうコトぉ?」
先生「あ~えーとそれは…あっ!あちらにいる方が食蜂さんを探しているみたいよ?」
垣根「どうも」
食蜂「誰」
先生「そ、それじゃああとはお二人でごゆっくり…」ソソクサ
食蜂「何で?」
食蜂「………あなたぁ、何者なの?」
垣根「俺は垣根帝督だ。しがない底辺ユーチューバーをやっている」
食蜂「あらぁ…そんな底辺ユーチューバーが、レベル5で5位の私に何の用かしらぁ?まさか私の能力でちゃんねる登録者数を増やして、なワケないわよねぇ?」
食蜂(この人…以前見た暗部の人と同じ「目」をしてる。まさかあの時の復讐に…?何かされる前に洗脳で動きを止めて…)
食蜂「!」
食蜂(嘘、私の能力が効かない……!?こいつ、一体…!)
垣根「どうした心理掌握。その通りだ心理掌握。まさにお前の能力でちゃんねる登録者数を増やして欲しいんだ」
食蜂「つ、つまらない嘘つくのねぇ…。そんな風に私対策をガッチガチに固めておきながらぁよく言うわぁ」
垣根「何もしてないけど、お前何言ってんだ?」
食蜂「本当の目的を言ったら許してあげなくもないわよぉ」
垣根「許す?俺を?お前が許す。何でだ?どうして俺が中坊のお前に許されなきゃいけない?俺を誰だと思ってやがる」ファサッ
食蜂(この羽……まさか…)
垣根「イケメンメルヘン、イケメルヘン!未元ちゃんねるの未元ユーチューバー、ていとくんだぞ」
食蜂(だから誰だよ)
◆
食蜂「た、確かにこれは酷い再生数ねぇ」
食蜂(なんか敵意を感じなくて思わず常盤台のパソコンルームに入れてしまったわぁ)
垣根「だからお前に頼みたいんだよぉ!学園都市最高の精神系能力者、心理掌握に!」
食蜂「そ、そんなことのために常盤台まで来た人ははじめてよぉ…」
垣根「頼むよ~~!第二位の俺でもできないことはあるんだよぉ~~!」
食蜂「なるほど第二位でもできないことが…第二位なのぉ!?」
垣根「頼むよ~~~~!!!」ドゲザ
食蜂「えぇ?えぇ~……?」
食蜂(本当に第二位なのか疑わしいけどぉ…。第二位の名を語るなんてよっぽどの命知らずの馬鹿か…本人かしかないだろうし…。ここは借りを作っておくのはありかもしれないわねぇ)
垣根「あとその胸パット疑惑あるから触って確かめてもいい?」
食蜂(ただの馬鹿かもしれない……)
食蜂「手伝うのはいいケドぉ、一つ聞きたいの」
垣根「何だ」
食蜂「本当に私の能力でちゃんねる登録者数を増やしたいワケ?それって、本当のファンっていえる?」
垣根「そ、それは…」
食蜂「確かに私の心理掌握なら視聴者を洗脳して垣根さんのファンにさせるコトは簡単よぉ?でもぉ、洗脳人形を手に入れることが垣根さん…いや、ていとくんの夢なのぉ?」
垣根「……う、ぐ、ぬ」
食蜂「それでユーチューバー界のトップに立って、あなたは誇れる?幸せに、なれる?」
垣根「………なれない」
食蜂「そうでしょう?」
垣根「で、でも……そしたら俺はどうやって登録者数を増やせば…」グヌヌ
食蜂「ん~それなら、こういうのはどうカナぁ?」
◆
ていとくん『イケメンメルヘン、イケメルヘン!学園都市第二位の未元ユーチューバーていとくんの、未元ちゃんねるぅ!』
打ち止め「♪」ワクワク
一方通行「……まだそンなもン見てンのかよ打ち止めァ」
打ち止め「!こ、これは違うの!ってミサカはミサカはミサカってみる!ていとくんがまた悪さしないか見張ってるだけなのってミサカはミサカはミサミサカ!!!」
一方通行「ミサカってみるッてなんだよミサミサカ」
ていとくん『今日は未元ねるねるねるねの特集だぁ!』
一方通行「コイツほンとコイツ」
ていとくん『今日はなんとゲストに来てもらってるぜぇ!学園都市レベル5、第5位の食蜂操祈さんだぁ!』
食蜂『どうもぉ~心理掌握です~』
打ち止め(!むね、でかっ!)
ていとくん『食蜂さんはこの未元ねるねるねるねの愛用者なんですよね?』
食蜂『そうなのぉ~。おかげでアノ部分が育っちゃって育っちゃって大変でぇ……』
打ち止め「!!!!!」ガタッ
一方通行「ど、どうした打ち止め」
打ち止め「ふーーっ!ふーーーっ!」フー
ていとくん『では未元ねるねるねるねは本当に豊胸の効果がある、と』
食蜂『ですねぇ~!これは間違いナイわぁ!』
ていとくん『そんな未元ねるねるねるねを入手する方法は簡単!何とこの未元ちゃんねるを登録するだけ!すると抽選で数名様に未元ねるねるねるねをプレゼントだぁ!!』
食蜂『きゃーすごーい』
ていとくん『ってなわけでチャンネル登録、よろしくぅ!』
食蜂『よろしくねぇ~』
打ち止め「チャンネル登録シナキャッテミサカハミサカハタマシイヲスイトラレタヨウニブツブツ」フラッ
一方通行「打ち止め…?」
打ち止め「アカウントヲ複数作ルコトニヨッテ抽選当選率ヲアップサセテ確実ニ未元ネルネルネルネヲ入手」
一方通行「えっ、初期化した?初期化したの?」
打ち止め「アカウント2ツ…アカウント3ツ…メールアドレスガタリナイカラカクウノメールボックスヲツクッテユーチューブニシンキトウロクスルコトニヨッテミサカハミサカデミサカノミサニヨルミサカノタメノミサ」
一方通行「」(無言のベクトル操作)
打ち止め「あれ?ミサカ今何をやって……」プシュー
一方通行「やっぱ垣根殺す」
ー垣根帝督が常盤台中学にお邪魔するそうです。完ー
絹旗を出そうと思ったら食蜂が出てきました。
割と数多くの垣根SSを読んできたけど、食蜂とていとくんの組み合わせって見たことないです。無くない?あったら教えてください。