プール開きの翌日で瞭太は1日営業。明日は授業参観なので店は休み。
1日学校を休む瞭太は勉強を疎かにしないように営業終了後の二時間は勉強しているのである。
そして家庭教師をするのは言うまでも無く、ベレスである。
ベレトにも勉強を見てもらっているが、ベレトが瞭太の元に向かうときはバレないようにしてある。バレるとベレスにボコボコにされるからである。
チリリーン♪
「いらっしゃいませ」
ラストオーダーの時間で最後の客がやって来た。
「やあ良い店だね」
来店したのは美少年だった。
「お客さん。ウチは初めてですか?」
ラストオーダーなので瞭太はそう言いながら外にある店の看板の立て札をしまう。
「そうだな」
「だけど俺とお客さんは初対面じゃない・・・そうだろ白龍皇?」
「・・・・・やはりコカビエルを倒しただけに俺が何者か分かるんだな」
「商売してるから見る目はあるぞ」
ラストオーダーの客は今代の白龍皇だった。
「俺はヴァーリ。知っての通り今代の白龍皇だ。安心してくれ別に争う為に来た訳じゃない。アザゼルに勧められて来たんだ」
「アザゼルのおっさんの紹介ね。何を頼むんだ?」
「コーヒー 一杯で良いよ」
瞭太はコーヒーを煎れてヴァーリに出した。
「ほぉ・・・悪くない味だな。アザゼルが気に入るのも納得がするな」
「ここ最近は人外の客人がラストオーダーの時に来るよな~」
「フッ・・・本音を言うとキミと全力で戦いたいがね・・・」
「・・・アザゼルのおっさんから勧められて来たなら、ここの喫茶店のルールは分かってるよな?」
瞭太は封剣ファルシオンを出してヴァーリに突きつけた。
「っ!・・・分かってるよ。この店で迷惑行為は鉄拳制裁ってね」
「客によっては滅殺だけどな?」
「俺は戦うのは好きだが、場所はちゃんと選ぶさ。御代はここに置いておくよ・・・また来るよ」
「ありがとうございました~♪」
ヴァーリは店から出ていった。
パルテナ
『コカビエルよりは強いですね』
ナチュレ
『スマブラファイター相手でも少しは出来るようじゃな』
ハデス
『でも瞭太くん。キミも中々鬼畜な脅しをするね~♪』
メデューサ
『まさか、封剣ファルシオンを突きつけるとはな』
「・・・アイツはドラゴンの他に何か混じってるな」
ソティス
『とはいえ、もしスマブラファイターと戦う時が来るなら、わしらFE枠で挑ませれば圧倒的じゃの』
「おいおい、ヴァーリ勝ち目が無いだろ」(ーー;)
瞭太は片付けながら、神々と会話をした。
ヴァーリは町を歩いていたが、冷や汗が止まらなかった。
「はぁ!・・・はぁ!・・・アルビオン大丈夫か?」
『あぁ・・・あの男。何て物を突きつけるんだ!!?』
やはりドラゴンの力を宿しているヴァーリにファルシオンは効果抜群だった。ドラゴンであるアルビオンも例外ではなかった。
「・・・だが、彼と戦う時が楽しみだ」
戦闘狂のヴァーリの眼は闘志に燃えてた。