東方人想録   作:たいやき屋

3 / 9
今年は暖冬だとかで雪があまり降らない日が続きますね〜
炬燵ほちぃ(●´ω`●)
買えたらもうコタツから出ない!
それはさておき、
文章量多くできるようにコツコツ努力するよう頑張ります〜

「さあ始めようじゃないか、この物語を!」




第1章赤い館と吸血鬼
米と湖それから氷精


〜博麗神社〜

「....よく眠れなかったな」

どうやら昨日の魔理沙との弾幕バトルで疲労は溜まっていたようだがなかなか寝付けず朝を迎えてしまったようだ。

さてどうしようか。霊夢の様子を見に行ったらまだ寝てるし、

かといってまた寝れるような気もしない。

「よし、走るか」

何も考えずに走る事にした。

 

 

 

神社の階段を下り走っていると森を見つけた。

沢山の木々がそびえ立っており

とても不思議な雰囲気を放つ森だ。

「走るのも飽きたし、森の中でも散策するか〜

変わった動物でもいないかな?」

 

それからしばらく森を歩いていた。

森の中を散策しながらふと空を見上げると日が上がっている。

そして自分の体から鳴っている音に気づいた。

「腹減ったなぁ.......」

昨日の晩は神社で頂いたのだがなんと白米に味噌汁それにたくあんだけだったのである。そして今まで走り続けていたのだ、腹が減ってもおかしくはない。少し周りを見回すと大きな湖があり、涼しそうだったのでそこで休むことにした。腰の巾着から昨日こっそり貰っておいた米で握った、握り飯を食べながら湖を眺めていた。

よく見ると湖の奥に紅い城のようなものがあった。

なんだろうな〜と思いながら見ていたら急に肌寒くなったような気がした。そして次の瞬間目の前に氷の塊が飛んできた。

「おしい、もう少しで当たったのに!」

そんな声が聞こえたのでそちらを見ると、小さな女の子がいた。

水色のショートヘアに、青いリボンとワンピースをきており背中には氷の羽のようなものがある。なぜかその子の周りだけ冷気が漂っていた。

「おいおい。いきなり何すんだよ〜握り飯落とすところだったろ」

「ふん、あたいのナワバリに勝手に入って来たそっちが悪いんだい!

さっさと出て行け、氷符アイシクルフォール!」

さっきより大きめの氷の弾幕を撃ってきた。

数はそこまで多くないので避けるのに苦労はしなそうだが今は食事中なのだ。握り飯を落としたら大変である。

どうにか会話で落ち着いてくれないだろうか?

「ナワバリに勝手に入ったことは謝るから少し待ってくれないか?

もうちょっとで食べ終わるからさ〜」

「なんでご飯なんか食べてるのさ!

あたい、もう怒ったよ!怪我をしても知らないからね。

凍符パーフェクトフリーズ!」

どうやら余計に怒らせてしまったようで、

別のスペルカードを使ってきた。

さっきよりは小さい氷の塊がこちらに吹雪の如く向かってきた。

ちょうど握り飯を食べ終わったので

こちらからも攻撃するとしよう。

「話が通じないならこっちからも攻撃するぞ〜」

「やれるもんならやってみな!

最強のあたいの弾幕を消せるわけないじゃん!」

よし、お相手さんから許可は貰ったから攻撃してもいいよね?

「いくぞ〜恋符マスタースパーク〜!」

昨日魔理沙から拝借したマスタースパークを撃った。

激しい爆音と閃光が辺りを包み込む。衝撃波で木が折れて倒れる。

先程の女の子には当たらないように撃った

つもりだったのだが大丈夫だろうか....

心配になり周りを見渡すと、先程の女の子が泡を吹いて倒れていた。

体に傷などは無く、どうやら気絶してしまったようだ。

「お〜い、お嬢ちゃん〜起きな〜」

そう言いながら頬を引っ張ったらとても冷たくて少し驚いた。

この子は人間なのだろうか?なんか羽みたいなの生えてるけど...

さっきも氷の弾幕撃ってきたし、

こっちの世界の住人はみんな弾幕を出せるのかな?

そんなことを思いながら引っ張っていたら気がついたようだ。

「ふぇ、ふぁにふんのよ。ひっぱるああ!」

「はいはい。さっきはいきなりナワバリに入ってごめんな。

ここがお嬢ちゃんのナワバリなんて知らなかったんだ。

怪我とかがないならここから別の所にいくから。またな〜」

「ちょっと待ってよ!あんたさっき使ってたスペルカードって

魔理沙のやつじゃないの、どうしてあんたが使えるのさ!?」

「昨日魔理沙と弾幕バトルした時に、吸収しておいたんだ。

なんなら君の弾幕も吸収できるぞ。試しに撃ってみな?」

「本当にそんなことができるの?後悔しても遅いんだからね!

いくよっ、氷塊グレートクラッシャー!」

先程までの氷の弾幕とは比較できないぐらい大きな

氷の塊をこちら側に撃ちだしてきた。

これもまともに食らったらひとたまりもない、

大きな氷塊の下敷きになり死んでしまう。

まあこれぐらいの物なら大丈夫だろう、

指を弾き、あたりに高い音がなる。

その瞬間にはもう大きな氷塊は無くなっていた。

「よし、吸収できた。

今から撃つから少し離れてくれよ〜。

氷塊グレートクラッシャー」

湖の方を向いて先程吸収した氷塊を撃つ。

氷塊は湖に落下し大きな音と水飛沫を上げながら沈んでいった。

「どうだ、本当にできただろ?」

最初は疑いの眼差しでこちらを見ていたが実際にみせると

その光景を驚いた様子で見ていた。

「ほんとにできるんだ....」

震えながら俯いてしまったようだ。

なんか悪い事をしたような気がして謝ろうと思ったのだが

予想外の反応が起こった。

「すごいすごい!本当にあたいの弾幕そのままじゃん!

なんでも吸収できるの?今度あたいにもやり方教えてよ!

あたいはチルノ、最強の妖精だい!貴方は何て名前なの!?」

想いの他大絶賛である。

「俺の名前は門入涙、どこにでもいる普通の人間だ」

それにしても、妖精だったとは。見た目は普通に少女で

変わったところといったら近くに行くと少し冷えるのと

背中にある羽ぐらいで他は殆ど人間と変わらない。

それに普通あんな氷塊を撃ち出されたら即死である。

こんなのがもし沢山いたら.....

想像しただけで寒気がしてきた。

チルノの冷気のせいかも知れないが。

ついでに前から疑問に思った事があったのでに聞いてみた。

「気になったんだけどさ。その弾幕ってどうやって出すんだ?

俺でも出せるようになるかな?」

どうせなら自分も弾幕を使ってみたい。

魔理沙の弾幕バトルをした後からずっと考えていたのだ。

「多分できるんじゃない?

わからないなら最強のあたいが教えてあげる!

代わりにさっきのやつのやり方教えてよ!」

こうしてチルノから弾幕の撃ち方やスペルカードについて

色々試しながら特訓をした。

思ったより簡単にできそうだ。

まあ実際に使ってみないとなんとも言えないが。

 

 

その日は湖の近くで火を焚いて野宿した。

チルノに木の実などを貰ったので、それで食事を済ませた。

その後弾幕の練習で疲労が溜まっていたのか、

すぐに眠ってしまった。

 

赤い館から出ている霧に何も気づかずに。

 

 

 

 

 

 

 




チルノ

冷気を操る程度の能力

自称最強の妖精。口癖は「あたい」
妖精にしては強い妖力と弾幕を放つ。
あくまでも、妖精の中でではという話である。
体から常に冷気が出ているので
夏などは是非近くにいて欲しい存在だ。
一度怒ったり興奮すると周りに氷の弾幕をばら撒いてくる。
普通の人間には悪戯程度の事しかしないが
怒らせすぎると氷漬けにされてしまうかもしれない。
ちなみにこの物語のチルノは⑨



ではないのだがそれ程頭は良くない。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。